人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「伊豆イチ」二日目・・・突然黒雲が・・・

2020-04-09 02:58:00 | 自転車/マラソン
■ 「伊豆イチ」ライド二日目・・・目を覚ますと窓の外は海だった!! ■


皆さなん、「伊豆イチ」ライドはどうなった?と気にされているのでは・・・そんな事無いか・・・。


伊豆イチの下見・・・南伊豆の夜は野生の大国だった 一日目の記事はこちら。



「伊豆イチ」ライド二日目は、小田原まで走る予定。



ナイトサファリの様な南伊豆のナイトライドの末にたどり着いた民宿で一夜を明かし、布団の中で一晩中「ずざざざざざーーー」という音は何かな・・・などと思いつつも眠りに付きます。

目が覚めると空が薄っすらと明るくなっていました。窓の外に目をやってビックリ。一面の海が広がっています。宿が海沿いに在るのは分かっていましたが、昨晩は真っ暗で部屋が海に面していると全く分かりませんでした。

朝食は「これでもか!」という程のオカズの数々。あまりに美味しくてご飯3杯も食べちゃいました。補給はバッチリです。

8時に宿を出て、清算を済ませ宿を出ます。民宿の奥さんは東京出身だそうで、どうりで静岡弁で無い訳だ。私は母方の親戚が静岡なので「ズラ~」っていう静岡弁得意ですよ。もうズラだけで会話出来ちゃいます。「ら~?」「ら。」「ら~!!」・・・これ分かります?「そうでしょう?」「うん、そうだった」「やっぱそうでしょう!!」的な会話。もう「ら」だけで会話が成立するって静岡どんだけぇ~!!。もう「ラ行変各活用」かよーーーーって・・・・。

宿の前は磯が広がっています。シュノーケリングすると色鮮やかな魚たちが沢山泳いでいすそうで、最南端のヒリソ浜に行かなくてもここで充分と言うネットの書き込みも。

とりあえず、県道16号線を下田に向けて出発です!!



風呂場で洗ってビショビショのまま干したインナーが潮風で一晩で乾いていました。窓の外はオーシャンビュー!!



宿の前は磯が広がっています。道は県道16号線。


■ 道を間違えちゃったけど、海も飽きたからイイか ■

青野川を渡って、道路標識のまま左折して下田を目指します。海と反対方向でチラリと不安がよぎりますが、逆側は地名が書いて無かったので岬で行き止まりでしょう。

しばらくすると国道135号と合流して道は内陸部へ。川沿いに徐々に登り坂になります。このままじゃ海から遠ざかるな・・・そう思いましたが、脚に昨日の疲れが残っているので、引き返す気力は在りません。そのまま下田に向けて坂を上ります。

下田は意外に近く、「下田漁港」という標識で国道を離れ、少し走ると・・・・おおおおーーーーペリー提督ではありませんか。そう、下田と言えば「黒船」到来の地。日本の夜明けゼヨーーー。

しばらく下田の街中をフラフラ走り回りますが、なかなか味わい深い。



生子壁の土蔵を見ると「伊豆に来たなー」って思います。



何だか道が海沿いから離れちゃったけど、下田に着いたから良しとしよう!!



ペリー提督がいらっしゃいました。



下田はなかなか味の在る街並みです。



銭湯だと思うのですが、流石は伊豆、温泉だそうです。



明治20年創業の酒屋。



そこかしこで干物を干していました。


■ 東伊豆もナカナカの絶景じゃないか! ■

下田を後にして、坂を上ると、小さな入江の港が眼下に現れます。なかなかの風情、何となく、道を渡ってみて正解でした。そう、「左回り」だと、陸側を走るので、絶景を見逃し易いのです。

少し進むと、真っ白の砂の海岸が広がっています。「白浜」です。「どうせ、どこかの白い砂をダンプカーで運んで来たんだろう」と千葉県民の僻みで思いましたが、後から調べたら凝塊岩層と貝の殻の破片などで出来た砂だそうです。

