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九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

関東氷瀑遠征 前半

2025年04月03日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

行ってきました。関東に。アイスクライミングに。今年は米澤さんの席を押しのけて4人で。バスと電車を乗り継ぎ日野へ。大内さんに教わりに。

 参加者4名で分担して執筆。1日目は長谷川。

2/13 長谷川

 

霧積温泉駐車場に駐車をし、10分ほど奥に進んだところの氷瀑でこの合宿一発目の登攀。傾斜はかなりかなり緩やか。合宿が始まってから暖かい日が続く予報となっており、この日は気温5度前後。太陽の陽がぽかぽかと当たり穏やかな心地。そういった環境のため氷は柔らかそうだなと思っていたら意外と固い。大内さんから登攀技術やスクリューの使用法について教わり、登攀開始。各々何回か登り満足。私以外は早くもリードをする。昼食を済ませ、よし次のところへ行こう!霧積温泉を道路で下る途中の橋周辺に氷瀑がある。高さ15mほど、三段。日陰のため先程の氷瀑より固い。私はトップロープで挑戦。何度も腕がパンクしてしまう。合宿を終えたくさんのアドバイスを受けた今は原因がいくつか浮かぶが、当時はがむしゃらに登っていた。その後奥にあった別の氷瀑でリードに挑戦。だが傾斜70度ほどのところを登りきれず敗退。次の日は別の場所に行くと決まっており、「今年度この滝に登る機会はもうなくて、来年度には多少氷の形が変わってしまうだろう。今目の前にしてる滝にリベンジすることはできないんだな」と考えると悔しくてたまらない…!しかし年月日で形や状態が変わってしまうのはロッククライミングにはないアイスクライミングの楽しさでもあるのかも。

 

2/14 森

 

尻焼温泉、大仙の滝へ。

道沿いの駐車場にテントを張るという蛮行。

トイレを求めて旅館の方に歩くと確かに温泉があった。川が、温泉だった。すごいね。

登るは大仙、世立八滝が一瀑にして最下の滝。



左は薄そうなのでね。右から登るかなっとリード中。アイススクリューがね、すぽっと。私の手を逃れて滝壺に。回収不可。大変申し訳なく。いつか必ず弁償します。

右は登りつくしたので左へ。左も登りつくしたので中央、は水が流れているので下部だけ。これ見てくださいよ。いい形してるでしょ。珊瑚みたい。



他の滝を見に行くも登れそうなところはないとのことで。これにて終了。温泉へ。

まあ川でございますのでね。多少汚くはあるのですが。いい湯でした。

雪の上は裸足で歩くと痛い。

 

2/15 木下

ここ数日の高温から氷結しているか微妙だったが、一縷の期待をかけて狭岩峡へ。そこでテント泊したものの、一夜明かすと氷瀑の上部がつながっていないことが判明。泣く泣く神津牧場の氷瀑へ行くことに。

かなり斜度がありそうだったし、まことに残念だった。



向かった先の神津牧場はどうも有名なアイスのゲレンデらしい。我々の他にも数パーティ来ていた。「風穴」という風の吹き出る穴がところどころにある場所を通り過ぎ、取り付き付近に駐車。葉が落ちて見通しの良くなった樹林帯を下っていく。(九州の山ではみられないことだ)まず我々は、インディアンサマー広場と呼ばれる沢筋の広場に行った。左が「シャイアン」、右が「アパッチ」と呼ばれる象徴的な2本の氷柱が垂れていた。どちらもアメリカインディアンの部族名らしい。なかなか凶悪な見た目をしていらっしゃる。



早速、ザイルを掛けにアパッチの方に取り付く。まず下部の氷が薄く、ドライツーリングの技術がない私にはリードが怖かったため、シャイアンの下部を借りて本丸の氷柱へと取り付く。中間部も氷が浮いてアイススクリューが効いている感じがしない。怖い思いをしながらたどり着いた氷柱はかなり立っている。垂直のアイスのリードなんぞしたことがない。たった数メートルでも全力で、腕に頼りすぎてすぐにパンプ、アックステンションがないとまともにスクリューが打てなかった。シャンデリアの集合体で足を蹴りこんでも、崩壊するばかりでなかなか決まらない。さっさと抜けねばと思い、やっと抜け口に着いたら、そこはどうも氷結状態が悪い。冷や冷やしながら灌木に抱き着き、リード終了。初めてのバーチカルのリードは刺激的だった。後々調べたら、Ⅴ級の氷瀑だったらしい。グレード感覚はよくわからないが、三段の滝のリードぐらいしかやっていない私にはちと荷が重かった。

そんなこんなでトップロープを掛けたので、しばらくアパッチで遊んでいたが、日が氷瀑にあたり始めるとみるみる氷が変化し、水が滴るように。



(写真:核心前で休息中の長谷川。だいぶ水が垂れてきている。)

その後、森がシャイアンをリードしようと取り付くが、氷が悪く、断念。

仕方がないので、「入門砦」と呼ばれる10mないくらいの氷瀑へ移動する。他のパーティに場所を一部譲ってもらい、他のメンバーはそこで練習することに。私と森は入門砦の先にある「ナハボ」と名のついた氷瀑へ。全体30mほどの下部の立っている部分のみ登ることにした。左側面の立っている部分を登ったが、中を水が流れていて恐ろしい。使い果たした腕にむち打ちつつ、リード。森を引き上げた後、懸垂し、氷瀑左の斜面から入門砦へ戻った。

