アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「貧乏=不幸」…です…よね?

2011年11月20日 | Weblog
 ブータンへ行ってから、「幸福」という言葉に敏感になっています。
 「幸福とは何か」法政大学大学院の坂本光司教授率いる研究チームの「生活・家族部門」「労働・企業部門」「安全・安心部門」「医療・健康部門」の4部門を10段階評価して、そこから総合点を算出…。それも、もちろん幸福。冷静にこの4部門を見ると、「お金がある=幸福」となります。
 この幸福都道府県ランキングで、最下位の大阪府の人で、「幸福だ!」とおっしゃる方も当然おられる。そういう方は、お金持ちの方?そうでないこともあるから…。

 ブータンでは、「金持ち≠幸福」「社会的地位≠幸福」「便利≠幸福」のようにみえましたが…。今日ブータンへお帰りになるブータン国王も、慶応大学での講演ではっきり言っていました。

 アリストテレスは、「幸福は行為である」と言いました。それを知った星野哲郎が、「365歩のマーチ」を作詞し、水前寺清子が歌った。どういう意味だって?「幸せは歩いてこない だから歩いて行くんだね…」。水前寺清子が、アリストテレスに近づいた…?

 私の師匠の一人であるフロイトは、「人間の価値判断は無条件に、幸福の願望に導かれている」と。ボンヤリ聴いていると、「さすがフロイト、難しいことを言うなあ!」となりますが、よく考えると、当たり前のこと。冒頭の、坂本教授の研究と符合する点が多いのがフロイト説。 

 「不幸も幸せも複利で増えていく」これは、ベラン・ウルフ。日本ハムのピッチャーかって?それは、ブライアン・ウルフ。ベラン・ウルフは、オーストリアの精神科医。銀行員ではありません。「複利で増える」これは、ホント、その通りですね。幸福の複利増殖は嬉しいが、不幸の場合はありがたくない。しかし、それが現実。

 「幸せは、…時には不幸という帽子をかぶってやってくる」これは、坂村真民(しんみん)さんの言葉。「念ずれば花ひらく」で世界的に有名になられた。
 「不幸という帽子をかぶって…」深いです。幸福と不幸は表裏一体ともとれます。格調高い言葉に対してふざけて申し訳ないが…帽子に、「不幸」と書いている人がいたら、その人は幸福な人。
 なお、私は、何度も念じているのですが、なかなか幸福を実感しません。しんみんさーん!自分の言葉に責任持ってくださいよーっ!

 ゲーテはどう言っていたか?「幸福は世にあるものだ」そ、そ、そんなこと赤ちゃん以外誰でも知っている。ゲーテを出したからには、シラーも出さなければ不公平。 
 シラーは、「幸福には翼がある。つないでおくことはむずかしい」。これは、ゲーテよりカッコイイんじゃないの!現在幸福であっても、いつまでもその幸福が続くわけではない。幸福は生きているということか。
 ボージョレ・ヌーボー解禁の時節なので、「シラー」と聞くと、詩人より、赤ワイン用のブドウの品種を思い浮かべる人が多いかな。

 「罪と罰」のドストエフスキーは、「人間が不幸なのは、幸福であることを知らないからである」いわゆる一つの禅問答。分かるようで、分からない。

 希望の光は、ショーペンハウエルですね。「人生の幸福にとっては、人柄こそ、第一の要件」。人柄の良い人は、幸福になるキップを手にしている。私など、お金なし、地位なし、しかし、人柄の良さは自分自身が認めています。本人以外は誰も認めていないんじゃないかって?…そ、そうかも。 

 野田首相の「どじょう」で人気復活の相田みつをは、「幸せはいつも自分の心が決める」。ま、これが幸福観を語り合う結論でしょうか…。

赤ちゃんが新聞を?「赤ちゃん新聞」…

2011年11月19日 | Weblog
 「アカチャンホン○」という、ベビー、マタニティ、チャイルド用品の店へ行ってきました。「変なオジサンに間違われなかったか?」って?(コラコラ)私の場合、見るからに品がいいので(自分で言うなってかぁ)、不審者には間違われませんでしたよ。

