九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

比叡 クライミング

2024年04月22日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

こんにちは 2年生になりました岩井です。

先日、山岳部の総会がおこなわれたのですが、総会のあとに出発して比叡のマルチに行きませんかとOBの船越さんからお誘いが。

マルチのリードはしたことがなかったので是非是非ということで、行ってきました。

メンバーは船越さん、明坂さん、ルイス先輩、安平先輩と私の五人でした。

総会のあとの懇親会のあとに、船越さんのお車で一路比叡へ。

0時半ごろに到着しました。船越さん運転お疲れ様です。ビールを美味そうに呑んではったのが印象的でした。

話し合った結果、船越―安平―岩井、明坂―ルイスのパーティーに分かれ、前者はTAカンテ、後者は第二スラブを登ることになりました。

翌日、7時に起床し取り付きへ向かいました。支点構築などの説明を受けたあと、私がリードで登り始めました。トポ印刷しておらず、安平先輩からもらいました。ありがとうございます。

あまり覚えていないのですが、技術的にはあまり難しくなかったように思います。アスレチックをしているような感じでしたたぶん。

ただボルトの間隔がなかなか長かった。船越さんからお借りしたカムをきめながら、登っていきました。4ピッチ目はボルトがたったの一つでした。

なんやかんやあって、5ピッチ登攀終了。登攀技術はともかく、ザイルワーク、支点構築をもっと訓練することでいくらでも時間短縮できそうですね。

下山してもまだ時間があったので、今度は奥の細道を登攀することにしました。グラードはⅣからⅤに一段上がります。

取り付きはTAカンテのちょい右。続けて私リードで登り始めます。Эの字を描くように登っていきました。フォロワーが登攀するときに振られそうなら、リードで登攀するときに一つのクイックドローにザイルを2本ともクリップしたほうがいいよと。確かにそうですね。安平先輩、もう少しで振り子になりそうでした。ごめんなさい。

2ピッチ目はどうしても登れないところがあって、リードを船越さんに代わってもらいました。終わりのほうは水が染み出していて、めんどくさかったです。

3ピッチ目〜最後までのリードは安平先輩が担当しました。ザイルワークをもっと練習せねばと言われてました。

駐車場に戻ったらすでにルイス先輩と明坂さんがいました。第二スラブを登ったあとにニードル左岩稜を登ろうとしたところ、間違ってスーパーの方にはいって、敗退したそう。

西新で船越さんと明坂さんとお別れして、ルイス先輩と安平先輩とともに晩御飯を食べにいきました。ルイス先輩に奢ってもらいました。ありがとうございます。

貴重な経験ができてよかったです。先輩の方々ありがとうございました。以上です。


剱-槍縦走

2024年01月19日 | 夏合宿

はじめまして。1年の津田と申します。

今さらで申し訳ないですが、2023年の8月下旬の北アルプスでの縦走について振り返らせていただきます。

 

メンバーは松林先輩(以下『先輩』と書いております)、辻さん、津田の3人で、期間は8/16~8/23の7泊8日(0日目含む)。コースは剱岳から薬師岳や水晶岳を経由し槍ヶ岳に向かうというものでした。自分にとってはそれなりに長い期間山に籠るのはこの縦走が初めてだったので、漠然とどうなることやらという感じでした。

 

【0日目】

(この日から縦走は実質始まっているようなものでしたが、縦走計画には含まれていませんので『0日目』という表現をしています。どうでもいいことですが。)この日の前日から朝にかけて、台風を避けて富山駅近くのカラオケで籠城をしていました。ということで、この日は富山駅から、縦走のスタート地点となる雷鳥沢CSまでの移動でした。富山駅からバスで室堂まで。室堂から歩いて雷鳥沢CSまで。山道を歩いたわけでもなく、移動はそれだけと言えばそれだけのことで、特に特筆すべきこともなかったです。

13時半ごろ、雷鳥沢CSに到着。着いて少し経ったときのことですが、高校生たちの大きな団体(多分山岳部)がやってきて自分たちのテントが半ば囲まれたような形になりました。大勢の楽しげな声はやむことがなく、しかもなにやら豪勢な夕食をこしらえている様子でした。多分3人でモソモソ食ってたジフィーズやα米だって同じくらいおいしいはず。18時就寝。

 

【1日目】

縦走の開始。4時起床、5時出発。前述の就寝が18時というのも含めて、この縦走の朝は全部このタイムスケジュールでした。この日は雷鳥沢CSから五色ヶ原山荘CSまで。道中は特に道が荒れているわけでもなく、天候にも恵まれて山行は順調に進みました。穏やかな山行で、正直この日のルートに関してはあんまり覚えがないです。そのくらい穏やかだったということでよろしくお願いします。

