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九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

剱-槍縦走

2024年01月19日 | 夏合宿

はじめまして。1年の津田と申します。

今さらで申し訳ないですが、2023年の8月下旬の北アルプスでの縦走について振り返らせていただきます。

 

メンバーは松林先輩(以下『先輩』と書いております)、辻さん、津田の3人で、期間は8/16~8/23の7泊8日(0日目含む)。コースは剱岳から薬師岳や水晶岳を経由し槍ヶ岳に向かうというものでした。自分にとってはそれなりに長い期間山に籠るのはこの縦走が初めてだったので、漠然とどうなることやらという感じでした。

 

【0日目】

(この日から縦走は実質始まっているようなものでしたが、縦走計画には含まれていませんので『0日目』という表現をしています。どうでもいいことですが。)この日の前日から朝にかけて、台風を避けて富山駅近くのカラオケで籠城をしていました。ということで、この日は富山駅から、縦走のスタート地点となる雷鳥沢CSまでの移動でした。富山駅からバスで室堂まで。室堂から歩いて雷鳥沢CSまで。山道を歩いたわけでもなく、移動はそれだけと言えばそれだけのことで、特に特筆すべきこともなかったです。

13時半ごろ、雷鳥沢CSに到着。着いて少し経ったときのことですが、高校生たちの大きな団体(多分山岳部)がやってきて自分たちのテントが半ば囲まれたような形になりました。大勢の楽しげな声はやむことがなく、しかもなにやら豪勢な夕食をこしらえている様子でした。多分3人でモソモソ食ってたジフィーズやα米だって同じくらいおいしいはず。18時就寝。

 

【1日目】

縦走の開始。4時起床、5時出発。前述の就寝が18時というのも含めて、この縦走の朝は全部このタイムスケジュールでした。この日は雷鳥沢CSから五色ヶ原山荘CSまで。道中は特に道が荒れているわけでもなく、天候にも恵まれて山行は順調に進みました。穏やかな山行で、正直この日のルートに関してはあんまり覚えがないです。そのくらい穏やかだったということでよろしくお願いします。

11時になる前には五色ヶ原山荘に到着。テント場の水場が枯れているとのことで、山荘入り口横にやかんが置かれていました。夏だというのに野外に置かれたやかんの水の結構冷たさに山の上にいるということを再認識させられた瞬間でした。テント場に向かい、時間もあるのでテントを立ててのんびりしていたのですが、昼過ぎから雨が降り出してしまったためテントに逃げ込んで雨が止むのを待っていたところ、浸水の事実が発覚。テントを立てる場所がよくなかったようで、降雨によってできた水流の上に陣取る形になってしまっていました。先輩による“治水工事”と、雨が短時間のものだったこともあってテントの一角が多少濡れる程度の被害に収まり、荷物を濡らさずに済んだので良かったです。テントの場所を決めたのは…。

「いいと思います、ここで。テント。」

以後、短慮の発言は慎みます。

△夕立の後の虹(五色ヶ原山荘テント場にて)

 

【2日目】

この日はスゴ乗越小屋まで。午前は快晴で日差しが強く、スゴノ頭を過ぎたあたりからだったと思いますが日陰も少なくなり、実際の気温は知りませんが汗ばんでくるくらいには暑かったです。日焼け止めの必要性を実感しました。朝は寒いやら日が出てからは暑いやら、じりじりとしばらく歩いていました。

行程の途中にお会いした老婦人と追い抜いたり追いつかれたりの繰り返しをしているうちに、前日同様11時くらいには目的地に到着(この老婦人は次の日の目的地も同じで、ちょっとした知り合いになりました)。意外と早いものだな、とそういう感じでした。この日も午前中の日当たりの影響だと思いますが、夕方ごろにはテント場全体が霧に覆われたようになりました。いい雰囲気でした。自分がガスバーナーに触れてしまい火傷してしまいましたが、この日のイベント(?)といえばこのくらいで、穏やかに2日目も終了(4日目まで痛みました)。

 

【3日目】

この日は薬師峠CSまで。この日の行程の途中で通った薬師岳が個人的にはこの縦走で一番印象に残った山でした。岩だらけの山頂付近は歩いていて楽しかったです。この日は人が多かったように思いました。主に年配の方が多く、山頂で談笑しながらスマホを使いこなす姿には逞しささえ感じられました。ああいう風になれればと思います。穏やかな山行でしたが、この日、先輩の左手がブユに刺されていたという事実が発覚。体質的に虫に刺されると悪化しやすいそうで、ムカデに刺されたかのように腫れていました。ひとまずは様子見ということで薬を塗って山行を継続。

△薬師岳山頂

行程自体には影響はなかったので予定通り11時頃薬師沢峠CSに到着。この日のテント場は人が多く賑やかでした。いろいろと思い出されます。急に始まった絵しりとり、拾ったケーキ(にしか見えない石)、寝心地抜群(鈍痛)の石の敷布団、聞こえてきた川柳(ただの下ネタ)、そして強烈な日差し。印象的な午後のひと時でした。夜の寝苦しさには閉口。暑い一日でした。3日目終了。

 

【4日目】

この日は雲ノ平山荘CSまで。塗り薬など効かぬと言わんばかりに先輩の左手が肥大化。物が触れると痛いそうで、気の毒でした。道中薬師沢小屋の辺りで梯子がありましたが、やはり上りにくそうにしていました。一瞬縦走もここでおしまいか、と思いましたがそんなことはなかったです。ほかにこの日の行程については、薬師沢小屋のつり橋は足場が細いうえに結構揺れるのでなかなか怖かったこと、森の中の急坂はこれまでの縦走路とは雰囲気が違って普段の低山のような感じがしたことを覚えています。

計画段階ではこの日が一番キツイ山行になるだろうとのことでしたが、コースタイム的には順調に山行は進み、10時半ごろには雲ノ平山荘に到着。時間もあったので山荘で昼食をとってしばらくゆっくりさせてもらったのですが、まさか山荘という場所でMacBookを扱う人たち(服装も普通の服だった気がする)を目にすることになるとは思わなかったです。下界にいるかのような場所でした。(余談です。山荘に『ブラックジャック』が置いてあって読んでいたのですが、単行本1巻の、ピノコの誕生についての話の中で“可仁(カニ)博士”という人物が登場するのですが、その医師が勤めている病院の名前が“横倍(ヨコバイ)”病院とありました。その話の中では全く重要な要素ではありませんが、カニ、ヨコバイ、というと、このネーミングの元ネタはやはり…?実際のところどうなのでしょうか。)山の上にいるということを忘れかけましたが、2,3時間滞在させてもらったのちテント場に向かい、あとはそれまで通りに18時ごろには就寝ということになりました。ただ、この日も夕方ごろから雨が降りました。加えてこの日は落雷もあり、雷や雨の音がすさまじかったので多少不安になりましたが、対照的な近くから聞こえてきたのんきな調子の話し声のおかげで気楽に眠ることができました。この方々には翌日お会いしたのですが、やはり雰囲気の柔らかい方々でした。ありがとうございました。

 

【5日目】

この日は三俣山荘CSまで。7時半くらいに水晶小屋に到着し、水晶岳へのピストン。往復で1時間強くらいでした。水晶小屋を出発し、1時間ほど歩いていると、雷鳥を発見(雷鳥を見かけることは縦走中何度かあり、前日の雲ノ平CSでは間近に雷鳥を見かける機会もありましたが、写真についてはこの時のものしか自分は持っていません)。10時前にワリモ岳山頂に到着。ワリモ岳を出発して10分ほど経ったタイミングだったと思います。持っていた熊鈴の音が聞こえなくなったと思い、ザックのポケットを確認してもらうと、やはりなくなっていました。結局、二人に待ってもらいワリモ岳山頂に置き忘れていたのを取りに戻る羽目になりました。空身のうえ、山頂も近かったのではじめは走って取りに行こうとしていたのですが、ものの十数秒で息が切れてしまい、足が止まってしまいました。それまで気温や景色以外で標高の高さを実感していなかったのですが、息の切れ方が下界のそれとは異質なものだったので、この時に初めて実感することになりました。10分くらいかかったように思います。その後の行程に影響することはなかったので良かったです。忘れ物をしたこともそうですが、息切れのこともあって一番印象に残っている瞬間かもしれません。以後、気を付けます。