 そこには非日常がありました。
 まず、赤ちゃんの洋服って高いです。私の服より高い。どういうことじゃ?
 なんでもかんでも種類が豊富。ベビーおふろグッズ、ベビー石けん&シャンプー、ベビータオル&ガーゼ、ベビー洗剤&洗濯用品、ベビーめんぼう、ベビースキンケア、ベビーツメキリ&ヘアケア、ベビー衛生用品、ベビーはみがき…。いちいち挙げていたら4~5日間書き続けなければなりません。

 乳首がハイテク化…新生児は小さい穴。それは昔から同じだが、くわえる角度や強さで、ミルクの流量をコントロールできるものが!唖然!「赤ちゃんが気持ちよく上手に飲めるように」…赤ちゃんの身になって考えている…「赤ちゃんの身?」批判ではないですが、「赤ちゃんの身」に誰がなれるんだぁ?

 おもちゃも豊富です。「赤ちゃん新聞」というおもちゃがありました。本物の新聞のような…最近は、新聞を読む赤ちゃんも多いのか?実は、読むのではなく触る新聞でした。触ると、買い物袋(プラスティクバッグ)を揉むような、「ガサガサ」という音が。もうお分かりですね。胎児時代の赤ちゃんが、体内で10か月間聞き続けていた音と、買い物袋を揉む音が酷似しているのだそう。事実私は、これまでに何人もの泣いている赤ちゃんを、買い物袋を揉んで黙らせました。間違えました。機嫌をなおしていただきました。

 絵本コーナーには、日本の昔話から世界の昔話までこれまた豊富。真っ先に、「サルカニ合戦」をチェックしました。なぜかって?今月初めにも書いたのですが、サルカニ合戦は、日本だけの昔話ではなく、世界中に広まっているお話。  日本、中国、モンゴル、韓国…グリム童話に見られるようにヨーロッパにある。天野博物館に証拠が所蔵されているように南米にもある。
 そんなわけで、今の日本のサルカニ合戦はどんなストーリーになっているのかなと思ったわけです。
 青い柿をぶっつけられた親カニは、死んでしまう…これが、私が幼少時のストーリーでした。今は、「親カニはケガをしてしまいました」。いいと思います。赤ちゃんに話して聴かせるのに、「死んでしまいました」は、良くない。
 赤ちゃんは希望ですから。

逃げ切り世代…農業経営者も

2011年11月18日 | Weblog
 私は団塊世代ですが、「逃げ切り世代」になりつつあるらしい。シンザンじゃないんだから!というツッコミが何人に通じるか分からないけど…シンザンにオーバーラップしていただいて、「逃げ切り」と言われると、ちょっとだけ気分がいいですけどね。(シンザンは、先行逃げ切りの名馬でした。ドウカンオーのように、最後尾から一気にまくってくる馬もカッコイイが、初めからトップに立ち、そのまま逃げ切るのも潔く感動的)

 「花の逃げ切り世代」は、およそ60歳代後半の大企業に勤め定年を迎えた世代。家のローンも子育ても終え、厚生年金と企業年金で一ヶ月40万程度の収入。この収入が死ぬまで続く。若い世代より、裕福な生活。よって、つけられた呼び名が、「逃げ切り世代」。
 花の逃げ切り世代より、一世代若い私どもは、年金が6万5000円~15万円。まだ還暦に達していない人達は、年金の条件がますます悪くなる。私の場合、暮らしてはいけませんが少しでも年金をいただいているので、「逃げ切り世代になりつつある」というわけ。もっとひどい言葉もありまして、「食い逃げ世代」だと!あのね、食い逃げしたことなど一度もありませんから!

