岡本りょういち の活動日誌(京田辺市議会議員)

◇命とくらしが大切にされる市政を◇

安心できる保育の実現を求める請願は継続審議に

2017年07月26日 | 活動
6月16日、文教福祉常任委員会が行われ、「安心できる保育の実現を求める請願」の審議がされました。日本共産党からは、増富理津子議員(委員長)、横山榮二議員が委員となっています。

 今回提出された請願内容は、
一刻も早く待機児童の解消を。
待機児童発生の原因・経過と再発防止策の公開を。
京田辺市で保育士として働きたいと思える労働環境と処遇を。
の3点です。

 請願に添えられた署名数は1084筆あり、この問題の関心の高さを示しているとともに、緊急に待機児童を解決してほしいという願いがこめられていると感じました。

 請願審査では提出者を代表して、「子育て環境を考える会」の若いお母さんが、参考人として出席され最初15分ぐらい意見陳述を行い、その後各委員からの質問に答えられました。
「子育てしやすいまち」を標榜する市政への要望を聞かれ、待機児童を出さないことが第一だとした上で、「事前の保育ニーズの把握、不承諾となった後のサポートが必要」だと発言。保育所に入れず一時保育を利用する場合の料金の軽減や時間延長などの検討を要望。抜本的な解消には保育士の確保が重要だと強調。そして、他の自治体水準の比較だけでなく、給与や条件の改善を求め、「『子育て支援の充実』とアピールするのなら、もっと危機感をもって子育て施策にお金を使ってほしい」と訴えられました。

また参考人の方は自ら厚生労働省のホームページを調べて保育士の待遇に関わるアンケート調査の結果を紹介した資料も作成してわかりやすく訴えるなど、努力されていることが伝わりました。
 参考人のお話は、どの委員の質問にたいしても丁寧に答えてもらい納得のいくことばかりでした。

 午後からは市当局との質疑が1時間半ほどあり、各委員からは市当局に待機児童の解決を早急に求めるものでした。そのあと委員間討議になりました。横山議員から「非常に重要な課題であり、しかも現に多くの待機児童がおり緊急の課題であるので採択すべき」と意見を述べました。審議途中で、一新会の喜多議員から休憩したいと動議が出され、休憩にはいりました。

休憩中の委員同士の協議で、横山議員は「1084人の署名があり、市民の待機児童を一刻も早く解決してほしいという願いがある。参考人の意見も、すっきりしていてみなさんも納得しておられたと思う。そうであるならば議会としても、はっきり意思を示すことが必要。この課題は緊急性が求められるもので、採択して市民の願いを実現する後押しをしよう」と呼びかけました。

一新会の議員は「意見書を採択したからと言ってすぐに実現できるものでない。理事者(市長・副市長)が市当局への質疑の際に出席していなかった。市当局の答弁が不十分だった」などの理由をつけて、「継続審議」と主張しました。そうした考えに紹介議員の出ている会派の議員も同調する中で、協議が終わりました。再開後に一新会の喜多議員から継続審議を求める動議が提出され、これに一新会の鈴木議員、みらい京田辺の河本議員、公明党の河田議員が賛成、日本共産党の横山議員は反対し、結果は賛成多数で継続審議になりました。

 引き続き、9月議会でも市民の願いに応え可決できるよう頑張ります。
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