九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

油山クライミング

2022年05月29日 | トレーニング
 初めましてこんにちは、山岳部一年の山本です。
 
 昨日の5月29日は部内で二つのグループに分隊して野北、もしくは油山でクライミング練習をしました。私は油山のグループだったので油山でのクライミングの様子について書いていきます。

 集合は9:00、夏に備えてできるだけ多くの人を野北に行かせたいという先輩の考えもあって油山に参加したのは僕と同じく一年の山崎君と三年の竹田先輩。私も含めわずか三人でのクライミング練習となりました。少し不安ではありましたが、結果的には回転が速かったので少人数のクライミングも面白いなと思いました。それぞれが登った、もしくはトライしたところのリストは以下の通りです(途中でビレイに体重を預けたが完遂した、というところに関しては一応登と表記)

◎三年 竹田先輩
銀河鉄道(リード)、モンキーフェイス(トライ)
◎一年 山崎
銀河鉄道(登)、三角柱(一応登)、モンキーフェイス(トライ)、舳先カンテ(トライ)、凧揚げコーナー(一応登)
◎一年 山本
銀河鉄道(登)、三角柱(一応登)、ベビーフェイス(一応登)、モンキーフェイス(一応登)

 今回の油山ではまず一年二人が三角柱へのリベンジに挑戦し、竹田先輩のリードから全員で銀河鉄道を交互に登った後、それぞれが登りたいところに挑戦するという流れでした。

 始めの三角柱では凹んだ部分から抜ける際に左に行くのが難しく、そこで私も山崎君も数回ビレイに体重を預けてしまいました。次回油山に来た時こそは一発で行くぞと私は執念を燃やしています。
 
 全員が登った銀河鉄道は、とても楽しいルートでした。最後の方に手の置きどころに困ったものの今にして振り返ってみても間違いなく面白かったので、またやってみたい気持ちは少しあります。

 銀河鉄道が終わったあたりで山岳会の米澤先生という方がいらっしゃいました。私は存じ上げていなかったのですが、本当に凄い方でした…
 
 銀河鉄道の際にかけたザイルを使って「舳先カンテ」という5.10bのルートを米澤先生の助言のもと山崎君が挑戦しましたが、見ているだけで圧倒的な難しさが伝わってくるルートでした。山崎君がしぶとく食らいついている途中、手本を見せてくれると米澤先生が仰ってスルスルと登っていったときは驚愕しました…

 その後は僕はモンキーフェイスに挑戦。するもこれが僕には厳しい難易度で、米澤先生のアドバイスを受けながら最終的にはビレイに完全に体重を預けた状態で長時間停滞したのちに何とか登り切りました。ビレイヤーには悪いことをしたなあと思っています。(ちなみにベビーフェイスも同じ流れでした。ゴメンナサイ)
竹田先輩も途中モンキーフェイスにトライしていましたが、初動がスムーズで驚きました。ビレイでの握力低下も考慮に入れるとやはり経験の差を感じます

 そうしているうちに16:00、充実した時間でした。(ちなみに米澤先生は我々が練習している間に全ルート登ったそうです。なんて人だ)

 次の練習が何かはわからないですが、周りの成長速度に負けないよう頑張りたいです。
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新歓九重合宿(2022/5/3-4)

2022年05月24日 | 合宿(山登り)
バイクで風を切るのが心地よい季節になってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?九大山岳部では、5月の3日から4日にかけて九重連山で新歓合宿を行いました。ワクワクドキドキ☆九大山岳部'22はじめての合宿の様子をお届けします。

参加者は3年4名、2年1名、1年6名、4年1名とその弟さん1名の計13名。ここ数年では最大規模の合宿となりました。車隊と特急隊に分かれて早朝に福岡を出発。3年の1人が急きょ主将のお母様の車で合流することになったり、GWのみどりの窓口の行列に敗北し特急利用区間が拡大したりするトラブルがありつつも、なんとか長者原に到着し、後から来た車隊と合流しました。



