本棚から取り出して読む。
内容は「岩波高校セミナー 小説と科学」(岩波書店)の文庫版プラスα。
(実は私、瀬名秀明の小説は、読んだことがありません。
代表作の「パラサイト・イブ」や「BRAIN VALLEY」も気付いたら新潮文庫に。
角川文庫はすでに絶版のようです。)
この本は、著作(パラサイト~)の評価を著者が客観的に見ようと試みる、
まあ変わった趣向の本です。
理科離れについて書いてある箇所(p.185-190)に一理あるなぁ、と思います。
(これは爆笑問題の太田が、学校の授業がキライな理由でもあります。)
特に、物理のA先生と生物のB先生、地学はC先生~、のところで噴く。
理想の先生や授業像が頭をかすめる。
自然科学の有り様をというか、
思考の宇宙に足枷をすることで自由を束縛しなければ、授業にならないのかと
悲しくなってきました。
う~ん、高等なものを求めるには、両者のイメージから…ブツブツ…(略)…。
でも、この本の内容はゴチャっとしてますが、おもしろいです。
理科系の学部に進む人、あるいはそこを卒業した人にもニヤリとするエッセイが載ってますし。