九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

初の福智山縦走合宿

2011年09月19日 | トレーニング
こんにちは。初めてブログを更新しますAです。

今回は9月18日、19日の二日間をかけて、3年のF先輩と1年のA、N、Oの4人で初の福智山縦走を行ってきました。現山岳部では行ったことのない未知の山だったので、期待に胸を踊らせながら登山口に向かいました。また、Oにとっては久しぶりの縦走だったので楽しみだったのでは?

1日目 くもり
10:12入山~11:14牛斬山~12:55焼立山~13:31赤牟田の辻~14:43頂吉分岐~15:20福智山~15:36荒宿山荘

最初の牛斬山までの登山道は木々が生い茂っており、天気がくもりだったこともあいまってか、湿気で辺りがかすんでいました。空気の通りが悪く、あまり急な登りでもなかったのに汗がだらだらと流れてきて、すぐにシャツがビショビショに。
汗を流しながら登り、牛斬山への分岐に着くと林を抜け、開けたところにでました。
しかし、なんと木々がみられなくなったかわりに草がボーボー!?へその高さぐらいまで草が生えており、一見すると登山道がわからないところもあったほどです。しかし、それも最初の方は高くてもへその高さまでで、木々などの視界を遮るものがない開けた場所だったため、「きもちいなぁ」なんて思っていたものでした。
そんなこともつかの間、歩を進めるにつれて草(ススキ)の背は高くなり、ついには頭を超すほどにまでになりました。それがまた、登山道と辺り一帯を覆い尽くしているものですからまぁ大変。福智山まで、ほとんどススキをかきわけながら進むハメに(笑)
当然、登山道はおおわれてわかりにくいので、途中通った形跡のありそうな場所や地図とコンパスを手がかりに黙々とススキの原の中をかきわけ進んでいきました。
Aは半袖できていたこともあり、見事に草負けしてしまいました。この山では長袖は必須ですね。
しかし、赤牟田の辻の後の念仏坂の急斜面ではこのススキは大活躍。地面がヌメっており急斜であることから、かなり滑りやすくなっていたので、ススキの束をつかみながら下りました。
福智山まではかなり長い時間歩くことになりはしましたが、急な登りがあった訳ではなかったのでみんなかなり余裕そうな感じでした。山頂付近で雷が鳴り始めたので、福知山ではあまりくつろがず、荒宿荘に向かうことに。
雷が鳴っていたので、今回は小屋どまりに決定。我々以外には、親子の登山客の方がいらっしゃいました。福智山に来て、初めて人と遭遇しました。
今日の晩ご飯はカレー。少し水が多すぎて、スープカレーのようになってしまいました。その後、F先輩とNがもってきた嗜好品(OとAはもってこず。食ってばっかでごめんなさい。)を食べて床に着きました。

2日目 くもり
6:07出発~6:13烏落~6:39豊前越~7:07山瀬越~7:47尺岳平•尺岳ピストン~8:47田代別れ~9:25観音越~11:40田床峠~12:06建郷山~12:35市ノ瀬峠~14:02権現山~15:02皿倉山~15:13国見岩~16:09下界着

2日目の縦走路は1日目とうってかわって、まともな整備された登山道でかなり歩きやすい道のりでした。
尺岳ピストンのときに登山客のかたとすれちがいました。その方の話によると、1日目の登山道のススキの原は11月頃には刈り取られるとのこと。今度、福智山に来るときはススキのない11月以降に行きたいですね。
1日目と違い、登山道は整備されているのですが、あまり人が通らないからか、クモの巣がいっぱい。先頭のF先輩は高身長もあいまってかなりクモの巣に困らせられていました。
途中では地図上にはない分岐もたくさんあり、何回か間違えながらも歩いていきました。
権限山を過ぎると、車道をずっと歩くことに。一気に皿倉山へ。皿倉山の山頂はテレビ局の電波等などがあり、地面も土などではなくきれいに整備された展望台でした。全く山頂という気がしませんでした。
皿倉山でゆっくりしてから下山。途中、クライミングの練習所になっているという国見岩を通り過ぎました。しかし、小規模で、さびたボルトがあるだけで、あまり登られている形跡はありませんでした。ここまで来てやる人はいないんでしょう。
そして、下界着。
今回の縦走では天気があまり良くなく、山頂からの展望が悪かったですが、初めて登る山ということで緊張感や期待感など様々な感覚を味わうことができた山行となりました。