 うまいなあと感心したのは、TPPに関わって、尊皇攘夷をもじって、「尊農攘夷」とという言葉。TPPは、百家争鳴でした。その百家が、「タラレバ」でものを言う。収拾がつくはずがない。
TPPへの参加で、「すべての農産物が即時関税撤廃」とおっしゃる偉い先生もおられました。聴衆もTPPをよく分かっていないものだから、「そりゃあ大変だ」「死活問題だ」となっていましたが…。
 交渉ですから、米などの品目による例外化は十分あるわけです。全てが関税撤廃など全くあり得ない話。交渉次第では、「離脱」はあり得る話。枝野さんが、交渉次第で離脱もあるという趣旨のことを言ったら、「加入前から、離脱の話をするとは何事だ!」「そんな簡単なことではない」と、偉い人達が大騒ぎ。加入前だろうと、加入後だろうと、離脱は「アリ」です。

 尊農攘夷を持ち出したら、TPPの話になってしまいましたが…、自由化では農業は壊滅しませんよ。過去の例を見てください。「牛肉・オレンジの自由化」の時は、「壊滅だ!」「殺す気か!」と、なりふり構わぬ大騒ぎでした。その結果どうなっていますか?肉牛農家や、みかん農家が壊滅していますか?ますます元気じゃないですか!それは、「品種改良」したり、「ブランド化」するなど、智慧を出し努力したからです。このごろになってよく言われていますが、「守る農業」では、ダメ。農業も「攻め」なければなりません。尊農攘夷では、日本の農業は壊滅します。

 農家の平均年齢は、約66歳。逃げ切り世代、食い逃げ世代の真っ直中。年金受給世代が圧倒的に多いのですが…。農家でない人には社会保障だけなのに、農家となったら社会保障にプラスして、戸別所得補償、優遇税制(農地)…その他特別な、保護や支援…。「農家はずるい」などと言うと偉い人に叱られる。触りたくない問題がそこにあります。

「競争」が日本を救う

2011年11月17日 | Weblog
 私は、「競争」が大好きです。ところが、ここ10年ほど前から、「競争は悪」という考えの人達が台頭して来ている。そういう人が教員の場合、教え子たちは当然、「競争しなくてもいいよ」といわれ続けてきた。

 今、そのツケが来ている…。
 社会人になった若者たちが、「競争しなくていいと言われてきたのに、今になって突然、競争、競争と言われる。会社で、競争という言葉を聞くたびに、嫌な気分になる」のだという。ほーらみろ!「競争しなくてもいいよ」と、子どもをスポイルさせたツケが、若者を社会から脱落させる結果になっている。

 グローバル化、超円高、ギリシャ、イタリア、TPP…国や企業の競争力がますます問われる。個人間の競争も激化している。競争に勝たずして、現在の窮地から脱却することなどできない。「競争しなくてもいいよ」「頑張らなくていいよ」と、緩いことを言っている場合ではない。

 理屈と膏薬はどこにでも付くもので、幼少時から「競争は悪」を教え込まれてきた若者の言い分は…
 1 競争に勝てば責任が増えるので嫌だ。
 2 競争は仲間割れを生む。
 3 勝ち組は偉そうなので、勝ち組にはなりたくない。
 はいはい、どーぞ遠慮無く「競争は悪」と、言い続けて生涯を終えてください。

 これまで、「競争否定派」に対抗してきましたが…電通総研が行った「世界価値観調査」を見て、「およよっ!」(←桂三枝のファンではないけどね)。「競争否定派」に対抗するまでもなかったのかと…。つまり、「競争肯定派」のほうが多かった!

