九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

ROCK ROUND6 in Rock Party

2014年01月19日 | トレーニング
大牟田のロックパーティで開かれたROCK第6戦に参加してきました。

先週のプチコンペに続き、今週末もコンペ。MY WAYに集合し、ジャッキーさんの車でロックパーティに向かった。

ROCKは九州で最大規模のボルダリングコンペということもあり、会場は人でごった返していた。私が参加したレギュラークラスだけでも45人の参加者がいる。熾烈な戦いだ。


人、人、人。全員クライマー。

MY WAYオーナーからはせっかくのコンペだから楽しめば良いよと言われたが、私は案の上緊張しっぱなし。

そして、レギュラーの予選が始まる。課題は10課題。6~15番。参加人数が多いため、登るには並ばなくてはならない。その辺のやりくりも勝敗を左右する。

とりあえず、10番から取り付いてみる。しかし、足がふるえ、心臓も破裂しそう。なんとか、ゴール手前まで行き、ランジでとりにいくが、ふられて落ちしてしまう。さい先の悪いスタート。

アップも兼ねて簡単なものからやろうと、6、7、8、11番を落とし、問題の9、10番に向かうもどちらも最後のランジでふられて落ちる。う~ん、とまらない。とまらないまま1stセッション終了。他のクラスの応援にまわる。

ファンクラスの選手を見ていると、10番のゴールをヒールでスタティックにとりにいっていた人がいた。自分もそのムーブーで行こうと、決め頭の中でムーブを組み立てる。

そして、2ndセッション。相変わらず、開始直後は体が震えたが、10番に取り付く。クライムイットのピンチを保持り、ヒールをかける。しかし横向きのカバホールドなので非常にヒールがかかりにくい。インスティンクトvsを信じて乗り込む。ぎりぎりでとることができた。幸先のよいスタートをきった。しかし、9番はランジがとまらない。足を切らずにとりにいったが、自分の体幹ではとまらない。あきらめることにした。スラブ壁の13番に移動。これはリーチをいかして一撃。ホールドは悪かったが、問題なかった。ここで僕のROCKは終わった。



結果は9位タイ。まずまずといった感じ。一緒に参加したMY WAYの方は決勝に進んでいた。うらやましい。

そして、決勝が始まった。会場は熱気につつまれた。マスター、オープンクラスの決勝組は異次元の登りを見せていた。すげぇ。どうやったらあんな風になれるんだろう。


オープンクラス決勝。写真では暗くてわかりづらい。

初ROCKはこうして終わった。他県の強いクライマーや同年代の強いクライマーを見ることができ、モチベーションがぐっと上がった。もっとトレーニングしてレギュラーで1位をとる!

更新者:青木









留学生と難所ヶ滝へ

2014年01月19日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
お久しぶりです。2年の中本です。

昨日は難所ヶ滝に行ってきました。確か昨年の3月くらいに行ったときは、氷が溶けてしまっていて残念な思いをしたので、今回は凍っているといいなぁと少々不安交じりでした。

参加メンバーは青木、村松、そして私の3人・・・少ない。他のメンバーはテスト前や用事があるということでお休み。テストなんてまだまだ先のことじゃないか(汗)しかーし、今回は留学生のCさんが参加してくれました!現在、4年生の先輩を除いては女性部員がいない今日この頃。久々に華やかな山行となりました。来年度はなんとしても女性部員を獲得したいものです。


青木先輩の車で宇美町昭和の森キャンプ場まで行くと支度をして早速スタート。20分ほど歩くと少しばかりか雪も出てきました。これは期待できるぞ。冬合宿以来まともに運動していなかったもので、久々の山道で運動不足を痛感させられましたが。



とはいっても出発から40分程で難所ヶ滝に到着。無事に氷瀑を見ることが出来て良かったです。週末で天気も悪くなかったためか他の登山客も割といました。



宝満山に登ったことがないというCさんのために、せっかくだからということで山頂まで行くことに。縦走路はちょいちょい凍っていましたがアイゼンを装着するほどではありませんでした。



山頂に着き休憩を取るものの寒い寒い。早々と記念撮影をすまし下山することに。




いつも通りのスピード下山で早々と駐車場まで帰り着きました。

本国の大学でも山岳系サークルに所属しているというCさん。(数年前にはキリマンジャロに登ったらしい)共に楽しい登山が出来て良かったです。また一緒に山に行きましょう。今度は外岩かな?