河津、稲取など、私でも知っている観光地を過ぎて、バナナワニ園の熱川も通過します。名立たる温泉街が並びます。観光施設も増えて来て、伊豆らしい賑わいが感じられる様になりました、ここが、房総半島と大きく違う所。やっぱり、天然温泉が沸きだすというのは観光にとっては恵みですね。

しかし、「伊豆イチ」のブログなど読むと、皆さん「西伊豆の景色は凄い」と書かれていますが、変化に富むという意味では東伊豆も捨てたものでは在りません。(西伊豆の悪夢がそう思わせるのか・・・)




たまたま見つけて漁港・・・絵葉書の様です。





ここは本当に伊豆? 沖縄じゃないの?  と思わせる白浜。



「丘」の上から白浜方面を振り返ります。充分に雄大な景色です。



河津桜の河津温泉です。



名前は聞いた事はあっても来た事が無い稲取温泉。



稲取、なんとな街に元気が在りませんでした。閉店している旅館や店も多い・・・





「台風〇〇号が接近して、ここ稲取漁港では高い波が打ち寄せています!」って所だ!!




稲取から国道を離れ海岸線を進みます。伊豆急来たーーー!!


断崖に、松の木が貼り付いています。もう、絵に描いた様な景色ですがカメラに収まり切れません。



国道に復帰する坂道・・・・いきなり斜度20%越えてるよね・・・風張林道よりキツイので、一つ目のコーナで足着き。ビンディングを外すのが精いっぱいで、押して登ってもビンディングシューズが滑りそうで怖い。そんな激坂を結構な数の車が行き来します。この坂、平均斜度 21.3%だそうです。千葉県の富山以上にキツイ・・・って、普通自転車登れません、前輪が浮くから。下りはディスクブレーキでも止まれないみたい・・・。



有名な「バナナワニ園」を通過します。熱川温泉ですね。


熱川プリンスホテルの源泉?


■ 登り足りないので伊豆高原をチョイス ■

名立たる温泉街が連なる東伊豆。熱川当たりからは交通量も増えて車道は街中で渋滞しています。道幅も広くなり、登りが始まりました。伊豆高原に続く登り坂です。途中、「城ケ崎」に向かう交差点が有りましたが、海はお腹イッパイなので、そのまま「高原」に向かいます・・・・って登りだよね、きっと。

伊豆高原の駅を過ぎた辺りから、こじゃれた別荘がチラホラと・・。それと洒落たレストランに交じって、怪しげなスポットもチラホラ・・・。

伊豆高原の道の駅でドリンクを補給します。何だか、行く手の空模様が怪しくなって来ました。ここまでは、汗ダラダラの気温でしたが、風向きが北風に変わり、一気に気温が下がります。




「怪しい少年少女博物館」ってアヤシ過ぎでしょう!!!



結構ダラダラと登って道の駅で小休止。


■ 勇気ある撤退って大事だよね ■

本日は寒冷前線が通過すると気温が下がると天気予報で言っていましたが、伊豆高原の下りから前線を越えた様です。冷たい強い北風が吹きつけて来て、汗が一気に冷えて寒い。

坂道の下りでは、風通しの良いハズのRolfの前輪でもハンドルを取られるので、相当な強風です。

伊東でお昼にする予定でしたが・・・国道沿いはファーストフート以外に気の利いた店が在りません。伊豆まで来て、コンビニ飯しか食べていないので、ちょっと美味しい魚を食べたい。(民宿では頂きましたが)

伊東駅前のゴチャゴチャした通りに飲食店が沢山在りました。適当に地魚を食べさせてくれそうな店を選び、お勧めの刺身定食を頼みます。マグロやサーモンや甘えびが乗ってたら怒るぞ・・・観光地だけに内心警戒していましたが、出て来たのはマゴチ、ホウボウなど地魚。さっと焙りになっていて美味しかった。これで1500円は安い。