<「競争は好ましい」と、考えている人>
 1990年・・・65.6%
 1995年・・・67.8%
 2000年・・・76.3%
 2005年・・・78.3%
 2010年・・・77.2%

 <「競争は人間の悪い面を引き出し、有害である」と、考えている人>
 1990年・・・18.1%
 1995年・・・23.1%
 2000年・・・15.6%
 2010年・・・13.7%

 よかったよかった!日本人の多くが、競争の悪い面よりも良い面を受け入れている。今は死語になっていますが、「勝ち組」「負け組」という流行語がありました。それが、2006年。時系列で見ると、なにやら動いていることが分かります。「競争」に対する意識の変化があります。これは、「競争は悪」への変化ではなく、「格差」が目に見えてきた。この格差に対し、多くの人が嫌悪感を抱きはじめたと考えられます。競争の勝ち負けが、収入格差になってしまったのではたまらない。そういう心情の表れでしょう。

 都市伝説に、「競争は良くないので、運動会の徒競走ではゴール前でみんな揃って一斉にゴールイン」というのがありました。それって、「競争」と「競走」の区別がつかない人達の仕業。そうゆう奴らのツケを…悔しいです。

 競争は突き詰めると、「自分との競争」です。自分の弱点、欠点、無能さを痛いほど知らされ、「謙虚」になることができます。
 一方、自分と競争したことがない人は、身の程を知ることはない。ねじれた自己肯定感だけ。思い通りにならないことを、誰かのせいにする。

 どんどん競争しましょう、させましょう。え?「格差」。必死で競争すれば、格差は縮まります。

北朝鮮に乱闘を挑んだ前田選手に国民栄誉賞を!

2011年11月16日 | Weblog
昨日(11月15日火曜日)18時12分、私どもの、2人目の孫が誕生しました。これから80年以上にわたって、日本の皆様はじめ、世界中の皆様にお世話になります。初孫の「快(かい)」共々宜しくお願いいたします。

 そんなわけで昨日は、我が家にとって記念すべき日でした。
 しかし、BUT!日本が北朝鮮に負ける…しかも、惨敗という屈辱的な日でもありました。サッカーの話ですがね。22年ぶりに平壌で行われた、「日本VS北朝鮮」。究極のアウエー…。
 韓国に負けてもいい。中国に負けてもいい。しかし、北朝鮮にだけは負けてはなりません。ザッケローニは、「拉致事件」を分かっちゃいない。だから遠藤も香川も出さなかった…?
 点数は、「0-1」ですが、内容が悪すぎた。シュート数、コーナーキック数…「0-5」だったとしてもおかしくない。

 そんな中で、光り輝いていたのは、「前田選手」でした。ハーフナーと交替したんじゃないかって?交替はしましたが、素晴らしいプレーを見せてくれたのです。北朝鮮のラフプレーで倒された前田選手がそのあとどんな行為をしたか…再現してみます…。

 前 田:痛えなあコラ!汚ねえぞ!恥を知れ!
 北朝鮮:なんだぁ!?やるのかコラ!
 前 田:このゲス野郎!調子に乗りやがってぇ!シバイタロカ!
 ここで北朝鮮選手たちが、前田に掴みかかろうとした。日本選手は乱闘を回避すべく前田をかばい、北朝鮮選手に立ちはだかった。

 四面楚歌どころか、十面楚歌の中で、レッドカード覚悟で北朝鮮に乱闘を挑んだ前田選手!素晴らしい!国民栄誉賞ものです。

 アウエーのサッカーで、過去に光ったのは、「宮本選手(主将だったころ)」。PK戦の時、「足場が軟弱なので、反対側のゴールを使わせてくれ」と、主審に要求して受け入れられた。並の主将なら、「足場が悪いけど、がまんがまん。主審は日本語が分からないだろうし…」と、なんの行動もしなかったかも。宮本選手は素晴らしい。