何度も何度も人数を確認して、行動開始です。真っ青な空に浮かぶ三俣山のみごとな曲線美を堪能しつつ、雨が池越&坊ガツルに向かって歩いていきます。目の前を歩く新入生の足元には真新しいスポルティバの山靴。この美しいイエローが歩荷訓練で汚れていってしまうのかと思うと興奮します。GWということで、道中は多くの登山客で賑わっていました。1時間で100回くらい挨拶したような気がします。小学生くらいの子どもたちも山に来てくれていて、勝手に嬉しくなりました。みんな元気に挨拶してくれました。ありがとう!





特にトラブルもなく、コースタイムより若干巻いて坊ガツルに到着。テント設営を行った後、昼寝したり、散策したり、各々自由に時間を過ごしました。自分を含む数名は"九州で最も高い場所から湧き出す温泉"法華院温泉でちょっと一休み。温泉に入ってさっぱりし、温泉入り口にずらりと並ぶお酒のディスプレイをじっくり拝見し(自分だけ?)、テント場に帰還しました。



待ちに待った晩御飯は、新作ぺミカン、肉じゃがです!我が部が誇る三ツ星シェフ、3年Tの最新作は、期待を裏切らない美味しさ。ほくほくのジャガイモにアツアツのごはん、、、といけば最高だったのですが、13人という大人数での夕食が初めてだった上級生は、上手く米を炊くことが出来ず、肉じゃがと米を別々で食べる羽目になってしまいました。新入生のみなさん、ごめんなさい。もう一つ、ガスヘッドで致命的なトラブルもありました。九大ワンゲルさん、助けていただき本当にありがとうございました。大変申し訳ありませんでした。以上2点、上級生は後で反省しましょう。翌日の準備を済ませ、3つのテントに分かれて早めに就寝しました。

2日目は朝4時に起床。雨が降ったり冷え込んだりすることもなく非常に過ごしやすい夜でしたが、テン泊初体験の新入生の中にはあまり眠れなかった人も居たようです。マカロニポテトで腹を満たし、いよいよ今合宿の目的、九重連山山頂に向けて出発です!

出発早々明らむ空に季節を感じつつ、諏蛾守分岐(漢字変換大変)に向かって進んでいきます。1時間ほど歩くと、四方八方を山に囲まれた砂れき地歩きが始まります。右、左、前、後ろ、すぐ近くにあるのに、まるで違う個性を持った山々に囲まれてのハイキング。九州にこんなにも山の魅力を感じられる場所があったのかと驚きました。これだけの人が集まるのも納得です。景色に気を取られていると、あっという間に久住分かれに到着。荷物をデポし、山頂を目指します。



三つの山々を巡る前に、まずは天狗ヶ城という小ピークを通過します。地図に名前こそ載っていませんが、なかなかの存在感。自分はかなり気に入りました。稜線上を少し歩くとついに中岳に到着!新入生のみんな、合宿初登頂おめでとう!!!九州の名を冠する大学の山岳部に属するのであれば、必ず踏んでおきたい九州本土最高峰、1,791mの頂に到着です。御池に九重連山、先にある祖母傾連山や阿蘇五岳まで見渡せる絶景。くどいくらいの晴天下、景色は絶品です!!





