かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

敵は脂肪

2005年04月20日 21時39分44秒 | 一般
まるでダイエットしているかのようなタイトルであるが、これは解剖実習の話である。昨日から始まっているのだが、諸般の事情により今日が初めての実習になった(自分にとって)。
ロッカーで白衣に着替え、サンダルを履いて解剖実習室へ向かった。ところが、場所がまたややこしい。なんで正面から入ったのにすんなりと行けないんじゃ!いろいろと話を聞いていたが、いざ入ってみるとそれほど匂いはきつくなかった。どっかでかいだことのある匂いのような気がした。で、肝心のご遺体であるが・・・。顔が布で覆われており、とくに恐ろしいとも思わなかった。何ということはなかった。で、黄色い脂肪組織を除去にかかる。実はこの中に血管やら神経やらが隠れており、気をつけないとそれらも除去してしまうことになるので、大いに注意が必要である。ま、実際そういうミスをやってしまったわけだが。人体の対称性に少し感謝した。解剖実習には様々な都市伝説が流布しているが、見た限りではそのような不心得者はいなかったと思う。今日は体調がまだ回復しきっていないこともあり、腋窩にやや手をつけたところで女子2人を残して先に帰らせてもらった。明日はどこまでできるかな?ちなみに彼女ら9時半までやってたらしい。すげえや。