出発前最後のトレーニング&クライミング

2011年09月14日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
またしてもATです。
いよいよ出発を明日(感覚的には明後日ですが…)に迎え、興奮でなかなか寝付けません^^;

さて、昨日は同じく遠征隊員の米澤先輩とともに、脊振の某岩場に行って参りました。
この岩場は先輩が現在、開拓を進めている所ですので、開拓が完了するまでは某岩場としておきたいと思います。


車を止めたところから1時間ほど山中を登ったところで岩場到着。
開拓中の岩場とは別に、すでにルートが出来ている岩場も近くにある為、まずはそこのクライミングから。

怪我をすると残念なことになってしまう可能性がある為、全てトップロープで。8や9、10aのルートを5本ほど登りました。
ここは全体的にガバガバした岩場であり、腕力系のルートが多いように感じられました。


昼食後、開拓中の岩場へ。天気が良く、岩もそこそこ乾いていたため、現在出来ているルートの辺り(少しオリジナルで登りました)を登りました。
2つのうち1つは11台のルートだったため、敗退。かなり難しかったです…


クライミングを終えた後は開拓のお手伝いを。詳細は現地に行って確かめて下さい^^;

クタクタになりながら1日の行程を終了。再び山を下りて帰宅しました。
縦走の翌日にも関わらず、しっかり動くことができたので、調子がいいのでしょう。

いよいよ出発です^^

山慣らし@宝満~若杉

2011年09月14日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんはATです。

先日の10日にヒマラヤ遠征のOB会の壮行会があり、その翌日11日、1年のAと共に宝満~若杉の縦走を行ってきました。
遠征を間近に控えていることもあり、重い荷物は背負わず、体慣らしという気持ちで登ってきました。

9時に竃神社を出発。10時半には宝満山頂に。流石の日曜日だけあって登山客の姿があちらこちらに見られました。山頂も大賑わいでした。
山頂で少し休憩をとったのち、三郡山方面へ。縦走路に入った途端に登山客の数も一気に減りました。

途中すれ違ったのは、ご年配の数人PTがいくつかとランニングを行っている人たちぐらいでした。四阿屋でよくお会いする山森さんとも会いました。

縦走路は三郡山~砥石山間を除いて常に気持ちの良い風が吹いていたため、快適な縦走となりました。
途中の休憩もほどほどに若杉山頂へ。縦走中はAと日本の話や遠征の話や映画の話などをしていたので、いつもより短く縦走が終わったような気がしました。


若杉山からの下りもお化けはいるか、宇宙人はいるか、占いは信じられるかなどを語り合いました。

楽園からはタクシーを呼び、若杉の湯に寄り、帰宅しました。楽園キャンプ場着がちょうど15時。計6時間の行程でした。

手術の後の経過も良く、体調も良く、非常にいいコンディションで出発を迎えられそうです。楽しんできたいと思います。
Aよ、飲み会の次の日に付き合ってくれてありがとう。(お酒は飲んでないけどね)

屋久島合宿

2011年09月12日 | 合宿(山登り)
ブログではお久しぶりです、MSです。

今途中まで書いていた記事を全部消してしまって、ショックを受けながらも書き直しているところです(T-T)

昨日まで屋久島にて合宿を行っておりました。
9/8の夜行バスで福岡を発ち、9/9~9/11の期間で合宿を行い今朝帰ってまいりました。
参加者はF、M、そしてMSです。

9/8
23:30発の夜行バスで鹿児島に向いました。
お見送りにはATとAが来てくれました(Aはラリーグラスの帰りとのこと!熱心でいいですね)。
夜行バスは一席ずつ独立していて快適でした。
さくらじま号で上映されているらしいアバターはさすがに夜行なのでありませんでしたが、2人に見送られて福岡を出発しました。