 氷瀑登攀3日目にしてはかなり強度が高かったが、私にとってこの合宿においてもっとも充実した日だった。今回登り逃したシャイアンや、その近くにあったリトルインディアンを登りに、アパッチ再戦しに、いつか来たいものだ。その時には、楽勝だといえるようになっていると良いが。


ラッセル、ラッセルの伯耆大山:弥山西稜

2025年02月05日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
(見出し画像: 弥山西陵から見える別山バットレスの雄姿)

 冬合宿が失敗した我々にとって初の冬山である。吹雪の切れ目から一瞬だけ見える白銀の美しさときたら、サングラスの上からでも突き抜けてくる。美しい。この世界に足を踏み入れられた幸福は、名状しがたいものがある。



 社会人山岳同人 flambé のKさんと(違う苗字だが)Kさんにご縁で伯耆大山に連れて行ってもらえる幸運をつかみ取った。参加メンバーは筆を執っている私、木下と、森である。どちらも一年、冬山何ぞ行ったことがない顔ぶれだ。もともとの計画では天気や雪の状態が良ければ天狗沢から上がる予定であったが、気温上昇と天気の悪さを鑑みて代案の弥山西稜に取り付くこととなった。ドラッセルとのこと。いまだにラッセルをまともにしたことがない我々にとって願ってもないことだった。

 前日入りし、車中泊したのち、大山寺から登ってゆく。途中の避難小屋から西稜取り付き近くまではトレースがあるものの、これまでに経験したことがない雪の深さをしている。ニコニコが止まらない、森を見るとこちらも良い笑顔だった。取り付きに向かう間、コンパスの使い方を教わった。地図と地形のすり合わせと取り付きの方角を細かくきる。思い返せば、コンパスは私が研究発表で夏前にやったきり、まともに使った覚えがないし、使っている部員を見た覚えもない。しかし、この基礎技術がなければ、間違った尾根に入り込んでいたかもしれないし、ホワイトアウトしたら、どこにむかえばよいかわからなかっただろう。今後の山行では、積極的に使って慣れてゆかねば。(管理人へ 三月の突然生えた例のアレ。コンパスの練習の良い機会では?)

 さて、西稜の取り付きが近づいてくるとついにトレースがなくなった。ここからは念願のラッセルタイムである。膝上から腿ぐらいのラッセル。これがまあ面白いぐらいに進まない。特に傾斜が強まってくるとより一層。おかしい。登っているはずなのに、足元が崩壊して全然前に進まない。畜生ッ。後ろを見たら、社会人の人たちはひょうひょうと上がってくる。途中で教えてもらったのだが、ピッケルで足場を作ってそこに足をおいて登っていたらしい。先人って偉大ですね。


(ここはなぜか雪が固くて楽々行けた。ここを直登気味に登って行った。)

西稜はバリエーションルート、進む道は自分たちできりひらかねばならぬ。ということで、どこから取り付こうか考えながら上がる。この場合、木が生えているところが良いとのこと。なぜと聞くと、生えていない所は雪崩などで根こそぎ持てゆかれているから、らしい。



ハイマツといい、やはり木は山岳部の友らしい。登りやすそうなとこに上がったつもりだが、どうも取り付きを間違ったらしい。本来は大きく左に巻いていくところを直登してしまった。木をひっつかみ、アイゼンで木を踏みつけながら上がる。木が行く手を阻んでくる、悪い。お前、やはり敵だったのか…?

沢のぼりで鍛えた藪漕ぎ能力を存分に発揮してなんとか突破。ザイルを出して2ピッチほど上がる。木と雪の斜面が行く手を阻む。相変わらず、雪は柔らかく深い。そして、私のラッセル技能は一向に上がらない。体力でごり押していく。天気もあまりよろしくなく、風も結構強い。冬山の醍醐味を早々から味わっていく。


 

だが、そんなことはどうでもいいくらいになる問題があった、アックスに。こいつの金属の柄にテープを巻いていなかったせいで、信じられないくらいに手の体温が奪われる。テムレスに穴ほげてんのかと疑うほどに。指先が人生で一番冷えた。隙あらば、拳を握ることでこの冷えに対抗する。この感覚がなくなると凍傷になるに違いないという妙な確信を得た。テープは巻いた方が良い。間違いなく。 

その後、ザイルがいらない程度の雪稜、岩稜をごりごり登っていく。楽しい。先々週、阿蘇でちょっとヤバい岩稜を上がったからだろうか、私も森も特に問題なく、雪と格闘しながら上がっていく。が、指先が…。この恨みは大きい。


(指先から体温を奪ってきた張本人 柄に雪が凍り付いてくる) 

途中、晴れ間が出て、見出し写真の別山バットレスが吹雪の向こう側から顔を出す。

美しい。絶対登ってやるぞと思わせてくれる。

そのさらに奥の夏道には、幾人もの登山者が。そうこうしているうちに再び白の向こう側に消えていった。

さて、我々学生は技術など皆無なので、ザイルを出してもらっていた都合上、時間がかかってしまった。完全にザイルがいらないような雪稜に上がり込む時には、後続の福山から来られたパーティーに追い付かれてしまう。ところが、なんと我々にラッセルさせてくださるという。ありがたい。ノートレースの雪稜をラッセルすることができた。


(先行するわれら学生組)