青木先輩も運転お疲れ様でした。

さぁ私もそろそろテスト勉強でもするか。

日向神でリードデビュー!!

2014年01月19日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんにちは。一年の村松です。

金曜日はセンター試験の準備で大学が休みだったので、青木先輩と永田と僕の三人で日向神に行って来ました!

天気予報では晴れでしたが、日向神に着いた時は小雪が舞っていました。そして、とにかく寒い。三人とも寒さでヒーヒー言いながら、まずは道端エリアへ。

最初は「四朗(5.9)」を登ったのですが、これは僕の苦手な腕力のいるルート。しかも寒さで指先の感覚がない・・・。結局次に来る時までの宿題になりました。
しかし、いつの間にか雪はやんで青空がのぞくようになり、寒さも和らいできました。そこで、せっかく日向神まで来たことだし、リードをやってみよう!ということで、「春の光(5.7)」へ。永田とともに、人生初のリード体験となりました。

次は前に来た時に登った「ビギナーズ・ラック(5.10a)」をリードし、レッドポイント。そして、「善秋君のおかげです(5.10c)」にトップロープでチャレンジ。テンションかけまくりながらも、なんとかクリア!

その後トンネルエリアに移動して、「プチフェイス(5.9)」を登りました。たとえ5.9でも、オンサイトするとうれしいものですね!最後は「けほぎトンネルルート(5.10b)」(実際は5.9くらい?)をリードしました。

やっぱ日向神は楽しいですね!今度は全員でまた登りに行きたいです!







<今日の成果>
青木
四郎(.9) F
けほぎリッジ(10b) RP
ダイアナゴル(10b) RP
善秋君のおかげですⅡ(10c) OS
シンシア(11a) RP
人生を語らず(11b) 1テン

CLIMBERS NOT DEAD SESSION 2ND in MY WAY

2014年01月16日 | トレーニング
いつも通ってるジムMY WAYでプチコンペが開催されるとのことで参加してきました。

カテゴリーはオープン、マスター、レギュラー、ファンと別れており、私はマスターで参加。レギュラーじゃないっすか?と思いつつ、店長さんのすすめでなくなくマスタークラスに。

初めてのコンペ参加ということで、登る前私の心臓はバクバク。緊張で登るどころやないんやないかってな感じ。

そんなこんなでいざ開始。制限時間は1時間。課題数は10。まずは筋力の消耗が激しそうなバルジと135度に的を絞り、登っていく。バルジの15番の課題は優しめだったので、2撃。3~4級くらいだろうか?

そして、135度の14番。かなり悪い。何回もトライするが、登れず、腕もパンプした。後回しにすることに。

垂壁と100~115度の11~13番にトライ。かなり簡単。12番以外は1~2撃。12番は5度目?のトライでゲット。そして、14番に戻る。打ち込んで打ち込んでゲット。14番はその時点で僕ともう1人しか登れてなかった。勝利を確信した。


14番を登る私

ここまで、レストほとんどなしのマシンガントライ。腕もパンプしており、限界に来ていた。しかし、時間も余っているので、行ける予感のする18番に的を絞る。ガストンを駆使して登るムーブ重視の課題。制限時間ギリギリでゲット。

計6本の課題を登った。予選を2位で通過。これは予想外。マスタークラスで決勝に残ってしまった。週4でジムに通い、ジムで筋トレし、登り込んだ甲斐があったというものだ。努力が実り、嬉しかった。

1位の人は7~8本登ったようだ。しかし、3位通過の5本登った人が3人おり、私を含め5人が決勝に行くことに。これはせっかく2位で通過したのに、5位になる可能性もあるっていうことやないか、俺の頑張った意味‥…。

決勝は待合室で待つ。緊張緊張。

そして、決勝。課題は1~2級くらい?(登れなかったのでわからんが。)決勝になると、ジムの照明が落とされ、なんだかムーディーな感じの中で登る。周りの「マッチョガンバ!」「青木君ガンバ!」という声援をうけ、頑張る。核心部より下はこなせそうだ。

結果、私の最高到達点はタロンのピンチホールドをマッチするところだった。1位通過の人以外は到達点はみんな一緒だったようだ。これは予選の結果から俺が2位だろうと思いつつ、バイトがあったので結果を知る前にジムを出た。


オープンクラスの様子。人物はラリーグラス店員であり、撃強クライマーの方。

今日、ジムに行き、結果を聞くと、なんと4位‥…。決勝はattemptといい、トライした回数も加味されるらしいのだ。知らんかった‥…。それを踏まえて最終結果は4位らしい。非常に残念。

でも、初コンペで、マスタークラスで決勝進出し、4位!コンペデビューにしては最高の出来だった。今度ROCK in Kyushuにも参加するので、そこでも結果を残したい!

