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基礎力

2009年05月05日 | 社会派らぼ
どこの職場でも似たり寄ったりの悩みは抱えているものですが、とある教育現場で講師の先生方の教育に頭を悩ませているという話を伺いました。いわゆる世間的に言うと、高学歴の方々が集まられているにも関わらず、説明をしても主旨の徹底を図ることがなかなか難しいし、彼らに常に自己研鑽を求めることができないという悩みでした。もしかすると、高学歴だからこそ、それができないという風にも感じます。

一般的に言われる「学力」というものに、随分違和感を覚えています。テストの点で何点が取れると言ったことに集約される学力は、年号を幾つ知っているとか、素早く計算ができるとかの能力で、確かにそうした力というものは、必要には違いないし、ないよりはあった方が良いに決まっている力です。けれど、そんな力はいくらあっても、常に自分自身を高めていくことに興味がなかったり、表面的なことでなく根幹的なものを理解する能力に乏しかったりすると、実際に仕事をしていく力にはつながりません。

多分「基礎学力」とでも言い換えればよいのでしょうか。それでもまだ誤解を誘うのであれば「基礎力」という風に呼びましょうか。物事の本質を見通して理解する力に欠けているといった風に感じることが多々あります。本来、公教育の中で養わなければならない力は、そんな風な力ではないでしょうか。そしてそれは、公教育さえシッカリすれば身につくものでもなく、その根底に「家庭力」が備わっていなければ、修得できないものでもあるように感じます。

現代の教育環境は手厚くなりました。でもそれはお金をかければ教育が手に入るかに、お金をかけなければ手に入らないかに、大きな錯覚をしている気がします。お金をかけるだけで得られる大半のものは「メッキ力」しか過ぎません。本当の力を育てることに社会が目覚める必要があるような気が痛切にしています。


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