△水晶岳山頂

この日の行程は割とこたえるものだった気がします。やはり後半には疲れがたまってくるのでしょうか。12時前には三俣山荘に到着。鷲羽岳辺り(10時半くらい)から空模様が怪しくなりましたが、結局雨は降りませんでした。個人的にはこの縦走中でここのテント場が一番好きでした。山荘に置いてあった漫画は最後まで読みたかった(『陽だまりの樹』)。

 

【6日目】

この日はいよいよ槍ヶ岳へ。5時ごろに出発し、6時前には三俣蓮華岳山頂に到着。ここから見た朝日がこの縦走で一番きれいだったと思います。7時ごろに双六岳に到着し、8時前に双六小屋を通過。ここから少しきつい坂を上り、30分ほどで樅沢岳(モミサワダケ)に到着。「樅」、こんな漢字知らない。ここから少しの間開けた道でした。THE・縦走というかなんというか、とにかくそれっぽいというか(語彙力)。そこもすぐに通り過ぎ、しばらく日光に焦がされながら尾根を伝って歩いていると、11時ごろに千丈乗越に到着。ここから槍ヶ岳山荘までが一番くたびれました。長い砂利道の急坂。長く単調な登りのうえ、ちょうど日陰になっているため運動量はあるのに止まるとしっかり寒い。一番残酷なのは常に目的地の山荘が少しだけ姿をのぞかせていることかもしれません。

△三俣蓮華岳からの眺め

時間が掛かりましたが、山荘に到着。この辺から殺生ヒュッテに着くまで目的地に到着した高揚感で行動記録を忘れてしまいました。山荘についてから割とすぐに槍ヶ岳山頂に向かい出発。そんなに時間は掛かりませんでした(20分かからなかったはず)。あいにくガスっていて景色は真っ白でしたが、やはり山頂はいいものだと思います。幾人かの他の登山者の方々と話しながらしばらく粘ってみましたが、晴れそうになかったので山荘へ。下りの梯子の方が高度感ありますね。

△下りの梯子(槍ヶ岳山頂)

しばらく山荘の辺りで休んだのち殺生ヒュッテへ向かいました。殺生ヒュッテは槍ヶ岳山荘から見えているのですが、実際に歩いてみると結構遠い。山にいると距離感覚が変になるような気がします。テン場に到着。そこで自分たちくらいの山行距離を3日で来たという方に会いました。はや。この後はこれまで通りで、16時ごろ夕食、18時就寝。

 

【7日目】

△殺生ヒュッテから見た槍ヶ岳(朝)

下山日。結局最終日まで山行中の天気は良好。殺生ヒュッテを出発し、上高地バスセンターへ。下りが続くと足にきますね。しばらく歩いていると背後から規則的な足音と共に“3日で来た方”が。軽い挨拶を交わして追い抜いていきました。はや。その後しばらく歩き、7時過ぎに槍沢ロッジに到着。この辺りからは平坦な道になってきました。川や工事現場を横目に歩き続けます。横尾山荘を過ぎ、だんだんと道は幅が広くなり、平らで舗装されたものになってきました。歩くにつれて周囲はだんだんと下界の様相を呈してきます。向こうから歩いてくる登山客はいなくなり、軽装の観光客が増え、舗装路との相性の悪い登山靴を履いた足が悲鳴を上げ始めました。徳澤園に着くころには辺りは観光客でごった返していました。大勢で賑やかな観光客に対し、少数の屍の我々。見事な対比。人々の流れに逆行し、目的地を目指し単調に歩き続けてそろそろ自我が薄れかけた11時半ごろ、上高地バスセンターに到着。これにて山行は終了となりました。あとはまあ、なんやかんやで名古屋駅近くのカラオケまで移動しました。

 

【8日目】

直帰。5時、カラオケを出発。名古屋駅の始発に乗り、鈍行を乗り継いで家まで。22時半、自宅に到着。24時、片付けを終え、布団の中で死亡。

 

【9日目~】

昼前に蘇生。急激な生活レベルの向上に感涙。以降、自堕落な夏休み。

 

最初にも書いていますが、今回は初めての縦走でした。反省点も多々ありますが、天候に恵まれたこともあり、全体的にはうまくいきました。感想としては、「何もかもが新鮮で楽しかった」といった感じです。薄い感想だなと思われるかもしれませんが、自分にとってはこの一言に尽きますし、自分にわかるのはこのくらいです。(繰り返しになりますが、)初めての縦走だったので、今後の山行の経験からこの山行についても後からいろいろと分かってくることもあるかと思います。ひとまずはいい経験ができたということで、この経験を踏まえて今後も山に登っていければと思います。ああ、ちなみに、槍ヶ岳山頂の標高は3180m、僕の人生の最高到達点です(?)。

投稿が遅くなったうえ長々と書きましたが、以上になります。ありがとうございました。


3/11 油山のクライミング

2023年03月13日 | 夏合宿

こんにちは、3年の竹田です。

先週末に油山でクライミング練習を行いましたので、その様子をお知らせします。

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【参加メンバー】

3年:青木、竹田

1年:楠田

OB:明坂さん

【活動の流れ】

9:05 取り付き出発

9:40 サブフェイス到着→活動開始

16:30 撤収開始

17:00頃 解散

【活動の様子】

(個人の練習内容)

青木

・モンキーフェイス(5.10a)クリア

・ミニハング(5.10a)クリア

・ベビーフェイス(5.9)クリア

・凧揚げコーナー(5.10a)リタイア

・三角柱(5.9)クリア

竹田

・ベビーフェイス(5.9)クリア

・ミニハング(5.10a)リタイア

・三角柱(5.9)クリア?

・モンキーフェイス(5.10a)リタイア

楠田

・ワイドクラック(5.8)リードクリア

・三角柱(5.9)クリア

・ミニハング(5.10a)リタイア

・ベビーフェイス(5.9)リタイア

(共通の練習内容)

15:00頃から明坂さんに以下のクライミング技術を教えていただきました。

・リード時、ヌンチャクにザイルをかけるコツ

・懸垂下降時、ビレイ器及びエイト環にザイルをかけるコツ

・ワイドクラックの支点から懸垂下降の練習(各自3回ずつ)

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 久しぶりの油山ということで以前はクリアしたのにできなくなった、という声が多かったです。個人の反省として支点構築の手際が悪いのをどうにかしたいです。今回の懸垂下降の練習は3月下旬に控える北岳合宿の時に活用できるのでその時が楽しみです。

 以上になります。ありがとうございました。

 


北ア縦断(中盤)

2022年11月30日 | 夏合宿

どうもこんにちは。3年の青木です。

先日,糸島4座の歩荷練習をしまして,それをブログに起こすか~と思ったら,夏の縦走の担当分がまだだった.
いやね,書くのは進めてたんです.
ただね,gooブログって写真をアップするのが少し手間でしょ?
億劫だな~て思ってたら,そのまま記憶からフェードアウトしてたんです.
別にサボってた訳じゃないんだ.信じてくれ.
というか,他のメンツも書いてないやん.おいこら.書こうぜ.


そんなわけで,今更ですが,
北アルプス縦走の報告です.
旅の中盤,種池小屋で松林と別れてから、烏帽子小屋に至るまでを紹介します。

 

今回報告する区間は,後立山と裏銀座を繋いでいます.

ルートの印象としては,崩れやすいザレ道が多く、存外険しい岩場や判然としない道、絶え間ないアップダウンなど、ちょっとビミョーな要素が散見されます.
反面,北アルプスの中心に位置する針の木岳,コマクサ群生地があり山容も美しい蓮華岳,庭園のような広々とした山頂をもつ南沢岳,奇怪な容姿の烏帽子岳など,魅力的な山もたくさんありました.
登山者も比較的少なく,北アルプスの中では随分と静かな印象.
中間地点にあった船窪山荘は,何だか隠れ家のような,山奥で悠々自適な隠遁生活するのにうってつけな感じの、落ち着く場所でした.

他の3区間に比べれば少し地味だけど小さな魅力が散りばめられてる,そんな縦走路での旅の記録です.


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8月29日

久々のピーカンを爺ヶ岳で堪能したあと,種池小屋で3人での最後の写真を撮って松林と別れました.本日が下山の松林は,降りたら何をしようかと早速作戦を練っていました.
定着も後立山もビミョーな天気が多かったけれど,締めで晴れてくれて良かった.山ってのは,下山日は晴れるって相場が決まってるんです.何なんだろホント.