更新者:青木


新年初の外岩

2014年01月12日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
1年の永田です

今週末は久しぶりの外岩ということで、四阿屋へ行って来ました。
最後に外岩へ行ったのは10月ごろだったと思うので、3,4ヶ月ぶりの
外岩です。

自分はまずアップ代わりに右上バンド(5.6)を登りました。難しいルートではないのですが、久しぶりだったことや岩を掴んでいると指が冷えるせいでアップとしては十分な難度に感じました。
次に前回登れなかったエレメンタリイ(5.8)に挑戦。このエレメンタリイは取り付き付近のホールドが悪く、前回は取り付きすらままならずに終わりましたが、今回はノーテンで完登。1年生の登竜門を潜り抜けました。
その後カンテ(5.9)を何度かテンションをかけてクリア。エレメンタリイが細かなムーブを求められるのに対し、こちらは力技メイン。腕力をごっそり持っていかれました。まだまだスタミナが足りない・・・
最後に前回も挑戦した初孫(5.10a)にリベンジ。大ハングを右端から乗り越す爽快感あるルートですが、これも腕力がものを言うルートでハングを乗り越える後一手が掴めず敗退。これが登れるようになるのはいつになることやら。

昨年の末は冬合宿の為の歩荷三昧でしたが、これから暫くはクライミングや軽めの山行を楽しみたいと思います。







<今回の成果>
青木
パッチン(10c) RP
カンテ(9) RP
初孫 Tr
ミスターロンリー右(11a) 10テンくらいしたような‥…。ばらしは完了。

冬合宿鹿島槍ヶ岳登頂失敗~地獄のラッセル祭り~

2014年01月02日 | 冬合宿
 今年の冬合宿は鹿島槍ヶ岳に行ってきました。期間は12月26~30日。結果からいうと赤岩尾根上部の危険箇所で撤退することになりました。

 連日の胸の高さのラッセル、ザイルを使った懸垂下降と登高等‥…。私は3年ですが、今までで一番つらい合宿となりました。しかし、ラッセルやザイルを出しての冬山は近年の山岳部では初のことだったので良い経験になったのではないでしょうか。冬合宿報告書で詳しいことは報告しますが、ブログでも簡易的に報告しておきます。

26日
15:10 大谷原
18:00 西俣出合
18:30 ダム横の幕営地

 25日博多を発ち、夜行バスと鈍行とタクシーを乗り継ぎ、大谷原へ向かう。大谷原からは林道を歩いていく。スキーバイクが通った後があり、それについていくことに。しかし、登山客の踏み跡はない。早速ワカンを履き、道を作っていく。西俣出合までは1時間のはずが、トレース無しだったため3時間以上かかってしまった。これは赤岩尾根も怪しいぞと思いつつ、テントに入る。テントは6人用のステラリッジ。合宿メンバーは6人だったため、テント内はすごく狭かったが、暖かかった。

27日
6:15 出発
8:00 幕営地
8:30 尾根への取り付き捜索
13:40 ダム横の幕営地

 赤岩尾根末端から取り付かず、地形図通りに夏道の遊歩道のルートを行くことにする。しかし、どこから尾根に向かってトラバースすれば良いかわからない。幕営地付近をうろつき、やっとのことで赤岩尾根への方向を示す、西俣出合の標識を発見。そこから尾根に向かって、トラバース。しかし、トラバースしようにも雪が深くなり、ラッセルすることすらできない。とりあえず、谷を上がっていき、尾根への取り付きを探すことに。しかし、トレースが一切なく、雪が深くなかなか進まない。6人で交替しながらラッセルしていく。初めてトレースがない雪面をラッセルしたので、かなりきつい。途中、尾根へ上がれそうなポイントを発見するも、そこは岩壁。ザイルをだし、挑戦するもミックスを登る実力はない。引き返すことを決め、幕営地に戻り、テントを再度設営する。
 その後、14時から私、中山の両名で赤岩尾根への取り付きを捜索することに。西俣出合の標識と夏道に惑わされずに、純粋に赤岩尾根の末端を探してみることに。川を下っていき、赤岩尾根の末端付近へ行くと、吹雪く景色の向こう側になびく赤テープを発見。ここだ!と確信し。トレースを作ることもかね、赤岩尾根の急斜面をラッセルしていく。赤岩尾根はトレースはないが、赤テープがたくさん付けてあり、道は分かりやすい。暗くなってきたので、途中で引き返し、取り付きに赤旗をさしておいた。取り付き地点には渡渉箇所があるが、雪が定着しており、安全だった。今回は赤旗と赤布が大活躍だった。

