蓄音機

2006年12月25日 | 健康・病気
私が小さい頃、家に蓄音機があった。
レコードも10何枚かあった。
そのときには誰もそれでレコードを聴いてなかった。
音を大きくするチューリップのお化けのようなものは、
家の外で流しの水を受けるものになっていた。

私はそれを物置から引っ張り出していたずらしていた。
ターンテーブルにレコードを載せ、
蓄音機の横の穴にハンドルを差し入れゼンマイを回すと、
レコードが回転する。
頭デッカチなピックアップに鉄の針を取り付け、
回転するレコードの上に針を落とすとささやかだが音か聴こえた。
歌謡曲もあったが、浪曲や落語のレコードがあった。

戦争中に病気で死んだ叔父さんのものらしかった。
その人は東京に出て写真屋に就職した。
アルバムに、叔父さんが撮ったいろいろ変わった写真があった。
病気になり茨城に戻って養生していたという。
アコーディオンも好きで弾いていた。
そのアコーディオンも私はいたずらした記憶がある。

叔父さんには生きていて欲しかった。

コメント
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