蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

天候優れず、またもや天狗原までしか登れず

2015-02-22 18:10:01 | 山とスキーでブラブラ

今年8年目になる信州・雪山通い、当然スタッドレスに履き替えて通っているが、ここ神戸を出る時からスタッドレスがその意義を表したのは、確か1回だけ。その先、中央道のチェーン規制でタイヤチェックを受けたのは2~3回。
安曇野ICを出て大町に入るとしばしば雪道になるが、毎回スタッドレスが役立つ場面は小谷村に入ってからの1km程。
我が車のスタッドレスは1台分で約10万、この1kmの為に10万は高いのか安いのか、毎回チェーンを巻く労力に対して高いのか安いのか。

中学生の頃、神戸・布引谷にも度々雪が積もり、隣のオジサンが市ケ原のスロープにゲレンデを作り、そこでスキーをしたコトがあった。そのオジサンは学生の頃からスキーをしていて、ワタクシの前で、立ち上がり抜重の見事なクリスチャニアを見せ、「これにはカネが掛っとう」と言った。

スキーをするにはカネが掛る。ゲレンデ手前の1kmの為の10万のスタッドレスも仕方ない、と言うコトだ。

17日も、神戸を出る時は、スタッドレスの意義のない雨。
1回目の休憩、多賀SAでは、事故で中央道の駒ケ根~松川間が通行止めとのアナウンスあり、死傷者が発生したとも言っている。しかしそこへ到達するのは2時間後、それまでには何とかなっているだろうと、取りあえず走る。

関ヶ原辺りで雨が雪に変わり、中津川から先はチェーン規制の表示が出たがタイヤチェックはナシ。そして駒ケ根~松川間通行止の表示は消えていた。

ラッキーと思ったのもつかの間、直ぐに松川~飯田間通行止との表示が出て、そのまま飯田ICで高速を追い出される。
SAで配られている地図を見ると、JRに沿ってR153が通っているが、飯田駅辺りから高速に沿ってもう1本、別の道がある様だ。
飯田駅までの通勤渋滞を抜けると、果樹園が点在するエリアをスムーズに走り、1時間以上かかって松川ICで高速に戻る。もう通行止めは終わっていた。

どうやら最初の駒ケ根~松川間通行止で、松川ICを出る車の渋滞列にトラックが激突し、松川~飯田間が通行止になったようだ。この事故では重傷者が出たらしい。
多分深夜、降雪時に起きたと思われる、最初の事故の経緯はよく知らない。

いずれにせよ、雪の降る中、走るのはヤバい。
1時間余計にかかったが、むしろラッキーとするのは、事故に巻き込まれなかったコトだ、と納得するしかない。

 通常より1時間遅れで着いたゲレンデの天候は優れない。

 栂の森も煙っている。

上から下まで4往復して、終了。

 18日、朝食後、定宿の若女将からバレンタインサプライズ。「先週、渡せなかったンでぇ」、とチーズケーキ2つ頂いた。

 早速1つ頂いて、ゲレンデへ出る。

 栂の森はシットリと雪まみれ。

日本画にあるようなモノトーンの鵯峰。

 馬ノ背コース入り口にあるパトロール小屋にシェパードが繋がれている。デカイ。

このワンちゃん何?誰の?、と思って眺めていたら、同じウエアで同じザックを背負った二人組が、立入禁止エリアを覗きこんだり、少し立ち入ったりしながら、近付いて来た。

話を聞くと、彼らは雪崩の調査をしていて、このワンちゃんは雪崩で埋まったニンゲンを見つけるレスキュー犬だそうだ。

そう言えば、「雪崩事故防止及び深雪滑走者の安全確保の観点から雪崩コントロールを実施している」旨の看板が、つがペアリフトを降りた所に掲げられていた。

色んな活動があるモンだ。

下の方は陽が射していたが、上の天候は相変わらず優れない。

 ドンヨリした天候の中、ケンタッキーのオヤジもPRをガンバっている。

チーズケーキのパワーで、この日は上から下まで6往復した。

最後に白樺ゲレンデまで下ると、雪崩の調査をしていた二人組とワンちゃんがいて、駆け下り始めた。
一人がワンちゃんに繋がったロープをタヅナの様に操り、全力で駆けるワンちゃんをコントロールしている。速い、中々追いつかない、結局ゴンドラ中間駅まで来て諦めた。スキーで犬に負けた、トホホ。

 19日、天気はパッとしないが、少しマシなので登るコトにする。鐘の鳴る丘は大学生のスキー授業が数グループ、ワイワイ、ガヤガヤ、キャーキャー言っている。

 フト横を見ると、仲良し二人組が記念撮影、カワイイねぇ。

林道にはまたハクジンばかり。10人程が出発して直ぐ10人程がやって来た。このグループはニホンジンのガイドが付いていて、一人と眼があうと、「ハ~イ、オハヨウゴザイマス」

 10時前出発。林道は圧雪されていなかったが、これがアタリマエ。

 10時40分、成城大小屋着。上方の天気は荒れ気味の様子。

天狗原への登り、ニホンジンの長身の若者が追いついて来て、「こんにちわ、どちらまで?」
「さぁ、どこまで行コ?」
「ボクはいつもその先辺りでヤメるンですけどね」、と言い残しサササッと追い抜いて行った。

風強く、トレースは地吹雪で直ぐかき消されてしまう。

 12時半前、天狗原着。風が強い。

 北寄りの緩い傾斜の斜面を滑る。風が強い割にはクラストしていなかった。

林道へ出て、直ぐ谷に下り、13時過ぎ栂の森カフェテリアへ着いて、缶ビール休憩。

一旦リフトでゲレンデトップへ上がり、ハンノ木コース~鐘の鳴る丘を滑って定宿へ戻る。夜から雪。

しかし大して降らず、20日、車は直ぐ出せた。しかし、積雪量は多い方だと思う。

 落倉の道端は2m程。

 その先も2m程の壁が続く。

 松川そばの酒屋の駐車場も雪の壁に囲まれていた。

ワタクシにとっては、積雪が多いのはアリガタイ。ズッとと続いて欲しいのてすが。