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資格更新

2011年06月15日 | 社会派らぼ
学校の先生方がチョット大変だそうです。教員免許というのは、有効期間が10年と定められていて、それを更新するには、定められた時間数の講習を受講し、認定試験に合格しなければならないと定められています。それが、どうも講習受講時間数が足りない先生方というのが、今駆け込み受講を申し込んでいて、定員オーバーになってしまっているというのです。専用サイトは殆どつながらない状態、講習は定員の9割以上のキャンセル待ちがあるということです。教育委員会では、他府県での受講も考えて欲しいと呼び掛けているようです。意思と能力のある先生方が、資格を手放さなければならないという事態は避けて欲しいと思います。

もともと、なぜこのような事態に至ったのかと言えば。この教員免許資格更新制度、民主党は廃止を打ち出していました。現場の先生方はただでさえ忙しい。実施のために経費がかかり過ぎる。そして何より、この制度は不適格者を排除するための仕組みだというのがその理由のようです。廃止を見込んで、先生方も受講していなかったわけです。ところが、ご存じの通りの参院選惨敗(何だか、ずいぶん以前のような気がしてしまうのはなぜでしょう)。ねじれ国会では、制度廃止の法案そのものが提出できませんでした。

と聞けば、残念ながら、見切り発車の先生方に非があります。法律がコロコロと変わる事自体が良い事ではないと思いますが、制度廃止の決定を聞いてから、身を処すべきでした。

この資格更新制度。そんなに悪いものなのでしょうか。教育という特殊畑におられる方々からすればそうなのかも知れませんが、世の中時代がめまぐるしく変わっていきます。教育現場で教師の質低下が懸念されている昨今、資格更新、もしくは勤務査定、フォローアップなどは必要なシステムのように思えます。教師のみにとどまらず、公務員という立場そのものに、資格更新制度が必要なのかも知れません。厳しい企業では、常にその仕事が厳しく査定されています。手ぬるい「勤務態度もまじめだった」といった程度のものでなく、仕事の評価が低いと次の仕事がもらえないという厳しい環境もあります。

やたら。資格更新に経費がかかり過ぎるのは営利目的としか思えませんが、ある程度の資質管理は必要な仕組みのように思えます。特に、学校の先生という職場は、学校を卒業してすぐに担任を持つような仕組みになっているところです。教室の中というのは、ある意味で密室で、それゆえ若い先生方の苦悩も尽きません。

そんな事を審議するような余裕は今の国にはありません。が、そうして後回しにしていくツケは誰に所に回るのか、考えておくべきです。



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