11時になる前には五色ヶ原山荘に到着。テント場の水場が枯れているとのことで、山荘入り口横にやかんが置かれていました。夏だというのに野外に置かれたやかんの水の結構冷たさに山の上にいるということを再認識させられた瞬間でした。テント場に向かい、時間もあるのでテントを立ててのんびりしていたのですが、昼過ぎから雨が降り出してしまったためテントに逃げ込んで雨が止むのを待っていたところ、浸水の事実が発覚。テントを立てる場所がよくなかったようで、降雨によってできた水流の上に陣取る形になってしまっていました。先輩による“治水工事”と、雨が短時間のものだったこともあってテントの一角が多少濡れる程度の被害に収まり、荷物を濡らさずに済んだので良かったです。テントの場所を決めたのは…。

「いいと思います、ここで。テント。」

以後、短慮の発言は慎みます。

△夕立の後の虹(五色ヶ原山荘テント場にて)

 

【2日目】

この日はスゴ乗越小屋まで。午前は快晴で日差しが強く、スゴノ頭を過ぎたあたりからだったと思いますが日陰も少なくなり、実際の気温は知りませんが汗ばんでくるくらいには暑かったです。日焼け止めの必要性を実感しました。朝は寒いやら日が出てからは暑いやら、じりじりとしばらく歩いていました。

行程の途中にお会いした老婦人と追い抜いたり追いつかれたりの繰り返しをしているうちに、前日同様11時くらいには目的地に到着(この老婦人は次の日の目的地も同じで、ちょっとした知り合いになりました)。意外と早いものだな、とそういう感じでした。この日も午前中の日当たりの影響だと思いますが、夕方ごろにはテント場全体が霧に覆われたようになりました。いい雰囲気でした。自分がガスバーナーに触れてしまい火傷してしまいましたが、この日のイベント(?)といえばこのくらいで、穏やかに2日目も終了(4日目まで痛みました)。

 

【3日目】

この日は薬師峠CSまで。この日の行程の途中で通った薬師岳が個人的にはこの縦走で一番印象に残った山でした。岩だらけの山頂付近は歩いていて楽しかったです。この日は人が多かったように思いました。主に年配の方が多く、山頂で談笑しながらスマホを使いこなす姿には逞しささえ感じられました。ああいう風になれればと思います。穏やかな山行でしたが、この日、先輩の左手がブユに刺されていたという事実が発覚。体質的に虫に刺されると悪化しやすいそうで、ムカデに刺されたかのように腫れていました。ひとまずは様子見ということで薬を塗って山行を継続。

△薬師岳山頂

行程自体には影響はなかったので予定通り11時頃薬師沢峠CSに到着。この日のテント場は人が多く賑やかでした。いろいろと思い出されます。急に始まった絵しりとり、拾ったケーキ(にしか見えない石)、寝心地抜群(鈍痛)の石の敷布団、聞こえてきた川柳(ただの下ネタ)、そして強烈な日差し。印象的な午後のひと時でした。夜の寝苦しさには閉口。暑い一日でした。3日目終了。

 

【4日目】

この日は雲ノ平山荘CSまで。塗り薬など効かぬと言わんばかりに先輩の左手が肥大化。物が触れると痛いそうで、気の毒でした。道中薬師沢小屋の辺りで梯子がありましたが、やはり上りにくそうにしていました。一瞬縦走もここでおしまいか、と思いましたがそんなことはなかったです。ほかにこの日の行程については、薬師沢小屋のつり橋は足場が細いうえに結構揺れるのでなかなか怖かったこと、森の中の急坂はこれまでの縦走路とは雰囲気が違って普段の低山のような感じがしたことを覚えています。

計画段階ではこの日が一番キツイ山行になるだろうとのことでしたが、コースタイム的には順調に山行は進み、10時半ごろには雲ノ平山荘に到着。時間もあったので山荘で昼食をとってしばらくゆっくりさせてもらったのですが、まさか山荘という場所でMacBookを扱う人たち(服装も普通の服だった気がする)を目にすることになるとは思わなかったです。下界にいるかのような場所でした。(余談です。山荘に『ブラックジャック』が置いてあって読んでいたのですが、単行本1巻の、ピノコの誕生についての話の中で“可仁(カニ)博士”という人物が登場するのですが、その医師が勤めている病院の名前が“横倍(ヨコバイ)”病院とありました。その話の中では全く重要な要素ではありませんが、カニ、ヨコバイ、というと、このネーミングの元ネタはやはり…?実際のところどうなのでしょうか。)山の上にいるということを忘れかけましたが、2,3時間滞在させてもらったのちテント場に向かい、あとはそれまで通りに18時ごろには就寝ということになりました。ただ、この日も夕方ごろから雨が降りました。加えてこの日は落雷もあり、雷や雨の音がすさまじかったので多少不安になりましたが、対照的な近くから聞こえてきたのんきな調子の話し声のおかげで気楽に眠ることができました。この方々には翌日お会いしたのですが、やはり雰囲気の柔らかい方々でした。ありがとうございました。