 後行の人たちに遅いぞと言われんようにバリバリラッセルしていく。やはり先陣を切るのは楽しい。お互いに笑顔が止まらない。しかし、ここも雪深い。極めつけには、雪の下ぽっかり空いている木の枝の空間にハマりやがる。そこは、臨機応変に、森と先頭を交代しながら、先へ先へと急ぐ。また、弥山山頂への稜線につながっている尾根を探しつつ、楽なところを突きつつ登る。ものすごく良い経験になった。ラッセルの技能も少し上がったらしく、初期に比べて速度が見違えて上がっている。気づいたら、後続をだいぶ引きはがしていた。技術はないが、せめて体力と気力はあることを示せてよかった。山岳部はこうありたいものだ。 

ラッセルをしばらくすると、あれほど冷たさにあえいでいた指先が、熱を取り戻していた。寒くなったら、ラッセル。これに限る。


(どう抜けるか思案中)

そしてそのまま、弥山へ通じる稜線へ飛び出て、弥山山頂碑へ。



晴れ間に祝福されながら、山頂碑で写真撮影。ものすごい達成感が身を包む。

さて、踏み固められ、信じられないほど固い夏道を下る。もはや、足が雪で沈まない。まだ、山の中だが、今までいた場所が別世界であったように思える。個人的な願望だが、今後もこういう山行をしたいものだ。



途中、6合尾根と7合尾根の間くらいから下り、この山行を締めくくった。眠気で帰りの運転で事故すれすれの運転であったのは、当然の帰結。

大変充実、楽しく、学びしかない山行だった。たった一つの心残りは、ヤバい所をリードしてもらったこと。しっかり実力をつけて、自分らで抜けられる腕をつけられたら、さらに充実するに違いない。

最後に、flambéのお二方、連れて行っていただいてありがとうございました。人生で記憶に残る山行となりました。また、私たちに最後道を譲ってくださった、心優しい方々にも感謝を。

 

お付き合いありがとうございました!

それでは。


我らが初阿蘇、赤谷・ダイレクト尾根より

2025年01月16日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんにちは。森です。友人のK―『よそよそしい頭文字などはとても使う気にならない。』―木下さんと米澤さんと阿蘇の赤谷ダイレクトに行ってきました。初阿蘇ですよ。木下さんも。初阿蘇です。ワクワクだね。今回はブログを書くことが確定していたので写真も撮ってきました。話したいことがたくさんあるんだ。

この山行、発端は冬合宿の帰り道。二人は山に飢えていました。いっそこのままアルプスで別の山に行くかという話も出るほどに。そこで思い出したのが米澤さん。成人の日を含む三連休が空いていると聞いていました。お誘いすると返事はOK。当初は久住に行くつもりでしたが米澤さんの提案を受けて阿蘇に変更。行き場のない気持ちにサンドバッグが与えられました。

集合は12日13時に米澤さんの家。伝達不足で食料を用意していなかったり氷瀑登攀にもかかわらず私がアイスアックスを持ってきていなかったりしましたがそれはそれとして。米澤さんの運転で仙酔峡へ。免許早く取りたいな。前日よく眠れなかったということもあり爆睡かましてしまいました。申し訳ない。到着。雪だるまさんこんにちは。

偵察がてら鷲見平へ。よーく見えるぞ。米澤さんに地形を習います。左双コブが「虎ヶ峰」。その右V字に切れ落ちて「関門」。右の小さな三角が「ジャンダルム」。大きく「鷲ヶ峰」が見えて。「北尾根」が長く続きます。

九州大学山岳部の慰霊碑に手を合わせたのち、近場の小滝で氷瀑登攀の練習をという話になりました。氷壁とは言い難いかな。水の音が聞こえる。というか見える。上からトップロープをかけまして。木下さんが登ります。脆い。あまりにも脆い。蹴りこんだところが崩れていくせいでなかなか足が上がりません。ようやく両足が地を離れたその時です。氷塊が崩壊しました。それはもう根元からバキリと。リードしてたら木下さん潰れてましたね。ビレイ位置によっては私も。フフ。壊れてしまったものは仕方がないので撤収です。なにもしてないのに壊れた。



テントは避難壕の中に張りました。少し風が防げていい感じ。私は冬用シュラフを持っていきましたが米澤さんは夏用シュラフ、木下さんはシュラフカバーのみ。二人とも寒くてほとんど眠れなかったと。かくいう私も貧弱マットからの底冷えのせいで快適にとはいきませんでしたが。銀マットを持ってくる余裕はなかったな。今日は満月。ヘッデンもいらないほどに。

さて13日。出発は6時。途中複雑な砂防ダムに惑わされながらも関門に、そして赤谷へ。凍ってない。いえ凍ってはいるのですが。薄くて刺せたものではない。上も凍ってないかもと不安を抱えながらもアイゼンクライミング気味に「出会いの滝」「チョックストーン滝」を超えます。


そして核心と聞く「のっぺりした滝」。氷は薄い。かといえ手でつかめるような岩もない。木下さんが挑戦しましたが1、2mほどの位置で滑り落ちました。下の雪がふかふかだったのでセーフ。なんとか左から巻けないかと試します。順調に登っていく木下さん。しかし上で動きが止まります。どうやらトラバースが悪いらしい。しかしここまでプロテクションをとっていません。進むも地獄退くも地獄。極まった先で木下さんが出した答えは、ハーケンを打ち込んでからのクライムダウンでした。しかしこれも効いているのかわからない。というかハーケンを打つのも初めてとのこと。こーれヤバいですよ。なんせビレイヤーも手が震えてましてましたから。極限の集中を以て無事着地。カラビナとスリングは残地。これにて撤退。冬合宿の雪辱ならず。