ゆったりと景色を満喫した後、すんなりと伸びる稜線を歩くとすぐに稲星山に到着。時間が進み、登山者の姿も少しずつ増えてきました。こちらも息をのむほどの絶景。隊員の中には中岳からの景色よりも気に入った人もいたようです。ちなみに読み方は“いなほし”ではなく“いなぼし”です。





最後は主峰、久住山。皆少しずつ稜線歩きに慣れてきたようで、すいすいと進みます。山頂につくと、ものすごい数の人、人、人!山もすごいが人もすごい。記念撮影は諦めて、各々で楽しむことにしました。少し下って久住別れに戻ってきたところで、念のためエッセン&水分補給の時間をしっかり確保。再び荷物を背負い、本隊とエスケープ隊に分かれて再出発です。



本隊は星生山(ほっしょうさん)、沓掛山を通って牧ノ戸峠を目指します。その様子は写真でご確認ください。











エスケープ隊は主峰たちに別れを告げ、元来た道を戻ります。道中、麗しの三俣山を眺めながら思ったのですが、三俣山って諏蛾守越から行けるんですよね。中岳、稲星山、久住山を回った後、諏蛾守越まで戻って登ってもいいのでは?と思いました。長者原へのSCルートもなかなか乙だったので(北ア双六の巻き道っぽい)、レンタカーで行く場合は移動も考えて星生山ではなく三俣山を目指すのも良いかもしれません。牧ノ戸峠に行くことはできませんが、今合宿唯一の心残りである三俣山登頂が果たせるこのプラン、アリなんじゃないでしょうか。まあ考えてみてください。突然の軽い早口失礼しました。

そんなこんなで両隊とも13時頃に無事下山しました。その後は車隊と鈍行隊に分かれて帰福。写真は途中で下車した豊後森機関庫公園の様子です。初めて知ったのですが、鈍行は移動距離が100km以上の切符の場合途中で改札を出ることが可能だそうです。今合宿で一番驚きました。九大学研都市駅に着いた後は、MKでしゃぶしゃぶの食べ放題パーティー!とにかくチゲが旨すぎました。反対にオリジナルスープはチゲに負けてほとんど味がしませんでした。正しい組み合わせが知りたいです。肉と野菜を食べ尽くし、22時頃解散しました。お疲れさまでした!



たった2日間でしたが、とても充実した楽しい合宿でした。3年連中はあまりの天気の良さに新歓合宿で運を使い果たしてしまったのではと怯えています。とりあえず当面は、1年の誰かがとんでもない晴男・晴女である可能性を信じることにします。中の人は農学部で、6月頭に農場実習で再びくじゅうに行けることを非常に楽しみにしていたのですが、コロナの為に実習が全てe-learningになることがたった今決定し落胆しています。九大山岳部もコロナ禍と無関係ではありません。長期合宿への影響、OB山行の中止や簡略化、親睦会の自粛など、一昨年、昨年となかなか思うように動けない場面もありました。ここ数カ月は特に強い規制もなく徐々に元に戻ってきているように感じますが、どの程度活動できるのか未だ分からない部分もあります。世の中が落ち着き、人々の安全がある程度確保され、九大山岳部としても部の活動を充分に行うことができる状況になることを切に祈っています。

以上、2022年度新歓九重合宿の様子をお届けしました!
今年度も九大山岳部は安全第一に頑張ってまいりますので、皆様、どうぞよろしくお願いいたします!
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2022/05/21 雷山歩荷

2022年05月22日 | トレーニング
初めまして、山岳部1年の坂尻です。

5月21日は雷山・井原山で歩荷練習を行いました。私は先週3回目のワクチン接種で練習に参加できなかったこともあり、初めての歩荷練習で天気もよくて気持ちよく登れそう!と思っていました(最初だけ)。

メンバーは3年生の先輩が1人、2年生の先輩が1人、私を含めた1年生が6人の計8人でした。みんな20リットルのポリタンクいっぱいに水を入れていて改めてその凄さを実感。驚きが隠せませんでした。強いなぁ、私は当分無理そうと内心弱気に。(私は約半分入れたところで心が折れました、、、)
持つだけならまだ耐えられる!と思っていたのも束の間。重心がぶれて何度転びそうになったことか。(一人川に落ちた人がいたとかいなかったとか)
重たい!!というよりも体がぶれてしんどいというのが今回の感想でした。まあ、私の荷物はみんなと比べて軽かったのでなんとも言えませんが。

