アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

武士道を教えるアメリカン

2011年11月13日 | Weblog
山科武司さんの「アメリカンぼちぼちライフ」に、「ポン」と膝を叩いた文章が。山科さんは、アメリカンサクセスストリーの一典型として扱われたのだろうと思いますが、私は武士道を伝えていると思います。

 ネグリアさん、61歳。キックボクシングで34勝2敗、3度チャンピオンに輝いた。映画にも出演した。剛柔流空手の範士(九段)で、柔道は四段。引退後はキックボクシングや空手を教えながら興行も行っている。
 まず、ネグリアさんが武闘家になった動機が嬉しい。
15歳のとき空手の模範演技を見た。「強くてタフなのに、相手に敬意を払う」つまり、「礼儀」に感動したからだという。
 これなんだよね!柔道でも、剣道でも同じ。日本の武道は、「礼儀」を重んじる。勝負で、勝っても負けても、「相手に敬意をはらって礼をする」。そのことに感動したというのだから、素晴らしいですよ!

 ネグリアさんがブルックリンの道場で弟子に教えることは…「礼儀正しく」と「規律を守れ」。いいですねえ!格闘技の指導者は、真っ先に、礼儀と規律を教えなきゃ!礼儀は分かるが、どんな規律があるかって?家庭において子供達(弟子)がしなければならないことは…
 1 「最低20分の読書」
 2 「ベッドの整頓」
 3 「洗濯物を自分でかごに」
 4 「両親の言いつけを守る」
 こ、これらって、会津藩校日新館の什の掟に似ています。人を育てるということは、「ならぬことはならぬものです」と、しっかり教え守らせることが大切。

 日本の子どもの非行の原因
 1 家庭における基礎的なしつけの不足・・・38.1%
 2 個人中心的な社会風潮・・・36.2%
 3 親の過保護傾向・・・31.6%
 「家庭の基礎的なしつけの不足」と「親の過保護傾向」を合わせると、69.7%。ネグリアさんのような指導ができれば、非行の69.7%がなくなる…とは言えないが、大変有効であることは間違いありません。
 ネグリアさんは言います。「大切なのは試合に勝つことではない。人生の勝者になること」。