9/9
朝6時過ぎに高速船乗り場着。雲行きが怪しく、合宿中降られることを覚悟しました。
10:20のトッピーまで、朝ごはんを済ませたり散歩したり寝たり、意外とあっという間に4時間が過ぎました。
種子島軽油のトッピーでしたが、種子島を出たあたりから揺れが激しく気持ち悪くなりました(Mだけは揺れを楽しんでしたようでした)。
揺られながらも屋久島に着くと、タクシーはすでに待っておりすぐに登山口に向けて出発しました。
運転手の方もよく屋久島の山を登るらしく、さまざまなことを教えていただきました。
黒味岳が一番お勧めで、時期はシャクナゲが咲く5月末が良いそうです。
今度は黒味岳や永田岳にも時期を狙って登りたいと思いました。
途中タクシーを降りて運転手さんに紀元杉を案内していただきました。
結局、登り始めたのは14時過ぎでした。登山口に着いた時にはあまり降っていなかった雨も、準備を始めると少しひどくなりました。
淀川小屋に着いたのは15時過ぎでした。すでに水たまりがあちらこちらにできていました。
少し休んでから晩御飯の準備。この日のご飯はコーンクリームシチュー。
雨で肌寒さを感じていたころだったのでとても美味しくいただきました。
Mが持ってきてくれた紅茶を飲んで19時過ぎから19時半にかけて全員シュラフに入りました。
夜中物凄い風と雨が小屋にたたきつけており出発前から台風を心配していたため、このままだと明日は厳しいかと心配しながら一晩過ごしました。

9/10
5時起き、朝ごはんは雑炊。MSはあまり食べれず残りはFに食べてもらいました。
朝起きると雨風の音はせず雨も降っていなかったため予定通り出発しました。
6時過ぎ小屋発。
雲行きは相変わらずで、花之江河に着くと雨具を装着しました。一昨年もここでレインウェア着たよね、と思い出話を口にしながら。
それからは降ったりやんだりとさえないお天気でしたが心配していたほど天気は荒れず、宮之浦岳山頂には10時過ぎに着きました。
山頂からの景色は予想通り真白で長く休憩すると寒くなりそうだったので、長居はせずにすぐに降りはじめました。
しかし途中日の光がさすこともあり、九州一の景色を楽しむことはできませんでしたが山頂には登ることができたのでよかったと思いました。
1時間に一度は必ず休憩をとるペースで歩きましたが、12:25新高塚小屋到着。
予定していたよりも早く着きましたが、これも天気のおかげです。
ひどくは降られなかったものの全身濡れていたのでしばらく日向ぼっこ。
しかし、すぐに雨が降り出し小屋に避難。Mが持ってきてくれたマシュマロで晩御飯までしのぎました。
晩御飯は、クスクスに海藻サラダ、マッシュポテト、あとブロッコリー。
今までの山食の中では一番品数が多かったのではないでしょうか。この日も美味しくいただきました。
そしてこの日も早めに就寝。私たちは小屋の2F部分に寝ていたのですが、夜の間に1Fではネズミの被害が出ていたらしく翌日知ることとなりました。

9/11
5時起床。朝ごはんはパスタ。6時過ぎ小屋出発。
この日は、前日私たちの次に小屋に入っていた単独行の男性と抜きつ抜かれつの一日となりました(後にこの男性とFは意気投合)。
小屋を出発する時、一昨年のように霧が出ることもなくずぐに登り口から登ることができました。
高塚小屋までの途中、屋久島の観光案内所のHPに掲載されていた通り大きな倒木が道をふさいでおり、ほんの少し回り道をして通りました。
縄文杉のところでは記念写真をとっていただきました。
途中ウィルソン株のだいぶ手前でMSが地図を読み間違えたので、水場の位置だけで早とちりせずきちんと地形や道のりを考えて判断しないといけないということを実感しました。
ウィルソン株に着く前後から観光客が多くなり、すれちがいに少し苦労しました。
トロッコ道の途中で楠川別れから辻峠へ。辻峠までは無風で暑さがしんどく感じました。
辻峠にはすでに観光客が次から次に来ていました。
ここで、タクシーの運転手さんから太鼓岩のことを聞いていたので太鼓岩までピストンすることに。
たたくと音が鳴るところがあると聞いていたのでMとMSで手当たり次第岩を叩きましたが確認はできませんでした…。
太鼓岩は涼しく眺めもよかったので、太鼓岩でのんびり過ごしました。
辻峠に戻った時には12時半だったのですぐに出発しました(タクシーに、14時に白谷雲水峡というふうにお願いしていた)。
もののけの森を通りさつきつり橋を通り、白谷雲水峡のバス停に到着したのは14時5分前でした。