 川島選手もいいですよ(ベルギーのリールスでプレーしている)。
リールスVSゲルミナルの試合で、ゲルミナルのサポーターが、リールスのGK川島選手に対して、「フクシマ」を連呼した。並の選手なら、「ま、サポーター相手に怒ったところでどうにもならないから放っておくかぁ。ベルギー語も話せないし…」で済ませるところ。ところが川島選手は流ちょうなベルギー語(?)で主審に抗議した。
 「東日本大震災による原発事故に苦しんでいるフクシマを、日本人選手への挑発として連呼するのはスポーツマンシップにもとる。私に対し、ゴリラとか、ギョロ目とか言うのは許せるが、フクシマは許せない!」主審が試合を一時中断した。
ベルギー・サッカー協会は、ゲルミナルに対し、川島選手と駐ベルギー日本大使への公式の謝罪と罰金約260万円の支払いを命じた。
 ゲルミナルの会長は川島選手に謝罪した。

 海外へ出るスポーツ選手が増えている。川島選手のように、許せないことには堂々と抗議する日本人選手であっていただきたい。

切腹時代の日本人と、現代の日本人は同じ民族か?

2011年11月15日 | Weblog
 「今のイタリア人と、古代ローマ時代のイタリア人は同じ民族だろうか」という文章に笑ってしまいました。
 ローマに勤務していた経験がある方の文章で、「郵便は間違って届く、役所は非効率、鉄道はよく事故を起こす…。この人たちはあの壮大なローマ文明を築いた人々の末裔なのか?」結局、「コロッセオを4年で造った人たちと、一つの建物を建てるのに何十年もかかる人たちが同じ民族のはずがない」…!笑わせていただきました。

 この疑問は、「古代ローマ時代のイタリア人と、現代のイタリア人」に限ったものではありません。私はかねがね、「長江文明、黄河文明を築き、日本を支援してくれた中国人の末裔が現代の中国人なのだろうか?」と疑問に思っておりました。
 中国人が入れ替わった事実はないって?洞窟の中から、何億人か出てきたんじゃないの?

ペルー人も…今のペルー人に、「ナスカの地上絵を描いてみて」と頼んでも、描けないと思う。ランドサットが発見した、つまり宇宙からしかその全体を見ることが出来ない絵を、現代の普通のペルー人が描けるとは思えない。別の民族がペルーに居て、地上絵を描いて突如消えた。今のペルー人は、そのあとで入植してきた…。

インド人しかり。フマユーン廟、クトゥブ・ミナール、風の宮殿、アンベール城など数々の美しい建造物をつくったインド人と、街のそこここで平気で排便するインド人が同じ血筋とはとうてい思えない。

 日本人はどうか?切腹していた日本人と、現代の日本人が同じ民族とは思えない?
 切腹…「腹部には、人間の霊魂と愛情が宿っているという古代の解剖学的信仰から、勇壮に腹を切ることが武士道を貫く自死方法として適切とされた(新渡戸稲造の「武士道」)。
 1 主君に殉ずる…「追腹(おいばら)」
2 職務上の責任や義理を通す…「詰腹(つめばら)」
3 無念のあまり行う…「無念腹(むねんばら。そのまんま)」
4 敗軍の将が敵方の捕虜となる恥辱を避けるため…「ざまあみろ腹」
 5 籠城軍の将が城兵や家族の助命と引き換えに行う…「身代わり腹」
 6 合戦における抜駆け…「よけいなことをしやがって腹」
 ※ 徳川家康は、抜駆け行為に対し、一族郎党全員の切腹という軍律を設けていた…「連帯責任腹」。

 ま、切腹の時代の日本人と現代の日本人は、同じ民族ではありま…ありま…すぅ…。

またまた、福井がナンバーワン!

2011年11月14日 | Weblog
 福井県って凄いなあと思っておりまして…またまた「福井の順が一位(通称、福井順一)」。今度の福井順一は、「日本で一番幸せな都道府県ナンバーワン」。この手のランキングには、眉にツバをつけてしまうものもあるが、この「都道府県別幸福度ランキング」は、新聞にも出ていたものなので…たぶん信頼できるもの。
 法政大学大学院の坂本光司教授率いる研究チームが発表したもので、「生活・家族部門」「労働・企業部門」「安全・安心部門」「医療・健康部門」の4部門を10段階評価して、そこから総合点を算出、ランキング化したという。