(歩荷中自分のことで精一杯になってしまい途中経過の時間等わからなくなりました。すみません。)
途中の清賀の滝は有名なだけあってとても綺麗で、汗びっしょりだった私には涼しく気持ちのいい場所でした。そこからの道のりはあまり沢もなく山の植物をじっくり見たいなぁと思っておりましたがそんな余裕あるはずもなくひたすら歩き続けました。天気は良かったためぬかるみ等で足を滑らすことはほとんどなかったのですが途中の落ち葉が滑る滑る。案の定何度か滑りました。
雷山登頂後、休憩もそこそこに荷物を減らして井原山へ向かいました。みんな荷物が軽くなったため走り出すかのように出発しました。いや、多分走ってました。私はそんなみんなについていけるはずもなく何度前の人を見失いかけたか。これがスタンダードなのか?恐るべし山岳部。
井原山までの道のりは少し急になっているところもあり、注意が必要でした。雨の日なんかは私は確実に滑るんだろうなと半ば遠い目になりながらひたすら足を前に出し続けました。歩いていれば着くとはこのこと、無事に井原山に到着しました。井原山山頂は開けた場所にあり景色がとても綺麗でした。親切な方に写真を撮ってもらい登っていた最中の苦しみが嘘のように気持ちが明るくなりました。が、私にとっての試練が待ち受けていたのはここからで、行きの疲労で足がプルプルになり下りで何度も滑ってしまいました。水は荷物を置いていた休憩所で捨てましたが、そうは言ってもやはり行きで私はだいぶバテていたため足に力が入らなくなるのはいつぶりだ?という感じで何度も遅れ気味に。先輩方も同期もみんな優しくて逆に申し訳なくなるという。日々のトレーニングは大切だと身をもって痛感しました。
なんだかんだで無事下山しましたがバス間に合わず!仕方ないため雷山入口というバス停までは歩くことに。この時同期と足プルプルするよね、疲れたねって話をしましたがなんだか余裕そうな面持ち。なんならそのまま駅まで歩いて帰ってました。すごいなぁ。

こんな感じでなんとか歩荷練習を終えることができました。これを雨の日にもこなすのかと思うと気が遠くなりそうです。現段階で私は足手纏いすぎるためトレーニングしなきゃなぁと焦り。辛いけどこれからも頑張っていきます。
(初めてのブログのため所々おかしな点があるかと思いますが温かい目で見てもらえると幸いです)
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2022/05/15 野北クライミング

2022年05月15日 | トレーニング
 こんにちは、3年の竹田です。今年度もよろしくお願い致します。

 昨日5月15日に野北へ行ってまいりました。前記事では同日に雷山歩荷を行ったと書いてあり、おや?と思った方も中にはいらっしゃることでしょう。そうなんです。今年は進入部員が多く入ってきてくれたこともありクライミングの際は2つに分隊して練習することになりました。今回はその実験も兼ねていました。分隊...なんだか響きがいいです。
 
 では、トレーニングの様子を書いていきたいと思います。私事ですが、昨日1週間紛失していたバイクの鍵が見つかりました。で、久しぶりにバイクに乗って行ったのですが、感覚を忘れたのかはたまた昨日の雨が祟ってか見事にスリップして練習前から怪我をしました。手のひらと膝を怪我したのでクライミング中はめちゃ痛かったです。9:10ごろ公道を出発しました。懸垂下降点に着くまでに竹田と山崎は滑りました。しかも同時だったそうです。懸垂下降点についたら準備にかかりました。懸垂下降の順番は自分→松林→山崎→山本→中島→青木です。自分が1番目でしたが、ザイルを落とす時に遠くに飛ばさなかったので岩肌で絡まってしまいました。解くのに時間がかかったので気をつけたいと思います。全員降下したらトレーニング開始。個人の練習内容は以下の通りです。