 

【5日目】

この日は三俣山荘CSまで。7時半くらいに水晶小屋に到着し、水晶岳へのピストン。往復で1時間強くらいでした。水晶小屋を出発し、1時間ほど歩いていると、雷鳥を発見(雷鳥を見かけることは縦走中何度かあり、前日の雲ノ平CSでは間近に雷鳥を見かける機会もありましたが、写真についてはこの時のものしか自分は持っていません)。10時前にワリモ岳山頂に到着。ワリモ岳を出発して10分ほど経ったタイミングだったと思います。持っていた熊鈴の音が聞こえなくなったと思い、ザックのポケットを確認してもらうと、やはりなくなっていました。結局、二人に待ってもらいワリモ岳山頂に置き忘れていたのを取りに戻る羽目になりました。空身のうえ、山頂も近かったのではじめは走って取りに行こうとしていたのですが、ものの十数秒で息が切れてしまい、足が止まってしまいました。それまで気温や景色以外で標高の高さを実感していなかったのですが、息の切れ方が下界のそれとは異質なものだったので、この時に初めて実感することになりました。10分くらいかかったように思います。その後の行程に影響することはなかったので良かったです。忘れ物をしたこともそうですが、息切れのこともあって一番印象に残っている瞬間かもしれません。以後、気を付けます。

△水晶岳山頂

この日の行程は割とこたえるものだった気がします。やはり後半には疲れがたまってくるのでしょうか。12時前には三俣山荘に到着。鷲羽岳辺り(10時半くらい)から空模様が怪しくなりましたが、結局雨は降りませんでした。個人的にはこの縦走中でここのテント場が一番好きでした。山荘に置いてあった漫画は最後まで読みたかった(『陽だまりの樹』)。

 

【6日目】

この日はいよいよ槍ヶ岳へ。5時ごろに出発し、6時前には三俣蓮華岳山頂に到着。ここから見た朝日がこの縦走で一番きれいだったと思います。7時ごろに双六岳に到着し、8時前に双六小屋を通過。ここから少しきつい坂を上り、30分ほどで樅沢岳(モミサワダケ)に到着。「樅」、こんな漢字知らない。ここから少しの間開けた道でした。THE・縦走というかなんというか、とにかくそれっぽいというか(語彙力)。そこもすぐに通り過ぎ、しばらく日光に焦がされながら尾根を伝って歩いていると、11時ごろに千丈乗越に到着。ここから槍ヶ岳山荘までが一番くたびれました。長い砂利道の急坂。長く単調な登りのうえ、ちょうど日陰になっているため運動量はあるのに止まるとしっかり寒い。一番残酷なのは常に目的地の山荘が少しだけ姿をのぞかせていることかもしれません。

△三俣蓮華岳からの眺め

時間が掛かりましたが、山荘に到着。この辺から殺生ヒュッテに着くまで目的地に到着した高揚感で行動記録を忘れてしまいました。山荘についてから割とすぐに槍ヶ岳山頂に向かい出発。そんなに時間は掛かりませんでした(20分かからなかったはず)。あいにくガスっていて景色は真っ白でしたが、やはり山頂はいいものだと思います。幾人かの他の登山者の方々と話しながらしばらく粘ってみましたが、晴れそうになかったので山荘へ。下りの梯子の方が高度感ありますね。

△下りの梯子(槍ヶ岳山頂)

しばらく山荘の辺りで休んだのち殺生ヒュッテへ向かいました。殺生ヒュッテは槍ヶ岳山荘から見えているのですが、実際に歩いてみると結構遠い。山にいると距離感覚が変になるような気がします。テン場に到着。そこで自分たちくらいの山行距離を3日で来たという方に会いました。はや。この後はこれまで通りで、16時ごろ夕食、18時就寝。

 

【7日目】

△殺生ヒュッテから見た槍ヶ岳(朝)