 <ベストテンは…>
  1位 福井県 
  2位 富山県 
  3位 石川県 
  4位 鳥取県 
  5位 佐賀県 
  5位 熊本県 
  7位 長野県 
  8位 島根県 
  9位 三重県 
 10位 新潟県 
 全て、「田舎」。典型的な地方です。地方が幸福…?あと、10県中、7県が日本海に面している。関係ないだろうって?差別用語を持ち出して申し訳ないが、「裏日本」という呼び方がありました。「表日本」がベストテンに入っていないということは、日本海側ということが関係あるといえるのでは?
 坂本教授は、「(上位3県は)日本海側に位置し(←ほらほら!)、都会から離れた人口100万人前後の県。ものづくり、第二次産業が集積している。失業率の低さや保育所定員の高さなど就業環境や子育て環境も整っていることがうかがえる」と、説明している。分かりやすいです。
 しかし、さすがの坂本教授も…「ものづくり」「第二次産業」「失業率が低い」「就業環境や子育て環境が整っている」これらについて、「なぜ日本海側?」なのかの説明がない。
 
 私がにこやかにお答えしよう。
 「上昇志向を取り払い、身の丈に合った暮らしをしよう」と、考えると、心に余裕が生まれる。第一次産業ではなく、第二次産業というところも潔さが表れている。そのことと、裏日本が関係あるか?私が勉強した終戦後の教科書には、「裏日本」とはっきり書かれていた。戦前から、「裏日本」だったでしょう。住民の意識も、「自分たちは、裏」。しかし、「裏でも、幸福度にはなーんも関係ない」というわけで、地味な「ものづくり」、「第二次産業」をこつこつと進めてきた。仕事を生み出し、失業率を下げた。外面ではなく内面を豊かにしてきた(就業環境、子育て環境)。そうしたら、学力は日本の上位となり、幸福度は第一位になった。裏日本だったからです。

 <一方、ワーストのほうは…>
 41位 沖縄県
 42位 京都府
 43位 北海道
 44位 埼玉県
 45位 兵庫県
 46位 高知県
 47位 大阪府
 7道府県とも、様々なランキングでワーストの常連…。
 人気観光地である、北海道、京都、沖縄が幸福ではない。「観光地」は、みてくれを取り繕わなければなりません。目先のことに敏感に反応しなければならない。結局、「生活・家族」「労働・企業」「安全・安心」「医療・健康」の基盤がゆらぐ。人口が多いとか、大都会であるということも、「幸せ」に繋がっていない。 幸福度を高めるためには、「働く場がある」「女性に手厚い配慮がある」「老人がゴミ扱いされない」「子どもを厳しく育てる」「障害者に優しい」…。

武士道を教えるアメリカン

2011年11月13日 | Weblog
山科武司さんの「アメリカンぼちぼちライフ」に、「ポン」と膝を叩いた文章が。山科さんは、アメリカンサクセスストリーの一典型として扱われたのだろうと思いますが、私は武士道を伝えていると思います。

 ネグリアさん、61歳。キックボクシングで34勝2敗、3度チャンピオンに輝いた。映画にも出演した。剛柔流空手の範士(九段)で、柔道は四段。引退後はキックボクシングや空手を教えながら興行も行っている。
 まず、ネグリアさんが武闘家になった動機が嬉しい。
15歳のとき空手の模範演技を見た。「強くてタフなのに、相手に敬意を払う」つまり、「礼儀」に感動したからだという。
 これなんだよね!柔道でも、剣道でも同じ。日本の武道は、「礼儀」を重んじる。勝負で、勝っても負けても、「相手に敬意をはらって礼をする」。そのことに感動したというのだから、素晴らしいですよ!

