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ドロハラ?

2018年11月22日 | 社会派らぼ
アメリカ人観光客が、センチネル族が文明から隔離されて暮らしているインド洋の離島に渡って、弓矢で殺されてしまう事件が起きました。北センチネル島には、「センチネル族」と呼ばれる先住民族が、文明から隔離されて住んでいます。今なお狩猟採集生活送っており、外部との接触を拒絶しています。インド政府も干渉しない方針を示しており、センチネル族との接触を法律で禁じています。遠くから島を撮影する事も違法です。

27歳のJohn Allen Chau氏はそんな北センチネル島に「キリスト教を布教するため」に近づきました。自分で「熱心な冒険家」と言っているようですので、キリスト教云々はカモフラージュかも知れません。いずれにしても、彼は地元の漁民に依頼して、違法にこの島に何度もわたっていたのだそうです。センチネル族と接触したChau氏は、弓矢で撃たれ海岸に放棄されているらしいのです。

インド政府によれば、数万年にわたり、外部との接触を持たない彼らは、外部の人間が普通に持っている病原菌に対する抵抗力が無い可能性があり、近づくことは許されていません。私たちの社会で言えば、殺人は罪です。…が、文明と隔絶されたところで生きている彼らにすると、生きていくための身を護る術です。

現代を生きる私たちは、ともすれば「知る権利」と言った事を口にします。知らない事を知る事によって、人類はその知識を広げて来ました。但し「知る権利」がたとえあるにせよ、相手を傷つけない範囲で行われるべきです。

最近流行りの「○○ハラ」に新手の「ドローンハラスメント」という言葉が登場したのは先日です。ドローンが開発され、人が近づかずに、上空からの撮影ができるようになったため、野生動物の姿を撮影する事が簡単になりました。ロシアのマガダン州というところで、雪が積もる切り立った斜面を移動する親子グマのドローン映像が問題となりました。

雪の斜面を行く母クマに必死でついていく子グマですが、何度も足を滑らせて斜面を落ちていきますが、諦めずに必死に登っていく姿をカメラは追っていました。子グマがやっと登り切ろうというところで、撮影していたドローンが急接近し、母グマが手を振り払って子グマを落としました。最後には子グマはこの斜面を登り切り、母グマと一緒に姿を消して行きます。

母グマがドローンを敵視しているのは確かだと大方の人が考えています。ドローンから子グマを護らねばならないと考えたのかどうか。自然の営みの中で、ゆったりと生きているクマの親子を追い詰める権利は、ドローン(を使った撮影者)には無いというのが、大方の怒りの理由です。

センチネル族の生活も、そのうちにドローンが撮影用に飛ばされたりするのかもしれません。相手が動物であろうと、先住民であろうと、彼らの生活を脅かす権利は私たちには無いと考えます。自分たちの価値基準だけが唯一絶対だと考えるのは間違いなく驕りです。

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