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平成29年度自衛隊音楽まつり〜オープニングと陸自北部方面音楽隊

2017-11-21 | 音楽

それでは平成29年度音楽まつり参加報告、あらためて最初から参ります。

音楽まつり当日の武道館です。
その周りには

だーれもいません!

って、こんな非常識な時間から並んでんじゃねーよ、
とまともな人ならきっと思うに違いありませんが、はっきりいって
この日同行したイベント友達はまともな部類ではないのです。
今回も朝10時からの招待公演に誘ったところ、

「私は朝一で並びますから」(きっぱり)

お、おう・・・。まそういうと思ったけどさ。

「じゃわたしは駐車場が開くのを待って車を入れてから並んでもいいですか」

と尋ねると、

「駐車場の開く時間にちょうど会場がオープンするかもしれませんよ?」

はいそうですね。
ちっ、その人に並んでもらってる間に車で寝ようと思ってたのに。

仕方なく当日朝民間の駐車場に入れて現地に来たら、
その人は1番をゲットして先頭で待っておられましたorz

しかし上には上がいて、まだ暗いうちから2時の公演を待っていた人たちがいたのです。
その人たちは自作の「2時公演」と言う看板を作って列を独自に整理していました。

そして、朝公演の人が増えて来たから後ろに行ってください、と言う整理係の自衛官に

「前にそうやって言うことを聞いたら間に人が入ってしまったんです。
こちらは朝暗いうちから並んでいたのに。
今年は正直者が馬鹿を見ることのないようにしてほしいんです!」

と詰め寄り、困った自衛官は上官を呼んでくるという騒ぎになっていました。
確かに暗いうちから並んでいるのに、後から来た人に割り込まれたら腹たつよね。

まあただ空自の自衛官の方々、色々とご苦労様でございました。

ここで待っていると次々と出演部隊がやって来て(ちょうど出入り口)
入って行くのですが、カメラを向けたり顔をジロジロみるのも失礼なので
わたしは目を伏せて皆の足元ばかり見ておりました。

おかげで自衛官の靴がいかにピカピカしているかがよく確認できました。

こちらは別の日の招待公演出入り口です。
この日わたしは幕長招待の赤いチケットを持っていたのですが、

「5番入場口ってどこに並べばいいんですか」

と整理係の自衛官に尋ねると、チケットを見せるように言われ、

「赤は皆ここです」

と3、4番入場の列を指してきっぱりと言い切られました。

なんだか変だなと思ったら、同行者から電話がかかって来て、
間違えて別の入り口に並ばされていたことを知りました。

この日は並んだら前から三番目でしたが、先に入った人が
最前列全部荷物で抑えて確保するという暴挙を働こうとして、自衛官に

「この席はもう(座る人が)決まっています」

と咎められ、席が足りなくなったらしく、わたしたちに
そこをどいてくれないかと頼んで来たのには呆れました。

荷物での席取りは固くお断りしますという放送が聞こえないのかな。

武道館前ではタイ王国の空軍音楽隊がファンサービスで写真撮影に応じていました。
ちゃんと日泰の国旗と音楽隊のマークをあしらったバナーを持って。

なぜか音楽隊の列の中に加わって自分の写真を撮らせている人あり。

地本ブース前ではとうちくんたち地本キャラが大人気。

同行者の執念のおかげで一、二回目とも最前列に席を取ることができたのでした。

二日連続でお見かけした不肖宮嶋茂樹氏。
しかも全公演、朝から晩までおられたようです。

もしかしたらまた自衛隊関係の写真集でも出されるのでしょうか。

最終日の招待公演で、有名人発見。
野田聖子議員はご家族で参加されてました。

上に防大校長がおられますね。

会場のビデオでは、陸自音楽隊が海外で音楽経験ゼロの現地の人たちに
2ヶ月で合奏ができるまで指導するというボランティア活動を紹介していました。

こういう機会にしか自衛隊の活動に生で触れることのない人たちにとっては
大変有益で興味深い内容だったと思います。

本番少し前になると海上自衛隊のハーピスト荒木美佳三曹が調弦を始めました。
ハープという楽器は調律も全て奏者が行うのです。

しかし絵になるなあ、楽器と東京音楽隊の制服の取り合わせ。

オープニングでは台上の小編成バンドを東京音楽隊が務めました。
スタンバイするピアニストの太田二曹。

隣に座っていた人が、今更のように彼女がピアニストとして
世界的にも評価された人材であったかを語ってくれました。

さて、会場には開始15分前から、耳を敧てないと聞こえない音量で
ラベルの「ボレロ」が流れていて、気づかない程度に徐々に大きくなっていきます。
と同時に会場角からスモークが焚かれて会場を煙らせていきます。

このスモークの効果は今ひとつよくわからなかったのですが、
始まりに向けて
会場がうっすらと煙っていくことで、
ボレロの展開とともにテンションが高まっていくとかかな?

