岡本りょういち の活動日誌(京田辺市議会議員)

◇命とくらしが大切にされる市政を◇

12月議会:「子どもに安全でゆきとどいた教育を求める請願」が不採択に

2022年01月14日 | 活動
 12月に開催された文教福祉常任委員会では、「京田辺市の子どもたちの健康と安全を守り、ゆきとどいた教育を求める請願(5項目以下参照)」が、789人の署名と一緒に議会に提出されました。

小・中学校のすべての学年で30人以下学級編成ができるように国、府に働きかけてください。
新型コロナウイルスの感染から子どもの命と健康を守るための条件整備 を強化してください。
ア、児童生徒に新型コロナウイルス感染者が出た際には、 実態に応じて、学級学年、全校などに広げてPCR検査を実施するとともに教職員の全員検査を実施してください。
イ、学校に清掃・衛生にかかわる業務に人員を配置してください。
学校のトイレの洋式化を進め、清掃を業者に委託してください。
避難所としても使う学校の体育館の空調化を進めてください。
給食費や教材費を無償にし、保護者負担を軽減してください。

 初めに参考人からは、「コロナ禍で、子どもたちのソーシャルディスタンスが取れていない現状がある。給食台や大型テレビ、タブレットの保管庫などがあり、子ども達が距離をとるのにも限界がある」

「現状では、児童が濃厚接触者となり、PCR検査をしている場合でも、学級閉鎖にならず、検査結果が判明するまでの間は、不安の中で学校生活を過ごしている。感染者を早い段階で発見し、確実に広げることを防ぐためにPCR検査は必要である」、「現在、薪小学校の児童には、トイレ掃除を一切行わせていない。これは感染症対策の観点からである。以前は、スクールサポートスタッフがいたので、トイレ清掃は軽減されていたが、辞めてからは、毎日、教職員が放課後の10分から15分程度の時間をかけて行っている。放課後の貴重な時間は、教材の研究や子どもたちの授業の時間に充てたいと思っている。働き方改革と言われるが、45分の休憩もとれていない中で、超過勤務をせざる負えない状況がある。京田辺市の小中学校の教職員の超過勤務時間は、平均で4月や6月は50時間を超えている。また、過労死ラインの80時間以上は4分の1という非常に厳しい状況となっている。ぜひ、京田辺市独自でも人員の配置をお願いしたい」

「学校のトイレの洋式化について、薪小では1フロアに女子トイレが6つあり、その1つが洋式である。男子トイレは大便器2つに1つが洋式である。男女ともに、1フロアに約50人いるので、その子供たちが一つの洋式に並ぶという現状がある。特に低学年では5分間の休み時間なので、トイレに間に合わず、授業に遅れてしまう児童もいる。また並んでいる最中に漏らしてしまう児童もいる。せめて各フロアに1つづつでも洋式にかえて頂きたい。
 また、京田辺市では清掃業者による清掃が3年に1度となっているが、寝屋川市では、1週間に2回、清掃業者に入って頂き消毒作業も行っている。感染症対策の観点からも、ぜひ、清掃業者による清掃の回数を増やしてほしい。

「夏場は高温で、運動場での体育ができず、コロナ禍でプール学習もできていない。冬場もコロナ禍で喚起をした状態で行うので非常に寒い中で体育を行っている。ぜひ、体育館の空調化をお願いしたい」

「憲法に教育費は無償と定められており、その目標に向かうものだと考えている。近隣でも給食費の無償化を行っている。また、来年度から修学旅行の補助がなくなると聞いている。コロナ禍で経済が落ち込み家庭の収入が減るなかで、中学校では約5万4千円、小学校では約2万円、修学旅行費がかかっているので、この現状で補助をなくすのは逆行してると思う。近隣では無償で行っている自治体もある。保護者の負担軽減をお願いしたい」

 次に教育委員会からは、「教員の長時間労働については、年度当初や学校行事の多い時などは、超過勤務になっている。教員が多忙となるのは、教材の準備、中学校では部活動の指導などが要因としては上がっている」、「修学旅行費の補助金削減については、この間、近隣の市町村等を調べると、本市が実施しているのみとなった。他市町村では辞めている。市の財政状況も鑑み、全ての児童生徒に一律で補助するということについては、受益者負担の観点も見直さなければならない」、「トイレ清掃については、スクールサポートスタッフが行っている。学校によっては、次の方が見つかっていない所もあるので、対応していきたい」等の答弁がありました。

 委員間討議では、「参考人の説明や、執行部からも丁寧に説明して頂いた。もう回答を頂いている状態なので、判断すればよい」、「もう最初から採決で良い」、「請願内容について良い悪いという部分があると思うが分離はできない。採決を行っていく方が良い」との意見がだされました。
 最終本会議での採決の結果、賛成したのは、岡本議員・青木議員・増富議員(日本共産党)と次田議員(女性議員の会)、南部議員は棄権、その他の議員は反対し、賛成少数で不採択になりました。
 また討論したのは、日本共産党だけで、反対した議員からはその理由を示す討論はありませんでした。


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