下山日。結局最終日まで山行中の天気は良好。殺生ヒュッテを出発し、上高地バスセンターへ。下りが続くと足にきますね。しばらく歩いていると背後から規則的な足音と共に“3日で来た方”が。軽い挨拶を交わして追い抜いていきました。はや。その後しばらく歩き、7時過ぎに槍沢ロッジに到着。この辺りからは平坦な道になってきました。川や工事現場を横目に歩き続けます。横尾山荘を過ぎ、だんだんと道は幅が広くなり、平らで舗装されたものになってきました。歩くにつれて周囲はだんだんと下界の様相を呈してきます。向こうから歩いてくる登山客はいなくなり、軽装の観光客が増え、舗装路との相性の悪い登山靴を履いた足が悲鳴を上げ始めました。徳澤園に着くころには辺りは観光客でごった返していました。大勢で賑やかな観光客に対し、少数の屍の我々。見事な対比。人々の流れに逆行し、目的地を目指し単調に歩き続けてそろそろ自我が薄れかけた11時半ごろ、上高地バスセンターに到着。これにて山行は終了となりました。あとはまあ、なんやかんやで名古屋駅近くのカラオケまで移動しました。

 

【8日目】

直帰。5時、カラオケを出発。名古屋駅の始発に乗り、鈍行を乗り継いで家まで。22時半、自宅に到着。24時、片付けを終え、布団の中で死亡。

 

【9日目~】

昼前に蘇生。急激な生活レベルの向上に感涙。以降、自堕落な夏休み。

 

最初にも書いていますが、今回は初めての縦走でした。反省点も多々ありますが、天候に恵まれたこともあり、全体的にはうまくいきました。感想としては、「何もかもが新鮮で楽しかった」といった感じです。薄い感想だなと思われるかもしれませんが、自分にとってはこの一言に尽きますし、自分にわかるのはこのくらいです。(繰り返しになりますが、)初めての縦走だったので、今後の山行の経験からこの山行についても後からいろいろと分かってくることもあるかと思います。ひとまずはいい経験ができたということで、この経験を踏まえて今後も山に登っていければと思います。ああ、ちなみに、槍ヶ岳山頂の標高は3180m、僕の人生の最高到達点です(?)。

投稿が遅くなったうえ長々と書きましたが、以上になります。ありがとうございました。


12/2 雷山-井原 歩荷💪🏻

2023年12月03日 | トレーニング

こんにちは、はじめまして!

1年の辻です!

 

12/2に雷山-井原で歩荷練をしてきました。

今回はその記録です。

辻、初めての先頭!&

後期から入部した斉藤くんの初歩荷でした!

 

 

いつも通り集合。

水汲み場に到着。

「今日は、軽くしてでも、井原まで、巻きで行くよ」

これを聞いた時点で先週より歩荷量を2kg減らそうと決意。

「辻、先頭で」

んん"ん"ん"ん"~???!!!!私?!

え、えぇ-、、

巻きの先頭、辻に務まりますかね、、

ひよって、さらに2kg減らしてしまいました🤦🏻‍♀️

 

結論から言うと、私にも務まりました!

ちゃんと巻けましたし、道も間違えなかったです!

 

ですが、やっぱりまだまだだったなと自分でも思っています。

 

以下、反省です。

・巻かなくてはという気持ちだけで歩いた1ピッチ目、ペースをいきなりあげてしまった

・急いでいいところ、急がない方がいいところがある

・休憩時間の設定が難しかった

・辻は登りに弱過ぎる

…などなど。

 

やってみないとわからない難しさがありますね‥

 

改めて先輩、同期のすごさを実感。

 

追いつけ追いこせの気持ちで頑張ります。

 

 

Special Thanks

山本先輩、励ましてくれたり、アドバイスありがとうございました!

菅野くん、思ったことはっきり言ってくれたの助かった!ありがと!

 

 

(実は辻、『先頭の方へ』というメモがあります。辻が2番目を歩いた時に先頭の方に言いたかったことを書いたメモです。全然悪口じゃない、気になる人いたら見せられます)

 

 

そうそう、井原の山頂は雪が積もってました!!!

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温度計は0°を示していました

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冬合宿で雪を触ったらダメとのことで、今のうちに触ってきました!

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雪だるま作ったり、雪合戦したり‥

サクッと楽しんできました!!

 

 

帰りのバスの出発時刻より30分程早く下山することができました。

そのバスを待つ間に1つ、おもしろい出来事が‥

 

山頂では雪が積もっているような寒さの中、かいた汗が上着につくのが嫌と、上着を着ずにいた菅野くん。

出発時刻まで、半袖で立ってました。

 

いよいよバスに乗るというとき、

1人の海外美女が近づいてきて…!

えっえっ、何事?

と思ってたら‥

 

「寒そう、これ使ってください」と

菅野くんにカイロを渡してくださって!!!

 

予想外の出来事に一同爆笑でした

 

いよいよ上着を着るわけにはいかなくなった菅野くん、

しっかりカイロを貼り付けて、その女性も乗っているバスに乗り込んでました👍🏻

 

本当におもしろかった…

 

と、書きたかったことはこれぐらいです!