とその時、後続パーティが上がってきました。こんにちは。全然凍ってないですね。なんて話しながら、「のっぺりした滝」を楽々登っていきます。すごいな格好いいな。しかも僕らのロープでここだけ超えますかって。そんなご迷惑をかけるわけにはいかないと初めはお断りしました。しかし会話の中で「あそ望山岳会」の方々であることが判明。会長の松井さんと米澤さんはお知り合いとのこと。松井さんとこの人たちならお世話になっちゃおっかなんて。木下さん、ついでに私も引き上げてもらいました。全然登れなかったです。上の会話がよく聞こえます。頑張れ~。あの人アイスクライミング初めてなんですよ。えっそうなの。これはアイスクライミングじゃないけどね。岩を削ってアックス刺すんだよ。って。岩を削るってなんだ。ともあれ登り切れました。ありがとうございます。なおハーケンは残ってます。今後行かれる方は使わないでね。

米澤さんも登ってきて次の「三段滝」に向かいます。デカい。これぞ私の期待していた氷瀑ですよ。あそこで帰ってたらこれを登ることはできなかった。あそ望の方々には感謝してもしきれないね。ここは上部に「エイリアン氷」というせり出した特徴的な氷が付く、はずだったんですけどね。あそ望さんによると崩落で地形が変わってできなくなっちゃったと。悲しいね。次はどこが崩れるかわからない。山は逃げる。つくづく帰らなくてよかったと。


さて私は初めてのまともな氷瀑登攀となります。当然下手なもので米澤さんからいろいろ教わりました。腕1打に対して足は3段踏むといいと。なるほど足を上げすぎると立ちこむのが大変ですね。アックスは芯をブラさずまっすぐに打ち込まなくてはならないと。剣豪のアドバイスじゃん。でもだんだんわかってきました。これめちゃ楽しいやつですね。加えて前腕と脹脛への負荷がすごいやつだ。「三段滝」を超えたら赤谷は終了です。これで氷瀑登攀も終わり。ここからが苦しいと聞いています。カンスノツルかっけー。読み込みの遅いオープンワールドゲームみたい。

東側へトラバースしていきダイレクト尾根を目指します。これが悪い。まあ悪い。雪でふかふかな急登と危険地帯のトラバースを繰り返します。あそ望さんに先行してもらわなかったら抜けられたか怪しいね。これは「境界尾根」から撮ったカンスノツル。こっちもう一つ先の尾根から撮ったカンスノツル。カンスノツル大好きじゃん。だって格好いいんですもの。



ダイレクト尾根にとりつきます。トレースに沿って、下から一度東に回り込み草付きを超えていくルートです。これが最後のふかふか急登。三歩登って二歩落ちる。それなら足が落ちる前に次の足を上げるまで。今なら水も走れるな。そして出てきた岩稜帯。おそらくは「エスカルゴルンゼ」。その先のがきっと「腰かけ岩」。どちらも突き出た岩が多く簡単そうに見える。でもそれが阿蘇の岩質的に崩れそうにも見える。でもこんなに有名なルート、崩れる岩なら今ここにないと信じて登ります。リードの木下さんはもっと怖かっただろうな。次来るときは私がやりたい。登り切ってパシャリ。霧に隠れた鷲と北尾根がいい感じ。





少し登ると一般登山道に合流。やりきったぜ。米澤さんには先に仙酔尾根から降りていただいて。木下さんと二人で高岳に寄り道です。いえーい。初阿蘇いえーい。


達成感と疲労感から集中力も限界。米澤さんに追いつくまで足跡を一瞬見失ったり岩につまずいたりしながら仙酔尾根を下ります。大丈夫。雪がすべてを覆い隠してくれるから。というかこの尾根長いんですよ。バカ長い。中間点からの景色です。前向いてパシャリ。後ろ向いてパシャリ。うーんバカ長い。



そんなバカ長い尾根を下りきって駐車場。疲れました。主に下りで。我々が壊した滝は戻ってませんでした。ちょっと成長してるかも。帰りは木下さんの運転です。カフェインきめて頑張ってくれました。

話したい事全部話してたら長くなってしまいました。それだけ楽しい週末だったんですよ。お付き合いいただきありがとうございました。さようなら。雪だるまさんさようなら。




 


年始の登り初めを日向神で

2025年01月05日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年始の活動を報告しますのは一年の木下です。なぜ、現役が1月4日に活動できているのかについては前後に投稿されるであろう、冬合宿の報告を参照ください。

 あまりにも無念すぎる冬合宿?(アイゼン歩荷練習?)は短すぎる一泊で終了。不完全燃焼であった私は明坂さん・船越さんからお誘いを受け、一年の森も加わって4人で登り初めと決め込むことにしました。その舞台は日向神。日向神は寒かったですが、登れるくらいの寒さ。指を温めつつ、各人自分に合った課題を好き勝手登っていきます。

最初はハートエリアの「リズム 5.10a」、「立待月 5.9」でアップをし、(どちらも最後が少しいやらしい)愛のエリアの上部に移動しました。どのルートも長い。野北と油山の短いルートが普段のゲレンデであるため、核心に行くのが一苦労です。長いルートを飄々と登れる体力をつけねば…。5.10a/bぐらいのルートのリードの数をこなし、いい経験になりました。