3年青木
二段ハング右横フェースリード数回、松林とマルチ
3年竹田
左の凹角(右壁あり)リード、左の凹角(右壁なし)トップ、二段ハング左横フェースリタイヤ、山崎とマルチ
2年松林
二段ハング右横フェースリード、左の凹角(右壁なし)トップ、青木とマルチ
1年山崎
二段ハング右横フェースと左の凹角(右壁あり)と二段ハングトップ、竹田とマルチ
1年中島
二段ハング右横フェースと左の凹角(右壁なしとあり)トップ、二段ハングリタイヤ
1年山本
二段ハング右横フェースと左の凹角(右壁なし)トップ

 今回の練習では、青木は1年にコンテニュアスビレイやリードのビレイ、マルチをする人にはその仕方を教えていたので登る時間はあまりなかった様子でした。自分は左の凹角のリードを成功しました。そろそろリードにも慣れてきました。マルチでは最初の登りにかなり苦戦しました。結局は正面から登らず左から登ってことなきを得ました。松林は初めてのマルチをしました。リードと共にどんどん経験を積んでほしいです。1年3人は全員新入生の登竜門的存在である左の凹角をクリアし、本格的に夏合宿の準備に入ろうとしています。今回は山崎だけでしたが、他2名にもマルチの練習に参加してもらい剱岳のcフェース攻略を盤石なものにしたいです。山崎に関しては早くも二段ハングを攻略しました。彼の上達の速さには驚かされます。今回参加した新入生3人はクライミングに対する恐怖心みたいなものを感じられなかったので今後に期待したいです。

 16:45分ごろに公道に到着、練習は終了しました。今回の練習では、教えられることは教えられたのでみんな口を揃えて有意義な野北だったと残しています。今のうちに練習を繰り返して快適な夏合宿にしたいものです。

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初めての歩荷(新入部員編)

2022年05月15日 | トレーニング
はじめまして,山岳部新入部員の楠田です.

5月14日は雷山で歩荷練習でした.本来の予定では,油山の岩場でクライミングだったのですが,前日の雨により歩荷になってしまい......当日の朝はトホホな気分でしたね.

メンバーは,3年生の先輩2名,そして私含めた新入生の4名でした.今回歩荷練習に参加した新入生4名のうち,3名は留学生!それぞれ台湾,ベトナム,中国とバリエーションに富んでいて楽しいです.

さて,本題に戻りますが,タイトルの通り私にとっては初めての歩荷練習でした.
新入生なので,歩荷量は32[kg]からスタート.背負ってみて,ん,これ意外といけるんちゃう?と思ったのですが,歩き始めると全然違う.

1ピッチ目,10:10水汲みを終え,登山道に入りました.
地図で見ると緩やかな勾配なのですが,階段や川を渡るなどのイベントが多くなかなか堪えました.先頭を歩いていたのは3年生の先輩で,ペースが速い.
先行していたおじさま方の団体に道を譲っていただいた際に,斜面下側の岩を踏み外して1.5[m]ほど斜面を滑り落ちました.幸い,かすり傷程度で済みましたが,安全には十分に配慮しなければなりませんね.

と,息を切らし,まつ毛から汗を滴らせながら歩いていくと1ピッチ目終了.ここで10分の休憩.
ここで先ほど道を譲っていただいたおじさま方からゼリーをいただき,歩荷量が32[kg]+10[g]になったところで2ピッチ目です.

2ピッチ目,??:??(この時から時間を気にする余裕がなくなる)等高線の密具合から想像していたキツさはなく,歩き始めの多少の坂を超えれば程よい充実感のある行程でした.ただ落ち葉が多く,また前日の雨により足元がうれしい状態ではなかったので,勾配のあるところでは多少,緊張する場面がありました.

