九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

比叡・雌鉾登攀

2011年03月31日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんはATです。

先週の土曜~月曜まで宮崎の比叡山・雌鉾岳に登攀に行ってきました。今回は米澤先輩があそ望山岳会の方に誘われたのに乗らせていただいた形となりました。
あそ望山岳会の方は会長のKさん、Rさん、Iさん、Yさん(各愛称)の4名でした。

まずは土曜日。
朝6時に米澤先輩の車に拾われて比叡へ出発。途中清和で休憩をとり、10時過ぎには比叡山駐車場に到着。まだ山岳会の方は見えていませんでした。30分ほど岩を見たり、ルートを確認したりして、先に出発することに。

1本目のルートは「ニードル左岩稜」
どういう理由だか、私がリードをすることに。後ろをゆっくり付いていこうと思っていたのに…笑
核心の一歩がかなり怖いということや、上部のカンテが高度感たっぷりということを聞き、いざ登攀開始。
1ピッチ目は難なくクリア。多少のっぺりとしたところをしっかりとスメアリングを効かせて、比較的大きな動きで登れました。ただ、風が非常に強く寒さが一番の敵でした。
2ピッチ目の最初のフレークが核心でした。まずフレンズを下からはめて気持ちを安らげる。後になって聞くとこれはまったく効いてなかったとのこと^^;
一歩登り、さらに先程のフレンズの上にもうひとつかませる。このあとの右側への一歩が非常に悪かった。手が決まらないうえに、足もなんだかいまいち。一度滑り落ち、しかたなく残置のナッツをつかむ。そこを超えると問題は特になかった。
3ピッチ目から高度感のあるカンテラインを行きました。難易度自体は決して高くはありませんでしたが、風と寒さとで体が動かず、なかなかの怖さでした。ふっと風がやむと一気に登れる気がしたのもなんだか楽しかったです^^
ヌンチャクの数が足りなかったため、カンテラインから岩の裏へまわり、聞くところによると昔登っていたルートの途中の平地でピッチを切りました。
4ピッチ目はヌンチャクもほとんど使わず、わずか10数メートルでニードルの頭に。こんなことならピッチを切らなくてもよかったかななどとガタガタ震えながら頭で先輩を待ちました。頭の上にはしっかりとした支点がありましたが、風から逃げるようにさっさと下降。本来ならばここから山頂を目指すらしいのですが、岩が脆いということもあり、もう一本登りたいということもあり、登攀終了。まっすぐ通ってははまって動けなくなるほどのチムニーをずりずりと下り、登山道へ。お昼を食べて、次のルート「1スラスーパー」へ。


2本目のルートは「1スラスーパー」
ここでも核心は全て私ということになりましたが、ニードルを行った勢いもあり、やってやろうと燃えていました。
登りながら先輩が気付いたことですが、このルートは偶数ピッチが核心でした…つまり1ピッチ目を恩着せで登ってしまえばあとは優しい所をいける…笑 次回からは後輩に核心を行かせます。
1スラスーパーは詳細を書くに値しない…とまでは言いませんが核心も楽しみながら登れるレベルでしたので、現地でどんな壁か感じて下さい^^スラブといってもかっちりとしたホールドやスタンスがあるため、ぐんぐんと登ることができました。上部の核心は「亀の甲スラブ」と呼ばれるチャーミングなものでしたが、少しいやらしさもあり、気をつけるならばここかなといった感じでした。常に眼下に景色が見え、日の当りも気持ちいいルートなのでぜひ次回は部員のみんなと登りたいです。

1スラスーパーを登り終えた後は上鹿川キャンプ場へ移動し、山岳会の方に御呼ばれされ、キムチ鍋をごちそうになりました。お酒を飲み、いろんな話をし、24時前に就寝。なにやら明日のⅥ+のリードを私がする話に…温かい布団の中のシュラフで寝ました。


2日目以降の報告はまた後日に^^次回をお楽しみに!明日は四阿屋に行ってきます。

ベッド上での筋トレ

2011年03月29日 | トレーニング
ご無沙汰しております、新3年Fです。
今年度も残すところあと数日となりました。
新年度の活動を考えるとわくわくしてきますね!

