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オタク文化

2021年12月07日 | 社会派らぼ
今や「オタク」文化は、日本の誇るべき財産となって、不動のポジションを獲得したようです。400億とも500億ともいわれる規模の市場を持ち、グローバルに発信されており、その高い作品性は世界に類を見ないものとなっています。日本のマンガ・アニメ・ゲームは、世界に通用する日本独自の武器なのかも知れません。

年配世代には軽んじられることも多い分野ではありますが、宮崎駿さんの名を出せば、単なる娯楽でしかないと思われているアニメを、メッセージ性の高い芸術にまで高められようとしているその動きを実感できるかも知れません。

スポーツでもそうなのですが、トップレベルの水準が上がるには、「その他大勢」が夢中になる広い裾野が必要です。強くもなんともない草野球のチームでどろんこになっている子ども達が多ければ多いほど、世界の「大谷翔平」が出て来る可能性が上がる…という図式です。裾野のくだらない(失礼します)マンガやゲームがあるからこそ、日本が世界に誇る文化が育つ…というわけでしょうか。

ゲームやアニメには、多分中毒性があります。(これも偏見でしょうね。)それは、ここでも何度か言ったことのある「受動脳」を助長するのではないかという懸念です。自身は、単純な頭の使い方しかしていないのに、外界からの刺激がどんどん内に入り込んで来るための充実感や達成感、時に感動とまで言えるほどの受け身体験に事欠かないため、自ら考えて動く能動性をいつの間にか失う…という危うさを感じます。無防備で居るのでなく、そうした事を念頭に置いておけば、きっと程よいバランスを保つ事もできるのではないかと想像します。ゲームやマンガが悪いわけではなく、その楽しみ方に気を付けるべきでしょうか。

ゲームやマンガは年齢を問いません。幼稚園児がゲームっ子になるのに、そんなに時間は要りません。若いお母さん方もそのあたりも心得ておられて、時間を決めて遊ばせる…とか、親御さんが認めたものだけ遊ばせる…とか、きちんと気を配られているようです。が、現実の子ども達は、どこまでが偽物でどこからが真実なのかをシッカリわかっているかというと、幼ければ幼いほどそこに明確な線は無いような気がします。要するに「竈門炭治郎」と「二宮金次郎」の区別がついていない…ということ。(今どきの子どもさんは二宮金次郎を知らないかもしれませんね)。「ポケモン」と「ティラノサウルス」がシームレスだということ。

大人になっても区別がつかない人はいませんから、いつかはわかる…わけで、それでよしとするのか、空想の世界ははっきりと空想だとわかっていて欲しいのか、これも意見の分かれるところでしょうか。「月光仮面」は実在しない…と知って夢中になったかつての少年たちとは明らかに違う世代が育っている気がします。

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