蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

荒唐無稽な宣伝を載せた神戸新聞、そして凶々しい日々

2012-10-20 20:26:49 | 朽ちゆく草の想い

先週の土曜日、神戸新聞朝刊を見て驚いた。

5面の全面広告、「このままでは日本は占領される」と大きく書いてある。なッ何やこれッ!?

その下に「日本で、海外で大ヒット上映中、衝撃の近未来予言」、どうやら映画の広告らしい。よくある映画広告の出演俳優などは載っていない。これはアニメ?
大ヒット上映中???、そやけど、こんな映画、聞いたコトないでぇ。

更に下に別の本の宣伝らしきモノも載っている。そのタイトルは「アインシュタインの警告」
「原発ゼロは日本が中国や北朝鮮の核に対する抑止力を失うことを意味する」、と言う内容の本らしい。
その横に、「中国の核ミサイルが日本の14都市を狙っている、人類最高の霊能力が中国の謎の構造物を遠隔透視、そこには核ミサイル基地と宇宙人基地が存在した」、と書いてあった。

何と言う非現実、荒唐無稽。ナンヤねンこのデカイ宣伝。アホっちゃうか。

一番下に小さく、「幸福のナントカ」と言う宗教団体の名前が載っていた。

この宗教団体、幸福ナントカ党とペアの、あの団体だ。

幸福ナントカ党は、ニホンはチャンと軍隊を持って、危険な北朝鮮には先制攻撃すべし、と訴えたりしたビラ(他にも色々書いてはりますが、よう判りません)を時々我が家のポストに投げ込んでいる。(まぁ北朝鮮については、正式名称:朝鮮民主主義人民共和国だけど、オイ!どこが民主主義やねン、どこが共和国やねン、とツッコミたくはなりますが)

これらのビラはいつも厚めの紙でキレイなカラー刷りになっている。お金持ちに支えられているンでしょうナ。

確かにお金持ちにとっては、変な国に占領されたら大変!「貯め込んだお金や広い土地、全てとられチャウ、どうましょう?」と言う事でしょうが、ワタクシ、お金、持ってませんのでどうでもイイです。(親から相続した土地はありますが、それは六甲山中の何の価値もない土地です)

最近、色んな人が色んな場面で国を守る話し、国防自衛の話で騒がしい。
中国は経済成長著しく、儲けたお金で空母まで作って、ズッと前から核保有国だし、脅威と言えば脅威なのでしょうね。

でもネ、1円でも安いモン手に入れたい、と言う事で中国に沢山の色んなモノ、発注したのはこっちで、その結果、当然のごとく経済大国になるのは当たり前で、この国だって戦後そう言う道を歩んできたのだし、陸海空軍その他の戦力は持たない、と決めているのに世界で何番目かに強い自衛隊を持つまでになって、しかも過去の侵略を自衛だと言う、勇ましいのも次から次、表れて、そらぁ向こうもエエ気はしない、同じ様な勇ましいの出て来て脅威となっても仕方ない。

中国、北朝鮮から攻められる、どうすればいいのかッ!、そんな質問を投げかけると、多くの人は武装しよう、場合によっては先制攻撃してもいい、相手が核攻撃するかもしれないなら、こっちも核武装してその前にイテまえッ!と思うハズだ。

しかし、武力でイテまおうとしても、相手もそれでは終わらない訳で、サンザン殺しあった挙句、最後は講和とか和睦とか休戦協議とかになって、結局は話し合いでチョン。

攻撃し合って、話し合いで納まって、残るのは多くの悲しみだけなのは、今まで歴史が語っている。
そんな悲劇だけを残す国家間の争い、それに繋がる様な不安を煽るのは絶対にダメです。

その時、フト気がついた。
今自分が見ているのは、「幸福ナントカ」と言う宗教団体やそのペアの政党が、ポストに投げ込んだビラではない。神戸新聞に載っている5面の広告なのだ。

ナンカ、気分がわるくなった。

一体、神戸新聞はどう言う意思、意図でこんな広告を載せたのだろう。
その内容に同調しているのか、それとも宣伝費が欲しいだけなのか。どうせこんな広告を見てもそれに乗せられる人などほとんどいない、と思っているのか。

いずれにせよ、国も人々もヒステリックになっている最中に、武装して、先制攻撃しようと言う人達の広告を載せてはいけないと思う。

国家間の紛争は、あくまでも話し合いで解決する、と言った強い決意さえあれば、どこが攻めてこようが怖いコトは何もない、もっと冷静に!
そう言う雰囲気作りも、新聞の大きな役割だ、とワタクシ思いますけど。

過去何十年間、大手新聞はオモロないと思って、地元、神戸新聞をとっていたが、もうヤメることにした。
どうせ、ワタクシの購読料など大したことないし、どうぞこんな武力がお好きなお金持ちの広告収入で、今後のご発展をお祈り申し上げます。

しかし、ケンカ好きの弁護士市長や芥川賞都知事が、争いの元になる様な事を色々と言われて、しかもこのお二人は人気があって、嗚呼、凶々しい日々。