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LME49600 ヘッドホン専用アンプ その3 LME49720 から OPA627

2022年03月11日 | オーディオ

ヘッドホン専用アンプですが、、 遅々としながらも 少しづつ進展しております

今回は 製作にあたって一番の悩みどころでもありましたオペアンプの選択に関しての話題です。

キットはパーツ込みでしたから、付属にはオペアンプ=LME49720が含まれておりました。

コチラも十分に良好なオペアンプだと思われます。

私がオペアンプの換装を始めた頃の曖昧な記憶ですが、恐らくは元々 当時 超一般的なオペアンプ=4558 が付いておりましたところにコチラの LME49720 に換装したところ 『ヘェ~ 良くなるなぁ・・・』という感じの印象だった気がします。 それからはオペアンプに関してネット検索を重ね、多くの方々のインプレッションを参考にし 次から次へ オペアンプ を入手し換装を繰り返してきたわけです。

 

LME49720 のあとは、多分いったん LME49860 に進み 音質の改善が決定的になってきて、その後に出会った LME49990 にて ようやく頂点に行き着いたかな?  という感じでした。

それまでには、かなりの種類のオペアンプを海外(主に中国)から取り寄せて(国内で購入するより安い)試してきたのですが LME49990 ほどワイドレンジで伸び伸びした表現は他には見当たりませんでした(あくまで個人的な印象です)のでウチの機器の殆どのオペアンプをコチラに換装しました。それゆえパーツケースには沢山のLME49990が保存されているわけです

というわけで、今回のヘッドホン専用アンプにはコチラのLME49990を使おうと考えておりました。 が、しかしながらコチラのオペアンプは1回路なので、2個を詰め込まなければならずスペース的にムリでした。

ならば、いきなり最高峰でいっちゃえ! という事で OPA627 の登場です

 

と、ここで これまでのオペアンプ変遷に戻りまして OPA627 との出会いを紹介しますと、、

LME49990 で満足しサウンドを楽しんでいると、、 そうこうする内に伝説的なオペアンプである、バーブラウン社の OPA627 の値段が下がってきました!! それ以前は OPA627は一個が安くても3千円以上もしていた(普通のオペアンプは数百円程度)のですが、SOPタイプOPA627 ならば10個で3千円くらいになってきたわけです。しかしながら、果たして中国発の SOPタイプ OPA627 が本来の伝説的な超音質なのか? ホンモノなのか?まったく判らない状況でしたが、、、 物は試しで思い切って購入してみました。

 

  いや~  これには驚きでしたネ~

あくまで個人的な印象ですが、、、

LME49990では 音楽に記録されている微細部分までもクッキリ浮かび上がる=ハーモニーとかアンサンブルの各パートの一音一音までも聴き取れる、更にはエコーとか残響の最後の消え入るまで聴き取れる 感じがあり、かなりの満足度だったのですが、、

ところが  OPA627 に換装したら、それまではオーディオ機器から聴こえるサウンド(特にヘッドホンで聴く場合)というのは矢張り電気信号を音波に変換したモノという印象が拭い去れなかったのが、OPA627に差し替えると  より一層  本来の楽器の音  に近付いた感じで  ビックリ しましたわ~ (もしかすると多分にプラセーボ効果が働いているのかも知れませんがね)

たまたま というか、パーツケースの中に 未使用の OPA627 が4個 残っておりました  ラッキー! OPA627も1回路ですので両面基板の裏表に1個ずつ半田付けし無理矢理2回路にするわけです。SOPタイプのICですから、かなり小さく老眼の進んだ状態でちゃんと半田付けできるか物凄く不安でしたが、マアマア上手に出来上がりましたわ

 

そんなかんなで、ようやくキットの基板が完成したところです(黄色文字が間違ってました  OPA621は間違いで正しくはOPA627です)

この他にも、電解コンデンサーとか抵抗の一部にも こだわりのパーツに換装しております!!

