アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

日本は凄い国であることを教えらた

2011年11月27日 | Weblog
 ブータン国王夫妻がさわやかな余韻を残して帰っていきました。
 あの、世界一危険な「パロ空港」に降り立つ。ジープに乗り換え、ヒマラヤの山道を90分揺られてティンプーの王宮へ帰る。王宮といっても、小さいです。造りは立派ですけどね。

 国会での演説が素晴らしかった。まず、演説の冒頭が良かった。 
 ・・・天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表します。・・・世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします・・・

 「ま、とりあえずリップサービスしとこう」と、いうものではないのです。竜のなせる業でしょうか。国王がおっしゃるには、「人の心には竜が住んでいて、経験を食べて大きくなる。竜の成長により人格が形成される」…ホント、いいこと言います。国王は31歳ですが、かなり沢山の竜を食べた…じゃなくて、沢山の経験をして御自身に住む竜に食べさせたわけですね。

 印象に残った言葉を整理してみますと…

 「日本、ブータンの両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります」

 「他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態(大震災、津波)に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました」

 「文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です」

 「このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います」

 …最大級の讃辞の連続でした。確かに、日本はブータン国王が指摘された通りの国のはず…。次回来られたとき、今回のように褒めてくださるだろうか?「頑張ろう、日本!」