28日
6:25 出発
6:50 西俣出合
16:10 高千穂平下の平地で幕営

 早速、赤岩尾根の末端から登っていく。しかし、昨日付けたトレースも雪ですっかり消えており、再度胸上のラッセル。急斜面+かなりの雪の深さでラッセルが半端なくきつい。雪を漕いでも漕いでも、下の川が遠くならない。これは上へ進んでるんだろうかと思いつつ、進む。途中荷物を背負っているままでは埒が明かないということで、先頭のものは荷物をデポし、ラッセルし、5分交替で進んでいく。休憩もとらず、いつか高千穂平へ着くと信じてラッセルする。しかし、着かない。山行記録によると4時間くらいで着くらしいが着かない。ラッセルがつらい。16時を過ぎた頃、辺りも暗くなってきたので、平らな所で幕営。その晩、1日で高千穂平に着くことができなかったため、高千穂平からアタックしても絶対間に合わないだろうという結論に至り、アタックは高千穂平からではなく稜線上の冷地山荘からにすることに決定した。なので、明日は冷池山荘まで荷揚げすることに。


急斜面をラッセル

29日
7:00 出発
10:50 高千穂平
16:50 撤退決定
17:40 少し下った所の尾根に幕営


朝っぱらからラッセル

 今日も、地獄のラッセルが始まる。この日は天気はよいが風がかなり強い。標高が上がってきた証拠だろうか。深い雪の急斜面をラッセルし、高千穂平に到着。結局、高千穂平まで13時間くらいかかった。ラッセルのあるなしで行動時間がこうも変わることを思い知った。高千穂平を過ぎると森林限界に近づき、そのせいか風も強くなる。気温も低く寒い。途中、岩が突き出した危険箇所があり、ザイルを出すことに。私がトップで行き、みんなを引っ張り上げた。ここはそこまで危なくなく、ザイルはいらなかっただろう。


爺が岳?

 しばらくすると我々が目指す、縦走路が見え始めた。もうすぐ、尾根から稜線に上がれると、少し希望がわいてきた。しかし、昼過ぎから天気が悪くなってきた。雲行きが悪くなってくる。しばらくすると山行記録でみた危険箇所にぶちあたった。とりあえず、中山と私がトップでやせ尾根を進むことに。しかし、かなり悪い。やせ尾根の両サイドはすぱっと切れ落ち、足下が崩れれば、20~30メートルは滑落しそうだ。しかも、吹雪で全容がわからない。尾根の頂点はムリと判断し、切れ落ちたサイドをトラバースする。突然、私の目の前の雪の表層が崩れてなくなった。連日雪が降っていたため、雪崩れやすくなっているようだ。今から足を置こうとしていたところが崩れたのを見てびびり、撤退を決定。帰ろうとするも中山が沈んでしまい、スリングをつかませ引っ張り上げる。そんなこんなありながらやっとのことで帰還。
 しかし、時間は遅く、辺りは暗い。ヘッドラをつけ、吹雪の中テント地を探し下る。登りはなんとか登れたが、下りはザイル無しではきつい箇所もあり、50mを二本つなぎ懸垂下降する。少し下った狭い尾根で無理矢理テントをはる。風が強く、凍える夜となった。
  
30日
8:30 出発
10:00 高千穂平
12:30 西俣出合
13:55 大谷原
 
 下山を始める。シリセードでドンドン滑っていく。一カ所危険箇所でザイルをだし、懸垂下降。みんな結構慣れてきたようだ。作業が早い。
 西俣出合に着くと、今合宿で初めて人と出会った。彼らも大谷原から西俣出合までのラッセルで苦しみ、4時間かかったようだった。せっかく、我々が下りで赤岩尾根にはトレースを付けたので、行けば良いじゃないですかと進めるも、我々の話を聞いて彼らも撤退することにしていた。大谷原までは彼らのトレースが着いていたので比較的楽に下山できた。


懸垂下降

更新者:青木