森君、「狸モモコの溜糞」・「初夢」は次回の課題ですね。

 数本登った後、かの有名な「花鳥風月 5.11a」に取り付いてみました。さっきまで、細かいホールドを拾ってじわじわ登っていたのに、突然のボルダリングのような立体的な動き。これはボルダリングをやりこまないと登れそうにない。どか落ちを2回ほどして惨敗。新年早々思わず叫びました。叫び初め?となりました。今年中には落としたいところです。この後、腕を使い果たしたため、やさしめのスラブ壁へ行くこととなり、南面エリアに移動しました。南面エリアは「三葉躑躅」や「春告げ鳥」、「甘くて危険な香り」などを日が暮れ始める中登りました。ピン間驚くほど近いし、グレード感覚もとんでもなくやさしめで、新入生のリード練習にはピッタリでした。逆に愛のエリアはグレード感覚が割と辛めでひどい目に。こんなに近いエリアなのになんという難易度差であろうか。正しいグレード感覚がもうわからん。

さて、暗くなり始めることに撤退し、本日の登り初めを終了。充実した登り初めとなりました。明坂さん、船越さんありがとうございました。

 

 

 因みに、写真は楽しすぎて撮るのを忘れてしまいました。追記 船越さんから数枚写真をいただいたので、新たに貼り付けました。

「花鳥風月」の居心地の良いチムニーに挟まる木下。まさかこの数ピン後どか落ちするとは夢にも思わない。

南面エリアの「三葉躑躅の頃」をリードしてヌンチャク回収中の森と思われる写真。愛のエリアのグレードと同等とは思えないと彼は語る。

「三葉躑躅・エクステンション」の核心部?で粘る木下。「花鳥風月」に吸われた自信を回復中。

 

ここまでのお付き合いありがとうございました。

それでは。

 

比叡山にて マルチピッチとエンドウォール偵察

2024年12月16日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

                                                     写真 第一スラブスーパーⅤ+の7p目をリードする岩井先輩

  初めて筆をとります、一年の木下です。毎週更新といっておきながら、遅くなってすいません。先日、12月7日から8日にかけて比叡山、日向神にてクライミングを行いました。現役部員の参加者は私と岩井先輩のみ。OBの船越さんが関東の友人と比叡、日向神に行くのに同行させてもらう形で久しぶりの比叡へ一路向かいました。他部員が歩荷している中でのクライミング…どこか背徳感がありますね。

さて、比叡山は「晴天なれども、風強し」といった状況でかなり寒かったですが、我々学生パーティーが取り付いた第一スラブは日光が当たり比較的暖かかったです。逆に、ニードル左岩稜に取り付いた船越さんたちは日陰と強風でひどい目にあったそう。冬の比叡はスラブやな。

前座はそれくらいにして本題に入っていきます。私たち学生パーティーは、「第一スラブ スーパー」の方に取り付きました。第一スラブは比叡の中でも初めてルートが開かれた記念すべき場所だからぜひとも登りたかったこと、Ⅴ+のグレードを登ってみたかったことの2点からこのルート選抜です。先輩と二人、60mシングルザイル且つ釣瓶で登ったため、ザイルの絡みなど一切起きず、快適なマルチピッチを楽しめました。2p目でスーパーのルートがいまいちわからず、一度ノーマルの方に行ってしまったことぐらいしかトラブルらしいトラブルは起こらず、良き登攀でした。(2p目は一度短いクライムダウンをしてスーパーの方へ復帰しました。ここが、一番危険だったと思います。)Ⅴ+の7p目も難なく突破。登攀的には一番楽しかったです。このぐらいのグレードが何ピッチも続けばより充実していたかもしれません。今後の登攀の為に末尾にこのルートの注意点をいくつか書いておこうと思います。読みたい方は下へ。2p目にごたついたとはいえ、1p~8pまで3時間もかからず登り切りました。やはり、マルチは釣瓶で登りたいものです。いつも登攀中は余裕がないためか、マルチピッチの写真が全然なかったので、来年の新歓時を見据えて幾枚か登攀中の写真を撮ってみました。

6p目終了点より

5p目途中より下を見る

4p目終了点から上を見る

1p終了点より2p目途中のビレイ点らしきところに止まるリードを見る

写真を撮ってみたものの、高度感が出ずなかなか難しい。やはり、現地に行かねばわからない。

マルチピッチ終了後、クラックのルートが集まるEnd Wall を視察してきました。上から回り込めてトップロープが取れるルートも多く、次回来た時は一日中取り付きたいものです。

あのクラックを見たら登りたくなってしまう。

エリアは第一から第三まであるらしく、まだ開拓中と思われるルートがいくつか見受けられました。ワイドからフィンガーまでよりどりみどりです。クラックもぜひともやっていきたいところです。

このあたりから、私の体調が急下降し始め、二日目の日向神は発熱のため朝から自宅まで送っていただいた。船越さんご迷惑をおかけしました。

岩井先輩は花鳥風月とかに取り付いてみたりしていたらしい。今回は本来2回の登攀合宿で行く予定であった比叡1スラにようやっと取り付けたので良かったです。体調管理には気をつけよう(戒め)。