 ネグリアさんがブルックリンの道場で弟子に教えることは…「礼儀正しく」と「規律を守れ」。いいですねえ!格闘技の指導者は、真っ先に、礼儀と規律を教えなきゃ!礼儀は分かるが、どんな規律があるかって?家庭において子供達(弟子)がしなければならないことは…
 1 「最低20分の読書」
 2 「ベッドの整頓」
 3 「洗濯物を自分でかごに」
 4 「両親の言いつけを守る」
 こ、これらって、会津藩校日新館の什の掟に似ています。人を育てるということは、「ならぬことはならぬものです」と、しっかり教え守らせることが大切。

 日本の子どもの非行の原因
 1 家庭における基礎的なしつけの不足・・・38.1%
 2 個人中心的な社会風潮・・・36.2%
 3 親の過保護傾向・・・31.6%
 「家庭の基礎的なしつけの不足」と「親の過保護傾向」を合わせると、69.7%。ネグリアさんのような指導ができれば、非行の69.7%がなくなる…とは言えないが、大変有効であることは間違いありません。
 ネグリアさんは言います。「大切なのは試合に勝つことではない。人生の勝者になること」。

普通のオジサンならすこぶるおもしろいベルルちゃん

2011年11月12日 | Weblog
 「いい加減しろ!お前たちのツケの影響を日本の片田舎の年金受給者までもが払うんだぞ!」誰に言っているのかって?もちろん、ギリシャ、イタリア、スペイン…に対してです。腹が立つけどどうしようもない。

 イタリアはもう10年以上も前からGDPが全く増えていない。「イタリアは終わったな」と思っていたら、意外にも延命し、この度ようやく、国際通貨基金(IMF)監視下に置かれた。

 イタリア国民が、よくもまあベルルスコーニを首相に据えていたものだと感心しておりました。日本なら、とっくに辞めていた…。なにしろ日本は、「放射能をうつした」というような意味の動作をしただけで、9日間で大臣を辞めなければならない国。ベルルスコーニの失言なら、何十回も辞めなければならない。
 ようやくの辞任で、今になって「ベルルスコーニはイタリアの恥」などと言っているが、3年半も「植毛と不倫」しかしない人を首相にしておいたわけで、ギリシャ国民と全く同じに思えます。

 ベルルチャンの失言ランキングぅ…
 第6位 キンタマ野郎がこんなにいるなんて考えられない!・・・これは、対立候補の支持者に対しての言葉。私の疑問は、対立候補の支持者に女性はいなかったのか?です。
 第5位 毛沢東時代、中国人は赤ん坊を茹でて、肥料にしていた・・・国辱ですが、ベルル本人は、「発言は撤回しない」と、強気のまま…!
 第4位 (ベルトラーゾ長官の疑惑について質問した薄毛の記者に対して。この記者は、ベルル首相に「辞任しろ」と叫び、ラルッサ国防相に「ファシスト野郎」と叫んだり…なかなか過激)「おまえがなぜそんな風に振る舞うかわかるぞ。毎朝髪をとかすとき、自分の姿を鏡で見ないといけないんだからな」・・・日本には、「目クソ、鼻クソを笑う」ということわざがある。イタリアにはないらしい。ベルルスコーニ自身植毛でごまかしてはいるが、極度の薄毛。早い話がハゲ。私も最近育毛剤を高価なものに変えたが効果が…。
 第3位 オバマ氏は若く、格好が良く、日焼けしている・・・これは、人種差別発言です。批判に懲りて、もうそのような発言をしないだろうと思っていました。ところが、その少しあと、「ミシェル(オバマ夫人)も日焼けしている」と。白人がどれだけ偉いんだ!
 第2位 私はオバマ大統領より青白い。長い間、日光浴をしていないからだ・・・こうゆうことを平気で言う。完全に黒人を卑下している。
 第1位 もし結婚していなかったら、カルファーニャとすぐに結婚したかった・・・ベルルスコーニ首相との不倫関係が噂されていた元ヌードモデルのマーラ・カルファーニャ機会均等相(33)に対しての発言。その後のことは皆さん御存知の通り、ベロニカ夫人が怒り狂って、全国紙で謝罪するように求めた。ベルルスコーニ首相は全国紙で謝罪した…。

 こういう人を首相にしておいたので、財政破綻寸前。
 なお、 鳩山元首相の資産は、16億3680万円。ベルルスコーニ首相の資産は、28億円です。辞任しても、暮らしの心配は…ないでしょうねえ。

聖火採火料500億ユーロでギリシャが立ち直る…かな?