基板は完成したものの、それ以外の部分に手間取っており 全体の完成にはまだまだ難関が控えておりまして、、、 

   ま だ ま だ   続 き ま ~す


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その2 Panasonic ECHU

2022年03月08日 | オーディオ

いよいよ本格的に製作を始めたヘッドホンアンプですが、マズは基板の細かいところからスタート

これまでの数々の失敗から得られた経験として、特にコンデンサーに対する”こだわり”がありまして、、 なかでもパスコンと云われるフィルムコンデンサーには超こだわっております

   ★  そ れ が コ レ !!

オーディオ工作に興味の無い方には『なんのコッチャ?』てな感じでしょうが、、、

青い基板の上に、ところどころに四角い小さな物体が見えるでしょうか  写真がヘタクソなので黒っぽいですが現物は銀色の金属小片ですわ その名を  Panasonic ECHU というコンデンサーで正式には、チップ形積層メタライズドPPSフィルムコンデンサー といいます。

上写真にて、左側のオレンジや茶色の四角に2本の針金が付いているのが一般的なフィルムコンデンサーです。これでも百円玉と比較すりゃ結構小さなパーツです。 それに対し右側の四角い金属片が”コダワリ”のPanasonic ECHU コンデンサーですわ~  コチラはそもそも基板面に直接自動半田で付けられる様につくられたモノ(針金が無い!)なので、それ故 自作する手作業には全く適していないわけです。

これまでにかなりの種類のコンデンサーを試してきたなかで、コノ ECHU が音質が一番である!と感じており、無理してでも使用したい わけなんです~

いったん普通のコンデンサーを足を長く半田付けしてから、その足の間にECHUを挟み込んで無理矢理半田付けするという細かい作業をしております

さらに今回の基板というか回路では、4箇所が 0.33μ に設計されておりまして、、、 ECHUシリーズは残念ながら 0.22μ までしかありません。そこで無理矢理なんですが 0.22μ に 0.1μ を並列接続し 0.32μ を得るために、ナント  掟破りの「二段重ね」コンデンサー(上写真のフォーカス部分が二段重ね)にしておりまする!! 果たして”吉”とでるか”凶”とでるか??

 

 ◎ あと、もう一つ コンデンサー に関するコダワリ

上写真の左側のゴールドのコンデンサーがキットに付属されたいたニチコンのファインゴールドという音質には定評のあるコンデンサーです。 しかしながら個人的な好み(サウンドそのものとメタリックシルバーの外観が魅力)もあり右側の 東信の UTSJ に交換してゆきます。 

全部組みあがった時の基板の見栄えが、きっと良い感じになると想定しております

 

音だし  までには相当時間がかかりそうですが、今からサウンドが楽しみでありま~す 

    ど  う  な  る  こ  と  や  ら  ・・・


LME49600 ヘッドホン専用アンプ その1

2022年03月05日 | オーディオ

少し前に入手した beyerdynamic DT1770PRO ですが、、、

とにかく微細情報までも正確無比に再生してくれることを報告したわけですが、その際に専用アンプの必要性も感じておりました。

ネット検索し、国内製品から海外製品(主に安価な中華製)に至るまでヘッドホン専用アンプを探してみたのですが、、 残念ながら 性能と価格との兼ね合いからは希望通りの製品が見つかりませんでした~  ならば久々に自作しようかと重い腰を上げてみました!!

しばらく見ない間に、国内にも随分多くのガレージメーカー(小規模のオーディオ機器設計製造業者)が現れてきたのですネェ 驚きました~

で、わざわざ、ヘッドホンの専用アンプを自作するならば当然ながら フルディスクリート(ICを使わない)の回路を選択する ところなんですが、、、 いかんせん老眼も進み細かい作業が難儀ですから、ここは便利なイッパツIC=LME49600で妥協することに しかし今回選んだIC=LME49600は物凄い高性能アンプです

 ◎ スルーレートが2000V/μs 入力に対してどれだけ正確に出力できるかの性能で、この数値が大きいほど正確性が高い! という事でコノ数値は驚異的みたい

 ◎ THD が 0.00003%  ひずみ率が超・超低いということ なんせ真空管アンプなら0.5%なんかが普通なわけです(恐らくは数字だけ単純比較しても無意味かも?) 