小田原まであと50kmも在りませんので、鼻歌交じりでも走破できますが、雨も降りそうなので、本日は「勇気ある撤退」。だって、この先、どんよりとした景色を眺めながら、冷たい強風に時折小雨の中を走るのは苦行に等しい。「伊豆イチ」の記憶が「苦」に塗りつぶされてしまいます。

こう決心するとやる事は一つ。「すみません、ビール一杯追加!!」。はい、本日の自転車は終了です。

食後、時間があったのでお土産屋でアジとイカの干物を買って、喫茶店でコーヒーをゆっくり飲んで、初めての伊豆急行線に乗ります。東急系列だったのですね。熱海で倒壊度線に乗り換えますが、流石にコロナ騒動で乗客は少ない。

東京駅もガラガラでした。そして、自転車をぶら下げていると・・・視線が冷たい・・・。


「伊豆イチ」の翌日、緊急事態宣言が出されるというニュースが飛び交いました。これで5月までは電車輪行はしずらくなります。何となくそんな予感がして、急遽思い立った「伊豆イチ」。満開な桜と、最後意外は晴天に恵まれ、伊豆の大自然を満喫しました・・・いえ、伊豆の大自然と戦って来ました!!



伊豆高原から伊東に下ると、冷たい北風と怪しい黒雲が・・・・



国道を離れ駅前でお昼を食べる所を捜します。



なかなかイイ感じの通りを発見して、地魚の刺身定食を頂きました。満足!!



電車の車窓から初島が見えました。こんな天気の中を走っても楽しく無いよね。勇気ある撤退は大切!!


■ 西伊豆も東伊豆もGOOD!! ■

二日に分けて走った「伊豆イチ」。


1日目  小田原ー箱根ー沼津ー石廊崎ー南伊豆
     距離      166 km
     獲得標高    3691 m
     トータル時間  11時間30分
走行タイム    9時間30分 (STORAVAを最初計測していなかったので推定)
     平均時速(AV)  17.43 km/h (観光中の押し歩き含む)

2日目  南伊豆-伊東
     距離      68 km
     獲得標高    1219 m 
     トータルタイム 4時間37分
     走行タイム   3時間54分
     平均時速(AV)  17.4km (観光中の押し歩き含む)


いわゆる「ゆるポタ」ってやつですね。なのに、このダメージ・・・。伊豆半島、恐るべし。

伊豆イチの下見・・・南伊豆の夜は野生の大国だった

2020-04-09 02:57:00 | 分類なし

この記録には小田原から箱根のログが含まれないので、実際には距離166km、獲得標高3691m。残念ですが富士山の標高に届かず・・。



■ 伊豆イチ ■

新型コロナ騒動で土日の不要不急の外出自粛要請が出ている週末、人込みを割ければ問題無いと勝手に解釈して自転車でお出かけ。今回の目的地は伊豆半島。

自転車乗りは「〇〇一周」というイベントが大好きです。東京湾を一周する「ワンイチ」、琵琶湖を一種する「ビワイチ」、淡路島を一周する「アワイチ」などなど、どれも200Kmオーバーのロングライドで、これらを走り切れたらロードバイク初心者の卒業の証とされています。

ところが、数ある「〇〇イチ」の中でも一際ハードな存在が有ります。それは伊豆半島を一周する「伊豆イチ」。小田原起点で箱根越えだと、距離260Kmオーバー、獲得標高4,000mオーバー。これを一日で走り切れたらロードバイク上級者。皆さん、東京ー直江津ワンデイライドよりは確実にキツイと書かれています。確かに獲得標高が2倍に近い。

速い人でも14時間程度は掛かるので、夜間ライドが必須になります。街燈の無い断崖絶壁の上の道路を夜間走行ってどんだけ・・・・。

■ 下見のポタリング ■

昨年、勝手企画で房総グランフォンドにチャレンジしましたが、走行距離 191km、獲得標高 3825m、走行時間 9:47という結果でした。

勝手に「房総グランフォンド2019」・・・千葉で獲得標高3800M? 