仕切り直して縦走続行.
ここからは3年生2人だけ.天気も申し分なし.勝手知ったりで気楽なもんです.
新越乗越山荘では,盛大に布団が干してあり,のほほんとした気分になりました.久々の晴天ですからねー.

黒部を挟んだ対岸には,剱と立山がどっしりそびえてます.ここら辺はこれしか見るもんないけど,これだけで事足りる.何度見てもかっけえ.


この山域は人も少なかったです.
すぐ下に扇沢のバスターミナルがあるので,日帰り山行もしやすいらしく,いろんな人が登っていましたが,この好天の割には少ない.
静かな山行の方が好きな自分としては,こうやってのんびり景色を堪能しながら,たまに出会った人と,しばし話し込むぐらいが丁度いいです.

いるのは,人だけじゃありませんでした.
鳴沢岳に差し掛かるあたりで,やや大きめの糞やら食いかけの木の実などが目立ち始めました.
すると,付近でガサガサと生き物の気配が.
デカい.鳥じゃない.まさか,クマか.
今朝,冷池山荘には,熊出没厳重注意の張り紙があった.
他大の死亡事故が一瞬頭をよぎり,一転恐怖に.
冗談じゃない,遭遇なんかしてたまるか.
とっさに吠えながら柏手を打ち鳴らす.
気配が逃げる.
続いて安平がホイッスルを吹く.
ピーッ,ピーッ,ピーッ
気配の正体も行方も分からないまま戦々恐々と進みます.
これ戻った方がいいのかな.これだけで?けど,万一熊に狙われてるんなら。。どうしよう.
緊張しながら進むのも束の間,前方で気配の正体が姿を現しました.

サルでした.サルかいっ.
一族総出で木の実を食べつつ物見遊山を楽しんでいる様子.
子連れで何十匹もいました.
何か焦ったのが恥ずかしい.けど怖かった.
クマじゃなくて本当に良かった.


この日の締めは,北アルプスの中心に鎮座する針ノ木岳(2,821m).

天気がいいので,北アルプスが全て見渡せました.
後立山方面を見て達成感に浸ります.いやー思えば遠くに来たもんだ.
そして,これから歩く道を見て不安に陥ります.

。。。槍遠くね?分かります?
あそこまでを、たった4日で行きます。
そっから穂高縦走も続きます。
頭おかしいだろ.最高かよ.今日は早よ寝らんば.

最後の1ピッチで針の木小屋に向かいました.途中見かけた区画がテン場っぽかったので,小屋の受付は空荷で行こうと荷物をデポしてしまいました.ところが意外と距離がある上に,本当のテン場は小屋のすぐ前.回収しに登り返すはめになりました.疲れているからと横着をこくとこうなります.くそー.
この小屋のテン場はトイレが窓付きの絶景仕様.その名も槍見toilet.こっちは某山荘にある類似トイレの致命的なミスをしっかり克服していて安心です(笑)
テントも3~4人用を2人で使うので,めっちゃ広い.
やったぜ.快眠間違いなし.

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8月30日

翌朝,一座目は蓮華岳.
昨日の針ノ木でとてもきれいな山容が見えたので楽しみでしたが,あいにくのガスなので黙々と登りました.
両脇には無数のコマクサがいました.シーズン中にも来てみたいです.
山頂に着いた後,ガスが薄れたので色々写真を撮ろうと頑張りましたが,上手くいきませんでした.
まだ先が長いのでさっさと降りよう。。。
と思ったら何と何と,虹が出ました.
うおー----っっ!!

。。。けど写真で撮るとやはりイマイチ.
技術が要るんでしょうね.
安平も,自分を虹と一緒に撮ろうと頑張って,諦めてました.
光のアートは撮るのが難しい.

ここから,岩場を降りて,北葛岳を越えて,七倉岳を踏んで,船窪小屋に辿り着きました.
この日はずっと視界が悪くて足場が脆くて身体もきつくて道も低山みたいで,写真をほとんど撮っていません.特筆事項も思い当たらない.
というわけで,
あっという間に本日終了です.


この小屋がすごく良かった.
内部の写真が無いのが悔やまれますが,奥に囲炉裏と茣蓙があるんです.
入口には,我々の部室にもあるチベット仏教の旗.
玄関入って左手にはヒマラヤの地図.
売ってるバンダナのデザインも自分好み.
温かいお茶のサービスも下さいました.
天水で貴重だったはずなのに.
ありがとうございました.めっちゃ沁みました.
いつか泊りに来たい小屋が,また一つ増えた.
今日頑張った甲斐があったってもんです.

あと,この辺りから足の疲労が顕在化してきました.
実は数日前から膝も痛くて湿布を貼っていました.
天候悪化以外での途中下山は嫌だし,まだ予備軍なので,しっかりケアすれば治るはず.
原因は柔軟不足だと分かり切っていたので,テントで安平にならってストレッチをしました.

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8月31日

獲得標高に関してはおそらくこの日が核心.
今日も今日とて天気は曇天です.
けど雨じゃない.

まずは船窪岳と第2ピークを無心で突破しました.
この辺りも崩壊がひどくて歩くのが大変でした.

続いて,疲れた身体にムチ打って,不動岳の標高差300mを一気に登りました.
くじけて立ち止まりそうになっても,爆速で突き進む安平がそうさせない.気を抜けば見失いそう.あいつが先頭じゃなかったら,多分この辺りから,コースタイムを守れなくなってた.ほんとすごい奴です.
山頂付近は巨大な花崗岩が点在していました.昨日今日と低山のような道が多かったので,久々のダイナミックな景観で,ここが北アルプスだということを思い出しました.

 

そこからの下りでは再び虹に遭遇して元気をもらいました.いやっほーい.この旅の癒し.

 

その先に見える南沢岳は,個人的に好きな山容でした.南アルプスにはこれのデカい奴がたくさんいるんだろうなー.

ただし砂地が脆すぎて,ステップを刻みながら登らされました.何これ,雪山かな.きつくて徐々にイライラしていましたが,山頂が広くてきれいな庭園のような空間だったので直ぐに吹っ飛びました.

 

烏帽子田圃の雰囲気を楽しんで,

奇妙な形の烏帽子岳を拝んだら,裏銀座の起点である烏帽子小屋に到着です.

烏帽子岳は200名山なのでピストンして踏みたかったのですが,足の疲労が限界だったので諦めました.
小屋ではご主人の娘さんが中学時代に描いたという油絵のポストカードが,
経年劣化?を理由に無料配布されていました.
すごく綺麗な絵で,山でそういう楽しみ方をできるのを羨ましく感じました.

さて,ここから先は裏銀座で,いくつもの名山を辿りながら槍へと迫るわけですが,翌日の天気がやや荒れ模様な上に,私の脚も日に日に音を上げるのが早くなってきていたので,一度沈殿を挟むことになりました.

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翌朝の9月1日,元気な安平は朝早く雨足が強まる前に烏帽子岳をピストンしていました.

当人は疲れてると言うが、こいつの体力には底があるのか無いのかよく分からん.

俺も行けるかなーと,少し歩いてみたけど,筋肉痛で諦めました.

安平の帰幕後は,予想より強い雷雨に少しビビりつつ,穂高縦走を見据えて歩荷量を軽くするために,食料計画を見直しながら一部を消費します.
南西諸島付近で停滞していた台風11号が徐々に北上を始めたので,その動向にも注視しつつ就寝.

せめて槍は踏んで帰りたいなーというところで,旅の中盤戦は終了です.
以降は,9/2以降の裏銀座+穂高縦走に続きます.

 

To Be Continue…

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P.S.
因みに11/26の糸島4座の報告ですが,青木,外和田,山崎の3名で行いました.
うち2名の遅刻により,予定より遅めにスタート(ごめんなさい).
めちゃくちゃペースが良く,気づけば遅れを取り戻し,巻き始め,当初の予定より早く下山完了.
翌日以降3日間はしっかり筋肉痛でした.ほんとにいい練習だ.これ.
前述の北ア縦走で,針の木から烏帽子までの2日間を乗り越えられたのは,この練習のおかげもあった気がする.
けど,なんでこんなに速かったんだ?
我が部のラジオ的存在である山崎が終始,おしゃべりしていたおかげか.
静かな山行もいいが,賑やかなのも楽しくてありだな.
次はその調子で,あと5kgぐらい増やそうか(笑)


夏合宿縦走!

