1995年に出版された日野啓三「聖岩ホーリーロック」(中央公論社)。
市立図書館から借りてきた一冊。
この本は、ずっと手元においておきたい一冊なのですが、古本で未だに見つからず。
その後、文庫化されたものもすでに絶版状態です。
この本を読むたびに、静かにじっと世界を見つめることの難しさを知ります。
言葉ひとつひとつに意識が宿って、文ひとつひとつに命があるような、
そんな素敵な文章です。
(写本して、少しは爪の垢を煎じて飲んでみたいです)
今日はいろんなものが失われた一日でした。
戻らないものに、後ろ髪を惹かれるのでしょうが、
それでも人は前に進んで生きていく。
空も海も、ただ流れてゆく
風を纏いながら