ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ブルーインパルス バーティカルキューピッドまで〜平成29年度 入間航空祭

2017-11-22 | 自衛隊

入間航空祭、何度かお話ししているように、この日わたしは招待席にいたため、
周りにいる人たちも招待客で、なんらかの自衛隊との繋がりがある人たちでした。

そんな中わたしの近くに座っていた時計もカフスピンも金づくめのおじさんは、
いきなりわたしに

「どこから来たんですか」

と話しかけてきましたが、それはわたしのことを知りたいからでもなんでもなく、
単に自分の自慢をするためだったと思われます。

観艦式では「くらま」に乗ったの、「はしだて」には3回乗ったの、つまり
自分がかくも大物であるということを赤の他人に聞かせたかったようです。

また、ガラケーで長々と電話をしておられましたが、飛行機の轟音の合間に
(大声なので)政党や政治家の名前が聞こえてくるものですから
なんとなく聞くともなく聞いていると、

「あの何々の党の〇〇ね、あれを代表にすればうまくいくんで」

(うーん、何々の党の〇〇なあ、献金など背後関係で地雷を抱えていそうだし、
どう考えてもうまくいくようには思えないけど・・・)

などと心の中で突っ込みながらも、もし今後本当に〇〇議員があの党の代表になったら、
このおじさんは本物の「フィクサー」だということになるなあと楽しみにしていました。

すると先日、本当に、みんなに人材不足もいいところだと驚き呆れられながらとはいえ、
その〇〇代議士が何々の党の代表になってしまいました。

この入間からの電話によってそれが決まったってことはさすがにないとは思いますが、
一応このおじさんは政界の黒幕界隈の人であったらしいことだけは判明したわけです。


ただこのおじさん、わたしとの会話の中でオスプレイ廃止派らしいことを
さりげなくアピールしていたので、(わたしは聞こえないふりをして返事せず)
黒幕は黒幕でも、「あちら側の黒幕」ではないかとは思います。

自衛隊という組織は政治的思想に与しないのが身上なので、政治家でもなんでも、
政権与党だけを招待するというようなことはせず、関係者でもお世話になったとか、

肩書き上呼ばなければ角が立つとか、相手が怒るとかいうことにならないように
こういう基地祭には各方面に満遍なく声をかけることになっています。

そういえば、入間基地で行われた納涼祭で秘書が運転する車を呼び寄せる際、
空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれをだれだと思っているのか」
と恫喝しうちわで隊員をペンペンした議員は民主党でしたっけ。


野党側のフィクサーや反政府運動をしている団体お抱えのジャーナリストなども、
ご縁があれば普通にご招待するのが自衛隊という組織であり、それは
たとえ日頃自衛隊廃止を声高に叫んで旗を振っている人でも
いざ災害となれば助けるという自衛隊の信条に通じるものがあると思っています。

 


さて、そんな話はどうでもよろしい。
ブルーインパルスの演技、続きです。

ソロがインバーテッド&コンティニアスロールに入ります。

急上昇。この後急降下です。

急降下ののち、ロールしながら右から左に会場をパスしていきます。
連続写真でご覧ください。

続いては1、2、3、4、6番機の5機で行うサンライズ

Δ(デルタ)隊形で上昇していって、背面にひっくり返るループを描きます。

ループ頂点から全機が下向きになる瞬間。

途中でスモーク・オン!

youtubeなどで、無線の通信を傍受してアップしているのを聞くと、
スモークを止めたり出したりはリーダーが合図をしているのがわかります。

スモークを出したまま急降下していき・・・・、

ここから全機が別れて熊手状のスモークに。

はいお見事でした。

今からバーティカルクライムロールをしようとしている5番機。
ぐるんぐるんロールしながら垂直に(バーティカル)クライムしていくわけです。

4機で行うチェンジ・オーバーループ


トレイル隊形で上昇してゆき・・・、

ダイヤモンド隊形のまま垂直に。この後急下降してレターエイトに移ります。

レターエイト、つまり一機だけがみんなと別方向に行ってしまい、
二手に分かれて1対3で描いた二つの円が8の字見えるから、レター8。

最終的にはスモークを出さずに1機がほかの3機に追いついて、ダイヤモンド隊形に戻ります。

3機のコースよりかなり内側をショートカットするので追いつけるんですね。

追いつく方はスモークを出さないで飛びますが、これ見ると少し漏れてます(笑)

そしてダイヤモンド隊形を取るために、先頭の機の出すスモークの「上に」オン。

スモークを潜って下に潜り込みます。
完全に先頭機のスモークを浴びながら飛んでるよねこれ。

これ、前が全く見えていない状態で飛んでいるのでは・・。

と思っていたら、おお!

いつのまにか先頭機はスモークを切り、後ろの機が代わりにスモークを出しています。
きっとこの合図も無線の交信で行われるのだと思われます。

名前のわからないフォーメーションでしたが、すげー!と思ったもの。
一機に後ろからもう一機が音もなく忍び寄ってきて・・・(そんな風に見える)

背後からほとんど重ならんばかりに近付いていき・・、

一瞬重なってから追い越していくというもの。
これこそ互いの間隔が1mくらいしかないように見えます。

しかしこれ、追い越す方より追い越される方がきっと緊張するよね。

後ろからきた5番機は「ソロ機」なので、こういう難易度の高いパートをするようです。

さて、タッククロスです。
これが始まると、写真を撮っているものは緊張マックス。

こちらから進入する機体を追いかけて連写するという去年のやり方でやってみましたが・・

微妙に失敗。

というか、わたしの座っている招待者席はエプロンの端に近いため、
ちょうど中央で行われる
クロスを横から見ることになってしまいます。

クロスといっても、実は結構両機は前後にかなりずれて飛んでいるので、
真正面から見た時だけ、ギリギリですれ違っているように見えるのです。

4機で背面飛行になるフォーシップ・インバーテッド

まず内側の1、4番機、続いて外側の2、3番機と順番に180度回転し、
全機が背面になってそのまま通過します。

次は皆のお待ちかね、バーティカルキューピッド
ハートの割れ目?から始まるその瞬間です。

これまでの演技のスモークがわずかに残っていますが、ハートを描くには絶好の気候です。
風が強いと描き終わるまでに描き始めが崩れてしまうのです。

今年はハートを射抜く矢がやってきた時も、ほぼ完璧なシェイプのまま。

近年で1番綺麗に決まったバーティカルキューピッドだったのではないでしょうか。
観客はこのハートに大喜びです。

 

続く。