さて、このところブログの更新がなくさびし~い感じなので、しょうもないながら僕の筋トレ状況など報告しようかと思います。

実は現在僕はとある病院に入院しております(もともと体調的には健康そのもので、しかも明日退院ですが)。
病院というのは自由な時間こそ長いものの、病院内にはホールドも登山道もありません。
入院する時に僕は思いました。

「2週間もベッドの上にいたら体がなまってしまう!」
「自由な時間を何かに活用できないか?」

長い自由時間、(山岳部的には)なにもない病室での生活が退屈なものになるかどうかは自分次第!
とのことで入院中はできるかぎり筋トレと大学の勉強の復習に費やすことにしました。
(実際はPSPを持っていこうかか~な~り迷いましたが(笑))
これにより筋力・学力の大幅アップをねらい、退院後、知人達に
『手術したって聞いたけど、改造手術でも受けてきたの?』
と言わせることが目標です(笑)



さて、前置きが長くなりましたが以下が具体的な筋トレの内容です。

・腕立て伏せ:手の位置を変えて各10回×3=30回
・片足スクワット:各10回
・腹筋:30~40回
・背筋:その日の腹筋回数×2回
・握力:25kgのバネを様々なパターンで。

ぱっと見たところ普通の筋トレメニューですが、気をつけたのは「筋持久力をつける」ことです。
というのも、ラリーグラスでも稚児落としでもいつも核心部、あるいは核心部後でバテて完登できず、という点が僕の弱点の1つだと考えたからです。
そんなわけで筋トレをする際は「絶対に反動を付けず」「ゆっくりと体を動かす」ことに注意しました。


(実際は、そうせざるを得なかったというのもあります。
 なにしろ僕のベッドが古いのか、やけに軋む!(笑)
 寝返りを打つだけでもギシギシというのですから、
 ガツガツと筋トレなどしようものなら、うるさくて同じ部屋の方々のご迷惑になります。
 だから、ゆっくりゆっくりと筋トレをせざるをえなかったのです……)


握力に関して気をつけたのは、やはり「持久力」と、さらに「1つ1つの指の強化」です。

前者については「握りっぱなし」での強化を狙いました。
これは、25kgのバネを一定時間握りっぱなしにして、握り続ける力を高めようというものです。
初めは右1分半、左1分が限度でしたが、今日のトレーニングでは左右とも2分半まで耐えられました。(とはいえ左はかなり最後の方緩みかかってましたが^^;)
たとえばカチ持ちで体を保持したまま次のホールドを取りに行く時なんかに、ここで鍛えた筋肉が役立つんじゃないかと思っています。

後者については指の数を減らしてバネを握るトレーニングでの強化を狙いました。
これは、いつも「掌+人差し指~小指の第2関節」あるいは「掌+人差し指~小指の腹」で握っているバネを、
「掌+人差し指・中指の第2関節」や「掌+中指・薬指の第2関節」など、指の数を減らした状態で指の組み合わせを変えながらバネを握るトレーニングです。
実際の岩場・壁では5本全ての指でホールドをつかめる状況というのはあまりありません。
核心部ならなおさらです。
そういった少ない指・色々な指の組み合わせでホールドを持つ時に役立つんじゃないかと思っています。



さて、長々とくだらない事を書き連ねましたが、要は
「トレーニングのためのトレーニング」にならないよう気をつけたということです。

さあ、これらのトレーニングが功を奏してFが改造手術を受けたようになっているのか、乞うご期待・・・!?

今年も開催:春の四阿屋合宿

2011年03月13日 | 合宿(岩登り)
こんばんは

T下改め、ATです。
3月のこの時期になると暖かくなり、登りたくなるのか1年ぶりの四阿屋合宿を行いました!
ちょうど昨年も3月の中旬でしたね。

今回の参加者はAT、S松改めMS、I、M、米澤先輩の5名です。

1泊2日のミニ合宿でしたが、登攀力についてかなりの強化が出来ました。一人一人報告したいと思います。

AT
登ったルート
トゥーフィンガー(10b)
エイトマン(10a)
エレメンタリィ(8)
カンテ(9):リード
カンテ直上ルート:途中まで
初孫(10a)
てんとう虫のサンバ(10a)
グレードを信じなさい(8):リード
無名ルート(7):リード


第一登や2日目寝起きの一登をカンテのリードをしたり、新たなルートに挑戦したりと、黙々と強化に励みました。
今年1年間、部員たちの前をリードしなければならないため、落ちないクライミングを目標に頑張っています。
また、2年生やMSが登る際はアドバイスを出したり、喝を入れたりなどしました。