以上、お付き合いありがとうございました。

今後の活動用に

トポ引用 k1hut.yuki-mura.net/hieizantopo.html

1p ボルト沿いに登ってゆく。途中ラッペルが見えるが、無視して直登。左手に残置のスリングがいくつもかけられた木で支点を作って終了

2p 上に貼ってある写真のように、1p終了点から歩いてトラバースし、左上へ抜けてゆく。ピッチの途中で終了点に使えそうなボルトが2本打ってあるが、少なくとも60mザイルでは、無視してよいだろう。50mザイルの場合は切った方がよいのかもしれない。

3p 中間支点が実質1本しかないので、簡単だが、足を滑らせないように細心の注意を。途中で右に方向転換するときにフォロワーのザイルの流れを考えてピナクルかカムか何かで中間支点を1本設けることをお勧めする。

4p 一段バンドに上がり込んで、亀の甲スラブを避けるために少し右にトラバースする。中間支点があるから明瞭。

5p~6p 5p目の終了点がないため、連結して登る。50mあるので、60mザイルをもってゆくこと推奨。50mザイルの場合は、ビレイ点を少し上の立木まで上げるとか、ビレーヤーができるだけ上でビレイしてあげるなどの工夫がいるかもしれない。

7p Ⅴ+のピッチ。難易度が一番高いためか、ボルトがこれまでの比にならんほど打ってあるので、最悪A0で抜けられるだろう。

8p 終了点は立木。残置スリングがあるのですぐわかる。

帰還路は一般登山道に出るまで割と危険であるから、留意。

それでは。


比叡 クライミング

2024年04月22日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

こんにちは 2年生になりました岩井です。

先日、山岳部の総会がおこなわれたのですが、総会のあとに出発して比叡のマルチに行きませんかとOBの船越さんからお誘いが。

マルチのリードはしたことがなかったので是非是非ということで、行ってきました。

メンバーは船越さん、明坂さん、ルイス先輩、安平先輩と私の五人でした。

総会のあとの懇親会のあとに、船越さんのお車で一路比叡へ。

0時半ごろに到着しました。船越さん運転お疲れ様です。ビールを美味そうに呑んではったのが印象的でした。

話し合った結果、船越―安平―岩井、明坂―ルイスのパーティーに分かれ、前者はTAカンテ、後者は第二スラブを登ることになりました。

翌日、7時に起床し取り付きへ向かいました。支点構築などの説明を受けたあと、私がリードで登り始めました。トポ印刷しておらず、安平先輩からもらいました。ありがとうございます。

あまり覚えていないのですが、技術的にはあまり難しくなかったように思います。アスレチックをしているような感じでしたたぶん。

ただボルトの間隔がなかなか長かった。船越さんからお借りしたカムをきめながら、登っていきました。4ピッチ目はボルトがたったの一つでした。

なんやかんやあって、5ピッチ登攀終了。登攀技術はともかく、ザイルワーク、支点構築をもっと訓練することでいくらでも時間短縮できそうですね。

下山してもまだ時間があったので、今度は奥の細道を登攀することにしました。グラードはⅣからⅤに一段上がります。

取り付きはTAカンテのちょい右。続けて私リードで登り始めます。Эの字を描くように登っていきました。フォロワーが登攀するときに振られそうなら、リードで登攀するときに一つのクイックドローにザイルを2本ともクリップしたほうがいいよと。確かにそうですね。安平先輩、もう少しで振り子になりそうでした。ごめんなさい。

2ピッチ目はどうしても登れないところがあって、リードを船越さんに代わってもらいました。終わりのほうは水が染み出していて、めんどくさかったです。

3ピッチ目〜最後までのリードは安平先輩が担当しました。ザイルワークをもっと練習せねばと言われてました。

駐車場に戻ったらすでにルイス先輩と明坂さんがいました。第二スラブを登ったあとにニードル左岩稜を登ろうとしたところ、間違ってスーパーの方にはいって、敗退したそう。

西新で船越さんと明坂さんとお別れして、ルイス先輩と安平先輩とともに晩御飯を食べにいきました。ルイス先輩に奢ってもらいました。ありがとうございます。

貴重な経験ができてよかったです。先輩の方々ありがとうございました。以上です。


11/29 見晴らし岩でクライミング!

2023年11月30日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

こんにちはっ、そしてはじめまして。一年の岩井です。

全然ブログ更新してなくてごめんなさい。今日から再開したいと思います。

 

先日の11月29日は水曜日だけど予備日ってことで授業がなかったので、米澤先生をお誘いして見晴らし岩に行ってきました。

私、辻、菅野が参加しました。全員一年生!今年の一年生はやる気と行動力があります。

 

この岩場に訪れたのは一年生皆初めてでした。今回は先生のお車でアクセスしました。20分弱歩いて岩場に到着。

めっちゃ快適なゲレンデですね。5.8〜5.10台のルートが20本以上!中には5.11台のルートもあるそう。

いつになったら登れるようになるんだろうか・・・。

 

普段は湿っていることが多いそうなんですが、今日は乾いていて登りやすかった。部の練習はたいてい野北なので、

岩質がいつもと違っていて面白かったです。

 

到着後まず米澤先生が岩場の説明をしてくださいました。昔は主岩壁しかなかったそうですが、

難しめのルートしかなかったため先生が左右岩壁の開拓をして簡単なルートを作られたそう(凄すぎ)。

私-米澤先生と辻-菅野の2パーティーに分かれてクライミングしました。

 

