ダルクシンドい毎日は続き、当然ウキウキ、ワクワクするコトはなく、ワタクシは、生きているのか、死んでいるのか。
特に用事はなく、何かをする元気もなく、朝から晩までビッシリとアポを入れていた、"現役時代"とは大違い。ある意味、アリガタイ境涯となった。
何もしないのだから、ズッと寝ていればイイのだが、寝ていてもハラが減る。
何もしないのに、ハラは減る。ハタラカザル者も、メシは喰う。
しかし、ボォ~っとしているので、気付けば夕方。買い出しに行かねば。この時期、直ぐ陽は落ちる。
スーパーから帰る時間、周りは薄暮。
ボォ~っとしている自覚は若干あるので、逆に神経は過敏になる。ボォ~っとしていて、事故るとシャレにならない。
安曇野は人も車も少なく、逆に皆さん、ユックリだ。いつもの道をノンビリ走る。
幹線道路から、家がある森の方向へ曲がる。
その時、赤信号に気付いた。「アッ、アア~!」、ボォ~っとしているアタマが反応した。
フ、フルブレーキッ!!!、停止線を少し過ぎたが、止まった。
後ろの車はオネエサン、ワタクシの急停止に怒っている様子はない。
しかし赤信号は、曲がる方向の方だと気づく。
正面の信号は"緑"く輝いている。
エエッ!、ワタクシは何をやっているのか。
後のオネエサンは、ワタクシに追従しておとなしく止まっている。
やがて、その後ろが騒ぎだした。仕事を終えて帰路を急ぐ人達ばかり。騒ぐのは当然。
結局、事故することなく、無キズで帰還した。
この週は、他にもチョコチョコ、ヘマをした。
ダルクシンドく、死んだ様にボォ~っとしている。ヘマをするのも当然だ。
しかし気を付けても、どうにもならない気もする。そもそもボケているのだ。
何もしないから、そうなるのだ。
死人は森の中で、ヒッソリとしているしかない。