MS
登ったルート(一部グレードは省略)
エレメンタリィ
カンテ
てんとう虫のサンバ:途中まで
無名ルート:リード


四阿屋は嫌いだと言っていた時期もありましたが、この1年でかなり力が付いてきました。
特にエレメンタリィの登りは美しく、足の効きに関しては部でもトップかもしれません。
また、これまで登ることができなかったカンテにもついに完登し、上級生としての意地を見せつけました。
てんとう虫のサンバでは力尽きていましたが、今後の伸びがますます期待されます。



登ったルート
エレメンタリィ
エイトマン
カンテ
初孫:途中まで
グレードを信じなさい:途中まで
無名ルート


九大山岳部内で今一番伸びてるのがIです。
春のラリーグラス通いの結果が表れてきたのか、四阿屋2回目にして、カンテやエイトマンなどのルートを完登しました。
落ちても怒られてもひたすら壁に食いつく姿は素晴らしかったです。
まだまだパワー不足が感じられるので、今後のトレーニングを意識してほしいです。


M
登ったルート
エレメンタリィ:途中まで
カンテ:途中まで
無名ルート


登りのセンスに関して光るものがあるのがMです。リーチが短いのを、うまくバランスをとってカバーする動きなどは見習いたい点も多いです。まだまだパワー不足のため、完登まで至ることは少ないですが、今後一番化けるのは、テクニックと多少のパワーを手に入れたMかもしれません。同学年のIと競い合ってくれたら面白いことになりそうです。



夜は米澤先輩のご教授のもと、生まれて初めての焚き火をしました。あの寒さの中の温もりと炎を囲む雰囲気は病みつきになりそうです。

この春で登攀力に関してはかなりの成長をしてきました。その成長を新年度の活動に活かしていただきたいです。

来週は久住合宿、週末にはATのみですが比叡登攀もあります。頑張っていきましょう!

鬼ヶ鼻登攀…寒かった;;

2011年03月10日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんはT下です。

今日は初めて脊振山系の鬼ヶ鼻(周辺)の岩場に行ってきました!
参加者は米澤先輩、T下、S松、I、Mです。


9時半に先輩宅に集合後、三瀬峠のほうへ走り、くねくねと何十ものカーブを曲がり、舗装されていない道路をガタガタし、目指す岩場近くの登山道まで行きました。


岩自体は鬼ヶ鼻の岩とは別物ですが、先輩曰く、正式名称がないとのことなので、鬼ヶ鼻(周辺)の岩場と呼んでいます。


さて、岩場についての第一印象がのっぺりしているな~というものでした。これまで行った岩場と違い、もこもこした?形でした。


ルートは下半部で5本、うち上部まで続く長いものが1本です。高さは下半部だけで、約20m、上部までの1本は30mほどでした。
グレードは左側から、10c、9、10a、10d、8です。
ただ、8や9といっても、しっかりとしたホールドは少なく、スタンスも細かいため、皆苦労しました。
特に、片足スクワットの動作で体を上げる部分が多く、その練習にはなりました^^;

T下以外の3人は下半部の9、10d、8のルートを登っていました。何度もずりずりしながらも10dのルート以外は全て終了点まで登り切りました。足の使い方などはまだまだなので、今後も磨いていってもらいたいです。
T下は下半部の5本のルートを登り、上部まで続く10aのリードを行いました。久しぶりのリードであったことと、かなりの高度感からかなりビビりましたが、落ちることもなく、登りきることができました。皆にも続いてもらいたいです。


この岩場では懸垂下降が非常にしやすかったため、新1年生の下降訓練はここでもいいのでは?という意見も出ました。皆で話し合っていきましょう。

知らない岩場で登るというのも非常にいい経験になり、楽しいものなので、今後もどんどん登りに行きましょう!