まず私-米澤先生パーティーは右岩壁の左半分、辻-菅野パーティーは右岩壁の右半分にあるルートを登りました。

トップロープでダイレクトクラック(5.8)、モイストクラック(5.8)などを先生と交互に登りました。

先生が真後ろで私の登りを見ているなんて、緊張緊張。いつも以上に三点支持を意識しました。

米澤先生の登り方は美しい。これは冗談じゃなくって、無駄がないというか、常に一定のスピードで登られて、参考にしかなりません。

 

辻-菅野パーティーは菅野が右方カンテ左ルート(5.7)をリードしてました。

菅野はこの前野北で二段ハング(5.10a)をトップロープ完登した人物。同期の登りは刺激になります。

二人とも壁に張り付いて粘るタイプで、この二人のビレイをするのは大変です。

 

お昼休憩を挟み、パーティーで場所を交代。とにかく登ります。本当にクライミングは楽しいですね。

 

一通り右岩壁は登り終えたので、いよいよ主岩壁を攻めます。

 

私、数週間前にクイックドローを買ったばかりだったんですよね。使いたい!ということでルート1(5.10a)をリードすることにしました。

リードは緊張します。落ちてはいけないという、ね、これがワクワクと登り終えた時の達成感を生み出すんですが。

今までのルートとより一段上の難解さを感じながら、なんとか登り切りました。よかったー。

 

続いて米澤先生が同じルート1を登られたんですが、スムーズすぎる...。

しばらく来てないから登り方忘れちゃったねなんておっしゃいながら瞬殺。ヤバすぎ。

 

そのあとはルート3(5.10b)をリードしました。3つめのボルト直前が核心でした。クリップした時の安心感半端ない。

なんとか登り切りました。もちろんノーテンションですよ。これで私も10bクライマー。やったね。

ルート5(5.10b)も途中まで登りましたが、ダウン。腕に疲れがくるの早すぎ。練習あるのみです。

 

辻-菅野パーティーは小ハング右(5.8)、甘いクラック(5.10a)などを登ってました。

ごめんなさい登るのに夢中であんまり見てなかったです。

 

そのあと鬼ヶ鼻岩に移動。時間がなかったのでルートの説明だけ受け、先生のお車で帰宅の途につきました。

 

下山後に数えてみたら、この日はトップロープ7本、リード3本も登ってました。

普段の練習は多くても4本くらいしか登らないので楽しかったですね。

 

辻「ルートがたくさんある岩場でした。いろいろなルートに次々と挑戦できたのが楽しかったです!

5.6〜.10aまで登りました。足の置き方が難しいルートがあり、登りきれなかったので、もっと修行していきたいと思います。

米澤先生、連れて行ってくださりありがとうございました!」

 

菅野「いっぺんにいくつもの支点にザイルかけて登るたびに一つの支点から外して次のルートにトップロープかけて何回も次々登れるのは

効率もいいしバンバン登れて最高 それに岩壁の形成のされ方が野北みたいに同じ感じの登り方ばっかりするのではなく

色んなテクニック使いながら登れるのがいい アンダーとかダイアゴナルとか

色んな岩場で色んな技術の経験積めてとてもありがたい Big thanks to Mr.Yonezawa」

 

米澤先生、ありがとうございました。何より楽しかったです!

先生と次の日曜日にクライミングする約束もこぎつけました!


春の山行2019

2019年06月12日 | 週末の活動・個人山行記録etc...


こんにちは。

今回ブログ初投稿、新入生の河野です。

2週間ほど前の話ですが5月恒例行事であるOBの方々との春の山行に行って参りました。昨年と同様、宝満山〜若杉山縦走。
休日で快晴ということもあり多くの登山客がいました。
九大生は現役部員5名、4年生3名、修士一年1名の参加となりました。
OBの方々との合同登山ではありますがペース等の相違により結局いつもの現役メンバー+4年生、修士の先輩との空荷登山となりました。

今回は空荷だからまあ前回の雷山歩荷よりは楽やろなぁと私高を括っていましたがそんなものは幻想であったことに宝満山登頂あたりで気が付きました。
猛スピードで前を行く先輩と談笑しながら悠々とついてくる先輩方にサンドイッチされゼーゼー言いながら登っていましたがなんとか無事若杉山までたどり着き、記念撮影。


帰りは私と4年生2人の先輩とでタクシーで駅までいく隊と歩いて駅までいく隊に別れました。
博多駅到着後、銭湯で汗を流しその後オリエンタルホテル博多屋上、ビアガーデンにて懇親会。

OBの皆様、豪華な食事を振る舞って頂き誠に有難うございました。

今回のブログはこれにて。

閲覧ありがとうございました!
                             

二日連続!!

