兵士たちの戦争

2009年08月06日 | 健康・病気
8月5日の深夜NHKテレビを観た。
証言記録・兵士たちの戦争
「人間魚雷・悲劇の作戦・回天特別攻撃隊」
「1・29東部ニューギニア・絶望の密林戦・宇都宮239連隊」
2つの番組を続けて放送していた。
私は、はっきりいって戦争のことはキライです。ですから、
これまであまり戦争に関するものは観ないようにしてきた。
私の考えは決まってます。
「戦争反対」、それだけです。
だから、別に戦争のことなど細かく知らなくてもいい。
戦争のことを観ることが辛いんです。

でも、つい観てしまった。
イヤ~辛かった。
「人間魚雷・悲劇の作戦・回天特別攻撃隊」
ある日、回天に乗る5人が潜水艦に搭乗し出発した。
敵艦がいたら潜水艦の艦長が指令を出し、
回天の乗組員はその敵艦に向かっていかなければならない。
何日も敵艦が現れない。
インタビューに答えていた88・9歳の元回天攻撃隊の人がいっていた。
「毎日、毎日、今日死ぬのか、明日死ぬのかと思うのが辛かった」
20代前半で、死ぬことを考えて生きるということは、
どんなだろう?と私は思った。

回天特別攻撃隊は、みんな志願兵だという。
人間魚雷なんてことは一言もいわずに、
新型兵器ということで兵を募集したらしい。

何日か後、敵艦が現れた。
艦長が回天攻撃隊の5人に準備するように指令を出す。
この艦長も軍医によく愚痴をこぼしていたそうだ。
「若い兵士を死なせるのは辛い」というように。
その軍医だった人がNHKのインタビューに答えていた。

5人は回天に乗って「出撃」の指令を待つ。
館長の指令が出た。
ところがある人の回天は、何日も整備していないので発射しない。
隣の回天は出て行った。
焦る。
うしろのはと振り返って見ると発射できないでいた。
「ほっとした」といっていた。
死ななくてよかったことにではなく、
発射できなかったのが、自分だけではなかったことに。

5人のうち、2人出撃したそうです。
しかし、敵艦に当たった爆発の音はせず、
40分後に自爆の音があったという。
30分までに爆発音がなければ敵艦にぶつからなかったことになる。
それ以上は、回天の中の空気がなくなり、生きていられない。
自爆するよりしかたない。

長くなってしまいました。
回天特別攻撃隊で死んだ人は104名、撃沈した艦船は3隻といっていた。
「1・29東部ニューギニア・絶望の密林戦・宇都宮239連隊」
のほうもつらいことが沢山ありました。
なんといっても人肉を食べた、ということでした。
戦争は厭だ。

コメント
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