WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

レッスンのことなどなど…2

2009-04-17 | アーティスト魂

photo by 雪月華



「稽古」は厳しいもの。

師匠について技芸を習うってことは、古来そういうものであった。
「楽しく学んでいるうちにいつのまにか力がつく」なんていうのは、企業や教室の生徒集めの宣伝文句だな。
音楽教室だって塾だって、上達していくためには、絶対に努力は必要だもの。

しかし、、
私は厳しい先生にはなれないっす。
厳しい先生はかっこいいと思う。ホントにカッコイイ。
しかし…自分に厳しくなかったら生徒に厳しくなんか絶対できない。
自分に甘くて生徒に厳しい先生はアカン。論外。
私は瀬戸際オンナで、自分に甘く、ギリギリのところで帳尻は一応あわせつつも、やっぱりもっとがんばっときゃよかったと思うようなヤツなのです。
そんな私が、「もっと努力しろ!」と言っても、全く説得力ないって。
相手が子供だと自分のことは棚に上げて叱れるってもんではありません。
それもしたらイカン。最低。

私が生徒さんたちに対してこれだけは自慢できること、誇れることといったら、
幼稚園の頃から今までずっと一貫して音楽を続けてきたこと。
今、曲を作ってうたっているのは、ずっと幼稚園時代から続いていることです。
ホントにそれだけ。そして、伝えたいのも、そこのところだと思う。

でも私、たぶん、いくらなんでも、なんにも努力してないワケじゃないと思う。
つら~い産みの苦しみを何度も味わってきたような気もするけど、産んでしまえば痛みを忘れる出産と同じかもね。
それよりももっと充足感や感動や楽しさのほうが残っていくんだよね。
だからといって、それで稼いでお金持ちになったわけでもありません。
たいしたことないんです私。

でもでも、私はこれでいいと思っている。この路線でこれからもいくぞと思っています。
いやちがうな。もーちょっとの「努力」は必要だ。もーちょっと自分に厳しくならなイカン。

生徒に「芸」や「技」を教えるっていうことは、そういうまるごとの自分を伝える…というよりも、自ずと伝わるってもんだ。
自分の不完全さを隠して「技芸」だけレッスンしてもダメだ。
それでも、私のLIVEにきてくれた人、習いに来てくれた生徒さん…たちに、伝えたいことは、ぶわぁ~~っっっとあるのです。
人生後半、やはり…やはり、自分に何が遺せるか…っていうことを考える。
遺せるというよりも、「伝える」だな。そういう歳にさしかかってきたんだな~~

「もーちょっとだけがんばろう」

これが重要と思います。
あまり頑張りすぎると、生活、息切れしちゃいます。破綻します。
でも、もうちょっと頑張れるかも。うんそうだ。…って、、、、

私は、今、生徒さんたちから、そういうエネルギーをたくさん貰っていると思う。
師弟関係というのは、上下関係ではないのだ。
親子の関係もそうです。

「頑張る」ということばをかけるのに気を使う昨今ですが、
がんばって! がんばろぉね! …だよやっぱ。
そして一緒に歩んでいきましょう。…てなもんよ。



…ってことで、この記事は未完とさせていただきます。
まだまだ途上の私ゆえ
まとめられません、、、


Comments (3)
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レッスンのことなど…

2009-04-17 | アーティスト魂





4月からバンドのヴォーカルの女の子がレッスンに通い始めました。
私が高校生の頃、初めて声楽のレッスンに通ったときと同じ発声練習からのレッスン。

これまでに、ミュージカルのオーディションを受ける小学生の短期レッスンや、40代、50代の、映画や、スタンダード・ミュージックを歌いたい方のレッスン、弾き歌いの指導などをしてきましたが、本格的な「うた」のレッスンするのは久しぶり~♪
彼女はきれいなソプラノで、これまでも癖のない素直な発声で歌ってきたようだし、しかも、きっと性格もぴゅあで、100%受け入れ態勢!なので、「海綿が水を吸収する」みたいにことばがすーーっと通じるので、ものすご~~く楽しい(*^_^*)