2022年11月27日 | 夏合宿

3年Yです。

レポート作成真っ最中。いつもこのタイミングでブログが書きたくなるのはわかりやすい「逃避」の例ですよね。

8月25日から9月5日にかけて行った縦走から早3か月がたとうとしています。早すぎる。光陰矢の如しというかもうレーザービーム。

現役のほうは冬合宿の準備を進めています。

みんなレポート、バイト、ほかのサークルとも掛け持ちしたりして、活動している感じです。

 

今日は夏合宿の縦走について、回顧録的に書いていこうと思います。

参加メンバーで山域ごとにブログの担当を割り振っていた覚えがあるのですが、すみません覚えていない…

全体のなかで印象に残ったことを書いていきます。

行動記録や個人の反省などが見たい方は、九大山岳部のHPから、報告書を閲覧ください。

ブログも、今回のは薄い記述なので、ぜひほかの人もお手すきのタイミングで書いてください。

 

私が参加したのは北アルプスほぼ縦断縦走です。

白馬栂池自然園から入山し、白馬岳、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺が岳、と後立山の主峰を歩き、

そのまま針の木岳、烏帽子岳、野口五郎岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、穂高岳、焼岳まで歩いてしまおうという計画をたてました。

参加者は同期の3年A、2年M、自分の3名で、2年のMは爺ヶ岳を踏んだ後、扇沢に下山。

後半は3年同期2人で歩くという感じで考えました。

先に結果だけ言うと、奥穂高まで行った後、ザイテンから涸沢に下山、上高地からバスで帰りました。

前半の後立山縦走の天候は、ガス時々晴れ、という感じで、強風や豪雨に合うことはありませんでした。

 

ざくっとした工程は以下です

8月25日 栂池自然園~白馬大池山荘

 26日      ~天狗山荘

 27日      ~五竜山荘

 28日      ~冷池山荘

 29日      ~針ノ木小屋

 30日      ~船窪小屋

 31日      ~烏帽子小屋

9月1日      雷雨のため沈殿

 2日       ~三俣山荘

 3日       ~槍ヶ岳山荘

 4日       ~穂高岳山荘

 5日       ~上高地

 

 8月28日に冷池山荘のテント場からみた夕暮れ、翌29日に爺ヶ岳に続く稜線からみた朝日は、縦走中にみた景色の中でも、忘れられないもののひとつです。雲海は一つの生き物のようで、遠くに見える富士がまた美しく、立山方面を見ると剣岳が厳かにたたずんでいて、あぁ1週間前にはあそこに登っていたんだとうれしくなったり…

山っていいですね(単純)

 

29日、種池山荘でMと別れ、後半戦に突入した日には、実は一番メンブレしてました。

この縦走、最後までいけるのだろうか…自分の身体がどこまでもつのか…

マイナス思考に傾いていて、自分がなにをしているのかわからないような感覚があった気がします。

縦走中一番の晴天で、最高の展望。縦走路も快適で、右には立山、左には信濃大町が一望できる大パノラマ。

その美しい景色とは裏腹に、日差しが強く体力的にしんどかったことや、針ノ木岳で槍ヶ岳までの稜線を一望した時、本当にこれを歩くのかと、不安に飲み込まれたことをおぼえています。

不安を抱えたまま、30日、針ノ木小屋のテント場を出発。

不思議なもので、歩き出すと不安や迷いはなくなり、目の前に現れる道を上り、下る、ただそれだけ、というような、

とてもすっきりした精神状態になりました。

その後ももくもくと歩き…

9月3日に西鎌尾根手前から槍ヶ岳が見えたときは叫びました(笑)

針ノ木岳から遠くに小さく見えた槍が目の前にある。

北アルプスのダイナミズムを体感した瞬間でした。

 

最終的には9月5日に下山したわけですが、当日の朝まで、進むかどうか、ぎりぎりまで話し合いました

実は5日は晴天、6日も午前中は好天の予報でした。

西穂までならいけるかもしれない。ジャンダルム、西穂高は憧れです。

なにより目の前にその道があって天気もいい。

しかし台風は迫っていて、6日には最接近。勢力もめちゃ強いらしい。

小屋に避難したいとこだけどお金がない(!)二人とも体力的に余裕があるとはいえない。

下山しようかとなりました。

このとき死ぬほど行きたかった西穂高ですが、今後もおなじ熱量で登りたいと思うのか、金銭や時間を作ることができるのか。そのようなことを考えると、これからのことはわからないし、ましてや社会人になったら難しかったりするのでは?と思い至ります。そうすると「山は逃げない」、という言葉は、山=自分が登りたい山と捉えると、本当じゃないよなあと私は思います。剣での定着のときも、同期のSとそんな話をしていた記憶があります。

 

この縦走、とても楽しかったです。

長く山に登りたいなと思うようになり、行きたい道、場所が増えました。

同期のAにはお礼を言いたい。

定着と合わせると同じテントに3週間?近くいたわけで、迷惑をかけることもたくさんあったと思います。

行動中もせっかちなことが多いし、かとおもえば急にメンタル落ちるし…改めてありがとうございました。

 

現実に戻って、深呼吸して、レポートを進めます。

大学生活は短い。やりたいことやろう。

ここまで読んでくださったかた、お付き合いいただきありがとうございました。

 


2022年度 夏定着合宿 剱岳周辺

2022年10月11日 | 夏合宿

こんにちは。3年Sです。早いもので、夏合宿から2か月が経とうとしています。定着合宿分のブログ作成を仰せつかったため、頑張って思い出しながら書き起こしていこうと思います。記憶力が低下してきているのを痛感する今日この頃です。

 

諸々色々散々ありまして、今回の夏合宿参加者は3年4名、2年1名、1年1名の計6名となりました。本来予定されていたのは何名だったでしょうか。少なくとも倍はいたと思います。諸般の事情でひとり、またひとりと合宿に参加できないメンバーが増えていき、最終的に昨年度とほぼ変わらないメンツになってしまいました。来年どうするんでしょうね。次期主将くん、頑張ってください。

 

多くの隊員が参加予定であったこと、集中講義の時期と重なってしまったこと等から、今年は隊を分けて時間差で入山しました。まずは8月12日、先発隊の3年隊員3名が福岡を出発しました。富山駅に到着するとサプライズが!現3年が昨年一昨年と大変お世話になった某OBが、差し入れを持ってわざわざ富山駅まで駆けつけてくださいました!現在は関東にお住まいため、もうまず会うことはできないと思っていたので、とても嬉しかったです。本当にありがとうございました。…あんな早朝にどうやって来てくださったのか謎です。多分時間もお金もかかっていると思います。優しすぎる。

 

美女平発のバスから称名滝がばっちり見えたため、これは室堂の景色も期待できるのでは?と思いましたが、到着してみるとあいにくの曇天。まあこんなもんだろう、という滑り出しです。昨年とロッカーの位置が変わっていたことなどから準備にやや手間取り、室堂到着から2時間後、満を持して真砂沢CSに向け出発、T隊員をはじめとして3人全員それなりの歩荷量でえっちらおっちら剣御前小屋まで歩きました。結局私がペースを落としていましたね。本当にすみません。昨年は迷惑をかけすぎて申し訳ないと思おうと思うと必要謝罪量がカンストして人間壊れるので申し訳ないと感じない状態になっていましたが、今年は普通に申し訳ないと思えました。成長です。わあ。1年ぶりの雪渓歩きはとても楽しかったです。非常に涼しく快適でした。昨年今年と、最も暑い時期を涼しい場所で過ごしてきているので、来年の下界の暑さが怖いです。真砂沢CSにテントを張り、翌朝の2時起きに備えて早めに就寝しました。

 