読んでいただきありがとうございました

これからよろしくお願いします^ ^

 


11/29 見晴らし岩でクライミング!

2023年11月30日 | 週末の活動・個人山行記録etc...

こんにちはっ、そしてはじめまして。一年の岩井です。

全然ブログ更新してなくてごめんなさい。今日から再開したいと思います。

 

先日の11月29日は水曜日だけど予備日ってことで授業がなかったので、米澤先生をお誘いして見晴らし岩に行ってきました。

私、辻、菅野が参加しました。全員一年生!今年の一年生はやる気と行動力があります。

 

この岩場に訪れたのは一年生皆初めてでした。今回は先生のお車でアクセスしました。20分弱歩いて岩場に到着。

めっちゃ快適なゲレンデですね。5.8〜5.10台のルートが20本以上!中には5.11台のルートもあるそう。

いつになったら登れるようになるんだろうか・・・。

 

普段は湿っていることが多いそうなんですが、今日は乾いていて登りやすかった。部の練習はたいてい野北なので、

岩質がいつもと違っていて面白かったです。

 

到着後まず米澤先生が岩場の説明をしてくださいました。昔は主岩壁しかなかったそうですが、

難しめのルートしかなかったため先生が左右岩壁の開拓をして簡単なルートを作られたそう(凄すぎ)。

私-米澤先生と辻-菅野の2パーティーに分かれてクライミングしました。

 

まず私-米澤先生パーティーは右岩壁の左半分、辻-菅野パーティーは右岩壁の右半分にあるルートを登りました。

トップロープでダイレクトクラック(5.8)、モイストクラック(5.8)などを先生と交互に登りました。

先生が真後ろで私の登りを見ているなんて、緊張緊張。いつも以上に三点支持を意識しました。

米澤先生の登り方は美しい。これは冗談じゃなくって、無駄がないというか、常に一定のスピードで登られて、参考にしかなりません。

 

辻-菅野パーティーは菅野が右方カンテ左ルート(5.7)をリードしてました。

菅野はこの前野北で二段ハング(5.10a)をトップロープ完登した人物。同期の登りは刺激になります。

二人とも壁に張り付いて粘るタイプで、この二人のビレイをするのは大変です。

 

お昼休憩を挟み、パーティーで場所を交代。とにかく登ります。本当にクライミングは楽しいですね。

 

一通り右岩壁は登り終えたので、いよいよ主岩壁を攻めます。

 

私、数週間前にクイックドローを買ったばかりだったんですよね。使いたい!ということでルート1(5.10a)をリードすることにしました。

リードは緊張します。落ちてはいけないという、ね、これがワクワクと登り終えた時の達成感を生み出すんですが。

今までのルートとより一段上の難解さを感じながら、なんとか登り切りました。よかったー。

 

続いて米澤先生が同じルート1を登られたんですが、スムーズすぎる...。

しばらく来てないから登り方忘れちゃったねなんておっしゃいながら瞬殺。ヤバすぎ。

 

そのあとはルート3(5.10b)をリードしました。3つめのボルト直前が核心でした。クリップした時の安心感半端ない。

なんとか登り切りました。もちろんノーテンションですよ。これで私も10bクライマー。やったね。

ルート5(5.10b)も途中まで登りましたが、ダウン。腕に疲れがくるの早すぎ。練習あるのみです。

 

辻-菅野パーティーは小ハング右(5.8)、甘いクラック(5.10a)などを登ってました。

ごめんなさい登るのに夢中であんまり見てなかったです。

 

そのあと鬼ヶ鼻岩に移動。時間がなかったのでルートの説明だけ受け、先生のお車で帰宅の途につきました。

 

下山後に数えてみたら、この日はトップロープ7本、リード3本も登ってました。

普段の練習は多くても4本くらいしか登らないので楽しかったですね。

 

辻「ルートがたくさんある岩場でした。いろいろなルートに次々と挑戦できたのが楽しかったです!

5.6〜.10aまで登りました。足の置き方が難しいルートがあり、登りきれなかったので、もっと修行していきたいと思います。

米澤先生、連れて行ってくださりありがとうございました!」

 

菅野「いっぺんにいくつもの支点にザイルかけて登るたびに一つの支点から外して次のルートにトップロープかけて何回も次々登れるのは

効率もいいしバンバン登れて最高 それに岩壁の形成のされ方が野北みたいに同じ感じの登り方ばっかりするのではなく

色んなテクニック使いながら登れるのがいい アンダーとかダイアゴナルとか

色んな岩場で色んな技術の経験積めてとてもありがたい Big thanks to Mr.Yonezawa」

 

米澤先生、ありがとうございました。何より楽しかったです!

