アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ピロリ菌マイナスなら胃ガンにならない

2011年11月07日 | Weblog
 ピロリ菌シリース、長引くかと思ったら意外な展開で今日で完結です。
 ピロリ菌の顕微鏡写真は、新聞・テレビでよく出てきますから目にされた方も多いと思います。正式な名称が、「ヘリコバクター・ピロリ」。「空を飛ぶのか?」というボケは…使いません。が、実はヘリコプターなのです。ヘリコバクター・ピロリは、4~8本のしっぽをもた螺旋状をした細菌。しっぽをヘリコプターのように回転させて移動するのだと。その様子から、ヘリコバクター・ピロリという名前が付いた。これホント!

 どうして私がピロリ菌の検査をしようと思い立ったかは(これまでに書いたものと重複しますが)胃ガンのリスクを減らしたいと考えたからです。
 「ピロリ菌陽性の場合、年間0.4%の確率で胃ガンになる」とされています。 具体的には…ピロリ菌陽性だが胃ガンになっていない人がおります。この人が、あと30年生きるとします。この人が胃ガンになる確率は、「30年×0.4=12」、つまり、12%と予測できます。

 ピロリ菌がなければ胃ガンにならないのか?これは、「YES!」。胃ガンの患者でピロリ菌陰性の人は、「非常に稀(1%)」。
 日本では年齢とともにこの細菌を持っている人が増えていき、40歳以上では約70%の感染率。全国民の約半数が感染しているとされています。

 ピロリ菌陽性の母親が、一度口に入れた食べ物を子供(離乳が始まった赤ちゃんなど)に与えると感染します。猫や犬の便中にピロリ菌が認められていますから、ペットの犬や猫に舐められたりしてピロリ菌に感染することも多いようです。我が家では、ペットを飼っていないのでその点では安心。赤ちゃんがいる場合ペットは…できれば飼わないことが望ましい。

 胃の中は非常に酸性が強く、細菌が生きていけるような環境ではありません。しかし、ピロリ菌は「生きる力」を身につけており強酸性の中をヘリコプターのように動き回っている。おっと、感心してる場合じゃない。

 さて、「最も精度の高い診断法」である、尿素呼気試験法で私がピロリ菌を飼っているか否かは、「グレイゾーン」と出た。本来なら、そこで、「はい、マイナスでした」で終わるところなのに、親切なお医者さんは、精度がそれほど高くない診断法(?)の、「抗体法」で再度検査するという。
 人間はピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくる。血液中(尿の中にもあるらしい)にその抗体があるかないかを調べるのだと。

 そんなわけで、「抗体法」での結果を聞きに行きました。
 結果は…な、な、なんと、「マイナス」!お医者さんは、残念そう…じゃなくて無表情で伝えてくれました。良かったーぁ!
 それにしても、犬猫は飼っていませんでしたが、ピロリ菌に関して劣悪な環境下で育ってきたのに、「マイナス!」。40歳以上の70%が感染しているピロリ菌に感染していなかった!快挙です。これで、胃ガンのリスクは、あと20年生きるとしまして、8%だったかも知れなかったものが、1%にまで減りました。医学的常識では、「胃ガンにならない」と、言いきってもいいかも知れません。

 尿素呼気試験法は、痛くも痒くもない検査です。是非受けて、ピロリ菌陽性なら即座に退治しましょう。
 なお、私は、日本ヘリコバクター学会から1円もいただいておりません。