 ◎ ノイズ 2.6nV/rtHz コレも驚異的な数値みたいです μVでも10のマイナス6乗です、nVならマイナス12乗でしょ どうやって測定するんだろ~

 

てなわけで御自身でコツコツと回路を設計し、特に音質にこだわりをもって設計されている業者さんから パーツもセットになった基板キットを購入いたしました。

先に紹介したガラクタ放置していたアンプケースを再利用してヘッドホンアンプを作ってゆくことにします 購入した基板は、青い小さい基板が2枚だけ  ケースがデカ過ぎかも 

と、ここで新たな問題が発生!!

購入した基板キットには音量調整が付いておりません。当初は「電子ボリューム・キット」を別に購入し組み込む計画をしておりましたが、どうやら簡単に組める電子ボリュームは性能が”それほど良くないらしい”という情報がネット上に発見されました。かなり上級なオーディオ機器を設計しておられる業者さんが工夫を重ねてトライしたがダメだった  との事。

ならばウチにある、かつて最高峰DACと云われたESS9018を使ったDACならば内蔵デジタルボリュームがある!! を思い出し、そのDACにてボリューム調整してからヘッドホンアンプに入力すりゃ問題なしです。

でも、そうするとアンプ類を設置するオーディオボードが足りない。

 ◎ 現状は重要な機器は天然石オーディオボードにのせております

コレは天然石ボードが、値段の割に音質改善効果が高い と感じているからなのです。

 

たまたま見つけた  超・掘り出し物 なんですが、、 80cmX40cmサイズで厚さ48mm の天然石ボードを入手しました。

コイツは重さも超ド級でありまして、ナント一枚で40kgもあります!! せっかくリフォームした玄関のタイルにもキズ付けちゃいました~ ガックリ

 

 ◎ 早速  ギックリ腰にならぬようコルセットを巻いてラックの天板位置へ設置

 

そして、かつての名機ESS9018DACとヘッドホンアンプのケースだけを並べたところ

いや~ なかなか 良い景色ではないですか!!

外観だけは、ほぼ完成した感じですが、内部はこれから作製です

 

いざ 基板を作り始めると  老眼と指先の細かな動きに 明確な衰えを自覚しますわ~

焦らず、慌てず、着実に、基板製作を進めて参ります!!


ヘッドホン beyerdynamic DT1770pro

2022年02月22日 | オーディオ

かなり久し振りですが、、久々のオーディオ  ネタです!!

私自身の年齢による 聴覚の衰え なのか、以前から気に入って使ってきたヘッドホンの音に”物足りなさ”を感じるようになってきました。

 そこで思い切って 新たなヘッドホンを入手しちゃいました

beyerdynamic ベイヤーダイナミック という独製メーカーの中級機種 DT 1770 PRO というヘッドホン

コチラの一番の特徴は『密閉型』ということです。見ての通りに、耳に被せるカップの部分が黒い樹脂系素材で完全に密閉されております。

 

 ◎  前から愛用しているヘッドホンがコチラ

何故だかコチラもドイツ製品(メーカーは独製ですが、製造は人件費の安い?のかなチェコスロバキア製)の AKG K712 ですが、こちらは『解放型』なんです。 見ての通り、耳を覆う部分がメッシュ状になっていて、いわゆるツツヌケですわ

以前なら吉祥寺のヨドバシカメラに頻繁に通い、国内製から外国製のお手頃価格帯から超高級機種まで各種ヘッドホンを試聴しまくり  好みの機種 を厳選できたのですが、、、

 ◎ 当時それにより厳選したのが  現用する AKG  k712なわけです。

 

ですがコロナ感染の影響もあり、梅田のヨドバシカメラに出掛けて各機種を試聴しまくるのも 遠慮するしかなく、ネット検索による情報のみで機種を決定してしまったわけです。

そんなわけですから実際に手にして試聴するまではドキドキでした~

   果たして、そのサウンドはどうだ??

