続・硫黄島からの手紙

2006年12月23日 | 健康・病気
「こんな島なんかアメ公にくれてやればいいんだ」
といいながら海岸に塹壕を掘り続けていて、
上官にそれを聞かれ、理不尽な体罰を受ける西郷。
それを新しく赴任してきた、
硫黄島守備隊総指揮官栗林中将が見ていてやめさせる。

西郷は小さなパン屋を営んでいた。
戦争が激しくなり、パンの材料が入らなくなり、
そのうち砲弾を作るために金属供出ということでパン焼き器などを取られ、
パン屋も開店休業の事態となった。
そんなとき召集令状が届いた。
彼は、妊娠している妻に「必ず生きて帰ってくる」と約束して出征した。

この映画は、西郷という若い兵士を中心に、
ストーリーを展開させたことがいい。

もちろん栗林中将は魅力的に描いていた。
アメリカ留学の経験もあり、アメリカに友人たちとのいい思い出も多い彼だが、
戦力的に日本を上回る米軍と戦う手腕を持っていた。
5日で終わるとされた戦いを36日間戦い抜いたのだ。

ロサンゼルス・オリンピックで馬術の金メダリストの
バロン西という人物も素敵だった。
擂り鉢山を守りきれず、手榴弾で自爆するシーンは悲惨だった。
憲兵をクビになって硫黄島に赴任させられた、
青年兵士のエピソードは悲しかった。

もっと書きたいことはたくさんあるが、これ以上書いていくと、
これから映画を観る人に文句をいわれそうなのでやめます。
それにしてもこんないい素材をなんで日本人が撮らなかったのだろう。
硫黄島の戦いを、アメリカ側からと日本側から見た映画を作った、
クリント・イーストウッド監督に敬意を表します。

コメント
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