かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

誕生! part 3

2021年10月20日 22時34分18秒 | 一般
今日はいよいよ帝王切開の日。臨月に入ってからというもの、予定通りにこの日が迎えられるかは気が気でないところだったが、幸い陣痛が来ることもなく予定通りに進んでくれた。幸いにして天気はよく晴れていて、新しい子どもを迎えるにふさわしい青空が見られた。前回の時と同じ病院で、予定帝王切開というのも同じ。だが、このコロナ禍で面会ができないため前回のようにおしゃべりしながら病棟で一緒に待つということができない。そのため、今日は手術の時間が決まったらそれに合わせて出発し、手術室前の待機室で待つのみということになった。
上の息子はいつも通り学校へ行かせ、下の息子は母の家で預かってもらった。そして、手術の時間になるまでに私は家の中の片付けに取りかかった。今日の仕事は床に敷いてあるパネルを全て外して間に溜まっていたゴミを徹底的に掃除することである。これがちょうどパネルの境目の形にこびりついていてなかなか取れない。霧吹きでしめらせつつ丹念に拭いていくしかなかった。そして、床をきれいにした後は用意しておいた新しいマットを丁寧に床に貼っていった。本当は似たような色で注文するはずだったのが、手違いで少し違った色になってしまったが、これはこれで落ち着いた感じがしていい気がする。その間に病院から体調確認の電話があった。特に問題ない旨を伝え、最終的な来院許可が出た。
午後、待ちきれなくなり早めに家を出発し病院近くで待機することにした。そして、連絡を受けてから病院に到着するまで10分弱。すぐに地下の手術室前にある待機室へ行った。前も同じ場所に行った気がしたが、すこし様子が違った。大きなパーティションが置かれていたためだろう。そして待つこと30分ほどで、嫁さんが助産師さんに連れられてやってきた。簡単に言葉を交わし、私はまた待機室に戻った。それから30分ほど経っただろうか、また呼ばれて手術室入口で我が子と対面(アクリル板越し)ということになった。無事に生まれてくれて何よりだった。しばらく写真を撮らせてもらった後で赤ちゃんは先に病棟に上がっていった。そして私は三度待機室に戻り、手術が終わるのを待つことになった。しばらくして主治医の先生が来て簡単な手術経過を教えてくれ、手術室で撮ったポラロイド写真を2枚渡してくれた。手術も順調だったそうで、またまた安心した。それからしばらくして手術が終わったということで手術室の入口に向かった。嫁さんは意識はしっかりしていたが、麻酔の影響で気分が悪そうで話すのはしんどそうだったので、簡単な会話だけにして後は様子を見守ることにした。病棟に向かうのを見送り、私の役目は終わった。滞在時間は合わせて2時間半くらいだったが、とても緊張した時間だった。
前回帝王切開だったため今回も帝王切開になるのはもはや既定路線で、赤ちゃんの向きは最初から問題としていなかったが、最後まで頭が下に来ることはなかったそうである。
とにかく、無事に生まれてくれた。そして嫁さんも大過なく手術を終えることができた。今回の妊娠期間は過去2回と比べてだいぶしんどかったようだが、それも今日で終わった。ここ数ヶ月の間のしんどそうな様子は見ていても辛そうで、ここまで来られたことは本当に頭の下がる思いとしか言いようがない。
そして、三男くん、ようこそ。やっと会えてうれしいよ。これから元気に大きくなっていってね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。