AKG  k712で感じていた”物足りなさ”と云いますか、「線の細い感じ」はありません!

このDT1770では、k712の伸びやかな拡がりは無くなり  耳元で正確無比なサウンドが鳴り響くって感じ  ですかね・・・  相当 迫力のあるサウンドですわ

 

本当に細かなところまで正確に表現してくれます 正にスタジオモニターたる所以ですか  

正しい  たとえ  なのか判りませんが、その昔 高級オーディオショップで米国製高級スピーカー WilsonAudioSystem6(5だったかも?)を試聴した時にも感じた、あまりにも正確無比なサウンドって意外に面白くないなぁ~  というものです。

★ で、ここで新たな課題がムクムクと湧き出してまいりましたヨ

正確無比に再生してくれるから、なんと アンプの性能・特性までアラワにしちゃうわけです。

コレまでは特に気にすることなく昔から愛用している McIntosh  C34V の20Wモニターアンプのヘッドホン端子を利用してきたのですが、、 DT1770を鳴らすにはチト性能が悪い!! 残留ノイズが気になるし、スピード感が遅い気もするし、、

 

てなわけで、追加として、独立した専用ヘッドホンアンプを準備しようと考えてます。

コチラは、かれこれ20年位前にオーディオ セレクターを作製した残骸です。かなりGOLDMUNDのアンプを真似たデザインなのですが・・・

  な ぜ 残 骸 な の か 云 う と

当時はCDプレーヤが複数台あったりして、プリアンプを通さずにダイレクトにパワーアンプに接続してやろうと  こだわりのパーツ(カルダスのロジウムメッキやらセイデンのロータリSWとか)を厳選して作り上げたのですが、、 いざ出来上がって試聴すると全く期待外れの悲惨なサウンドになってしまい それっきり放置していたわけです。

どれほど期待をかけて作製したかと云うと、当時オーディオマニアには高嶺の花というか スイス製メーカーのGOLDMUNDという高級アンプがありまして

 中央に ひと際目を引くプレートエンブレム

わざわざ、そのエンブレムまでも真似したモノを京浜蒲田工業地帯の町工場で特注して作製したわけなんです!!

いやはや GOLDMUND ならぬ COLDMUND ですヨ~ 今でも涙があふれそーですわ

で今回は  この残骸になってたケースを使って新たに 専用ヘッドホンアンプ  を作製しようというわけです。

 ◎ 既に着々とパーツを買い集めておりまする!!

今回も使用するパーツには凝りに凝っておりまして、、、 楽しみです

では、では、、 

  果たして完成がいつになるやら??ですが・・・          

      続 き ま す !!

 


DENON DVD2930 トレーの開閉不調

2021年10月19日 | オーディオ

久々にオーディオ関連です

名ばかりのオーディオルームも仕上がり、さて 秋の夜長に ゆったりと音楽を楽しもうか という所なのですが、、、

私の所有する機器は古いせいか段々と不調が顕著になってきております。

以前にも紹介したように、長年付き合って(改造を重ねて)活躍してもらった  DENONのDCD-1650AZほぼ絶望状態(読取りピックアップを交換してもNGのまま)となっており、CDを聴くことが出来ません。 そこで思い付いたのが、DENONのDVD2930CDトランスポートとして利用するアイデアです。多分10年近く前にSACDを聴きたくて入手したのだろうと思われますが、、 

少なくとも5年以上は一切動かしていない放ったらかしで  果たして動くのかどうかも不明の器材です。

しかし日本の工業製品というか家電製品は非常に優秀で、それだけ放置してあっても一応は動作しました!!