この時は直江津ライドの直後で走り込みが出来ていましたが、今年は100Km以上のライドはほとんどやっていません。多分、今、伊豆イチにチャレンジしたら玉砕は確実。そこで、今回は南伊豆で一泊して、写真を撮りながら、春を楽しむユルユル・ポタリングで下見に徹する事に。

コロナ騒動の最中、民宿はどこもガラガラの様で、予約は簡単に取れました。「海女と漁師の宿」というキャッチコピーに引かれて、下田と石廊崎の中間辺りの宿を予約。17:00までにチェックインして下さいと書いてあるので、色々観光しても余裕でしょう。

■ 右回りか、左回りか、それが問題だ・・・ ■

伊豆イチで先ず皆さん悩まれるのは、「右回り」にするか、「左回り」にするかという点。通常、半島一周のコースとしては海側を走行する「右回り」が景色を堪能するには都合が良い。

ただ、伊豆イチの場合は、西伊豆に相当な「坂」が集中するらしいので、疲労が溜まった脚で西伊豆を走破するのはツライというのが定説。脚がフレッシュの内に箱根と西伊豆を片付けて、後半に東伊豆を持って来る方が楽みたいです。石廊崎周辺の南伊豆周辺は補給ポイントも無いらしいので、この辺りで披露で動けなくなるのは相当にヤバイらしい。

後半に東伊豆を持って来れば、最悪は電車でリタイアする事も可能ですが、西伊豆は電車が通っていないのも危険ポイントです。自力リカバーしか許されません。

そこで、今回は脚がフレッシュな1日目に箱根と西伊豆をチャチャっと片付ける事にします。

■ 乙女ギア投入!! ■

過酷なロングライドになるので、自転車はエンデュランスに特化したNEILPRYDEのZEPHERを選択。先日、フロントシングルにしてしまったので軽いギアーに不安が有ります。38T-27Tって、ノーマルクランクのインナー縛りと同等ですから、少なくともコンパクトクランク並のギアー比は確保したい。そこでリアを32Tに変更します。これでコンパクトの34T-29Tより少し軽い感じになります。

コンポはカンパニョーロのコーラスですが、コーラス11速は29Tが最大ギア。そこで新型の11速ケンタウルの12-32Tを買おうと思ったのですがショップに在庫が有りません。そこで、アルテグラの11-32Tをチョイス。Rolfにシマノのフリーが付いているので、久々のシマニョーロです。11速のコンポはカンパとシマノでスプロケはほぼ互換性が有りますから。チェーンはシマノなので、リアの変速性能としてはシマノのスプロケの方が相性が良い位です。それにアルテグラのスプロケはケンタウルより安くて軽い。

クランクがROTORで、チェーリングがRACEFACEという組み合わせ。先日までフル・カンパだったのに、随分とキメラな自転車になってしまいました。

■ 乙女ギアの効果を確認すべく箱根は旧道をチョイス ■

実は事前にルートを確認しようとしてルートラボにアクセスしたら、サービスが終了していました。ショック!!

代替えのサービスは色々有る様ですが、有料のSTRAVAを使ってみる事に。ただ・・・使い方が全然分かりません。マイクロソフトのEdgeでは、地図がフリーズしてしまう(googleならば問題無いと後に判明)ので、携帯でどうにか事前のルートを作成しました。

宿に17:00着で168Km程度走りますから、小田原には始発で行った方が良さそうです。朝5時ちょっと過ぎに浦安を出発して、小田急でのんびり小田原に到着したのが7時30分過ぎ。

駅前で自転車を組み立ててストラバを起動して「開始」ボタンを押しますが・・・・「GPSが見つかりません」の表示が・・・。ビルの陰だからかな?と思い移動しますが、やはりGPSが見つからない。初めてのSTRAVAでワクワクしていたのに、ここで意気消沈。(箱根に付いた時にスマホのGPS機能を切っている事に気付きました。STRAVAのログはここからです)

