九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

2022/05/15 野北クライミング

2022年05月15日 | トレーニング
 こんにちは、3年の竹田です。今年度もよろしくお願い致します。

 昨日5月15日に野北へ行ってまいりました。前記事では同日に雷山歩荷を行ったと書いてあり、おや?と思った方も中にはいらっしゃることでしょう。そうなんです。今年は進入部員が多く入ってきてくれたこともありクライミングの際は2つに分隊して練習することになりました。今回はその実験も兼ねていました。分隊...なんだか響きがいいです。
 
 では、トレーニングの様子を書いていきたいと思います。私事ですが、昨日1週間紛失していたバイクの鍵が見つかりました。で、久しぶりにバイクに乗って行ったのですが、感覚を忘れたのかはたまた昨日の雨が祟ってか見事にスリップして練習前から怪我をしました。手のひらと膝を怪我したのでクライミング中はめちゃ痛かったです。9:10ごろ公道を出発しました。懸垂下降点に着くまでに竹田と山崎は滑りました。しかも同時だったそうです。懸垂下降点についたら準備にかかりました。懸垂下降の順番は自分→松林→山崎→山本→中島→青木です。自分が1番目でしたが、ザイルを落とす時に遠くに飛ばさなかったので岩肌で絡まってしまいました。解くのに時間がかかったので気をつけたいと思います。全員降下したらトレーニング開始。個人の練習内容は以下の通りです。

3年青木
二段ハング右横フェースリード数回、松林とマルチ
3年竹田
左の凹角(右壁あり)リード、左の凹角(右壁なし)トップ、二段ハング左横フェースリタイヤ、山崎とマルチ
2年松林
二段ハング右横フェースリード、左の凹角(右壁なし)トップ、青木とマルチ
1年山崎
二段ハング右横フェースと左の凹角(右壁あり)と二段ハングトップ、竹田とマルチ
1年中島
二段ハング右横フェースと左の凹角(右壁なしとあり)トップ、二段ハングリタイヤ
1年山本
二段ハング右横フェースと左の凹角(右壁なし)トップ

 今回の練習では、青木は1年にコンテニュアスビレイやリードのビレイ、マルチをする人にはその仕方を教えていたので登る時間はあまりなかった様子でした。自分は左の凹角のリードを成功しました。そろそろリードにも慣れてきました。マルチでは最初の登りにかなり苦戦しました。結局は正面から登らず左から登ってことなきを得ました。松林は初めてのマルチをしました。リードと共にどんどん経験を積んでほしいです。1年3人は全員新入生の登竜門的存在である左の凹角をクリアし、本格的に夏合宿の準備に入ろうとしています。今回は山崎だけでしたが、他2名にもマルチの練習に参加してもらい剱岳のcフェース攻略を盤石なものにしたいです。山崎に関しては早くも二段ハングを攻略しました。彼の上達の速さには驚かされます。今回参加した新入生3人はクライミングに対する恐怖心みたいなものを感じられなかったので今後に期待したいです。

 16:45分ごろに公道に到着、練習は終了しました。今回の練習では、教えられることは教えられたのでみんな口を揃えて有意義な野北だったと残しています。今のうちに練習を繰り返して快適な夏合宿にしたいものです。


初めての歩荷(新入部員編)

2022年05月15日 | トレーニング
はじめまして,山岳部新入部員の楠田です.

5月14日は雷山で歩荷練習でした.本来の予定では,油山の岩場でクライミングだったのですが,前日の雨により歩荷になってしまい......当日の朝はトホホな気分でしたね.

メンバーは,3年生の先輩2名,そして私含めた新入生の4名でした.今回歩荷練習に参加した新入生4名のうち,3名は留学生!それぞれ台湾,ベトナム,中国とバリエーションに富んでいて楽しいです.

さて,本題に戻りますが,タイトルの通り私にとっては初めての歩荷練習でした.
新入生なので,歩荷量は32[kg]からスタート.背負ってみて,ん,これ意外といけるんちゃう?と思ったのですが,歩き始めると全然違う.

1ピッチ目,10:10水汲みを終え,登山道に入りました.
地図で見ると緩やかな勾配なのですが,階段や川を渡るなどのイベントが多くなかなか堪えました.先頭を歩いていたのは3年生の先輩で,ペースが速い.
先行していたおじさま方の団体に道を譲っていただいた際に,斜面下側の岩を踏み外して1.5[m]ほど斜面を滑り落ちました.幸い,かすり傷程度で済みましたが,安全には十分に配慮しなければなりませんね.

と,息を切らし,まつ毛から汗を滴らせながら歩いていくと1ピッチ目終了.ここで10分の休憩.
ここで先ほど道を譲っていただいたおじさま方からゼリーをいただき,歩荷量が32[kg]+10[g]になったところで2ピッチ目です.

2ピッチ目,??:??(この時から時間を気にする余裕がなくなる)等高線の密具合から想像していたキツさはなく,歩き始めの多少の坂を超えれば程よい充実感のある行程でした.ただ落ち葉が多く,また前日の雨により足元がうれしい状態ではなかったので,勾配のあるところでは多少,緊張する場面がありました.

そうこうしていると2ピッチ目終了,上宮に到着.ここでも10分の休憩.
空腹感や疲労感は少なかったものの,ヒダル神憑かれたらタマラナイので塩をたっぷり塗りこんだ握り飯にむしゃぶりつく.先輩にチョコレートもいただきエネルギー面の心配がなくなったところで,3ピッチ目,雷山山頂へ.

3ピッチ目,??:??等高線から想像する通りの勾配,そして地表面の水分が多く,滑る滑る.
空荷だったらどうってことのない滑り具合ですが,如何せん初めての歩荷でバランスが悪く緊張感の絶えない行程でした.

特筆することのないくらい,ただ歩き続けていただけですが,気づけば山頂.ここでも10分くらいの休憩.
ピクニックに来られていたご家族にお願いして集合写真をパシャリ.ガスがすごくて景色はよく分かりませんでした.

いつもなら井原山まで行って帰ってくるそうですが,本日は帰りのバスとの兼ね合いで,井原山途中の分岐点まで行くことに.
ここは記憶がないというか,記憶はあるのですが,本当にただ歩いていただけで終わりました.往復で1時間30分でした.

下山,14:10雷山山頂から降ります.山岳部には,山頂で水を降ろしてから下山する派と降ろさない派の対立があるそうなのですが,降ろさない派の先輩が怖いので降ろさず下山することに決めました.

下山を先頭して歩くのは,水を降ろす派の先輩.これがとんでもないスピード.滑りまくる土に緊張感MAXであるのに加え,ハーネスが鎖骨に食い込む.
ストラップを限界まで絞って,ザックのぐらつきを抑えながらひたすらに降りていくこと1時間15分ほど,水汲み場まで戻ってきて終了です.

下山して水を降ろした後の解放感たるや........
ザックからポリタンクを出すのが何気にしんどい.背負うのと持ち上げるのでは,重みの感じ方が違う.腰が痛くなりました.

初めての歩荷練習,なんとか終了できました.
夏合宿でチームメイトに迷惑をかけないよう,トレーニングに励みたいと思います.


山岳部1年 楠田