 ◎  ですが、残念ながらディスクトレーの開きが悪い!! 

OPENのボタンを押すと一応 少しだけ反応を示し  動こうとするんですが、何か障害があり開きません。トレーの端っこを指先で無理矢理  引っ張ってやるとスルーっと開きます。なので長年の放置で、恐らくはスライド可動部のオイル切れで動きが重くてなって動かしきれない  のだろうと勝手に推測し、グリースアップをすることに

で蓋を開けてみると、こんな感じです。

なんとオーディオ機器なのに、電源部分が見当たりません

恐らくはこの基板が電源回路なのでしょうが、ビデオ用みたいな電源だけでオーディオ用の電源(要は重量級トランス)は見当たりません。

これでは良いサウンドは期待できないのかも  と感じながらも、マア トランスポート使用だからアナログ回路は関係ないか と先に進むことに

 

  マニュアルに従って分解を進めるのですが、、、

フロントパネルを外したり、果たしてCDというかDVDドライブメカを取り外すだけなのに、ここまで基板を外さないといけないのか?と思うほど分解してゆきます。

       苦労して ようやくドライブメカを取外しました。

 

◎ トレーの開閉は、この白いプラスチック部分が左右にスライドして、ロック?が解除される仕組みになっているようです。

そのスライド部分の周辺はカサカサで  如何にも摩擦が多そうなので、スプレーグリスをシュッとヒト吹きして  軽~く  滑らかに  動くよう  になりました。

これだけ滑らかに動くようになれば、経年劣化でモーターの駆動力が低下していても大丈夫だろうと、仮組立して「OPEN」と「CLOSE」を繰り返し・繰り返し 動作確認  

  ★  確実に  間違いなく  トレーの開閉が出来る事を確認して

              再  組  立  て 。

 

そして、定位置にセットし 電源をON

イッパツ目は「OPEN」にて、スイーッとトレーが開き大満足!! ヤッター大成功と大喜び

が、「OPEN」と「CLOSE」を繰り返すと 次からは以前と同様にトレーが出なくなりました!!

なんじゃ~ コレ!!

  そして、ココからが還暦オヤジの大逆転

多分、若い頃には考えも付かなかった、或いは考えても恥ずかしく実行できなかった であろう暴挙    

もう、この年頃になると  恥も外聞も無し  って感じなので、アッサリと次の手を実行しました。

 ◎  ジャーン トレーの下に引っ張りべろを貼り付けました!!

たまたまリフォーム作業のフローリング床貼りの際に高さ調整用に用意した1mm厚のプラ板が大量に残っており、そいつを流用しました。ちょうどトレーの下のクリアランスが1mm以上有ったので余裕で貼り付けられました  ラッキー

でも、驚くなかれ、このカッチョ悪い「ベロ」を付けて以降は  何故か正常にトレーが開いております。まったく不思議としか言いようがありませんが、今の所は百発百中で開いております。

このDVD2930のデジタル信号を同軸ケーブル経由で、かつて改造しまくった中華製 ESS9018 DAC にて再生してみたのですが、、、 やはりCD専用DCD1650AZとは格の違いが明確な感じがしております~ コチラはあくまでDVDプレーヤーでありまして映像再生がメインの機器だと思われます。


SONY TA-F555ESX 修復作業 その1

2021年01月30日 | オーディオ

緊急事態宣言にてステイホーム期間ですので数年ぶりにオーデイオ工作を開始しました。

我が国でも、かつてオーディオブームの時期があり1990年前後には多数のメーカーが次々に新製品を発表して競合しておりました。その当時に発売されたアンプの中には現在も結構な高値で売買されている機種もあり、当機もなかなかの人気商品だったようです。

個人的にはオーディオ機器の一番重要なファクターとして、とにかく重量が重い方が良いと考えております。そういった意味でも当機は25kg程もあり十分に期待できる重量となっております。

