アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

普通の封書に現金を入れるのは慎みます

2011年11月08日 | Weblog
お盆や、両親の命日には遠く離れている姉や妹が、「花でも飾って」と、お金を送ってくれる。気持ちだけでも十分ありがたい。結構な大金が入っていたりなどするものだから、申し訳ない気もする。母の場合など、介護しながら最期まで面倒を見たのは我が家人なので、姉・妹としてはせめてものお礼のつもりなのかも知れない。

 それで、命日には墓前に花を飾ろうという話ではなく、送金の仕方なのですが…なんと、普通の封筒でお金が送られてれてくる。現金封筒だと送料に保証がプラスされるのでお金がかかる。だから、普通の封筒で…というわけでもないらしく、「郵便局が遠くて面倒」と、いうのが本当のところらしい。

 郵便法の第17条に、「現金又は郵便約款の定める貴金属、宝石その他の貴重品を郵便物として差し出すときは、書留の郵便物としなければならない」と定められている。つまり、「紛失しても知らないよ」ではなく、現金を普通の郵便物で郵送することは「違法」だということ。

 違法ということは、犯した場合どんな刑罰に処されるのか?実は、私も封筒に現金を入れて郵便局に見つかってしまったことがありました。その時は、警察へ突き出されずに済みました。局員と顔見知りだったのが幸いしたと思います。
 顔見知りでない場合は、「指定された郵便局の窓口まで、印鑑と身分証明書を持参して出向き、罰金を支払ってくだんの封筒を受け取る」というのが正規のコース。ただ、殆どの場合は、「送付できません」と付箋つきで返送されるようです。逮捕されたケースはないみたい…。

 郵便法の理念として、「普通の郵便物で現金を送ると、社会的損失を招くことになる」というものがある。
 普通の封書に現金を入れて、事故があっても損をするのは差出人だけじゃないのか?社会的損失ってのはオーバーじゃないか?!
 普通の郵便物で現金が送られることが一般化すると、それを狙ったアパートなどの集合の郵便受けから手紙の抜き取りが横行する…。「日本は、そうゆうドロボウがいる国なんだよ」と、郵便局会社は考えている…法制化されているわけだから、国会がそのように判断している。弱者から平気でお金を騙し盗る輩がいる国ですから…。郵便受けから、手紙を抜き盗るなんて鼻毛を抜くほど簡単なこと。
 今後、普通の封書に現金を入れるのは慎みます。ただ、私の姉・妹は…社会的損失については、何の根拠もなく、「大丈夫、大丈夫!」と、言うでしょうから…きっと、またやりますね。