明後日からは四阿屋で合宿です。参加者は各自目標を作って、望むようにして下さい。では明後日。

今日も今日とてラリーグラス

2011年03月07日 | トレーニング
こんにちは、3年Fです。
本日もラリーグラスに行って参りました。メンバーはT下とFです。

今日はT下は持久力をつけるために、「簡単なルートをゆっくり登って降りる」を繰り返していました。
そんな1枚。



私はと言うと、新たな課題の消化に勤しんでいました。
今日の収穫は茶5の制覇です!
が、まだまだ勢いに頼っている部分が大きいので、次回行くときには美しく登ることをさらに意識したいです。
その後はT下に助言をもらいつつ茶6に挑戦しましたが、あと2手というところでパワーが足りずリタイアしてしまいます^^;
フォームを美しくして必要なパワーを小さくしつつ、筋トレで最大筋力を上げていこうと思います!

写真は茶6を諦め垂壁に浮気しているときのもの。
茶1の登り方を忘れていて焦りました(苦笑)


以上、amazonで懸垂台を衝動買いしそうになりつつも踏みとどまったFでした。
みなさんも衝動買いにはお気を付け下さい……それではまた。

3月4日のラリーグラス

2011年03月06日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんは! 新3年Fです。(3年生になれる予定です)
少し遅くなってしまいましたが、3月4日の活動の報告をしたいと思います。

この日はまず、10時から九大山岳部南区部室(別名F宅)にて部会でした。
参加者はT下、S松、M、I、S瀬、私。


なかなか合わない予定に折り合いをつけつつ、3月は
・九重合宿(新歓下見)
・新歓準備
・各自クライミング技術向上
がメインの活動となりそうです。
新体制では2年生のアイディアなども多く取り入れ、より活発に活動していけそうです!

そろそろお昼、と言う頃に移動開始。
まずはラリーグラス最寄りのジョイフルで腹ごしらえです。
原付ライダーのT下に先に席を取ってもらい、後のメンバーは徒歩で移動。
注文はなぜか全員日替わりランチで、6人もいるのに机には同じ料理ばかり並んでいました(笑)
気が合うんでしょうか(笑)

腹ごしらえをしたら、いよいよラリーグラスへ。
13時の開店まで少し待った後、クライミング開始です。

私Fです。5.10bを登っているところだと思います。

テンションをかけずに完登できたものの、写真からわかるようにフォームが美しくないですね。
むむむ。

我らがクライミング男T下。ボルダリング壁の赤6だったと思います。

初めのうちこそ核心部に悩んでいましたが、一度突破した後はもうお手の物、といった感じでした。
負けてられない!

クライミング熱急上昇中のI。ボルダリング壁の緑6だったかと思います。

リード壁で3~4本登った後にもかかわらず、緑6に執念を燃やし10回以上トライしていたように思います。
形はできてきてるので、体力のあるときに再トライすればきっとゴールできるよ!

なかなかいい写真がとれなかったのですが女性陣も健闘していました。
S松はやはり無駄のないスマートな動きがうらやましいです。
最後の最後で茶3を初クリア!していました。
Mは黄8に何度もトライしたものの、あと最後の一手というところで惜しくもリタイア。
次来るときにはきっと完登していることでしょう!


初めてのMy デジカメを買い、うかれまくって写真を撮ったものの、良い写真を取るのは難しいですね。
今後はクライミング技術も写真の質も向上させていきたいです!

それではまた。

伸びが見えてきました^^

2011年03月02日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんはT下です。

先程までS松とIとラリーグラスに行っていました。
このところほぼ毎日通っているため、だんだんと伸びが見え始めてきました。今日はその話をしたいと思います。

まず、S松ですが、腕力に頼らない理にかなった動きをするようになってきました。
特にボルダリングではほとんど力を使わないような登りが出来てきています。
リード壁のほうでは腕力不足の為に苦戦することがありますが、それでもバランスをうまくとった登りを見せてくれています。
今日は10dのルートに果敢に挑戦していました。もともと体が硬いらしく、そのせいで途中どまりでしたが、登った後に、指力をつけるには?細かい所に乗る練習は?など積極的に自分の弱い所を直そうとする姿勢も見られました。


次にIですが、今日はなんと10dのルートを何度も落ちながらではありますが、登り切りました。
言われたことや、注意されたことを素直に聞き、すぐに実行に移すのでどんどん動きがよくなっています。
今日はT下やS松からうまいとほめられるような登りが出来ていました。
まだまだ危なっかしい所や、腕力不足は見られますが、春明けまでには立派なクライマーになっていそうです。


T下はぼちぼちです(笑)登攀になるとちょっと厳しくなりますが、皆我慢してね^^;


では…次は金曜日に登りに行こうかな。