翌朝3時、Cフェースに向けて出発しました。息を切らしながら長次郎谷を登っていきます。上部に差し掛かったところで雪渓の一部崩壊が認められたため、右岸に巻いて進みました。この雪渓崩壊、今思うとこの後始まる雪渓崩壊祭りを示唆していたのでしょう。嫌な予感はしつつも、特に問題なくCフェース取り付きに到着しました。この日も前日と同様に朝からどんよりとした天気が続いていましたが、取り付きに着いたあたりで雨が降り始めてしまいました。悩んだ結果、Cフェースの登攀を諦め、八峰上半のスタート地点である5・6のコルおよびAフェースの取り付きの偵察をして引き返すことに決定。5・6のコルに到着したタイミングで少しガスが晴れ、池ノ平小屋が姿を見せてくれました!山荘の美しさは剱のチャームポイントの一つです。美しい緑の中に赤い屋根が点々と腰を据えている景色をみると、上りのつらさをすっかり忘れてしまいます。偵察を済ませた後、5・6のコルのザレ場を下り、12時頃に帰幕しました。迂回や偵察に思いの外時間がかかったため、行動時間は割と長めの一日でした。翌日も2時起きのため、この日も急いで就寝しました。

 

翌朝3時、八ツ峰上半を目指し出発しました。長次郎の出合に到着したところで、昨日は見当たらなかった雪渓の崩壊を発見。大きな穴がぽっかりと開いてしまっています。びっくり。右岸を伝って何とか崩壊地点上部にたどり着くものの、平蔵谷の様子が分からないこと、天候が悪化したこと等から、この日のアタックは断念。大雨の中剣沢小屋まで移動し、福岡にいる後発隊と連絡を取りました。ここで、恐れていた事態が発生してしまいます。後発隊として入山予定だった某1年隊員が急遽不参加になってしまったのです。また一人参加者が減ってしまった…。3人のテンションが一気に下がります。さらに隊員が減ったこともショックですが、来られなくなってしまった彼が晴れ男であったことがダメージを増幅させます。我々にとって、彼の晴れ男パワーは自分達三年の雨男(女)パワーを吹き飛ばす唯一の希望でした。彼が来ないのならば、今後もどんよりとした天気が続くのではないか…?等と考えてしまいます。ちなみにこの予感は完全に的中します。あーあ。本当に3年連中の天気運どうなってるんですかね。よくよく考えてみると、山岳部に入部してからまだまぶしい雪渓というものを一度も見たことがありません。サングラスが装備表に入っている意味とは何なのか。過去の行動記録にある晴天続きは捏造なのではないか。先輩方に毒づきながら剣沢雪渓を下り、翌日の2時起きに備えて就寝しました。

 

翌16日、この日は後発隊2年1名と1年1名の入山日です。2人は初室堂のため、3年3人が室堂まで下山し迎えに行きました。2人は来られなくなった隊員の分の協同装備を全て持ってきてくれていました。福岡からこれだけの大荷物を持ってくるのは相当大変だったと思います。ありがとう。お疲れ様。一時間で歩荷分けを済ませ、真砂沢CSに向け出発しました。2+α人分の装備を5人で分けて持ったため、この日の歩荷量は少なめです。剣沢雪渓に差し掛かったあたりで豪雨に遭遇してしまいました。…慣れたもんです。入山組2人はとてもセンスが良く、すぐに雪渓に慣れてすたすたと歩いていました。真砂沢CSに到着後、濡れて冷えてしまった体を温めるため、全員で一つのテントに集まりレモネードを飲みました。疲れた体にクエン酸が染み渡ります。室堂で確認した天気予報を基に明日の沈殿を決定し(デフォ)、濡れた衣服を乾かしながら就寝しました。

 

ここで今合宿の食事について少し。九重新歓合宿での炊飯失敗という苦い経験を踏まえて、水を米の倍の高さ入れること、ちゃんと弱火にすることを終始徹底した結果、連日米炊きに大成功!毎晩毎晩おいしいお米が食べることができました。食事係は安心と信頼のTシェフが担当していたため、カレーやシチューも絶品です。特に沈殿日のスパイスカレーは最高で、とても山とは思えないクオリティー。豚足、軟骨、鶏ささみと肉の種類も豊富で、毎日夕飯が楽しみで仕方ありませんでした。今合宿から導入したレモネードは、安いしうまいし疲れが取れると大絶賛。来年以降はスタメンにして良いと思います。不参加の某1年隊員や先述のOBの方に頂いた(多分高い)ドライフルーツは沈殿のお供にぴったり。直前で不参加になった隊員複数名分の食糧が余っていたため、最終日付近には鶏ささみ入りオニオンスープが提供されました。鳥のしっかりとしたうまみと薄くスライスされた玉ねぎの甘みが極上のハーモニーを奏でます。ため息が出るほどのおいしさ。通常長期合宿中は下山したらあれが食べたい、これが食べたいという話で盛り上がるのですが、目の前の食事が旨すぎるためそこまで盛り上がりませんでした。実際、下山日の室堂での食事も昨年と比較すると感動が薄かった気がします。いやあ、本当に素晴らしかったです。唯一の失敗はパッキングで傷ついた玉ねぎの催涙作用が半端なかったことです。玉ねぎカットチームの犠牲の上に成立した、今年度夏合宿の食事についてお伝えしました。

 

後発隊入山日から3日後、ようやっと待ちに待った晴天がやってきました!先発隊にとっては1週間待ち望んだ晴天です。長かった!この日は前日に入山した3年隊員Yを含めた6名全員で、源次郎尾根から剱岳山頂に向かいます。昨年度も同様のルートから剱岳山頂を踏んだのですが、その道のりは波乱万丈。3年連中は復讐に燃えています。執念を込めた、徹底した偵察が功を奏し、サクッと上り始めます。初めの大岩は問題なくクリアし、迎えた二つ目の核心。後続のパーティーの方に追い越していただきながらなんとか突破しました。途中、鹿児島大山岳部出身のガイドの方にアドバイスをいただきました。ありがとうございました。その後は真っ青な空の下、ひたすら気持ちのいい尾根歩きが続きます。初参加の隊員の中には高度感を感じた人もいたようですが、特にペースダウンすることもなく順調に進みました。広がる景色のまあ美しいこと。ここに来るために高いお金を払って山に来ていると言っても過言ではありません。幸せをかみしめながら歩いていると、右か左か真ん中か、進めそうな道が複数ある個所に遭遇しました。…人海戦術だ!3年隊員が一斉にそれぞれの道を進み正解を探しだします。上級生が多いといいですね。どことなくウルトラクイズを感じさせるその行動のおかげで、タイムロスなく当該ポイントをクリア。行動全体を通して道迷い、タイムロス共にほぼありませんでした。3年の3人、ありがとうございました。特にトラブルなく懸垂下降ポイントを通過し、2999m、剱岳山頂に到着しました!!初参加の隊員の皆さん、初登頂おめでとうございます!!北アルプスの山々が一望できる最高のコンディション。いぇい!!帰幕するその瞬間まで復讐は続くため、絶景と他の登山客の方々との別れを惜しみつつ30分経たないうちに山頂を後にしました。別山尾根を通過し、真砂沢CSに無事帰幕。復讐成功です。みんなおめでとう!レモネードを飲んでほっと一息つきました。例によって翌日は大雨であることが判明していたため、ゆとりを持って就寝しました。

 

源次郎尾根の翌々日、動ける程度の曇天であったため、偵察隊と雪訓隊に分かれて行動を開始しました。ここでまたしてもハプニング発生。前日の大雨のために剣沢雪渓(源次郎取り付き~長次郎谷間)に大きな穴が開いてしまっていました。びっくり。剣沢雪渓に崩壊があったという記録は部内にはあまり無かったため、かなり驚きました。リスクが高いと判断し、テントを剣沢CSに移すことに決定。さくっと雪訓を済ませて帰幕し、真砂沢ロッジの心平さんに挨拶をしてその日のうちに剣沢CSまで荷揚げしました。日数が残っていたので歩荷量があると覚悟していましたが、そこまで重くはありませんでした。たくさん持ってくれた人、ありがとう。警備隊の方々がテープを貼ってくださっていました。いつもありがとうございます。もう少し経験を積んで、自分達で崩壊具合から通れる道を判断できるようになりたいです。翌日は天気が安定するとの予報(レア)から、3年隊員3人で八ツ峰上半、1年2年3年隊員1人ずつの3人でCフェース登攀に行くことに決定し、早めに就寝しました。

 

