ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

実験・マーカーのインクで広範囲をムラなく塗れるのか?(その2)

2008年02月17日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー

 前回からの続きです。乾いては塗り、塗っては乾かしを繰り返し、第4段階の塗装が終了した状態です。塗装の間の乾燥時間は長めに取っておくに越したことはないと思います。乾燥時間が短いと、パッと見では完全に乾いているように見えても、筆の跡の凹凸がけっこう残っています。その上から塗り重ねると、凹凸が隠れるどころか、かえって凹凸をハッキリさせてしまう恐れがあります(汗)。
 その上、前に塗った塗料がベロッとはがれてしまうことさえあります。キレイに仕上げるには、乾燥時間を充分に取るしかなさそうです。


 第5段階終了後の状態です。チョコレート色のパーツがほとんどブルーになってきました。このあたりから、1/100ガンダムキュリオスの時に行ったドライブラシ的な塗装の要素を加えて塗ります。塗っているうちに筆に含まれるインクがなくなってきて、ドライブラシに適した状態の濃度(?)になってきます。それをパーツ表面にサラサラとこすり付けて行きます。

 すると、パーツ表面の筆の跡や色があまり乗っていない部分にも均一に色が乗ってきます。この時の筆の動かし方は「ゴシゴシ」と強くこするのではなく、あくまで「サラサラ」となでるような感じです。
 それでもエッジの部分のインク(または塗料)がこすれてハゲてくる場合があります。もともとドライブラシはエッジ周りを中心に色を乗せていく技法ですので、たいていの場合はドライブラシを続けていくうちに色が復元していきますが、それでもエッジのハゲを隠せない場合は、エッジの部分に軽くマーカーのペン先を当て、塗ってしまいます。補修した部分はわりと目立ちません。カラーパレットマーカーの良いところ・その3は、色がハゲた部分をリタッチしても、その部分が目立たない点です。


 最終段階です。乾燥時間を充分取らなかったので表面がやや荒れていますが、この程度ならツヤ消しの水性トップコートを吹けば目立たなくなると思います。キュリオスの時は、仕上げにパステルの粉をこすり付けましたが、カラーパレットマーカーの場合はインクに含まれる顔料の性質のおかげか、乾きかけのインクの粒子がパステル粉末の代わりになってくれますので、パステル粉末の出番はありませんでした。これもカラーパレットの良いところだと思います。

 この塗装法はベタっとしたタイプの塗料には向きません。筆者のお気に入り塗料その2「アトムハウスペイント 水性工作用カラー」はペンキに近い性質の塗料なので、残念ながらこの方法は使えませんでした。カラーパレットのインクは、ポスターカラーに近い雰囲気のインクで、サラサラしています。



 塗り終わったシールド(写真上)とヘルメット(写真下)です。ヘルメットはモールドも埋まることなく予想外にうまく行きました♪ それでもこの塗装法はまだ実験段階と言わざるを得ません。今のところ、ヘルメット並みの仕上がりになる勝率は3割程度だと思いますので…。修行が必要ですねぇ(汗)。