アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

またまた、福井がナンバーワン!

2011年11月14日 | Weblog
 福井県って凄いなあと思っておりまして…またまた「福井の順が一位(通称、福井順一)」。今度の福井順一は、「日本で一番幸せな都道府県ナンバーワン」。この手のランキングには、眉にツバをつけてしまうものもあるが、この「都道府県別幸福度ランキング」は、新聞にも出ていたものなので…たぶん信頼できるもの。
 法政大学大学院の坂本光司教授率いる研究チームが発表したもので、「生活・家族部門」「労働・企業部門」「安全・安心部門」「医療・健康部門」の4部門を10段階評価して、そこから総合点を算出、ランキング化したという。

 <ベストテンは…>
  1位 福井県 
  2位 富山県 
  3位 石川県 
  4位 鳥取県 
  5位 佐賀県 
  5位 熊本県 
  7位 長野県 
  8位 島根県 
  9位 三重県 
 10位 新潟県 
 全て、「田舎」。典型的な地方です。地方が幸福…?あと、10県中、7県が日本海に面している。関係ないだろうって?差別用語を持ち出して申し訳ないが、「裏日本」という呼び方がありました。「表日本」がベストテンに入っていないということは、日本海側ということが関係あるといえるのでは?
 坂本教授は、「(上位3県は)日本海側に位置し(←ほらほら!)、都会から離れた人口100万人前後の県。ものづくり、第二次産業が集積している。失業率の低さや保育所定員の高さなど就業環境や子育て環境も整っていることがうかがえる」と、説明している。分かりやすいです。
 しかし、さすがの坂本教授も…「ものづくり」「第二次産業」「失業率が低い」「就業環境や子育て環境が整っている」これらについて、「なぜ日本海側?」なのかの説明がない。
 
 私がにこやかにお答えしよう。
 「上昇志向を取り払い、身の丈に合った暮らしをしよう」と、考えると、心に余裕が生まれる。第一次産業ではなく、第二次産業というところも潔さが表れている。そのことと、裏日本が関係あるか?私が勉強した終戦後の教科書には、「裏日本」とはっきり書かれていた。戦前から、「裏日本」だったでしょう。住民の意識も、「自分たちは、裏」。しかし、「裏でも、幸福度にはなーんも関係ない」というわけで、地味な「ものづくり」、「第二次産業」をこつこつと進めてきた。仕事を生み出し、失業率を下げた。外面ではなく内面を豊かにしてきた(就業環境、子育て環境)。そうしたら、学力は日本の上位となり、幸福度は第一位になった。裏日本だったからです。

 <一方、ワーストのほうは…>
 41位 沖縄県
 42位 京都府
 43位 北海道
 44位 埼玉県
 45位 兵庫県
 46位 高知県
 47位 大阪府
 7道府県とも、様々なランキングでワーストの常連…。
 人気観光地である、北海道、京都、沖縄が幸福ではない。「観光地」は、みてくれを取り繕わなければなりません。目先のことに敏感に反応しなければならない。結局、「生活・家族」「労働・企業」「安全・安心」「医療・健康」の基盤がゆらぐ。人口が多いとか、大都会であるということも、「幸せ」に繋がっていない。 幸福度を高めるためには、「働く場がある」「女性に手厚い配慮がある」「老人がゴミ扱いされない」「子どもを厳しく育てる」「障害者に優しい」…。