翌朝早朝、それぞれの目的地に向けてまだ暗いうちから剣沢CSを出発しました。出発からしばらくは崩壊がありつつも上れる状態の雪渓が続いていましたが、長次郎谷の上部に差し掛かったところで、進むか戻るかの判断が求められる程度の崩壊に遭遇します。Cフェース隊はここで撤退の判断を下し帰幕しました。一方の八ツ峰はそのまま進むことにしました。トランシーバーで密に交信を取りつつ進んでいきます。ザイルを使って何とか突破し、予定より遅れて5・6のコルに到着し、登攀を開始しました。高度感はありましたが、手足がしっかりしていたため危険と感じる箇所はありませんでした。晴れ渡る空の下、気持ちのいい稜線歩きと懸垂下降が続きます。滅多に来られない所に来られている興奮と景色の美しさとで幸福感はMAXです。楽しく進んでいたのですが、2回目の懸垂下降が終わったタイミングで急激に天候が悪化してしまいます。ガスで周りが見えなくなった結果、Ⅷ峰の懸垂下降ポイントを見失ってしまいました。悩んだ結果、登り始めの地点に戻って巻道を通ることにしました。かなりタイムロスが発生してしまいました。下級生を連れていたらもっと時間がかかっていたかもしれません。反省したいです。雨がぱらつく中、ようやく北方稜線にたどり着きます。ここで明らかな道を見つけ、少し不安が低減しました。全く本峰が見えない中でコンパスの示す方向へ進んでいると、雲間から光が見えてきました。本峰まであと5分といったあたりで、なんと太陽が登場!…え?…今?…ツンデレだなあ全く!!!さっき晴れてくれよ、という思いはありましたが、晴れてくれただけで万々歳です。山頂からの絶景を見て完全に機嫌が回復した3人はスピーディーに別山尾根を下り切りました。別山尾根の途中で落とし物のサコッシュを見つけたため剱山荘に届けに行ったところ、たまたま落とし物の持ち主が宿泊されていて20分ほど話し込みました。感謝の言葉をいただき、心が温かくなりました。人との出会いは山での楽しみの一つです。人助けはいいものですね。(追記:後日お礼としてビールの詰め合わせが届きました!お気遣いいただきありがとうございました!打ち上げでおいしくいただきました。)テントに帰るとCフェース隊がほかほかご飯とスパイスカレーを準備してくれていました。感動で泣きそうになりました。本当にありがとう。カレーのにおいをかぐだけで、心と体が穏やかに、まろやかに、まともになっていく感覚があります。家に帰ってきてごはんがある、というのはここまで尊いものなのか、としみじみと感じました。

 

翌朝、爆睡する八ツ峰隊を置いてCフェース隊は立山縦走に出発。終始ガスっていて気温も低く大変だったそうです。雄山の神社や山小屋でインスタントコーヒーや豆乳チャイティーなどを楽しんだとか。自分が昨年行った時もやたら寒く、小屋の存在に救われた記憶があります。沈殿組が二度寝を終えたら既に帰幕していました。はやい。三人とも頼りになります。翌日下山することを決め、歩荷量削減のため色々食べて就寝しました。

 

そして迎えた最終日。5時に剣沢CSを出発し、曇天の中、室堂に向かいます。剣御前小屋直前で、なんと雷鳥の親子に遭遇!ようやく会えた剱のアイドルと写真を撮りました。雷鳥沢CSから剣御前小屋までの傾斜が急なので忘れがちですが、雷鳥沢CSから室堂も実は上っているんですよね。登山靴でなくとも散策可能な場所になっていますが、侮れません。大きなトラブルなく、室堂ターミナルに無事到着!全行程終了です。お疲れ様でした!荷物の整理をしてみくりが池温泉へ向かった時に、奇跡が起きます。さて、どんな奇跡でしょう。皆さん分かりますでしょうか?正解は、晴れる、です。風呂に行こうとした途端、源次郎並みに晴れました。…知ってた!!!下山してから晴れるんだよね!!!去年もそうだった!!!風呂に入ってご飯を食べて少しゆっくりした後、三々五々室堂を離れました。

 

以上、2022年夏定着合宿の様子を6000文字使ってお伝えしました。雨や雪渓崩壊に悩まされはしましたが、総じてとても楽しい合宿でした。一年生があまり参加できなかったこととCフェース登攀が果たせなかったことが心残りです。来年スケジュールが合えばぜひ参加したいです。みなさん、本当にお疲れさまでした。最後に、熊丸先生をはじめとするOBの皆様のご尽力に感謝いたします。今後の冬合宿、春合宿も頑張ってまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。本合宿後に行われた北アルプス全山縦走合宿及び南アルプス縦走合宿の様子もブログに上がる予定です。ご期待ください。

 

以上!

以下写真

 


7/30 油山

2022年08月12日 | 夏合宿

こんにちは。3年の竹田です。

ブログに書く文章が全然頭に浮かばないまま過ごしていると夏合宿が明日に迫っていましたので、稚拙なブログになると思いますが急いで書き起こします。

7/30は日差しこそなかったが相変わらず蒸し暑い天気でした。油山の参加者は3年の安平と竹田の2名。途中で米澤先生と池崎さんがいらっしゃいました。

安平はリードで三角柱をクリア。トップロープで色々登っていましたが、私の知る限りでは、ミニハング、舳先カンテ(凧揚げコーナーだったかも)、ベビーフェイスをクリアしていました。

竹田はトップロープで三角柱をクリア、舳先カンテもしくは凧揚げコーナーを断念、といった具合です。練習時間の半分を三角柱に当てていました。

米澤先生と池崎さんからは登りの姿勢等をご指導賜りました。それに加えて、米澤先生からはカムの使い方を教えていただき、さらに夏合宿のためにお貸しくださりました。

この日は現役2人ということもあり、5時過ぎまで練習しました。今年の夏合宿(というよりも明日から)の天候は昨年と勝るとも劣らないといった感じでどこまで目標を達成できるかわかりませんが悔いが残らないように行動します。

以上サンダーバード(新大阪→金沢)に乗りながらお伝えしました。


糸島四座歩荷 現実逃避。

2022年07月11日 | 夏合宿

こんにちは。文学部3年の安平です。

はあ、、、、、、、、、、まあ課題終わってなくて、ブログに逃げてきました。

やれよ。ってね。

先週の部活で体バキバキだし、とても暑いし、やってられんと思うこともある。

でもなんでもやり始めれば案外楽だったりするから不思議。結局自分の気分次第なのかいなんて思ったり。

どうしてこんな調子なのかといえばまあそりゃあ心身の未熟さにあるわけですが、、、、、、、

 

なにはともあれ、先週の金曜日にまたまた行ってきました。糸島四座。

今回はアキノさんも参戦。なんで? 純粋に思いましたが、本人曰く、引退してから山欲(こんな言葉ないけど)

を抑え勉強してるらしいです。山が好きなんですね。よかったよかった。

その気持ちで夏合宿の定着にも来てくれるとうれしいなv('')v

 

前回の四座は青木が死んでたけど、今回は自分が死んでました。

歩荷量はおそらく三人とも30~33?kgくらい。

9:10、水をくんで山行開始。

まず、とても暑い。二丈を登り始めると全身から滝のように汗がふきだします。

アキノさんなんて1P目終わりにTシャツ絞れてました。

とはいえ水はたっぷりもってきた。(途中足りないかもと思ったけどなんとか足りました)

おおむねコースタイム通りに進んでいきます。

なんか頭痛いな、、、、食欲ないな、、、、

熱中症の兆候も感じつつ、食べて、飲んで、塩分とってを徹底しつつ行動していきます。

 

浮岳ののぼりがやはり心身を砕きにかかってくるのですが、とりあえず足を前に出しているとなんとか到着。

自分の頭痛が収まらず、20分超の大休憩をとらせてもらいました。申し訳なくも、大変ありがたかった。

おかげでそれ以降、十坊の登りから下山まで快調に歩けました。

 

この日は曇りのち雨の予報だったのですが雨が先延ばしになり結局19:00ごろにぱらつきだした、くらいでした。

もちろん下山していましたから、雨には降られずに済んだわけです。

 

青木はなんだか余裕そう。本人曰く慣れてきたらしいです。

アキノさんは二か月ぶりの山行で珍しくしんどそうでした。新鮮、、、どうせ強いんですけどね。

17:30下山。体力不足が否めないです。精進します。

 

