かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

研修最終日

2011年03月29日 22時41分03秒 | 医者仕事
この日を待ちわびた。
とうとう2年間の臨床研修の最後の日を迎えた。仲間のほとんどは休日をもらうという形で先週のうちに終わっていたのだが、精神科を回っている我々3人は最後まで取り残される形となった。
火曜日だがトップが東北に出張していていないために回診もカンファレンスもなく、なにもない一日だった。新患も現れず、予診に呼ばれることもなかった。
病棟の鍵を師長さんに返し、退職に必要な諸々の手続きをこなした後は、病院の寮の部屋の最後の片づけ。シーツを捨てたり、あるいはまだ見ぬ後輩にゆずるべくエレベーターホールに持っていったり。そして、2年間使った部屋の鍵を閉じて事務に名札と共に返却した。PHSももちろん返した。4月からはきっと新しい研修医の手に渡ることだろう。
おそらくこの病院に戻ってくることはあっても第三研修棟に戻ってくることはもうないだろうと思うと、最後に諸々の荷物を持って立ち去るときになんとなくジンとした想いがあった。
一度家に帰って荷物を置き、そのあと病院で待ち合わせて精神科の先生と焼肉へ行った。
そして、やっと終わった。