かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

目の中と腹のさぐりあい

2007年01月18日 20時21分50秒 | 一般
今日もOSCEの練習に励んだ。今日は臨床技能実習室で救急の練習と眼底鏡・耳鏡の練習をやり、チュートリ部屋で腹部診察の練習をやった。
救急は以前診断学実習でやったのだが、手順をみんなで確認しながらやったので忘れていたところも思い出すことができた。しかし、いざやれといわれたらなかなか出てこないような気がして、まだまだ危ない。救急は本番でも必ず課されるらしいのでマスターしておきたい。
眼底鏡を使って眼底の観察をしたら、散瞳薬なしで視神経乳頭が見えた。意外とすぐに見つかったので、何となくうれしくなった。耳鏡はまだまだうまくいかない。奥を見ようとすると痛がらせてしまうことになるのでなかなか難しいところである。なお、向きを間違えてやたらとまぶしいと思ってしまうというボケをかましてしまったのは余談である。
チュートリ部屋では腹部の診察の練習をした。腹部の診察のキモは膝をいつ立てさせるかにある。視診の際には足は伸ばしておいてもらったほうがよいのだが、打診・触診の際には曲げておいてもらったほうがよい。あとは叩打診を忘れないようにというところか。意外に視診に時間がかかるのは視診は見たものを全部言わなければいけないからである。皮疹・着色斑・手術痕・静脈怒張・皮膚線条といちいち言わなければならない。聴診は腸蠕動音と血管音だけだから大したことはない。打診では肝臓の上界と下界を決めることとTraube三角の打診。触診では深呼吸をさせること。意外にやることは多くない。問題は頭頸部である。これが面倒。

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