ぐだぐだすぎる、、、がそろそろ戻ろう。とりあえずやることやります。

今週末は祖母傾縦走です

高望みはしませんし、この暑さだともはや曇りがうれしい。

曇ってくれ、、、、、、、、、、、合掌。

 

 


2021夏合宿 定着・剣槍縦走

2022年01月03日 | 夏合宿
こんにちは。はじめまして。山岳部1.5年の外和田です。
2021夏合宿のブログの更新という大役を仰せつかりました。張り切ってまいります。
追記:UPが遅くなってしまい申し訳ありません!もうブログというか回想ですが、よろしければ目を通してやってください。

今年の夏合宿の参加者は3年1名、2年4名、1年1名の計6名。昨年度は某COVID-19の影響で夏合宿を実施できなかったため、夏合宿経験者は主将のみというなかなかの事態。様々なトラブルに見舞われつつも、何とか14日間の定着、5日間の縦走を完歩することが出来ました。その様子を定着編、南アルプス縦走編、北アルプス縦走編の三回に分けてお伝えします。

【2021夏合宿 定着編】
今年の定着合宿の舞台は剱!ということで、剱の玄関、室堂での様子から書き始めたいところですが、今年はそこに至るまでに2つほど苦労がありましたのでそこから。1つ目はコロナ。夏合宿が近づくにつれ、感染の状況がどんどん悪化。夏合宿が中止になればひと月分の行動食を下界で消費することになるのか、と隊員全員が絶望した直後、学務から許可をいただくことが出来ました。神様仏様学務様。次に悪天。富山への移動中、ニュース番組が気象情報一色になるほどの記録的な大雨に見舞われました。前線をなぞって東に移動し九州を脱したは良いものの、進むことも戻ることも出来なくなり、止む無く広島のカラオケに一泊することに。その後、あらゆるルートを駆使して予定より1日半遅れて室堂に到着しました。

室堂到着初日は雷鳥沢キャンプ場で一泊。先一週間は雨が続くとの予報が出ていたため、カラフルなテントが花畑のように広がる、雷鳥沢らしい景色は見られませんでした。というかテント自体無かったです。全然。

翌日は本拠地の真砂沢までボッカしつつ移動しました。合宿後に諸先輩方に話を聞いたところ、今回は例年に比べ歩荷量が多かったことが判明。パッキングや道具の取捨選択能力に関しては反省が必要ですが、重さの要因の一つに食事があります。今合宿は食事係が大変優秀で、味・レパートリーともに非常に高いクオリティーでした。そのぶん、筆者以外の隊員が歩荷を頑張ってくれました。歩荷力とメシの美味さは比例することを痛感しました。歩荷練習頑張ります。

真砂沢到着後は予想通りの悪天のためになかなか動くことが出来ませんでした。なんとか外に出られたとしても雪訓三昧で、隊にはどんよりとした雰囲気も流れていたりいなかったり。冬合宿を考えると、沢山雪訓が出来たことはありがたかったとも感じます。なかには私が滑り落ちてゆくのを眺めてその日の行動の大半が終わる、といった日もありました。粘り強く待っていてくださった皆さん、ありがとうございました。

一日だけ微妙に動けそうな日があったため、予定を繰り上げて全員で仙人池に向かいました。雪渓が例年に比べ大きく崩れているなどのトラブルもあったものの、連なる山々に抱かれながら気持ちよく歩き、仙人池に到着。仙人池ヒュッテの方が出迎えてくださり、お茶をサービスしてくださいました。秘境らしい景色を存分に堪能し、余裕をもって真砂沢に戻ってきました。のどかで楽しい一日でした。

そんな中、8月21日、ついに剱アタックの判断が!早朝3時、期待と不安を胸に源次郎尾根に向けて出発しました。剱で登攀が出来る喜びを噛みしめながら登っては登り、なんとか無事山頂に到着。QUAC旗と共に写真を撮って下山し、真砂沢に帰還しました。楽しかったです。…明るめにあっさりと5文でまとめてみました。が、その実、今合宿の源次郎尾根は、中々の長丁場。人生最大レベルにクタクタになりました。雲、雨、日没、複数のクラック、某1.5年生(わたしですごめんなさい)の様々な失態、その他諸々の影響で記録的長丁場に。下級生に過度な不安を感じさせず指揮を執りきった主将には頭が下がる思いです。山頂からの景色は格別でした。非常に貴重な経験を積むことが出来ました。合宿の目的の一つ、無事達成です!

剱山頂から帰ってきた後も悪天候は変わらず。本来の予定ではその後Aフェース、Cフェースに行くことになっていましたが、雪渓や天候などの状況を入念に吟味した結果、残念ながら引き上げることに。剱沢まで荷揚げし、休憩されていた剱沢警備派出所の方々と話をしました。来年ここで働かないかとの勧誘を受け、全員ノリノリで名簿に名前を記入していたところ、なんと!CフェースおよびAフェースに行けるかもしれないという情報が!諦めかけていた隊員たちにとってあまりの朗報です。喜びが全身からにじみ出ている隊員もちらほら。元の計画と違う点が多いこと、危険性の高いルートを通る必要があること等を踏まえ、主将を含めた3人でアタックすることになりました。

翌日、Cフェースアタック隊3人は3時前に剱沢キャンプ場を出発。何とか雪渓の右岸にとりつき、登攀開始。4時間ほどで全員無事に登り切ったそうです。懸垂下降の際、支点が頼りないというトラブルがあったため、かなり慎重に動いたとのこと。がれきが目立ったために大変だった、と後に反省で語っていましたが、ちゃんと全員無事に帰ってきてくれました。登攀お疲れさまでした!

余った予備日を使い、Cフェースアタック組は立山連峰に、お留守番組は前日に既に立山連峰に行っていたため、奥大日に向かいました。シンプルに楽しい登山です。我々留守番組は、山域中の全山荘回ってやろうと意気込み、時間の許す限りでありとあらゆる山荘をめぐりました。ほぼスタンプラリーです。曇天だったことが幸いし、両隊とも雷鳥に遭遇。山荘でぜんざいを食べたり、テレビの取材スタッフと雑談したりして、クライミングが出来ない鬱憤を晴らすかのように全力で北アルプスを満喫しました。

そして迎えた最終日。なんと、待ち望んでいた奇跡が!天に広がるは無限の碧空、わが身を包むはやわらかな旭光、四方を統べるはみずみずしいみどり。今合宿で初めて気持ちよく晴れた空にお目にかかることができました!今?!?!室堂の美しい景観を堪能し、今頃になって晴れやがってと大勢の登山客を前に全力で毒づき、みくりが池温泉ですべてを流し切り、隊員全員、元気いっぱいに下界のご飯を平らげ、定着合宿は終了しました。

とにかく悪天に悩まされ続けた今合宿。結局、定着全体を通じて晴れたのは下山日のみで、星空を見ることが出来た日すら2日間のみでした。残念ながら行うことが出来なかった登攀もいくつかあります。2年連中は今からリベンジに燃えています。まあ、悪天のためにあまり登山客がおらず、静かな雰囲気だった点は隊員から高評価、というような怪我の功名もありました。早めに剱沢に移ったおかげで山岳部の合宿とは思えないほど沢山のピークを踏めたこと、雷鳥に会えたことなども予想外の収穫でした。今年も安全に定着合宿を行うことができて良かったです!ご協力いただいた皆々様、本当にありがとうございました。以上、定着合宿の報告でした。
2021年夏合宿(南アルプス縦走編、剱槍縦走編)に続く。


【2021夏合宿 剱槍縦走編】
2021年夏の縦走合宿は、北アルプス隊と南アルプス隊3人ずつに分かれて行いました。我々北アルプス隊は、(書類上)2年2人、(書類上!)1年1人という布陣。室堂を出発し、槍ヶ岳を目指します。

定着最終日、室堂で南隊を見送ったあと、人であふれる雷鳥沢キャンプ場に一泊。到着初日とは打ってかわって活気のある雷鳥沢で翌日以降に向け休息をとりました。中にはうるさくて休めないと感じた人もいたようです。

初日は強い風雨の中で移動を開始しました。一ノ越での道迷いを経て昼前に五色が原山荘に到着しました。この五色が原キャンプ場、居心地がとにかく最高でした!個人的には合宿全体で一番です。のどかで、時間がゆったり流れているような感覚がある、とても素敵な場所でした。到着後にやや天気が回復し、景色を堪能することが出来ました。