そうこうしていると2ピッチ目終了,上宮に到着.ここでも10分の休憩.
空腹感や疲労感は少なかったものの,ヒダル神憑かれたらタマラナイので塩をたっぷり塗りこんだ握り飯にむしゃぶりつく.先輩にチョコレートもいただきエネルギー面の心配がなくなったところで,3ピッチ目,雷山山頂へ.

3ピッチ目,??:??等高線から想像する通りの勾配,そして地表面の水分が多く,滑る滑る.
空荷だったらどうってことのない滑り具合ですが,如何せん初めての歩荷でバランスが悪く緊張感の絶えない行程でした.

特筆することのないくらい,ただ歩き続けていただけですが,気づけば山頂.ここでも10分くらいの休憩.
ピクニックに来られていたご家族にお願いして集合写真をパシャリ.ガスがすごくて景色はよく分かりませんでした.

いつもなら井原山まで行って帰ってくるそうですが,本日は帰りのバスとの兼ね合いで,井原山途中の分岐点まで行くことに.
ここは記憶がないというか,記憶はあるのですが,本当にただ歩いていただけで終わりました.往復で1時間30分でした.

下山,14:10雷山山頂から降ります.山岳部には,山頂で水を降ろしてから下山する派と降ろさない派の対立があるそうなのですが,降ろさない派の先輩が怖いので降ろさず下山することに決めました.

下山を先頭して歩くのは,水を降ろす派の先輩.これがとんでもないスピード.滑りまくる土に緊張感MAXであるのに加え,ハーネスが鎖骨に食い込む.
ストラップを限界まで絞って,ザックのぐらつきを抑えながらひたすらに降りていくこと1時間15分ほど,水汲み場まで戻ってきて終了です.

下山して水を降ろした後の解放感たるや........
ザックからポリタンクを出すのが何気にしんどい.背負うのと持ち上げるのでは,重みの感じ方が違う.腰が痛くなりました.

初めての歩荷練習,なんとか終了できました.
夏合宿でチームメイトに迷惑をかけないよう,トレーニングに励みたいと思います.


山岳部1年 楠田
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2021年度 春合宿

2022年05月09日 | 春合宿
こんにちは。
学部4年の河野です。
かなり時間が空きましたが2021年度春合宿(つまり今年の2月の合宿)の報告を行います。
一応私がリーダーを務めた最後の合宿なので私から報告させていただきます。



山域:槍ヶ岳

日程:2/24(木)~3/4(金)

参加者:修士2年 須賀
    4年   安河内
    3年   河野(CL)、アキノ
    2年   青木(SL)、安平

*学年は合宿当時のものです

ルート:新穂高温泉~穂高平小屋~槍平小屋~中崎尾根~槍ヶ岳 往復




新穂高温泉~穂高平小屋



新穂高温泉に15:30頃到着。
そこから登山届をかいたり諸々準備をして16:30入山しました。

この日の目的地の穂高平小屋まで1時間で着く予定でしたが結構時間がかかり18:30ごろ到着しました。
初日ということで贅沢に鍋を作り、明日に向けて英気を養います。


穂高平小屋~槍平小屋

この日が何気にきつかった・・・

我々以外に入山者はほとんどおらず、トレースは皆無だったのでワカンを着けてラッセルスタート。
結果予定の1.5倍ぐらい時間ほどかかりようやく到着。



あとこの日は雪崩の危険箇所が結構あったためヒヤヒヤしながら通過しました。
特に写真の箇所は左右が完全に開けており個人的には一番怖ったです。



小屋が見えてからも遠い、、



今晩も無人小屋泊。

我々以外に登山者がいればこの小屋は使えなかった可能性もあるのでその点は良かったです。
途中悪天により沈殿したため2日泊まりました。



槍平小屋~中崎尾根2500m地点

この日が体力の核心。
幕営地点である中崎尾根2500m地点まで標高差1500m、交代でラッセルしながら荷上げしました。




奥丸山手前地点。



雪庇すごくない?