2019年05月01日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
またもや岩登りでございます!
3年生になりました、山村です。
今回は4月27日に野北(部の活動)、28日に油山へ行ってきました。
27日のメンバーは3年山村、下鶴、児島、2年安河内の4名。もう1人の3年生はレポートに追われ、参加できず…。

いつも通り懸垂下降へ向かいますが、ものすごい潮風。服装を間違え薄着すぎたため寒さでテンションだだ下がり。
だが登る。

まずは下鶴、安河内で二段ハング左横フェイス(5.8)、山村、児島は凹角(5.7)をそれぞれリード。
二段ハング左横フェイス組は多少手こずっていたものの、なんとかクリア。凹角は言わずもがな。


続いて下鶴−児島はマルチの練習、安河内はスラブ右(5.8)をリード。安河内は危なげなく登る。

少し休憩した後、児島、安河内は小ハング(5.10a)へ、山村は二段ハング(5.10a)をリード。核心部で1テン。


ちょっとカムで遊びました。


安河内がカンテ横フェイス(5.9)で遊んだ後15:00頃、児島−安河内はマルチ、残りはいつも通り登り返して帰還。

個人的には寒さのせいでモチベ低かったっす(-_-;)

そして翌日、油山へ。元々は30日に企画していたのですが30日が雨予報なのと、新入生の希望があったので向かうことに。
参加者は3年山村、下鶴、児島、そして1年生植松。
チャリと原付とバスで各自集合していざサブフェイスへ。

まずは肩慣らしに下鶴が左のコーナー(5.8)へ。ビレイしててヒヤヒヤしましたがなんとか落ちずにクリア。
続いて期待の新人、植松が同ルートへチャレンジ!
筋がよく、難なくクリア。
続いて植松の確保で山村も登る。


なかなか様になっておる。

次に1年生が登ったのは銀河鉄道(5.8)。終了点手前が少しいやらしく、少々手を焼いていましたが、こちらもクリア。

さらにレベルを上げてベビーフェイス(5.9)にチャレンジ。
スタートがかなり大変だったようでそれ以降ずっとこの課題に打ち込んでいました。




植松休憩中に3年生は好きなルートを登る。
ベビーフェイス(リード):下鶴、児島



コーナークラック(上部のみ、トップロープ)、センタークラック(トップロープ):山村
コーナークラックではカムを使ったあぶみの練習。結構カムって効くんですね。

センタークラックはジャミングが効いて楽しい。レイバックの体勢になるのが怖いので要練習ですね。


途中雨が降ってきましたが、さすが油山。岩はほとんど濡れずに17:00近くまで楽しむことができました。
最後は懸垂下降の練習を行い、植松クンがベビーフェイスに再挑戦して今回はお開き。通って登れるようになろうね!
今年度の活動に期待が膨らむ岩登りでした。

近くのジョイフルで夕食をとり、解散。

雨具を持たない私は雨に打たれて帰宅しましたとさ。めでたし、めでたし。

炎天下のクライミング ― 野北 ―

2018年07月29日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

 こんにちは。テストが終われば山に行けるとワクワクしている下鶴です。今回は7月21日に行った野北でのクライミングの報告をさせて頂きます。遅くなってしまい申し訳ございません。

 さて、7月上旬の豪雨が過ぎ去り、日差しが強くなりました。この日も最高気温が35℃を超える暑さと予報されていました。実際、野北は海岸でのクライミングなので日差しがとても強かったです。この日は4年生1名・3年生2名・2年生1名でのトレーニングでしした。

 先にイケザキ先輩と取り付きに到着して懸垂下降。最初は山靴を履いたままで「二段ハング右横クラック」(5.8)を登りました。次に「二段ハング」(5.10a)にイケザキ先輩が登っている途中で「降りま――――す!」の声。イケダ先輩とイトウ先輩が到着し降りてきました。4年生の先輩とお会いするのは久しぶりです。4年生の先輩は「肌を焼きにきた」そうです。イケザキ先輩が登り終えて降りてきて、次に自分がトップロープで同じ二段ハングに取り掛かりました。以前、同学年の人にこのルートの取り付きを教えてもらって挑戦しましたが、惨敗でした。今日こそはと思いましたが、わからない……下から先輩方にたくさんアドバイスをもらいましたが、わからない………そこでイケザキ先輩にガバのポイントや足のポイントを示してもらいました。その後に再挑戦したら登れました。その間にイケダ先輩とイトウ先輩は肩慣らしに「左の凹角」(5.8)を登っていました。

左の凹角を登るイトウ先輩

二段ハングに悩む自分

 海がマリンバイクや警察、素潜りの人などで賑わっているなか、イケザキ先輩は「ルンゼ右側壁」(5.10a)に挑戦し、イトウ先輩が「小ハング」(5.10a)を登っていました。イケザキ先輩が登るのを一旦、やめて降りてきた後、自分は「十字クラック」(5.7)を登りました。その後、イケザキ先輩に「小ハング」のガバなどを示してもらい、登りました。イケザキ先輩が「カンテ横フェイス」(5.9)を登っている間にイケダ先輩は「ルンゼ右側壁」を登っていました。

カンテ横フェイスを登り終え、下るイケザキ先輩
(イケダ先輩が寝転がって撮影したためひっくり返ってます)

 休憩を長めにとった後、マルチピッチの練習の為に「ルンゼ」の途中までと「チムニー」のコースをイケザキ先輩―イトウ先輩のペアとイケダ先輩―下鶴のペアでマルチピッチの確認をしました。2ピッチ目の終了点が砂地で少々つま先が痛くなりました。下降は懸垂下降点から下降しました。

 イトウ先輩はバスで来ていたため、先に帰宅した後、イケザキ先輩が「ルンゼ右側壁」に再挑戦していました。一回登った後、足の位置に納得がいかなかったようで、2回ほど登っていました。自分は5.10aが登れたことに満足していまってました。

ルンゼ右側壁を登るイケザキ先輩

 4年生の先輩がいらっしゃったのは夏に向けた良い刺激となりました。次に野北に来るのは秋かと思いますが、次も同じルートがアドバイス無で登れるようにしたいと思います。以上、テスト期間真っ只中の下鶴でした。