「ボレロ」が十分大音量になった頃、合図と同時に2007年を『0』として

防衛省へ移行

という文字が出ます。
この頃には「ボレロ」はクライマックスにさしかかっています。
以下、順番に

2008 中期防衛力整備計画見直し

2009 海賊対処法施行

2010 22年度防衛大綱策定

2011 東日本大震災への対応

2012  防衛省施行5周年

2013 防衛装備移転三原則策定/25防衛大綱策定

2014 防衛整備移転三原則策定

2015 新ガイドライン策定/平和安全法制成立/省改革・防衛装備庁新設

2016  平和安全法制施行/熊本自身への対応

そして「ボレロ」のエンディング、

(うん)パラパ〜〜〜〜 パラパパラパパ!(わかってもらえます?)

と同時に、

今年は防衛省に移行して10年目です。
本年度行われる自衛隊イベントには「防衛省移行10周年」が冠にされており
雨天のため結局行われなかった航空観閲式も、

「防衛省移行10周年記念 航空観閲式」

が正式なタイトルでした。

まずオープニングセレモニー。
陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、
そして航空自衛隊航空中央音楽隊が入場します。

この三音楽隊が、防衛大臣直轄部隊です。

オープニングに演奏されるにおいてあまりにも違和感のなさすぎるというか
こんな時のためにあるような曲、

R・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」

で音楽まつりは幕を開けました。
続いてはテレビを持っていないわたしでもなぜかよく知っている

The Song of Life 鳥山雄司 世界遺産テーマ曲

あらためてツボを得たいい曲だと思いました。
特に自衛隊各隊のかっこいい映像を見ながら聴くと最高です。

オープニング指揮を務めるのは東京音楽隊隊長樋口好雄二佐。
去年、隊長に就任して最初の音楽まつりでもオープニングを指揮されました。

そして、思わずため息が出るくらい凛々しい第302保安警備中隊登場。
真新しい白の新制服で儀仗を行いました。

国旗入場に続き国歌斉唱が前奏なしで行われました。

国旗国歌の儀式の時、わたしはいつも敬意を払って写真を撮りませんが、
国歌が終了して旗を降ろす寸前、一枚だけ急いで撮影することにしました。

17日招待公演の回、挨拶は小野寺五典防衛大臣でした。

小野寺さんの四人隣に前防衛大臣の姿発見!
二列上には若宮前防衛副大臣もおられるようです。

さて、こちらの写真は別の日の招待公演で、挨拶されたのは山本防衛副大臣。
大臣の横は公明党の議員(なつおではない)、一番左はもしかして女王殿下?

山本大臣は先日防大でも観閲をされましたが、上の方には校長の姿も見えます。

第1章の最初は陸上自衛隊北部方面音楽隊です。

曲はNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」からメインテーマ。
まあよくこんなブラス向きのかっこいい曲を探してくるものだと感心します。

精霊の守り人 メインテーマ(吹奏楽セレクション)

曲のどの部分でカンパニー・フロントを行ったかお判りでしょうか。
youtube演奏の1:21からです。

続いて奥のパネルから着物を着た歌手が登場。
彼が出てきた時には、参加した全回、周りの(特に女性)から笑いが起きました。

歌ったのは北海道の生んだ北島サブちゃんの「まつり」。
日本のまつりに躍動する男たちの肉体が織りなす意気と粋を、
一番は豊年まつり、二番は大漁まつりに絡めて歌い上げています。

で、この画像をアップしてみると、羽織とかすごい上物に見えるのよ。
歌唱力もあってちょっとプロっぽい(本物の演歌歌手が無名でも桁外れにうまいのを
わたしは知っているので、”まるでプロ”とはとても言えない)歌手ぶりですが、
開始前の各参加部隊の練習風景に写っていた迷彩服姿は、紛れもなく自衛官でした。

そして北海太鼓のソロ。

陸自の方面隊といえども毎回全部隊の音楽隊が出演できるわけではなく、
去年は本州最南端から陸自西部方面音楽隊が参加していました。

今年は北端も最北端からの北海道からです。

どうしてこんなフォーメーションの写真が撮れたかというと、
最終公演ではここに座ったからです。
初めて「ONE」を人文字で描いていたことを知りました。 

2014年にロシアのハバロフスクで行われた

「アジア太平洋諸国国際軍楽隊」

に方面隊としては史上初の参加を果たしました。

ステージ後方にはスクリーンを兼ねたパネルがあるのですが、
太鼓の響きや演歌の朗々と艶めいた歌声とともにそこに映し出される
雄大な北海道の大地の光景は、今この瞬間も陸上自衛隊北部方面隊が
北の守りの最前線に立っていることを雄弁にもの語っていました。


続く。