先生と次の日曜日にクライミングする約束もこぎつけました!


2022年度 春合宿(北岳)

2023年03月30日 | 春合宿

こんにちは、3年の竹田です。

3月下旬に南アルプスの北岳に行ってきましたので、今回はその様子を紹介したいと思います。諸事情あって、といっても何か厄介ごとが起こったということではなく、期間は3月22日から24日の3日間。ブログを書く身としては楽ですが、かなり短い合宿になりました。参加者は、青木、竹田、アキノです。

 

【1日目】

夜叉神ゲート

 深夜4時、タクシーで甲府から夜叉神峠に行きました。所要時間は約1時間。まだ夜も明けいないからか、夜叉神峠は(この時はまだ)寒く、しかし雪はまったくありませんでした。装備の準備を終え、ゲートを通ろうとしましたが、時間が早いこともあってゲートはまだ閉じていて、一応歩行者用の通路が用意してありましたが、我々のような人一人分あるようなザックを背負っているような者が通れるようには設計していないらしく、狭くて通れませんでした。やむを得ず、ゲートの上からザックを越したり、ザックを引きずったりしながら通過しました。

夜叉神ゲートでの様子

ザックを引きずっている様子

 コンクリでしっかり舗装された林道を歩き、夜叉神トンネルに着きました。入口はシャッターで閉ざされていましたが、右手の扉から中には入れるようで問題ありません。夜叉神トンネルは1,148mもあり、道はまっすぐなのにも関わらず出口が見えませんでした。内部は所々に橙路の照明があるもののヘッドライトなしでは歩けないほどに暗く、加えて湧水が水たまりを作っているところもあったため、とても歩きやすいとは言えませんでした。しかし、その雰囲気は、なんだか洞窟探検をしているみたいで、とてもワクワクさせられました。トンネルを出ると、正面に雪化粧した間ノ岳が現れ、景色を楽しむとともに雪があるということに一安心しました。2つ目の長いトンネル、観音経トンネルも通過しようとしましたが、出口には青い何かが道を塞いでいる。どうやらブルーシートのようで、初っ端から通行止めかとヒヤッとしましたが大きな扉になっているようで普通に通れました。その後は特に面白いこともなく、延々と続く林道を歩き詰め、鷲ノ住山登山口に着きました。

夜叉神トンネルの中

 

観音経トンネルの出口

 鷲ノ住山は林道から突然北の方向に不自然につながっているような山でした。登っていると、身長の高さほどの岩場があり、重い荷物のため難儀しました。他にもロープや梯子を使って登るところがありました。頂上付近は、標識はありませんでしたが、赤色に錆びて倒れた鉄塔がありました。下りは長い急斜面で踏み跡と赤テープがあり道に迷うことはありませんでした。しかし道はぬかるんでいて、さらに落ち葉もまだたくさんあり歩きにくい印象です。終盤になるほどそれは顕著になり、結構滑りました。

 下までたどり着くと吊橋がありました。対岸に渡るためこれを使うのですが、川が透き通った碧色をしていて、加えて吊橋らしく揺れていて、夜叉神トンネルと同じくらい楽しかったです。鷲ノ住山の長い下りの慰めを終え、気分よく行動を再開しようとした矢先、道に迷いました。ルートでは吊橋のある所から少し登って県道に合流するため、しばらく登っていました。道はかなり悪く違和感を感じていましたが、自分自身登ればいつか県道に合流するだろと考えてもいたため、登り続けました。しかし状況はそう予想通りに行くもんでもなく、我々はそのまま県道があるトンネルの真上を通っていました。途中で引き返して、道が険しかったためザイルも使って、下まで降りてきました。その途中、道を示すロープが見えたため何とかルートに復帰しました。(と、ラフに記述しましたが道迷いは明らかに失態なので内心では反省しています。)県道に復帰するためにはもう一つ、といっても本来これだけだったのですが、難所があり、5mくらいの岩場を斜め上方向に登らねばなりません。先に言いましたが、その時は40kg近くある重い荷物を担いでいるので難儀しました。足が滑ったら一発だな、と思いました。幸い手元に握りやすい岩の出っ張りが続いたので、そちらに体重をかけて慎重に登りました。

野呂川吊橋

 