この日のゴールである2500m地点です。
思ったより傾斜あるなあ。

さてこの日はテント泊の予定でしたが、翌日以降悪天が予想されるため、急遽雪洞泊することにしました。
(テントだと埋没防止のため雪かきを定期的にしなきゃダメなんです泣)




実は初めての雪洞泊でしたが、初めての割にはまあまあちゃんと作れたんじゃないでしょうか、、、
ただ入り口が部屋より高い位置にあったせいか、結構中の気温低くて寒かったです。
沈殿日も含めるとここに3日間泊まりました。

雪洞って作るの大変だけど作ってしまえば全然いけますねー
もちろん快適さではテントに劣りますが、全然寝れるし何より雪かきしなくていいのが素晴らしい。




雪洞作ってるときに撮りました。(夕方4時頃)
この日も頑張ったなーって感じます。


中崎尾根2500m地点~槍ヶ岳 往復

1日沈殿を挟んでいよいよアタック日。

ここまでトラブルなくこれたのでさっさとアタック決めちゃおう。



この日の核心その1、千丈沢乗越までの登り。
前日の悪天のおかげで雪が多くついていたため登りやすかったです。
ザイルも使わずに済みました。



段々と槍が見えてきました。



謎のワンショット。



槍ヶ岳山荘着きました。
あとちょっと!



核心その2である槍の肩からの登りは千丈沢乗越よりも緊張感がありました。
写真は最後の梯子。
一段一段慎重に登ります。




山頂着きました。
いぇーい。



圧倒的な晴天でした。
というかここまで行動日全部晴れたの素晴らしすぎる。

あんまり覚えてないですが多分20分ぐらい山頂に居座ったと思います。
いっぱい写真撮りました。



天気悪くなる前にとっとと降りるぞおお!




はい。
というわけでこの後は2日間かけて無事下山致しました。
より詳細の山行記録が知りたい方はホームページの方に報告書が載ってありますのでそちらをご覧ください。

結果的に途中脱落者なく全員アタックできてかつ安全に下山できたので
個人的にこの合宿は大成功だと思っております。
合宿参加者の皆さんは本当にお世話になりました。



厳冬期の槍ヶ岳はかなり憧れがあり、長いスパンで着々と準備を進めてきたのでリーダーとしてはめちゃ嬉しいです。

今年度は3年生の人数も多いのでリーダーの青木君を皆で支えて夏合宿成功させて欲しいですね。


さて私からのブログ投稿はおそらくこれで最後になるかと思います。
といっても別にこれまで大してブログに関わってきたわけでもないんですけどね。
今年の3年生は優秀なので私の頃よりはもうちょっと更新してくれると思います。

いつもブログをご覧になって頂いている皆さん、本当にありがとうございます。
今年度の現役の活動も応援してくれよな!
じゃあな!


















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2022/05/08 油山クライミング

2022年05月08日 | トレーニング
こんにちは。
今年度主将を拝命した青木です。

実は私、新体制になって早々に骨を折り、3月下旬~4月のクライミングはお預けしてました。
このバカが。やっと登りに来れた。
岩は怖さもあるけど、登れないのはやっぱり寂しい。
お久しぶりです、サブフェイス。
張り切っていきたいけど、しばらくは慎重に行こう。ぼちぼちで。


さて、今回はゲストがいらっしゃいました。H29入部のI崎さんと、修士1年のY内さん、学部4年のK野さんのお三方です。
特にI崎さんとは練習をご一緒する機会が少ないので、楽しみにしていました。
ありがとうございました。

現役は日曜練習なので任意参加。7人が集まりました。
学年の内訳は、3年次編入やら9月始業の留学生やら途中入部やら色々な人間がおりますが、
簡略化させてください。入部の年度でいきます。
3年×2、2年×1、1年×4です。
因みに1年生は初めての油山です。

