アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

減反政策と所得保障の撤廃だべさ

2011年11月05日 | Weblog
 TPPについては、我が家でも賛否両論。国会は9時に始まるが、我が家のTPP議論は、7時の朝食時から開始される。国会より2時間も早く始まるが、政府からの手当てはない。
 家人は、TPP反対。私は、遅かれ早かれTPPに入らなければ日本の景気浮揚は望めないという考え。

 家人がTPPへの加入に反対である理由は、「農業が壊滅する」という…反対派の主張そのまんま。
 この農業、一口に農業といっても、コメ・軟弱野菜・果実・茶葉・酪農から…。酪農だって、乳牛・食肉・育成…。そもそも、「農業」と、ひとくくりになどできない。ま、それでは話が始まらないので、「農業」と、しておきましょう。

 日本における農業…コメ農家を中心に考えると…保護が、それはそれは手厚いですよ。それなのに実態はどうなってますか?衰退の一途でしょう!ウルグアイラウンド交渉の結果、6兆円使ったんですよ!コメの関税は、「778%」ですよ!これって…普通でしょうか?それでも、耕地面積が減り続け、耕作放棄の土地も。「減反政策で所得補償」ですから、減って当然かもしれませんがね。それも、ちょっとやそっとの減り方ではない。およそ、2万平方キロメートル!つまり、四国4県を合わせた面積よりも広いのです。
 「食糧自給率を上げよう!減反しなさい。お金をあげるから!」…これって…?

 もっと言うと、農業生産額は、GDPの1.5%、就業者人口は3%。3%ですよ!しかも、そのうち、65歳以上が6割以上を占める。10年たったらどうなってますか?友人のコメ農家の兼弘さん(通称:カネ)も、64歳で後継者なし。耕地面積は20町歩を超えています。…町歩でなくて、平米で言えって?そんな難しいこと分かるはずないでしょう!私は、珠算6級なんだから!カネは、多分、ソロバンを持っていないだろうし。
 TPPに関係なく日本の農業は壊滅しますよ。10年ももたないかも知れません。もっとも、「このままでは」という但し書き付きですがね。

 日本の農業を壊滅させない方法ってあるのか?
 まず、TPPに加入する。同時に、減反政策と所得保障を撤廃する。…「そ、それなら農業壊滅に拍車をかけるだけだろう!」って?
 コメ農家さんには、四国の面積以上である「耕作放棄の土地や、休耕田」を復活させて、コメを沢山作っていただく。そして、輸出するのです。売れます。間違いなく売れます。TPPに入っていない中国、その中国における日本のコメの売れ行きの凄さ!中国や東南アジアのコメの何倍も高価な日本のコメがなぜ売れるか?「おいしい」からです。
 これだけ売れるコメが、TPP加入で安くなるとなれば、品切れ続出の売れ行きとなります。コメが日本の輸出産業の主力になります。
 国内の食糧自給率はどうなるんだって?日本の農業を輸出産業にできれば、日本の食料自給率は高くなります。平時であれば、自給率など関係ありません。食糧危機で外国から農産品が入ってこなくなったときが問題。その時は、輸出していた分を国内で消費すればよい。

 減反政策と所得保障の撤廃…頑なな家人を納得させることはできないでしょうけどね。何としてもTPP加入に反対の家人としては、「補償制度はどうする?」と二の矢を放ってくるでしょう。カネは納得するかって?カネは、この頃理屈っぽいから…どう出るか?カネは、20町歩以上もの農地を放棄したいと言っている。貰おうかなぁ?貰ったところでどうしようもないなあ。