通信業界関連イベントとしては国内最大級を誇る展示会「ワイヤレスジャパン2010」が東京ビッグサイトで開幕した。会期は7月14日から16日までの3日間。
京セラブースには、同社初となるAndroid OS 1.6搭載スマートフォン「Zio(ザイオ)」が展示されている。3.5インチタッチスクリーン液晶、320万画素のカメラ、ナビゲーション用のトラックボールを搭載し、通信方式はCDMA2000、1×EV-DO Rev.A、Wi-Fiに対応する。また、30fps再生の動画プレイヤーを搭載しているという。サイズは高さ116mm×幅58.6mm×奥行き12.2mmで、重さは105g。実機を手に取ってみる機会を得たが、iPhone 3GSやXperia(SB-01B)と比べ、実際に薄くて軽い印象だった。同製品は、今年度中に、北米市場に向けて展開していくという。
2010年12月からNTTドコモが業界に先駆けて導入し、将来的にはKDDIやソフトバンクモバイル、イー・モバイルも参入する予定となっている第3.9世代携帯電話「LTE」の実演デモが「ワイヤレスジャパン2010」のNTTドコモブースにて行われました。
ドコモブースでは、特設スタジオでライブ配信を交えながら、mmbiがマルチメディア放送のデモを実施。「Xperia」を用いて、具体的な操作法を紹介していた。「直感的な操作を目指した」というユーザーインタフェースはどの程度使いやすいのだろうか。
携帯電話の近未来を占う「直感検索」も画期的な技術として注目を浴びていた。この技術は、昨年のイベントで既に出展されているが、今年はよりパワーアップしており、商用化に向けた「直感検索 powered by ZENRIN DataCom」としてお披露目されている。株式会社ゼンリンデータコムと共同で開発したもので、同社の地図データを活用しながら、徒歩/自転車向けのナビゲーションに対応できる評価版を9月に提供する予定だ。全国の店舗や主要スポットなど、約60万件のデータを利用できるようになるそうだ。
KDDIが、ワイヤレスジャパン2010で法人向けのWindows Mobileスマートフォンを参考出展している。ヤマト運輸向けに納入予定の端末で、まだ一般販売する予定はないとのこと。
ソフトバンクモバイル向けに音声端末やネットワークカメラを投入するなど、日本市場で存在感を示し始めたZTE。ワイヤレスジャパンのブースではAndroid端末の新モデルやコンセプトモデルを披露した。
「WIRELESS JAPAN 2010」初日となった7月14日、NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏が「世界のモバイル動向とドコモの取り組み~スマート イノベーションへの挑戦~」と題し、基調講演に登壇した。
ウィトラコメント: ドコモが一番しっかりしている感じです。
「WIRELESS JAPAN 2010」初日の14日、ソフトバンクモバイル取締役副社長の松本徹三氏が「モバイル通信情報サービスの将来像とソフトバンクの戦略」と題した講演を行った。スマートフォンの台頭などによって爆発的に増加するトラフィックを支えるためのWi-Fi活用、次世代通信規格「LTE」の導入方針などを語った。
ソフトバンクモバイルの松本徹三副社長は14日、同社が国内で独占的に販売する米アップルの「iPhone」について、他社の通信回線で使えないよう制限する「SIMロック」を「現時点で解除する考えはない」と明言した。一方で「ソフトバンク携帯を海外で使いたいという需要は認識している」と話し、別の数機種で解除を検討していることも明らかにした。
ワイヤレスジャパン2010の基調講演、「移動通信ビジネスの将来ビジョン」において、KDDIの代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は、「心地よいICT環境を目指して-KDDIの取り組み」と題した講演を行った。
WIRELESS JAPAN 2010で14日、UQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏による基調講演「成長するWiMAX -モバイルWiMAXサービスが創る豊かな社会-」が行われた。サービス開始1周年を迎えたUQ WiMAXの概要、米国ではWiMAXが「事実上の4G」として認知されている実情などについて解説した。
携帯電話各社がデータ通信サービスに帯域制限を導入している中、下り40Mbps、上り10Mbpsの高速通信サービス「UQ WiMAX」を手がけるUQコミュニケーションズの野坂社長が、当面帯域制限を行わないつもりであることを「ワイヤレスジャパン2010」で行われたGIGAZINEの取材に対して直々に明言しました。
各社の動向を見ていると「サービスが高速化されても、少し使っただけで帯域制限が課せられるのであれば意味が無いのではないか」という疑問すら抱くことがある昨今ですが、この発言はモバイルユーザーにとって非常に心強いものとなりそうです。
WIRELESS JAPAN 2010の初日に開催された基調講演で、イー・モバイルの代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏は、「イー・モバイル事業戦略の展開」と題した講演を行った。
イー・アクセスのエリック・ガン社長は14日、東京都内で開催された無線技術の展示会「ワイヤレスジャパン2010」で講演し、7月1日付でイー・モバイルを完全子会社化したことを受け「移動通信と固定通信を融合した製品を早期に発売し、相乗効果を出していく」との方針を示した。
ワイヤレスジャパン初日の7月14日。エリクソンCTOの藤岡雅宣氏が、LTE/TD-LTE、スマートフォン、トラフィック問題、M2M、車々間通信など、世界のモバイル最新動向について縦横無尽に語った。