現役8名+OB3名の締めて11名。にぎやかです。
練習は人数が多いと楽しいな。


では、練習の経過です。

初っ端、私が携帯を家に取り返ったせいで集合がグダりました。ごめんなさい。
本隊が一足先に入山し、私は途中で追いつきました。

サブフェイスに辿り着いたら、まず下級生の懸垂下降練習から始めました。
既に野北を経験したK田、Y埼、Y本は危なげなく、スムーズにこなします。かわいげのない奴らだ。
今年は人数が多い分、各々の呑み込みが早いのは、本当に頼もしいです。
この調子で、マルチのやり方とかもしっかり覚えていって欲しい。
Tは、懸垂下降が初めてでした。まず下で手順を説明し、岩場の上の斜面で3度練習し、モンキーフェイスの支点からトライしました。
しばし恐怖と格闘しながらも無事にクリアし、その後2~3度練習を繰り返しました。
お疲れ様。上達したようで何よりです。

懸垂下降が終わった人間から岩に取りついていきます。
新入生にとって最初の関門はワイドクラック(5.8)です。
私の時は2度目か3度目の油山でようやくクリアできた記憶があります。
ドツボにはまって、何度か他のコースに逃げつつ、トライしつつ、苦戦していた思い出があります。
。。。が、私がTの懸垂下降を見守っている間に3名とも完登していました。
あれ?
内1人は、その後にベビーフェイス(5.9)もクリアしてました。
あれれ?
何か、コイツら強いな。

当初の練習計画としては、油山にはしばらく行かないつもりでした。
正式練習としては、しばらくは野北で練習を積ませて、ある程度技術を付けてから来てもらおうかなと。
人数が多く、技術の完成がより急がれるので、
何もできないままその日の練習を終えてしまうリスクを考えると、すぐには行かないべきかなと。
杞憂でしたね。
練習効率の観点でも、登攀訓練は分隊して、各ゲレンデで少人数で行いたい。
油山にもガンガン行こう。嬉しい誤算。

午後にI崎さんが合流し、参加者が全員終結。待ってました!
因みに3年がもう一人来る予定だったのですが、原付の鍵を紛失してしまって、来れないそうな。
あれから見つかったのだろうか。
僕らの学年は落とし物や紛失が多いです。
かく言う私はこれまでにコンパス、スノーバー、財布など紛失しました。気をつけよ。

15:30までを目安に各々自由に登攀を行い、
まだ登り足りないOBと1年生2名ずつと上級生はそのまま続投して、16:30ごろに撤収しました。
日が長いって素晴らしい。


そんなこんなで戦績は以下のようになりました。 ※うろ覚え+見逃し多数です。

3年
青木 ワイドクラック、三角柱、青虫フェイスにトライ
Y平 ワイドクラック(リード)、ベビーフェイス、モンキーフェイス、凧揚げコーナーにトライ

2年
M林 ワイドクラック、三角柱にトライ

1年
K田 ワイドクラック、ベビーフェイスにトライ
Y埼 ワイドクラック、ベビーフェイス、三角柱にトライ、凧揚げコーナーにトライ
Y本 ワイドクラック、右のコーナーにトライ、ベビーフェイスにトライ、三角柱にトライ、凧揚げコーナーにトライ
T  ワイドクラックにトライ

OB
I崎(H29) ワイドクラック、モンキーフェイス、凧揚げコーナー
Y内(修士1年) 青虫フェイス
K野(学部4年) モンキーフェイス、凧揚げコーナー

人数が多いと圧巻です。
見逃しが多いので、本当はもう少し多いはず。
有意義な一日でした。
皆さんお疲れ様です。


追記
今回懸垂下降の指導中にスマホとモバイルバッテリーを下に落としました。
危うく事故になるところだった。
登攀中は言わずもがなですが、それ以外も行動中にポケットに物を入れるのは控えよう。
やるならポッケにチャックが付いてる防寒着とかだな。
新体制になってから、やらかしが相次いでる。落ち着かないと。
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