アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

放射性物質の除染で出る汚染廃棄物…みんなが引き受けたくない…

2011年11月06日 | Weblog
タイが大変だ。タイのことわざに、「水がひけばアリが魚を食べ、洪水の時は魚がアリを食べる」というのがある。今は、魚がアリを食い放題ということか。そういう意味じゃないですね。「世の中は、攻守ところが変わることがある」ということですね。

 カダフィなんかは、その典型かも知れません。食料に事欠く逃亡の末、排水溝トンネルで捕らえられ、命乞い虚しく射殺された。カダフィに弾圧された死者は、3万人とも、それ以上とも言われています。早い話が、何人殺したかなんて本人でも分からない。人殺しではなく、ネズミ殺しですから。
 ことわざにすると、「独裁者はネズミを殺す。ネズミは数を増すと独裁者を殺す」。

 同じくタイのことわざに、「水がひいて木株が現れる」というのがある。洪水の水がひいていくにつれ、水中に隠れていたものが次々と現れる。つまり、事件が治まるにつれ、悪事が露見するということ。

 カダフィを最後まで警護していたとみられるのが、女性ばかりで構成する「カダフィ・ガールズ」だったんだと!彼女らからは、「カダフィらに性的暴行を受けた」との証言もある。こ、これって、金正日の「喜び隊」と同じじゃないか!しかし、独裁者って、やることが同じ。この、「カダフィ・ガールズ」は、「水がひいて木株が現れた」ですね。

 木株が全然現れない…。まだ水がひいてないからしょうがないだろうって?水はひいていないが、とっくに木株を探さなければならない状況になっています。 何の話かって?放射性物質の除染で出る汚染廃棄物の、仮置き場、中間貯蔵場所、最終処分場の問題です。
2012年度中を目指す中間貯蔵施設の場所の選定が困難。当たり前だ。30年間も貯蔵されるわけで、誰が好き好んで、「オラの畑に貯蔵しなされ」といいますか!?普天間基地問題とも似ています。まして、最終処分場に立候補する地方公共団体がいるとは思えない。仮置き場はどうなんだって?仮置き場は3年だから、「痛みを分かち合う」という考えの地方公共団体は受け入れるかも知れません。もちろん、イヤイヤながらでしょうけど。

 タイの洪水もマクロ経済にすでに影響を与えていますが…他国のことを案じるのも大切です。しかし、まず自国の重要課題の解決が優先。それにしても、「除染作業が20年以上続く」。貯蔵施設は…永久に。