県道への復帰の様子

 県道に復帰後はしばらく道に沿って歩きました。トンネルもいくつか通過するのですが、あるトンネル内で後ろから侵入してきた車両とすれ違いました。トンネルは相変わらず暗かったので轢かれまいかと冷や冷やしました。まあそんなことはなく引き続き県道を歩き、歩き沢橋に着きました。この間、天気は晴れて気温も穏やか、どころではなく非常に暑く、冬用のインナーを脱いでも涼しくならないほどでした。雪山に登りに来たという我々にとって、こんな暑さは想定しておりませんでした。そのためその日泊る所に雪はあるのかという懸念が浮上し(というのも雪がないと飲み水を確保できないため)、やむを得ず沢の水を汲んで行くことにしました。うだるような暑さ、水の不安、これから登る落差800mの急登、増える荷物、そして第一に今後一週間天気が悪い、ということでこの時のパーティのモチベーションは今までに類を見ないほどに低くなりました。それでも、明日の午前中までは天気は崩れないかもしれないという望みもあり、明日を北岳アタックに見据えて行動を再開しました。

県道の様子

 池山吊尾根は北岳に続く尾根の1つで、東に向かって伸びています。その稜線に合流するため、あるき沢橋の登山口から800mほど標高を上げる義盛新道と呼ばれる道を登ります。道と行っても急な上り坂で、そこで私は早速バテました。荷物が重かったから、暑かったから、とあれこれ言い訳できますが、そのせいでパーティのペースが上がりませんでした。その時私は先頭を歩いていましたが、途中でアキノと場所を交換し、その後は何とかペースを戻すことができました。義盛新道は、最初は道は落ち葉で覆われ周りは木々に囲まれた道が続きましたが、中腹あたりで積雪がみられるようになり道にも氷が張りだすようになりました。氷が少ないうちは登山靴で何とか登れましたが、次第にその影響を無視することができなくなり、途中でアイゼンを履きました。稜線に乗り出してからは登山道も雪に覆われるようになりました。斜度は次第に緩やかになり、やがて平坦な道を歩き詰めると池山小屋に着きました。この日の行動はこれで終了です。池山小屋は開放してあり、さらに中も広くきれいだったので、テントは張らずに小屋で泊ることになりました。

池山小屋周辺の様子

【2日目】

 この日は先日に決めた通り北岳アタックを行いました。予め申し上げておきますと、このアタックは失敗に終わり、その原因の半分は天気ですがあと半分は私の体力不足です。自虐的な内容になりかねないので今回のブログではそれを無視することにします。ご了承ください。

 この日は深夜1時に起床し、2時に出発しました。理由は夜が明けるまでは危険個所がないこととできるだけ早めに撤退できるようにするためです。北岳までの道のりは、前半が樹林帯で後半は樹林限界を超えて吹きさらしの稜線が続きます。その樹林帯を夜が明け始める前に登り切って、稜線上では天候が少しでも怪しくなったら撤退しようという決まり事を作りました。

 樹林帯の中で、途中に剣峰、森林限界付近に砂払という地名があります。剣峰までは最初は緩やかでしたが途中に急に勾配が大きくなるところがありました。昨日に引き続き登山道は雪で覆われており、登りが急なところでは登ろうとしても雪が崩れ、加えて雪が柔らかいのか積雪量が多いのか足が膝のところまで埋まり思うように前に進みませんでした。幸い赤テープや踏み跡は残っていたので道に迷うことはありませんでした。道が平坦になるとしばらくして剣峰に着きました。道迷いしなかったといいましたが、ここで方向がわからなくなりほんの少しだけ停滞しました。暗くて踏み跡が目視できなかったためです。

 砂払までは真っ直ぐで長い急登です。すでに池山吊尾根の稜線上であったため樹林に囲まれているとはいえ風が吹き込んできました。途中で、ペースを上げるために竹田の荷物をアキノと青木に分配し、さらに先頭もアキノと交代しました。2時間弱ぐらいすると一気に木がなくなり、真っ白な稜線が広がっていました。

砂払での様子

 北岳に行くためには、ボーコン沢ノ頭まで登り八本歯ノ頭まで稜線上を歩き、八本歯ノコルまで降下して北岳本峰を登る必要があります。ボーコン沢ノ頭までのは、樹林帯の登りに比べれば短かったけれども、雪が閉まっておらず終始足場が底抜ける状態で、感じでは段差の高い階段を登っているようでした。ボーコン沢ノ頭に差し掛かると空も白み始め、気温も上昇するのでその弊害は次第に大きくなりました。ボーコン沢ノ頭を越えると、若干の上り下りはあるものの、しばらくはたおやかな稜線歩きが続きました。これまで結構ギリギリであった自分でしたが、この時ばかりはあたりの景色を楽しむ余裕ができました。ふと後ろを振り返ってみると、黒い雲が一直線に東の空を覆い隠していました。前日に天気図で前線が張り出すことは予想できていたので、前線を視覚で確認できたことに感嘆を覚えたとともに、天気の悪化が目の前に迫っていることの表れでもあったので焦りも生じました。