2011年11月11日 | Weblog
11月も中旬に入り、ころあいよしと、インフルエンザの予防接種を電話で申し込みました。
 電話は、病院の事務から、ナースステーションへまわされ、ややしばらく経ってから…
 「(予約を)入れてもいいですよ」
 インフルの予防接種を扱う病院など、数多ある。その中から選んで、予防接種を受けてやろうといわけですから、上客中の上客でしょう!さらに、ワクチンは2人分の容器に入っているから、1人に接種した場合、残りの1人分のワクチンをどうするか問題となる。開栓後は冷暗所に保管しても保管時間に厳しい制限がある。つまり、1人分が無駄になることもある。それを考慮して、私と家人の2人分を申し込んだ。そこまで考える客は居ない。「the 上客-est」ですよ。それなのに、「入れてもいいですよ」という言い分はなんだ!本来なら…
 「毎度ごひいきにしていただきありがとうございます。インフルの予防接種お二人ですね。ありがとうございます。喜んで、接種させていただきます」…だろう!

 これって…ギリシャ方式かね?
 「支援してやるよ」
 「支援だと?ナメトンノカワレ!支援してもらうかもらわないかは、まあ、国民投票だね」
 この、盗人猛々しい言い分のインパクトの強さを、病院職員が採り入れた…。きっとそうだな。

 結局、国民投票なしで…まずは良かったです。支援は…
 1 ギリシャ国債元本の50%削減
 2 (ギリシャ国債などを保有する)銀行の資本増強
 3 欧州金融安定基金(EFSF)の拡充
 こんなもん、国民投票で是非を問うようなことかね?そうやってゴタゴタしているうちに、G20が始まってしまった。
 G20のねらいは、債務問題に取り組む欧州への支援や経済成長のための方策…早い話が、「(日米中さんよー)資金援助してくれよー!」だった。それが、ギリシャのユーロ離脱騒動でなにも進まないまま終わってしまった(日米などからの資金援助の話ができなかった)。ギリシャの人口は、1,100万人です。日本の人口の1割に満たない。小国ですよ。しかし、「獅子身中の虫」となり、世界経済の9割を占めるG20の国々の代表を黙らせた。「獅子身中の虫」という例えはおかしいんじゃないかって?大体合ってるんじゃないでしょうか?

 ギリシャが一気に復興を遂げる名案があります。またくだらない考えなんだろうだって?「また」とはなんですか!いつも、素晴らしい案を出していますよ。
 さて、その名案とは…
 「オリンピックの聖火の採火料を、500億ユーロとする」
 いかがでしょう?500億ユーロあれば、十分とまではいかなくても復興できる。聖火がなければオリンピックは開催できない。参加各国は、借金してもお金を作ります。

 採火料も国民投票で決めるのでしょうか?さすが、ギリシャ。古代ギリシアの都市国家で行われていた直接民主制を、ここへきて復活させようという作戦か。民主主義政治の原点ですから…。ギリシャの次は、ローマが続く。逆じゃないかって?世界史ではなく財政危機です。

 インフルエンザの予防接種、済ませてきました。接種後、「(皮下注射した部分を)揉むんですか?」と質問したら…
 「軽くでいいです」
 分かりにくいです。軽くって何グラムくらいの重さ?何分揉むの?無責任すぎます。ギリシャほどは無責任じゃないだろうって?まあ、全病院職員の投票なしで、「軽くでいいです」と、応えてくれましたからね。失礼ながら、ギリシャは…「アリとキリギリス」をもじって、「キリギリシャ」。