山行はこのような感じです。
帰りも宮之浦港近くのスーパーで食べ物を買って港で食べたり、鹿児島に着いてからはお風呂入って晩御飯も食べました。

このメンバーで山の行くのは初めて、上級生だけで山に行くのは久しぶりだったかと思います。
上級生だけで行くからこそ普段の山行だけでは見えてこない部分も今回は見えたのではないでしょうか。
今回それぞれが感じたこと・気づいたこと・学んだことを次に生かしてください。
次回は天気の良い時にもう少し時間をとって、黒味岳や永田岳に行きたいなと思いました。

低酸素室@鹿屋体育大学

2011年09月08日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんはATです。

先程実家の鹿児島より福岡に帰ってきました。
今回の帰省は、鹿屋体育大学での低酸素室トレーニングを兼ねてのものでした。

日程は5,6日の1泊2日。参加者はタサルツェ登山隊の中溝先輩、本田先輩、私でした。
お世話係に院生のMさんとSさんが付いてくれました。お二人とも非常に明るく、一緒にいて楽しくなる人達でした。


さて、5日10時よりトレーニングが始まりました。まずは3000mの高度に部屋が設定されていました。圧力は常圧です。
入ったばかりは、低酸素のせいか、早起きのせいか欠伸がたくさん出ましたが、特にこれといった症状は出ませんでした。

今回のトレーニングでは常に血中酸素濃度(SpO2)と心拍数を測りました。
また、半日に一度、トレッドミルという歩行トレーニングを行いました。

午後からは4000mの高度に設定を変化。しかし、3人とも4000mでも特に高山病の症状は出ませんでした。
酸素の割合は、下界では20%、4000mでは12.6%ほどになります。
流石に体は何か感じているらしく、3000ではSpO2が90%程度、4000では80%程度まで落ちていました。(下界ではほぼ100%)

運動をするとさらにその値は減り、低い時では75%程度までになりました。

先輩方の話だと、高山病の症状がはっきりと出てくるのは5000mを超えたあたりとのこと。これは実際に現地で順応するしかないですね。


トレーニング中の空き時間には備え付けのビデオデッキでエベレスト登山のビデオを見ながら海外登山のことや、今回の遠征に関していろいろな話をしました。

いよいよ出発まで1週間となりました。楽しみでわくわくです。無理はせず、思いっきり楽しんできたいと思います。

比叡山定着合宿

2011年09月02日 | 合宿(岩登り)
お久しぶりです。ATです。
前回の更新からまったく活動していなかったというわけではありませんが、更新はサボってました^^;

さて、今年の北アルプスにおける夏合宿が失敗したため、急遽、宮崎の比叡山にて登攀合宿を行うことになりました。
北アルプスの合宿に関しては、参加した部員から報告があることでしょう。

期間は8月の29日~31日までの3日間。8月ラストの3日間でしたが、月曜からの平日3日間だったため、他のPTの姿はほとんどなし。岩場整備の方と偵察の1PTがいただけでした。

参加者は、AT、F、MS、M、A、N+米澤先輩の7名。米澤先輩、AT、Fがメインでリードを行いました。
登ったルートは、TAカンテ、1スラスーパー、3KNの3本。どれも比叡での入門ルートです。


初日はAT-A、F-Nの2PTがTAカンテを、米澤先輩―レディースが3KNを登りました。
AT以外は初めてのマルチピッチでしたが、順調に登ることができました。さすがに1年生は疲れと怖さがあったようですが。

夜は近くの公民館を宿泊地としてお借りし、持参した飲み物でいろいろな話をして楽しみました。

2日目は、米澤先輩―1年生、AT-M、F-MSの3PTで1スラスーパーを登りました。
米PT、FPT、ATPTの順で登っていきましたが、3人にも関わらず、米澤先輩のPTが一番早く、レディースは核心部でかなり苦労していたようでした。
登攀後は追加の買い出しを行い、再び夜は飲み会となりました。米澤先輩、Aは早くに就寝していましたが、それ以外のメンバーは外に出て星を眺めながらいろいろな話をしました。人工衛星らしき動く星がたくさん見えました。流れ星も少しありました。


3日目は、初日のルートを逆転させて登りました。3KNからみたTAカンテの雰囲気は素晴らしく、様になっていました。3KNの方は少しホールドが細かく、1年生は苦労しているようでした。

全体を通して、全員しっかりと登れており、マルチの流れも掴めたようでしたので、今後も比叡をはじめとする大きな岩場に通えることができればいいなあと思います。