蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

米国との同盟はヤメにして、どこかの弱小国と同盟関係になったら、集団的自衛権を行使しよう

2012-10-08 23:25:15 | 朽ちゆく草の想い

9/21のワシントン・ポストは、ニッポンがかなり右傾化していて、第2次大戦後、周辺地域と最も対決的で、政治家は与野党を問わず集団的自衛権の行使容認を主張、憲法改正論が高まっている、と1面で報じたらしい。(英語判らんので、この新聞読んだコトありませんが)

この記事は9/23の神戸新聞に極々小さく載っていた。

今日び、「憲法9条を改悪して、この国を戦争が出来る国に変えようとしています」などと言うと、革新オタクとか、左翼バカとか言われるコトが多いらしい。

実際世論調査などで、こう言う事を訴えているキョウサン党、とかシャミン党の支持率は数%なんだそうだ。
片や支持率ン10%のジミン党は昔から改憲を明言しているし、ミンシュ党も改憲したい人が多いらしい。しかも、イシンとか言う新しい政党も憲法改悪し易い仕組みを作りたいとか。当然、これら9条改悪集団は集団的自衛権もだぁ~い好き。

ただ、調査回答の大半は支持政党なし。
しかし、この大半が「あのハシモトは何かをやってくれる」と妄想し、選挙でイシンにでも投票すると、この国の大半は9条改悪や集団的自衛権の行使を支持したことになる。
「まぁエエやン、9条改悪や集団的自衛権行使してもン、それより景気良くなる様に何かしてくれた方が」、と言う事でこの国は戦争が出来るようになる。これは、かなりヤバイ。

日米安保条約がいつのまにか日米「軍事」同盟になって、アメリカがテロとの戦いで、アフガン、イラクを攻撃するなら、ニッポンもお付き合いしてアタリマエと思うノが沢山いて、大量破壊兵器を持っていて、アルカイダとオトモダチでもある悪い国はイテマエ!、と言う勢いは凄かったが、そもそもニッポンは国際紛争の解決に武力は使いません、国の交戦権を認めません、と決めた国、相手がナラズモノ国家でもその国へ行って殺人や破壊は出来ない。アタリマエ。

で、結局、アメリカ側の軍艦へ燃料を差し上げたり、兵隊さんを運んであげたりすることにより参戦したが、こんな兵站みたいなのはイヤ、チャンとミサイル撃ったり、引き金を引きたい、と言う人が増えている。ホント、ヤバい。

しかし、あのイラク戦争の大義だった、大量破壊兵器もアルカイダとの関係も、その証拠は見つからなかった訳で、となるとその責任、ン十万の死者への償いはどうするンだろう。
しかも、キッカケとなった例のテロは、イスラエルの情報機関も関わったアメリカの自作自演と言う説があるらしく、具体的な根拠も色々あるそうだ。
確かに、ハイジャックされたボーイングが、マンハッタンまで飛んでくるのをアメリカの防空システムが許す訳ないし、飛行機が突き刺さってくすぶっていたあのデカイビルが、見事にバラバラに崩れ落ちるのも異様だった。(あれ、どう見ても爆破解体のように見えましたけど)

もしそうなら、アメリカと言うのは、戦争の原因を作って、戦争をして、沢山の人をコロした国。
冷戦が終わってからは、絶対に負けないNO.1の国。ズッと昔からNO.1の富の国。富のNO.1を維持するために戦争を続けている国。
そもそもは王制イギリスの圧迫に抗して独立した共和制の国。
しかし黒人を奴隷にし、インデアンから土地、資源を奪い取った野蛮で獰猛な国。(ジャズや映画、ミュージカルの国でもあるけど)

そして、アメリカにコロされた人達の憤怒、怨念、呪詛はドンドン、ドンドン増えていく。ゲリラのテロは益々増えていく。

強いモノが、自分の感覚、理屈、都合で好き放題してそれでオワリ、そんなコトはいつまでも許されないハズ。武力で強奪した平和などない。
それは姿なき敵、ゲリラやテロに怯えながらの平和なのだと思う。

戦争して、富(石油らしですが)を強奪、占有しても、ゲリラやテロは怖い。富の何分の一かは自衛や防衛のコストに消えてしまっているハズ。何かバカな話だと、ワタクシ、思いますが。

カネに眼がくらんで、そんなおバカな状態が見えないのだろうか。

「この国は同盟国が攻撃されていても反撃できないンですよ」、そんなコトを朝のラジオで若手(?)落語家が言っていた。
尖閣に香港のゴロツキの様な顔したオッチャン達が上陸した数日後、オッチョコチョイな地方議員が洋上慰霊祭に乗じて泳いで渡って、しかし2時間ほどで戻って来たお騒がせ事件の翌日だった。

この様な集団的自衛権の行使を容認しない姿勢への批判が、やかましくなったのは確か、アメリカがテロとの戦争を始めたり、自衛隊が平和維持「軍」の仲間入りをし出した頃だったと思う。

しかし今、この国との同盟国はアメリカとその仲間で、いずれもメッチャムッチャ強い側。
それらが圧倒的な武力を持って他所の国へ行ったら、反撃されるのはアタリマエ。反撃されても痛くもかゆくもないンでしょうが。
そして、圧倒的に強い同盟国が攻撃された時、弱い方を反撃せよと言うの?強いモンの見方をして弱いモンをコロせと言うの?

どうしても集団的自衛権を行使したいなら、アメリカとの同盟関係をヤメて、どこかの弱い国と同盟関係になって、どこかの強い国が攻めて来た時にやりましょう。
弱い国同士が一緒なって行使して初めて、集団的自衛権と言えるのではないでしょうか。

しかしね、戦ってコロしあって、いずれは和睦とか講和とかになる訳で、最後は話し合い。
それなら最初から話し合いをして、コロし合いにならないようにした方が合理的。
結局は大勢が悲しむコロし合い=戦争はしてはいけません。

国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する、これでいいのだ。

イシンのハシモトと言う勇ましい代表は、「押しつけとかの議論が起きる憲法を持っていること自体が恥だ」とかおっしゃられているそうだが、ワタクシは、「戦争放棄と言う内容が含まれた憲法を自ら作れなかったことが恥だ」と思う。

しかし、最近になってなぜ、こう言う勇ましい、荒々しい輩が次々と出て来るのだろう。しかもなぜこう言うノに人気があるのだろう。
またなぜ、領土やナンヤカンヤ、周辺で争い事が出て来るのだろう。

嗚呼、禍々しい。