仕方無く、箱根を目指します。事前ルートは国道1号線で引きましたが、乙女ギア32Tの効果を確かめるべく、旧道をチョイス。お泊りグッズと、カメラとGoPro、充電セットなど、大型サドルバックとトップチューブバック装着で旅自転車仕様。ウエアも早春用と夏用を準備しています。まあ、ゆっくりポタリングですから、トレーニングの為の多少の重しを付けて走った方が面白い。西伊豆の無補給地帯を考慮してダブルボトルで総重量は7Kgアップといった所でしょうか。

ではイザ出発!!



小田原代の桜は満開でした



箱根旧道、例の17%越えと言われるカーブ内側も32Tでシッティングでスイスイ。


いつもながら芦ノ湖は風が強い。ところで、旧道を1時間程度で登って来ましたが・・・・脚が既に終わっています。やはり荷物満載で旧道を選択したのは間違いだったのか・・・。



国道一号の三島側の下りは大嫌いです。だって、スピードがメチャクチャ出ちゃうから。路肩が荒れているので、車道側を走行すると、自動車と同じペースが要求されます。やはり50km/h以上のスピードは、サドルバックを付けていると不安定です。バックが揺れ始めると自転車の挙動が不安定に。さらに、三島側の下りは、所々、コンクリートの擁壁が出て来て、車線が狭くなります。そんな所で横をトラックがすり抜けて行った時なんて、初心者ならパニックブレーキを引いちゃうかも知れません。下ハン持つのも。

ブレーキ引くのも辛くなったので、三島の街が一望出来る絶景ポイントで小休止。これから行く伊豆半島の山々が遠望出来ます。




混雑する国道1号を離れて沼津市街を走ります。先々週も来たよな・・・沼津。



桜が満開です。こういうの見ると「バンカイ!!」って言っちゃうの私だけ?(ブリーチ・ネタです)



狩野川の放水路。山をぶち抜いています。増水から沼津市街を守る為でしょう。こういう土木工事ってタギリます。男の魂が。



またまた見えて来ました、淡島観光ホテル。『ラブライブ・サンシャイン』の聖地が近い!!今回は1期は全部観ていますし、2期も半ばまで観ているので、感慨ひとしお。



アクアのメンバーが根城にしていたカフェ「松月」



内浦漁協、アルバイトしてましたよね。



千歌ちゃんの家の間のビーチ。前回はこっち向きのカットを撮っていなかったので。



一応「安田旅館」もパチリ。





「ダイアさんと呼ばないで」の回に登場した三津(ミト)マリンパーク。ここ幼稚園の時に遠足で来た!!



オオー、あの丘の上に見えるのは「浦の星女学院」で間違い無し。実際には沼津市立・長井崎中学校です。



ここまで結構な激坂を登ります。本来ならグランドの向こうに富士山が見えますが、本日は春霞で見えません




校門・・・オオオー、そのまんまだ・・・・!!
ディスクホイール仕様のイタチャリの男子二人組、縫いぐるみ撮影中のファン一人とも遭遇しました。沼津、愛されてるなーーー。




西浦を過ぎて山道が多くなります。ミカン畑のトロッコを発見。地区予選の後の移動で乗ってたやつですよね!!


とまあ、伊豆イチのはずが、すっかり『ラブライブ・サンシャイン』の聖地巡礼となってしまいました。

■ 西伊豆「坂道無間地獄」にはまる・・・・ ■


西浦を過ぎると登りが始まります。西伊豆「坂道無間地獄」の始まりです。



海の透明度が高いのに西伊豆の魅力。




「大潮崎(おおせざき)」です。実は砂洲で、先端には池が有ります。



結構な登り坂です。斜度は10%を超えてる?これ、ヒルクライムだよね・・・。


「大潮崎」を見下ろす高さまで登って来ました。



「ヒメシャガ」の群落です



海があんな下に見えます





戸田(へだ)を見下ろす「煌きの丘」という絶景ポイント。これ、丘じゃないから、千葉県ならば「〇〇山」って立派な名前が付くから!!