目前に控える北岳

 

後ろから迫る雲

 

右手に見える間ノ岳

 八本歯ノ頭からコルまでの下降は本合宿の最大の難所です。落差40mほどですが稜線の左右が切り立っており、滑落の危険もありました。当初は懸垂下降をする予定でしたが、自力でクライムダウンできそうだったのでそのまま降りました。緊張しましたが皆無事降り終えました。そこから北岳山頂までずっと登りでしたが、ここで後ろに控える黒い雲がだんだんこちらに近づいていたので、そこから40分経てば撤退しようということになりました。相変わらず足は沈み続け、さらにずっと急登だったので、とても登りづらかったです。主稜線に合流したところで約束の40分が経っていましたが、北岳がもうすぐということもあってそのまま登り続けました。私は以前の夏に別のルートで北岳に登ったことがあり、その標識も見覚えがあって、夏道の登山道を思い描きながらもう少しで着けると予感していました。が、その登山道は雪で覆われていて柵を少しのぞかせるのみで、加えて踏み跡もない状態でした。東の方向に稜線が見えたのでそこまで登ってみました。稜線に乗り北の方を見ると山頂らしき黒い岩塔が見えました。が、そこまで行くのには2,30分はかかりそうで、さらに空はすでに雲が覆いだし天気がすぐ崩れることは間違いなさそうだったので断腸の思いで撤退しました。

八本歯ノコルへの降下

 

写真上方真ん中に北岳山頂が見える

 帰りはどうやら雲の中を歩いているらしく空も真っ白で、山の天気は急変するとはよく聞きますが、直でそれを味わうのは初めてかもしれないと思いました。相変わらず、というより行きの時より増して雪に足が沈むようになり、疲労も相まって頻繁にこけました。風は依然として強く、さらに途中から雨も降り出しましたが、3月であるためか不思議と寒いとは感じませんでした。鬱々とした足取りでしたが、無事樹林帯までたどり着き、そのまま小屋へ帰ることができました。

 時間、体力的に池山小屋から北岳に行くことは困難だとわかり、砂払までキャンプを上げることも考えましたが、今後天候は不安定な状態にあることはわかりきっていたので翌日下山を決めました。

【3日目】

 5時に起床し6時に出発しました。天気図によると、昨晩から未明にかけて寒冷前線が通過するらしく、その日の天気が不安視されていましたが晴れのち曇りといった感じでなかなか恵まれました。歩き沢まで下るだけということもあってペースの遅れなどはありませんでした。個人的には氷の上はアイゼンの爪も刺さらず、滑り落ちるのではないかという恐怖がありました。この下りは特に難なく突破することができました。歩き沢から県道を歩いて、初日に県道に合流するために登った岩壁を今度は下る格好になるのですが、やはり足場が見えづらい分下りのほうが怖かったです。吊橋を渡り、今度は鷲ノ住山を、登ります。下山なのに山を登らなくてはいけないというのは南アルプスのアクセスの悪さを象徴しているように思えます。しかも400mも登りました。ここは、というかここも息を切らしなら歯を食いしばって登りました。この登り中、南の方角にある山の斜面で雪崩が2回くらい起きました。規模も小さく場所も遠かったのですが、ゴーン、ガーンと胸を揺さぶるような轟音が聞こえて、そこで雪崩の恐ろしさを体験しました。頂上に着いたら反対側にすぐ降りて林道に着きました。そこから夜叉神ゲートへは1時間30分ほどかかりました。途中、観音経トンネルのあたりで工事車両を複数確認しました。どうやら上水道の工事をしているらしく、初日に観音経トンネルの出口を塞いでいたブルーシートはトンネル内分の凍結を防ぐためのものだったそう。車両が通るためか、夜叉神トンネルのシャッターや夜叉神ゲートが今回は開いていました。ゲートまでたどり着き無事行動を終了しましたが。

 短い合宿でしたが、個人的には体力不足・技術不足が露見した、苦い思い出の詰まった合宿となりました。3年なので山岳部の活動はひとまずこれで終わりで、この反省の活かし場所に困るところですがひとまず心のうちに止めておくことにしました。後日談、といっても下山直後のことですが、夜叉神ゲートに着いた後、その場にいた高価そうなカメラを持った男性の方と登山道の様子などについて話をしました。その後、その方のご厚意で車で近くのバス停まで送っていただきました。ありがとうございました。その方は山岳救助関係のこともされているらしく、山登りをそのまま仕事に活かしている人の話はなかなか貴重なものでした。

 以上になります、ありがとうございました。