実のところ数年前に入手した重量級アンプの代表機種? NECのA-10がほぼ手付かずのまま放置してあるので、そちらから着手しなければならないのですが、、、  なんだかスタート出来ずのままなので仕方なくSONYから始めることにします。

天板を開けると大きなトランスが2台もどっしり据え付けられており ”へぇ~ モノツイン構成か!!” と感心させられたのですが、再度周辺のパーツを眺めると、、、

これはモノツインではない ことが判りました。なんで、せっかく大型トランスを2個並べているのにモノツインにしなかったのか理解に苦しむところですが、コストとの絡みもあり技術陣も苦労したのでしょうね・・・

内部を観察すると、とにかく とにかく 基板上に多接点のスライドスイッチが多数設置されていますので それらの接点掃除から始めることにしました。

取り外したスライドスイッチ類とリレーです!!

ここでチョット本題から脱線して、SONY TA-F555 と NEC A-10 の重量比較をしてみました。アンプ類でも重量級の機種になると、操作ツマミもズッシリと重いモノがついておりまして、これらの2機種でも重いツマミになってました。

コチラがSONY TA-F555のツマミです。合計10個で271g

コチラはNEC A-10III で合計9個で449g

こうなると圧倒的にNECの方がズッシリしているイメージですわ

マア、それはソレとして、、 清掃作業を進めますと

スライドスイッチを分解し、接点を磨いてゆきますが、、、 とにかくスライダなど細かいパーツもありますから老眼では厳しい作業となりました

どうやら当機は動作時間が比較的短いようで接点の様子が案外キレイです。リレーもこんな感じでした。

ついでにヘッドフォン用のリレーも取外してチェックしました。

こちらは接点も小さくて、ルーペを使っての作業 接点掃除には楊枝を削ってのにわか工具で対応。

てなわけで、またまた いつ終わるかも判らない整備が始まりました。

 


DENON DCD-1650AZ レーザーピックアップ交換 またしても失敗か

2019年04月04日 | オーディオ

  さてさて、これで三回目となる DCD-1650AZ のピックアップ交換なのですが、、、

昨年11月にピックアップ交換しようとしたものの 読み取り不良のままで、ピックアップの新品不良?と判断し 残念ながら返品したわけです。その際にamazonのリストをそのままにしておいたのですが、先日それが大幅に値下げになっているのに気付き 思わずクリックしてしまいました。

 

というわけで、すっかり手慣れてしまった分解手順にて そそくさとピックアップを交換しました。

が、しかし、、、

残念ながら症状は変わらず、

         読 み 取 り 不 良 のまま!!  ガックリ~であります。

こうなると どうやらピックアップだけの問題でもないかも知れない という推測が沸き起こってきました。

そこで 何か技術的に修理方法など情報がないものかとネット検索すると、かなり詳しく書かれた修理記録が見つかりました。

そこには修理のための重要なヒントがいくつも書かれているものの、内容がかなり高度(回路を正しく理解していないと理解不能)な事と、回路定数変更のためのパーツ交換が表面実装の抵抗とコンデンサーにまで及んでいることから そう簡単には手が出せないと、半ば諦めることにしました。

基板のパーツ交換となると どうしても回路図が欲しいもので、さらにネット検索をすると、遂にサービスマニュアル(但しDCD1650ARですが、)を入手することができました。

サービスマニュアルが入手できた事と、先の修理記録の解説より この機種は、レーザーピックアップ類の「フォーカスサーボ」「トラッキングサーボ」「スライドサーボ」「スピンドルサーボ」などの 各種調整を内部マイコンにて自動調整するという事が判りました。

    但し、マニュアルは全て英文ですので 私の理解が正しいかどうかは 極めて怪しいのですが、、、

で、その調整の仕方がサービスマニュアルに解説してありました。

黄色矢印の小さなスイッチを押しながら電源をONすると、上述のサーボ調整モードに入ります。

 

