蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

無為に過ぎゆく日々、思い出す6年前の立山川

2013-12-14 23:39:02 | 山とスキーでブラブラ

Imgp0070  夏の終わり頃から自転車でチョコチョコ走っていて、11/14は江井ケ島の浜辺から淡路島が穏やかに見えた。

しかし、穏やかな自転車日和はこの週まで。その後強風、寒風の日が続き、またひきこもりが続く。

取りあえず、年が明けるとまた、信州雪山通いを続けることにして、今年もまた、栂池シーズンパスを早割でGETすることにした。
今年からはネットでその手続きが出来ることになったそうで、しかも支払いはカード払いとなっていた。

早速、白馬観光のサイトを見たが、「前売りパック券」には「インターネット購入」のボタンがあるのに、「早割シーズン券」に替えるとそのボタンが無くなる。ナ、ナンデェ?
信州・栂池へTELして、やり方聞こうかとも思ったが、まぁ年一回の現金書留、面倒だけど郵便局と付き合いますか。
とにかく11月末までに処理しないといけない。まず現金書留の封筒を買いに行かなくっちゃ。ホンマ、面倒です。まぁヒマやからエエけど。

それが出かける前、もう一度チョコチョコやっていたら、不思議と出来た。
顔写真を添付して送信すると、その後すぐ写真のファイルが開かない、との返事あり、再送信。そして22日、無事オワリ。
後は年明けを待つのみ。ワタクシのスキーシーズンは正月休みが終わってから。

それがナント、11月にもう滑っている人達がいて、23日には雪崩で7人も亡くなってしまった。

そしてこの雪崩事故を受け、立山黒部アルペンルート周辺へは入山届けが義務付けられる、との方針が富山県から示された、と今週月曜の夕刊に載っていた。

まぁ当然でしょう。
なにしろ、イノチ知らず、と言われても仕方ないようなジジババが山スキーにやってくるのだから。
しかしこれは登山口でチョコチョコと書くモノなのか、それとも剣周辺の危険地区に必要な従来の届け出の範囲が、立山周辺にまで広がった、と言うコトなのか。

しかしそれにしても、今回の事故、入山届け云々とかの前に、ナンカ腑に落ちない。
と言うのは事故の前日まで、富山側からのバスが不通になる程の降雪が続いていたのにナゼ、富山県警とかその他関係者が、雪崩に対しての注意、勧告、警告、立入禁止などをしなかったのか。

思い起こせばワタクシ、07年5月、別山乗越の小屋で富山県警から警告、勧告を受けました。

そのシーズンは初日、一の越から板を担いで立山三山を縦走。富士ノ折手から板を履いたが、真砂岳から別山のコルへの斜面は氷結していて、スリップしたら大走の谷底へストン。それはメッチャ、ムッチャ怖かった。

翌日は真砂沢を滑って別山乗越の小屋に再泊。

そして、小屋のオニイチャンに「明日はどこへ?」と訊かれ、立山川を降りると言ったら、夕食前にワザワザ部屋までやって来て、「立山川は雪が割れれてヤバいらしいです、県警の人達によく情報、訊いて下さい」と言われた。
小屋には登山客と同じ服装のオマワリさんが常駐していた。

いずれにせよ、行くな、と警告、勧告されるだけ、しかし山岳警備隊の若いノとモメたくもないし、同行していた若いノ2人に、「取りあえずお話し、訊くだけ訊いて来たら」、と言ったが、「イヤ、そんなぁ、一緒に訊いて下さいよゥ」
立山のオマワリさんは小屋の奥の部屋にいた。

彼らは、東大谷の辺りから川の流れが表れ始め、その先からは滑れない、登山靴でないと歩けない、そんなコトを言っていた。

ナンデェ?兼用靴やから歩けるヤン。
大体、仲間の若い一人は、その2、3年前、フツーのスキーブーツで馬場島まで歩いていた。そもそも、東大谷から先はダラ~っとした河原状で、その後はゴルジュ状、どうせ雪があっても楽しくは滑れない。

しかし警備隊の若いノも、少ない人数で警備する範囲は広くて、ワケの判らんノのがアチコチで好きなコトして、色々大変なのはよく判る。ここはオトナの対応が必要だ。
とりあえず、ハイハイ判りました、と引き下がった。

部屋に戻って、仲間の若い2人はシュ~ンとしていたが、「イヤ、行けるで、行こう」とワタクシは言った。何より、警備隊が言った一言が気にいらなかった。
「この辺でオトナシク滑っといて下さい」、確かそんな言い方だった。

オトナシク滑るだけなら、ワザワザ剣立山まで来る必要はない。まだゲレンデの上の方でリフトが動いているスキー場へ行けば良いのだ。

055 と、言う事で予定通り立山川を降りた。

056 東大谷出合で大休止。

058 チョットした滝場を避けて、ガレを降る所もあったが、まぁ想定範囲。

特にヤバい箇所もなく、無事、馬場島へ辿りついた。

荷物を片付けながら、他のグループに挨拶して、立山川を下って来た、と言ったら、「エエッ!立山川はもう下れないンじゃないンですか」、と言われた。
「イヤ、登った人の跡もズゥ~っとありましたよ」

明らかに、シール登高した新しいトレースがあった。それはどうやら、金沢のスーパー登山家医師とその仲間がつけたモノらしかった。

スーパー登山家医師達は山小屋に泊る事もないし、山岳警備隊から警告、勧告を受けることはないようだか、ワタクシはタダのヘタレ、今後も彼らに「オトナシク滑っといて下さい」と言われることもある。
しかし、ズッと降雪が続いて雪崩がヤバい、と警告されたら、きっと従うでしょうけどね。