かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

朝までの闘い

2012年01月21日 20時28分20秒 | 医者仕事
夜中は結局一睡もできなかった。それもそのはずで2時間おきに血糖と電解質を確認しなければならず、体位変換の際に血圧が急に下がるためこれまた目を離せずといった有様であった。なんとか血糖を下げて落ち着かせようとしていたが、この時間ではそこまでは至らなかったようである。他の用件でのコールは一切なかったのでそれはそれでありがたかった。
朝になり、今日の当直の先生に引き継ぎをして、ようやく解放された。
当直で完全徹夜はここに来てからは初めてのことであった。体がだるかった。
帰りの電車ではうっかり寝過ごしそうで危なく、家に帰ったらシャワーを浴びてベッドに潜り込んだのはいうまでもない。

悪夢の夜

2012年01月20日 23時23分41秒 | 医者仕事
今日は当直。ここ2回ほど入院をひいているので、今回は不安だったが、やはりというか何というか。
5時前に搬送の依頼があり、他にかかりつけがないということで受けたが、これが大変だった。聞いた話では少し診察してくれればいいということだったのだが、蓋を開けてみるととんでもない全身状態だった。高血糖とひどい脱水があり、おまけに高CO2血症でアシデミアになっていた。入院というレベルではなく、放っておくと呼吸が止まりかねない状態で、すぐに応援を呼んで、結局挿管になってしまった。人工呼吸器管理もそうだが、高血糖と脱水の補正が急務である。刻一刻と状況が変わるのでうかうかと寝ているわけにはいかず、まったくえらいことである。
どうやら、明日の朝まで眠れない夜になりそうである。

結果を説明

2012年01月19日 23時25分31秒 | 医者仕事
外勤から帰ってくると、木曜日の実働時間はだいたい2時間以内である。今日の場合は定時のコンサルトはなかったのだが、もともと今日見る予定の人がいて、その人に検査結果を説明するという仕事があった。脳の解剖の知識など普通はあまり持ち合わせていないので、それをいかに説明するかは腕の見せ所である。
幸い、こちらの拙い説明も満足していただけたようで、感謝されるとこちらも面はゆくなってしまう。仕事をしていてよかったと思える瞬間でもある。

科によりけり

2012年01月18日 23時13分10秒 | 医者仕事
今日のコンサルトは精神科と外科からだった。
精神科のコンサルトは、歩行障害の評価だったのだが抑制されていて出来る限りの評価をするしかなかった。検査結果を見ていると、内科から見ると色々必要な検査が抜けていて、首をかしげることがある。しかし、おそらく精神科の側からもそういうことはあるだろうからそれはお互い様だろうか。
外科は代謝疾患の方の評価。わりと神経所見の評価という依頼は多い。こういうコンサルトは至極尤もなもので、こちらとしても頼られ甲斐があるというのか、快く応じられるコンサルトである。
各々の科の守備範囲というものがあるから、お互い持ちつ持たれつなのだろう。

入院か転送か

2012年01月17日 23時09分13秒 | 医者仕事
カンファの最後の時間帯がコンサルトチームの時間なのだが、今週はちょうどその時に限って救急車が来てしまった。何度も来ている人で、要するに入院させる必要があるのだが、いかんせんベッドがないという困った状況であった。そうなると転送するしかないのだが、今日はどうしてもここに入院をということであったようで、しばらく待たされる羽目になった。ちょうど間の悪いことに、そのとき別の患者さんの腰椎穿刺をすることになっていたので、色々大変だった。おまけに恥ずかしいことにうまく決まらなかったためにやむなくヘルプを仰ぐ事になってしまった。
結局プレゼンはしっかりと飛んでしまい、来週こそはしっかりやろうということになった。

何もない日

2012年01月16日 23時02分43秒 | 医者仕事
定時のコンサルトがなにもない日というのは、コンサルトチームにとってはありがたい日である。代わりにというか、何が来ても即刻受けられるというのはある意味凄みのあることで、それはそれで何とも言えない。
結果的には大したコンサルトもなく終わり、非常に淡々と時間が過ぎていった。
こういう日もあってもいいのだろう。

夜中に恐縮

2012年01月15日 23時56分40秒 | 医者仕事
当直をしていると、夜中に電話がかかってくることももちろんある。その対応も仕事なので仕方ないのだが、やはり夜中に一人で診療というのはなかなか大変である。ちょうどこのときは右季肋部痛を訴えるのだが、CVAの叩打痛もあり、レントゲンでちょうど微妙な位置に何かがありそうな結果だった。胆石か尿路結石かを少し悩み、消化器内科をコールした。結局エコーをしてもらって結果は尿路結石のほうが疑わしいということになった。なんとも申し訳ない気分だったが、しかたがないといえばしかたがない。とりあえず週末分の抗生剤と鎮痛剤を出して様子を見てもらうことにした。
その後は呼ばれることもなく、しばらく寝ることができた。朝になり、次の当直の先生にPHSを渡せばそれで仕事は終わりである。
その後、もちろん家に帰ったのだが、眠くなって昼寝をしてしまい、起きたら既に外は暗くなっていてがっかりして終わってしまった。残念であった。

当直前の休息のひととき

2012年01月14日 23時14分54秒 | 医者仕事
今日は総合内科当直。私の担当は夜なので、それまでは休みである。しっかり寝ようかとも思ったが、結局うまく眠くならなかったので昼に少し寝ただけで終わってしまった。休みのときにやろうと思って色々と後回しにしている事があるが、いざ休みになると意外とできないもので、そうすると休みに何をしていたのかということになってしまう。
さて、今回の当直はいきなり救急車で運ばれてきた人を診ることになり、出だしから躓いた感があったが、その後は穏やかなものである。が、そのままただでは終わらないような気がする。
そして、今夜はいいのだが、明日はイベントがあるので辛い。まだ平日でないのがせめてもの幸いである。

電話の鳴る回数

2012年01月13日 23時55分30秒 | 医者仕事
当直PHSの音は心臓に良くない。鳴ればろくなことがないのだから好きになる道理がないわけである。
今日の定時のコンサルトは術前の神経学的な評価と周術期管理についてだったが、これは特に問題なく終わった。電話は鳴ることなく順調に過ぎて行き、たまたま鳴った時にも偶然というかちょうど電話してきた内容についてカルテ記載をしていたところだったので、事実上新しいことは何もなかった。
結局その1回だけで当直に引き継ぐことになった。13日の金曜日であろうが落ち着いていて結構なことである。

誕生日はただの日

2012年01月12日 23時56分56秒 | 医者仕事
今日は私の誕生日だが、世間にとってみればただの平日である。当然のことながら仕事も何も変わりがない。いつもどおりに家を出て、外勤を済ませたら大学に戻る。そして、仕事が終わったら帰る。それだけのことであった。
今日は大学に戻ってからも少し仕事があり、高次機能検査を少し自分でやった。時間に追われながらでなかなか焦ったが、なんとかこなせて一安心といったところであった。
28歳。ますます30の大台も近くなってきた。