翌日は満天の星空を眺めながら出発しました。鳶山で五色が原の向こうから登る朝日を拝んでいたとき、一緒になった女性二人組から翌日の天候が不穏であるとの情報をゲット。スーパー健脚お兄さんがぐいぐい進んでいく様子を眺めながら、“近くて遠い“スゴの小屋に到着しました。当初の予定ではここで行動終了でしたが、この時点でかなり巻いていた為、予定を変更して太郎平キャンプ場まで移動することに決定。…してから北薬師岳までが長かった!道もわかりにくく、今合宿で一番不安な時間でした。無事山頂に到着し、大勢の登山客でにぎわう薬師岳山頂、薬師岳山荘を通過。テントに着いたら二日分の夕食を食べてよし、とのCLの発言を受け、アクセル全開、トップスピードで薬師峠に向かいました。夕食をぺろりと平らげ、就寝しました。

前日の2食作戦が功を奏したのか、三日目は万全のコンディションで雲ノ平に向け出発しました。途中、日本三大急登の一つ、ブナ立尾根を(わたしにしては)テンポよく登り切り、別にアラスカではないアラスカ庭園、標識の折れた奥日本庭園を超えてお洒落な雲ノ平山荘に到着。雲ノ平山荘では絶品台湾風チキンライスを堪能しました。あいにくの天気で景色を楽しむことはできませんでしたが、周りの個人登山客の方々のキャラが濃く、退屈せずに過ごすことが出来ました。水場やトイレはあまりきれいではありませんでしたが、チキンライスが最高だったので満足です。

4日目、三俣キャンプ場がコロナ陽性者発生により休業していることが事前に分かっていた為、当初の予定を変更し双六キャンプ場に向かいました。この日は有名ピーク祭!水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳など、有名どころがびっしり。水晶岳ではうまいこと槍を画角に入れて写真撮影することが出来、翌日の期待もMAXに!はしゃいだためか、いつもよりクタクタになって双六小屋に到着しました。双六小屋では前日から一緒に動いている女性の単独登山客の方に激励をいただきました。スカルパのお姉さん、ありがとうございました!

5日目、いよいよ槍ヶ岳を目指して出発!かなりの悪天で、全員がレインを着ての出発になりました。西鎌尾根はガスでほとんど下が見えず、幸か不幸か懸念していた高度への恐怖は一切感じることなく進みました。体温低下に気を付けながら歩き続け、無事に槍ヶ岳山荘に到着。ここで濡れのために、一人が軽い低体温症に(わたしですごめんなさい)。体調、天候他をよくよく検討した結果、その日は槍ヶ岳山荘キャンプ場で一泊することに決めました。案の定キャンプ場の天気は大荒れで、我々のほかにテントは0。強風のため新品のアライテントが壊れました。天候が回復するという情報もなく、不安な気持ちで嵐の中一晩過ごしました。

そして迎えた(結果的に)最終日、悪天の中ではありましたが、無事三人全員で槍ヶ岳踏破!天気予報からこの日のアタックは半分諦めていましたが、昼頃少しだけ風雨が弱まったタイミングでチャレンジ。さっと登ってさっと降りてきました。あいにくの雲のために、少しずつ小さくなっていく槍ヶ岳を惜しむ、ということはできませんでしたが、槍ヶ岳山荘を出てからはそこまで大荒れというわけでは無く助かりました。横尾山荘での休憩、猿の集団との遭遇などを経てようやくゴール!観光客がひしめくお洒落な上高地で靴下を脱ぎ、縦走終了を宣言しました。その後、先輩方及び来られなかった1年へのお土産を調達し、焼き肉を全力で食べて解散しました。

トラブルはいくつかあったものの、とても楽しい縦走でした!時間もある程度余裕があったので、山荘スタンプもそれなりに集められました。贅沢な時間でした。お二方、ボッカありがとうございました!またいつか、体力積んでからもう一度歩きたいです。以上、北隊からの報告でした。

夏合宿 南アルプス北部隊

2021年10月13日 | 夏合宿
こんにちは!随分お久しぶりの投稿となりました
九大山岳部2年の安平です
8月15日~9月上旬までの夏合宿が終わって1か月
(詳細な行動記録をご覧になりたい方は近日中に九大HPにてアップする報告書をお読みいただけると幸いです)
九大山岳部の合宿の中でも最長となる夏合宿のうちわけについて、
前半8月15日~8月27日には、剱山域周辺で定着合宿を、後半8月28日~9月上旬には6人の部員を2隊に分け、北アルプスは剱~槍縦走隊と南アルプス北部隊でそれぞれ縦走しました

前半の定着合宿、後半の剱~槍隊のブログ更新を同期に投げ、自分は南アルプス北部縦走について勝手に書いていこうと思います

8月27日、室堂バスターミナルから下山し、8月28日、南アルプス北部に尾白渓谷駐車場から入山しました
朝3時起床…アラームではなく外からのライトで目が覚めました
想像以上に登山者が多い…
黒部尾根は日本3大急登に数えられるとのこと
一日で2000m以上標高をあげるのは初めてで、南アルプスのスケールを全身で感じました
天候は快晴!最高!富士山から八ヶ岳、中央アルプスから北アルプスまでが見渡せました
個人的に好きだったのは仙水小屋のテント場で、森林の中に秘密基地のようにこじんまりとした円状の空間が点在しており、心躍りました
晴天であったことも大きいでしょう

翌日は小仙丈ケ岳から続く稜線歩きを楽しみ、仙丈ケ岳を踏みました
仙水小屋を出てから北沢峠に至るまでの序盤、川沿いは暗いと迷うかもしれません
個人的にときめいたのは仙丈ケ岳から伊那荒倉岳までの登山道、森林、それらの空間で、
土はやわらかく、木々は大きく、日差しは強く、生きててよかったなーと思うくらい心地の良い道でした
この日は両俣小屋へ
1982年の台風で建て替えられたのだそうです
猫さんが非常に愛らしい…
また右俣コースから北岳を目指す計画でしたが、小屋主のかたから通行止めになっているという情報を得、急遽、翌日は三峰岳から間ノ岳を先に踏むという計画に変更しました

そして翌日、間ノ岳まで行き、時間をみても北岳までのピストンが可能でしたが、非常に強風だったことと、連日の長時間行動を鑑みて農鳥小屋へ向かいました
農鳥小屋は富士の眺めが最高です
小屋主の親父さんも非常にユニークです
水場は往復20分といえどきれいです
トイレにだけは閉口します…

翌日北岳をピストンし、山頂では1時間半ねばりました
甲斐駒ヶ岳の山頂で大阪のマダムにいただいた煎茶の羊羹、最高。ごちそうさまでした。
翌日9月1日はガスの中、西農鳥岳、農鳥岳を踏み、2時間半まきで奈良田へ下山しました

鳳凰三山、南アルプス南部にも足を踏み入れたいです
登らせていただき、ありがとうございました


2019 後期初歩荷

2019年10月23日 | 夏合宿
  こんにちは。1年の河野です。お久しぶりです。
  10月19日、後期が始まって初の歩荷となりました。
  久々の歩荷ということでこの日は三群山まで行かず、宝満山のみ。
  しかし歩荷重量の方は1年の僕とTは27㎏、28㎏と過去最高重量。
  上級生は30㎏オーバーと久々の歩荷の割にはちょいと重いのではなかろうかという気が
  しないでもない重量となりました。
  そして隊の先頭はピッチごとに代えることに。
久々ではありましたが、自分を除き皆順調なペースで進みました。
  さて、1ピッチ目終了地点、珍事が発生。
  サムネイルにある通り、1年のT氏のエッセンがなんと夏合宿のエッセンの残りである
  ピーナッツ入りせんべいの塊であったのだ。
  経緯としては、夏合宿の余りエッセンの内、私が特に好きではないピーナッツ入りせんべいを
  全て彼に託したため、それをまとめて持ってきた模様。
  色々ツッコミ所のある出来事でありました。
  
さて、なんやかんやあり無事下山後、アイスやジュースを楽しみ、この日の活動は終了。
  冬合宿に向けさらなる歩荷筋の向上が求められます。
  今後も頑張っていきたいですね。
  それではまた。