ディスプレイに 01 が表示されると、どうやら調整モードに入ったようです。

その状態から、イジェクトボタン→ストップボタン→プレイボタンを押してゆくと、ゆっくり回転し始めて 間もなくディスプレイに02が表示されます。 この段階で 02 が表示されると レーザーが一応は働いているみたいでディスクが回転します。

 

その後、早戻しボタンを押すと いよいよ本命である、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スライドサーボ、スピンドルサーボ、その他の調整が順番に実行されるようです。

ディスクが早く回ったり、ピックアップの内部でカチカチ音がなったりを繰り返しております。

それらが完了 すなわち各種サーボ調整が正しく行われると、03 が表示されるというわけなんですが、、、

なんと、なんと、、、 

何度やり直しても、一向に 03 は表示されませんでした。

恐らくは E4 という表示が、何かのエラーを示しているようです!!

ピックアップの基板にある半固定VRを少しづつ回してみるものの、どうやっても 03 にはならず、上記表示のままでした。

今のところ どのサーボ調整にて問題が起きているのか不明なので 先に進めません。

また近日中にも、もう少し前進できるよう 情報収集に努めてみます。

しかし、果たして ここまで厄介な事態から脱却できるか否か・・・  新たな挑戦の始まりですかね・・・


超高級ヘッドホン ゼンハイザー SENNHEISER HD820

2019年03月03日 | オーディオ

久し振りに オーディオ ネタ ですが、、、

つい数年前までは、超高級というか超高価格なヘッドホン(20万円以上、中には50万円を超えるモノも)が次々に発表されておりました。 あまりにも高額になり過ぎた?のか、ようやく一段落したかもと思ってましたら昨年後半に"気になる" 新たなヘッドホンが登場しました。 

そもそも二十年以上も前に "清水の舞台から飛び降りる" 位の覚悟で購入したのが SENNHEISER HD600 でした。

その当時は現在ほどヘッドホンの種類もなく 5万円を超えるモノはSTAX(コンデンサー型)を除いては ほんの数機種しかなかった気がします。個人的には、そのサウンドに満足して 楽しく音楽を聴いていたように思います。

そして10年ほど前に その SENNHEISER社から衝撃的な高級ヘッドホン HD800 が発表されたわけです。

このHD800を初めて視聴したときは、かなりショックを受けました。何しろ、それ以前に聴いていたヘッドホンのサウンドとは完全に次元の異なるものだったわけです。とにかくサウンドステージが広く、どこまでも空間が広がっているかの様に聴こえるのです。それこそダイナミック型ながらSTAXのコンデンサー型に迫るほどの高次元サウンドと感じておりました。

     で、昨年の夏に とうとう その後継機となる HD820 が発表されたわけです。

             その価格は 驚きの30万超えです!!

なんでも高ければ良い!というわけでもありませんが、とにかくスゴイですわ~

ヨドバシカメラの売り場での騒々しいなかでほんの数分だけの視聴ですから 厳密なチェックではないのですが、、、

SACDからSONYのヘッドホンアンプを通してアンバランスケーブル接続という状況でしたが、弦楽器の生々しいサウンドとか、ステージの広がりの自然さ、各楽器の定位、など これまでに体験したヘッドホンでは得られなかったような感覚です。

で、この HD820 を体験した後にかつて衝撃を受けた HD800 を聴いてみると、、、  その格差に またまた ビックリ でした。あちこちにアラが目立ってしまっております。

HD820の一番の特徴が密閉型です。これまでの概念としては、開放型の方がサウンドステージが広くより自然なサウンドである という感じでした。そんななかで敢えて密閉型にしながらも 驚くほどの自然なサウンドステージを実現しているから驚きなのです。

また近いうちにHD820の視聴をしてみたいと考えております。次回はSTAXのコンデンサー型との比較視聴もトライしたいところです。

いやはや、ますますオーディオが楽しくなってまいりました~

 


