◎錬金術を得てこれを峻拒した好漢の予言
(2012-10-07)
呂祖は呂洞賓。呂洞賓は唐代の道者であって、タオの窮極を窮めた数少ない漢の一人で、共産革命前は、中国の津々浦々にその祠である呂祖廟があったという。ダンテス・ダイジも彼の実力を高く評価している。
呂洞賓の凄いところは、世界を救うのに役に立つからと言われて、草木を変じて金に変成する錬金術の免許皆伝を受けた時に、「その効果は三千年で、三千年後にはもとの草木に戻る」との説明を受けて、即座に「三千年後の人々を嘆かせるわけにはいかない」と言って、錬金術を捨てたことである。
一銭一円の目先のわがメリットに血眼になる人々には、このエピソードは教訓とは映らないだろう。
呂祖消刧真言なるものを初めて読んだが、この世を12万年余のタームで見ているのと、時代を超えた現象そのものの消長の法則で、大災害小災害が繰り返し発生することを説明しているのであるが、その格調は極めて高い。呂祖消刧真言は、1932年四川省重慶でフーチー壇に降臨した呂洞賓のメッセージである。
曰く一元は12万年余り、これを12分割して12会とし、1会は1万年余り。1会に干支をそれぞれ充てるが、今は未で、混沌の関鍵(ターニング・ポイント)である。天運には盛衰があり、盛りの時があれば、衰える時が必ずある。人間にも必ず生も衰も死もある。同様に世運にも衰乱あれば興隆がある。衰乱窮まる時期に大災厄(刧)が発生するものだ。それは循環につきものであって避けることはできない。
こうした循環には、5百年タームのものから、千年タームのもの、万年タームのものがあるが、タームが長ければそれに対応した災厄も大規模なものになる。こんどの災厄(刧)は既に始まっているのだが、6万年タームに対応した災厄であって、世界最大の災厄である。
このこんどの災厄(刧)は巨大なだけに、短時間では終了しない。1932年はこの災厄の発端の時期であり、これが極点に達すれば小混沌となる。
一般には、天災でもって事前に警報を発し、後に人災が起こるもの。中国では天災の重いものを水害、旱害とし、人災の甚だしいのを革命の刧、赤化の刧、掃滅の刧とする。革命の刧とは、戦争や文化の革命であり、それが終わらないうちに赤化の刧が発生する。赤化の刧とは、共産革命であり、それが終わらないうちに掃滅の刧が発生する。掃滅の刧とは、外国を巻き込み、数年にして必ずや世界大戦となり、小混沌の極みにまで達すること。文字通り掃滅である。
そして、小混沌とは全世界が小混沌となり、一地域限定ではなく、土地があって人がいるところは等しく混沌となる。
これを経過して後開闢となる。
この混沌を治めるのは自分の生き方であり、それは一なる道に統一された生き方である。道は、天から来るのでもなく、地から湧くのでもなく、人によって存する。
とまあこんな感じ。
東日本大震災は警報であって、これから巨大人災(飢、病、戦)が起こるということだろう。
赤化の刧とはよく言ったもので、呂洞賓は共産主義政権であるうちは災厄の最中であると見ていること、そして赤い盾の人たちが主導していることをも見ているわけである。