蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

メールが使えなくなったので布引谷・山の家へ

2012-12-16 22:58:22 | 朽ちゆく草の想い

5年前、会社を辞めた。
それは同時に、それまでのほとんどの関係を断つことになる。ワタクシは多くの人とお付き合いがなくても生きていける「育ち」のハズだから、特に不安はなかった。

5年の間に、新しいお付き合いは発生せず、古いお付き合いはますます減っていった。それでも不安はない。

しかし、近所の顔見知りのオバサンにはキチンと声を出して挨拶はする。

「コンニチワぁ」
「イヤっ、きょうは自転車ちゃうのン?山ぁ?」
「チョット近くまで買いモンに」
「いつも山行ったり、自転車乗ったり、悠々自適でエエね、ウラヤマシイわぁ」
「それじゃまた」
「いや足止めてゴメンねぇ」

酒を買ってきて駐輪場に着いたら、別のオバサン二人が立ち話中。
「コンニチワ」
一升ビンを提げたワタクシを見て、「イヤっ、お酒ぇ?」
「エエ、大体週に1本です」
「エエッ?こないだもお酒、提げてはったやン」
「あれは一週間以上前ですよぅ、イヤ、一々チェックしないで下さいよぅ」
「イイエ、ワタシら二人で監視してるよゥ、イヒヒ」

こう言う会話を交わすオバサンとのお付き合いはなくならない。

そして、1日に数回、メールをチェックしている。
とは言え、届くのはDMめいたモノばかり。
お付き合いがなくなってもイイ、とは言いながら、ステキなどなたからのメールを期待している。ああ、ナサケナイ。

1ヶ月くらい前、いやもっと前からだったかも知れないが、内容のないメールが届くようになった。何やろ?と思って返信でもしたら、色々ややこしいことになりそうな感じ、直ぐ迷惑メールにする。
また、勝ち馬が確実に判るとか、ロト6が必ず当たるとかのメールが週に何回も届くようになった。これも直ぐ迷惑メールへ。

そんなしょうもないメールばかりチェックをしていた先々週水曜日(5日)、いきなりディスクの空き領域がゼロになり、メールが起動しなくなった。
メモリを増設したり、見覚えのないアプリケーションを削除したりして、空き領域を増やしたが、起動しない。何度やっても「メモリまたはディスクの空き領域不足」の表示と、その後「MSOE.DLLを初期化できないため起動できない」と表示される。
また空き領域を増やしても、ナゼか直ぐ減っている。

色々調べたら、このパソコン、5年前のモノだが、今となってはメモリ1GM、Cドライブ30GMがオハナシにならない程少ないらしい。

さてどうするか。もうパソコン社会とのお付き合いも断つことにするか。どうせ大したメールは届かないし。

そして先週のムッチャ、メッチャ寒かった日曜日(9日)、パソコンには一切触れず、久しぶりに布引谷・山の家に行ってみた。

Imgp4191_2 赤いモミジはもう散っていた。

Imgp4192_4 強風で庭はグッチャグチャ。

Imgp4193 イノシシも球根を喰いに来たらしく、グッチャグチャ。

1時間ほどかけて9月に刈った竹と枯葉を燃やして、櫻茶屋を覗きに行ったがもう閉まっていた。まだ4時前なのに。窓越しに電灯は点いてたので、レイコさんは中で生きているのだろう。

Imgp4196 世継山対岸の無名峰は夕映えの紅葉。

Imgp4198_3 布引貯水池も陽が落ちかけている。

幼稚園に入る前にここへ移り住んで、ズッとここから歩いて通っていた。
この道を通う同級生もいたが、中学3年の時の大水害の後、徐々に住民は減り、一人で歩いていた記憶の方が多い。一人で毎日、こう言う景色を見ながら帰っていたのだろう。

そして、ワタクシは人とのお付き合いがなくても生きてける様になったのだ、と思う。


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