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紡ぐ

2019年12月17日 | 社会派らぼ
ツイッターで「融資をする」と騙って、現金約200万円を搾取した…として、19歳の少女が逮捕されました。「融資額の1割を担保としていただく」ことが条件だとして、銀行口座に振り込ませるというのが手口らしいのですが、小学6年生を含む115人が計200万円をだまし取られていました。少女は、自分が同じ手口の詐欺に遭ったので、そのお金を取り戻したかったと言っています。

お金をそんなに簡単に借りられると思う人がいる事、子どもを含めてそんな話に飛びつく人がいるという事が、多分異常なのだと思います。115人から200万円ですから、ざっと割り算すると、1人あたり1万7千円。多額の人もいたでしょうから、多数の人は1万円弱といった程度の詐欺金額で、お手頃?だったせいで、騙される人も多かったのでしょうか。

19歳で(年齢には関係ないのでしょうけれど)、人からお金を騙し取ろうという発想が、寂しい限りです。人生はそんなに甘くはありませんが、19歳と言えば「これから」、将来の夢にあふれていてもおかしくはない年頃です。「夢は大きく」といった風に言われますが、最近は「夢のつむぎ方」を知らない人が多いような気がします。幼い間は、夢を描くのに何の躊躇もなく、無邪気に短冊に書いて吊るしていました。年齢を重ねるごとに、「どうせ」さして大きな事などできるはずがない、「きっと」このままさして良い事も起こるはずがない、と妙に醒めてしまいます。地に足が着いている…と言うのかもしれません。叶うはずもない夢を追うより、堅実になって行くということでしょうか。

夢は「描く」ものではなくて、「紡ぐ」ものです。絵空事のような「大きな」夢は、キットただの夢で終わります。もっと地道に、目の前の事に一生懸命相対しているうちに、そうした日々の中で見えて来て、育てていくものがキット「夢」です。お金とか地位とか名声とか、そういうものでないものが本当の夢です。そして、それは一方的に実現するモノなのでは無く、多くの人との関わり合いの中で、学び、高め、愛おしみながら紡いでいくもののはずだと思うのです。

グレタさんが描く夢に足りないものは、紡いでいくことの大切さ…のような気がします。一方的に人を切って捨てるのではなく、まずは自身が豊かさの中で生まれ育ち、今ある事の感謝の上に反省を積み重ねるのでなくてはなりません。そうした作業を「紡ぐ」と言うのではないでしょうか。

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