アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

天の岩戸開きの密意-1

2022-12-27 06:52:58 | 無限の見方・無限の可能性
◎岩戸閉めから鏡を作るまで

古事記では、天の安の川原で天照大御神が素盞嗚尊と天の安の川原で仲直り誓約をとり行い、ここに天国と地獄が結婚し、男女両性具有がなった。ところが素盞嗚尊の眷属たちが、もともと最初に難癖をつけて来たのは天照大御神の方なので気持ちが収まらないとして高天原で大暴れ。これを見て、天照大御神は、自ら岩屋を建造して岩戸を閉めそこに引きこもったので、世界全体が光を失い、真っ暗闇になった。

世の中全体が真っ暗闇になったからには、政治も内政も外交も乱れ、風俗も紊乱し、窃盗、強盗、詐欺が横行してくる。

『是を以て八百万の神、天の安河原に神集ひに集ひて』
すべてを洗い清めることのできる場所にして、何も圧力を受けることのない場所に、上下貴賤の区別なく総ての人々が、潔らかな精神をもって、国を憂い、国家を救わなくてはならないという気持で、集まった。

『高御産巣日の神の御子、思兼の神に思はしめて』神知る覚者に岩戸を開ける方法を冥想させて、
『常夜の長鳴鳥を集へて鳴かしめて』
永遠無窮に日月と共に、国事について憂い活動をしている人に自由に意見を述べさせた。

その結果、
 『天の安の河の河上の天の堅石を取り、天の金山の鉄を取りて、鍛人(かぬち)、天津麻羅(あまつまら)を求(ま)ぎて、伊斯許理度売(いしこりどめ)の命に科(おほ)せて鏡を作らしめ』
真理のシンボルの堅石は悟りのこと。金山の鉄とは金・マネー。これらによって、世を治めるのに必要な道具や兵器そして鏡を作らせた。

鏡は、人物と霊能の反映だが、神にして言霊でもあるので、皇室の宝物にもなっている。言霊七十五音を真澄の鏡と言い、八咫の鏡は即ち七十五声の言霊。

言霊については、過去何回か述べているが、発音の問題でもなく、発声法の問題でもなく、本人が神を知っていなければ、正しき言霊にならない。

そこからすると何十人か集まって発声すれば、正しい言霊になるなどというのは、厳しいかもしれない。

天の安の川原で、男女両性具有、天国と地獄の結婚という悟り一歩手前まで行ったが、完全な悟りでないがために揺り戻してしまい、かえって世の中真っ暗闇になった。そこで心ある人々と悟った人が集まって、協議して対策を立てるのだが、最初に行うのは、各人が悟る(神知る)ことだった。それが鏡を作る材料の一つであるということ。

(参照:霊界物語第12巻第三〇章 天の岩戸/出口王仁三郎)
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