NEC A-10III 回路図 入手したもののスタート出来ず、、、

2018年11月27日 | オーディオ

数年間にヤフオクにて かなり苦戦しながらも、ようやく落札できた拙院のNEC A-10 IIIですが、当初は回路図が入手できず放置されっぱなしにしておりました。

で、数か月前に思い切ってネット検索して 海外(米国でしょうか?)のマニュアル配信サイトからサービスマニュアルを手に入れたわけですが、、、

結局のところ 相変わらずツマミを外しただけで、そのまま放置しております。

一度はボンネットを開いて中身の状態を眺めてみたものの、それ以上の作業は また後日として 再び蓋を閉じてます。

先日、同機種のレストア作業に取り組んでおられる方から EQ基板のパーツについてのお問い合わせを頂きました。

ところが未だに分解して基板にまでは一度も行き着いた事がありませんので、基板上のパーツについてはまったく未確認なのです。したがって唯一の情報としてはサービスマニュアル内の回路図とパーツリストを参照するしかないわけです。

コチラのパーツリストを見る限りは、お問い合わせくださった方からの情報のままだと思うのですが、但し 私の手元にあるサービスマニュアルはNEC A-10 IIのものなのです。

マニュアルを購入する際に、タイプIIではなくタイプIIIのが欲しいのだけれど と問い合わせたのですが無回答だったので仕方なくタイプIIで妥協した という経緯です。

願わくば、何かしらの参考になると良いのですが、いかがでしょうか~

作業の開始が何時になるか未定ですが、その時のために レストアに有効な情報など御座いましたら どうぞご教示くださいますよう よろしくお願い申し上げます。

 


DENON DCD-1650AZ レーザーピックアップ交換 二回目失敗 新品不良か

2018年11月01日 | オーディオ

かれこれ20年程も愛用しているDENONのCDプレーヤー DCD-1650AZ ですが、この夏ころから不調になってきました。

真夏の猛暑の頃に 音飛びが頻繁に起こるようになってしまい、しばらく放置。

ようやく暑さが落ち着き音楽を聴く気分になったので 久しぶりにCDを入れたところ全く読み取りしなくなっておりました。

そうか~ 6,7年前にレーザーピックアップを交換したけれど、そろそろ寿命がきたのか・・・

ならば再び交換してやろうと早速ピックアップを入手しました。

たしか前回は国内には安価でレーザーピックアップを販売している業者は見当たらず、ebayで中国業者にオーダーして一か月前後も待たされて ようやく入手したような記憶です。が、今どきは国内にも良心的な価格で販売する業者があり便利になったものですねぇ!!

しかも通販サイトで深夜にオーダーし夜間のうちに発送手続きが完了し 翌日に商品が手元に届くという「驚くような速さ」でビックリしました。

久し振りにCDプレーヤーを分解してみると、前に交換したピックアップはSHARPの純正パーツだったことが判り へぇ~中国業者もちゃんとしていたのだ とコチラも驚きでした。

過去に一度交換したことがあったので苦労なく作業はできました。

で、早速にも組み上げて 電源をONして CDを入れますと、、、

           アッレーー  動かないぞ!!

                      どうなっているんだ???

これまでに4台ほどレーザーピックアップを交換してきましたが、交換して動作しなかったことは一度もありませんでした。

ひょっとすると元のピックアップのVRを動かしたら読み取るんじゃないか  という淡い期待を込めて再び元に戻し、CDを入れると、、      やっぱりダメでした~

これは どうやら入手したピックアップが新品不良だったのだろうとAMAZONのサイトで 返品手続きをしてみることに。

恐らくは こういったパーツでの返品手続きなんてのは かなり面倒で難航するのだろうと予想したのですが、呆気ないほど簡単に手続きでき、早々に返金してくれました。

米国では商品を購入しても ためらう事無く返品すると聞いたことがありますが、日本でも商習慣が欧米化してきたということなんですかねぇ・・・