戸田の店でお弁当を買って港で食べる事に・・・って、トビが頭上を旋回し始めました。慌てて屋根の下に避難。ヤツラは容赦無く弁当を襲って来ますから。



戸田の名物はタカアシガニ。駿河湾の深海で獲れます。カニ料理屋が並びますが、先を急ぐのでパス。





天気が良ければ湾口に富士山が見える絶景ポントだけど・・・霞で見えない。



山桜が満開です。柔らかな新緑と相まって、山はパステルカラー





又もや「丘」と言う名の「山」です・・・・




「土肥」を見下ろす「恋人岬」。このオブジェ・・・なんか変。






日が沈み始めました。もう丘とか岬とか、お腹一杯だからね・・・・。変な彫刻が並んでるし・・・幻覚か・・・・?



■ 宿まで辿りつけるのか、本気で心配になって来た ■




多分、この辺りまで来たと思う。ここから本格的は「ヒルクライム」が始まりました。もう脚が攣りっぱなしです・・・。時間は17時30分を過ぎました。宿には19時頃に到着予定と連絡を入れます。

太陽は水面に没しつつあります。途中、サイコンの電池が切れたので、残りの距離が分かりません。STRAVAが記録を続けているので、ルートが間違っていない事だけ分かります。




この小さな温泉街が最後に見たまとまった集落でした・・・・



32Tでダンシングでしか登れません。シッティングだと脚がすぐに攣ってしまう・・・。



ようやく「南伊豆市」に入ります。辺りは相当に暗くなって来ました(写真では分かりませんが)。実は途中、眼鏡を落としてしまい・・・サングラスで夜間走行に突入という事態に。



この地図、所どころ、道が掛けているのだけれど・・・・不安が高まります・・・



なんか、丘っぽい所で最後の残光を観ました・・・・。


■ 南伊豆の夜は、サファリパークだった・・・・ ■

石廊崎まで残り8kmという標識が出て来ました。19時30分までに宿に辿り着く為に。最期の力を振り絞ります。山、山、山で下りで回復しても、登りで脚が攣る。騙し騙し、そのままペダルを回し続けます。

先程、道端でイノシシとサルを観ました。まだ、日が残っている頃です。イノシシをこんんあに近くで見たのは初めてです。ブフゥーという鼻息が聞こえる距離です。


真っ暗になってからは、道端で茂みがガサっと揺れたり、その後にブフゥーという鼻息が聞こえたり、まち相なくヤツラが沢山居ます・・・・。

イタチが目の前を横切りました。ちょっと離れた所をハクビシンが悠々と歩いています。タヌキ発見!!


・・・・おいおい、南伊豆の夜って、まるで「サファリパーク」じゃないか・・・。普通なら真っ暗な山奥のナイトライドって、人ならざる物が見えそうで怖いのですが、今回は野生動物が怖くて、霊的な何かを気にする余裕が有りません。トンネルに入るとホットするって何・・・。


そんなこんなで真っ暗な中、石廊崎の分岐を通過。道が下り基調になったので、脚もだいぶ回復します。宿までの距離も分からずに、ただ19時30分を過ぎそうなので、ブンブン脚を回します。


ここら辺かなとSTRAVAを確認したら・・・・500m程、通り過ぎていまいした。宿に付いたのは19時45分。予定を3時間近くオーバーしています。

先にお風呂に入らせて頂き、新鮮な魚の夕飯をたっぷりと頂きました。生き返るとはまさにこの事。



伊豆半島、少し小さな房総半島とナメてました・・・・
全部、ヒルクライムじゃねえか!!!
坂の無間地獄を観ました・・・・
荷物、捨てたくなりました・・・。