「きれいな素材を磨く」
「未踏の音域を開拓する」

これが彼女に対するレッスンの骨子であります。


一方、小学生と幼稚園の2児のママの生徒さんは、このところ弾き歌いのレッスンをしていますが、最近、曲がとってもイイ感じに仕上がってきて、これまた嬉しい♪
「お母さん」をキッチリこなしながら、自分の世界もしっかり持っていらっしゃる…どころか、それで子供たちに影響を与えているところがスゴイ。
次は自分でピアノのアレンジをやることに挑戦してもらってます。
彼女に対する私のレッスンの進め方は、あっちもこっちもで、ちょっと緻密さには欠けている自覚あり。
でも、雑多な家事をこなしながら、実は美術系がライフワーク…のようにお見受けする生徒さん。そして音楽もその中に束ねられていく途上…。
バタバタとした中で、ピアノの練習が負担で苦痛にならないよう、少しずつ「ポイント」を押さえながらのステップアップ。好きなことに集中してほしい。そして、気がついたら、いつのまにか好きな曲を自分でアレンジして「ピアノ&ヴォーカル」もできるお母さんになっている…っていうのが、私のレッスンの目標(*^_^*)


それからまた、4年生の男の子のピアノ。
習い事がいっぱいで、家での練習は殆どできないという常態。
最初は2年前、某音楽教室の宿題の指導…という殆ど「下請け」から始まったのでした。
「家でキーキーいいながら音楽教室の宿題をさせるのに疲れ果てたので、TAKAMIさんにお任せしたい」(^_^;) とのお母さまのご希望はとりあえずクリアしたかな。
自分で譜面を読める自信を持つことと、この曲はなかなかおもしろいぞって思えることが、ステップアップしていくためには必須だもんね。
でっ、相変わらず家では練習の時間が殆どないカレですが、
「今週のポイントは、ココとココの8小節だけやで。もう今レッスンでできたんやけん、自分で家でも練習できるやろ!ねっ!忙しくても頑張ってやれよ! わっせんとってよ(忘れないでよ)」
そしてカレは、今、レッスンに来てTakと遊ぶことのほうが主目的らしい(^_^;)
奥座敷にまで侵入してTakとラジコンをやったり、駐車場でキャッチボールをしたり、レッスンバッグにゲームをいっぱい入れて持ってきたり…微笑ましい。
それでも、カレなりの歩みで、少しずつ上達しています。

そんなんでいいと私は思うのです。それぞれで。


ピアノの先生、音楽の先生には、それぞれ自分の経験してきた長い道のりがあって、自分の経験って、すごーーく指導の根っこになると思います。
ものすごく努力した経験。これは、音楽やってる人なら絶対に誰にでもある。
でも、自分の音楽で努力した経験をそのまま生徒さんに強要してはいけないと私は思う。

これはものすごく難しい。楽しく優しく…のレッスンは理想だけれど、どこまでもそれだけで続けていられたことは、これまで殆どありません。
でも、努力を強要することはできない。
「頑張ろう」と思って、ハードルを越えるのは、生徒自身。

保育園児の和太鼓のレッスンを担当なさっている20代と思われる先生(女性)の、ものすごく厳しい指導を見学したことがあります。(Takが通っていた押立保育園時代)
スゴかった。一般の保育園児に、ここまでやるか!?という、驚愕といっていいくらいの厳しさでした。
それでも、殆どの子供は真剣に食らいついている。苦手だったり、興味がもてなかったりの子供も、落ちこぼれそうになりながらも、みんなずりずりと引きずられながら、半年間の期間限定だけれど、それぞれにものすごくレベルアップしている。
本番の演奏は素晴しくて、涙がでました。
私は、「厳しさ」ということをもっと追求しなくてはいけないと、その若い先生の指導を見学して思いました。
厳しけりゃいいというワケでは決してないと思います。
実際、保育園の担任の先生に「どう思いますか、私たちは、日常の保育のこともあるので、あそこまでできないんです」…などと、プロとしての意見を求められました。

          …つづく…


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