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2018年11月26日 | 社会派らぼ
青森市議会は臨時会の席で、市議初当選の山崎翔一氏に対し「辞職勧告決議案」を可決しました。議員が過去に、差別的な表現を含むツイートを投稿していたことが問題となったもの。山崎氏は、匿名のツイッターアカウントで投稿しており、既に先日記者会見を開き、思慮の無さを謝罪していました。本人は入院しており、議会は欠席しています。

28歳。普通にしていれば、SNSの波に飲み込まれる世代です。彼に限らず、学生時代の様々な発言が就職活動に響く…と言うのも、よく言われる事です。議員に立候補をするのであれば、身辺整理をしてから…にすべきだったのでしょうね。

辞職勧告決議案に、法的拘束力は無いとのこと。それなら、議会の時間を使ってまで、こんな決議しなくても良かったのではないでしょうか。そう思う人が、場外で署名でもすれば、それで充分な意思表示にはなったかと思います。「入院」といった政治家の常とう手段で隠れてしまった彼ですから、思惑通りに辞職してしまうのかも知れませんけれど。

元々、匿名ツイッター上での発言が、なぜ本人だと特定されてしまったのでしょうか。ツイッターで、うっかり本名を名乗ったことが一度あったらしく、それが「検索」機能で引っかかってしまったようです。裏を返せば、仮に裏アカで不適切発言を繰り返していても、彼のように尻尾を出さなければ、それはそれでまかり通っているという事です。

山崎氏の行動は軽率以外の何者でもありません。ただ、こんな風にどこにでもいるいい加減な(失礼!)若者が、なぜ政治に興味を持ち、何をしたいと思っているのかに、多少の興味はあります。良い意味で、若者を世の中の本流に引っ張り出すチャンスかも知れません。

一方、札幌市職員の男性ケースワーカーが、生活保護受給者の女性に対し「好きです」と告白して、停職2か月の懲戒処分を受けました。自分が担当する女性の自宅を訪問した際の事だったと言います。女性が役所に苦情の電話を入れたため、職員は翌日再訪問し、告白を撤回し、無かった事にして欲しいと依頼した事も、「隠ぺいを図った」と判断されてしまったようです。

隠ぺいを図ったというよりも、謝罪した…と言う風に捉えてあげたいと思います。好感を抱いたために告白した…というだけの話ですが、自宅訪問中という仕事の中での告白はまずかったかもしれませんね。仕事中なのですから。告白するなら、プライベートタイムであるべきでした。

いずれも若気の至りというか(職員の年齢は分かりませんが)、本人は軽率で浅はかではありますが、強い悪気を感じるわけではありません。周りの大人の懐が狭くなったのかも知れません。