アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

裁判は終結しても苦しんでいる人が多すぎる

2011年11月24日 | Weblog
 寝ているあいだに、注射されて殺されるのって嫌ですよね。一緒に寝ていた妻も、殺されるのって嫌ですよね。川の字で寝ていた子どもが窒息死させられるのも嫌ですよね。(坂本堤弁護士一家はこのように殺害された)
 そういう事件が現実にあったわけで…犯人も分かったわけで…複数犯でしたが、子どもの口を押さえて窒息死させた犯人が、事件から22年経って死刑の判決を受けたわけで…。「殺され損」というわけです。考えてみると、世の中全て殺された場合、「殺され損」というわけで…殺されたくないです。
 黒板純の口調になっているが、今日のテーマと関係あるのかって?たまたま、「わけで…」を多用してしまいましたが、純とは関係ありません。

 オウム真理教をめぐる刑事裁判が終結しました。…計27人が亡くなり、6500人以上が負傷しました。負傷者の多くは、今も後遺症等で苦しんでいる。終結などしていない…。

 坂本堤弁護士一家殺害など11事件で殺人などの罪に問われたオウム真理教元幹部、中川智正被告への判決が出たわけで…。中川被告は、「医師」でしたから…。医師が殺人を犯してはダメですよね。しかも、子どもを。
 その中川被告が、判決を前にして詠んだ歌が三首あるという。

 りんご樹をこの世の隅に今植えるあす朝罪で身は滅ぶとも
 恐ろしき事なす時の我が顔を見たはずの月今夜も清けし
 遺しおくその言の葉に身を替えて第二の我に語りかけたし

 犯した罪を認め、死刑の覚悟を決めています。だけど…中川被告が、直接・間接に関わった殺人事件は…坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件、目黒公証人役場事務長拉致監禁致死事件、新宿駅青酸ガス事件、東京都庁小包爆弾事件、薬剤師リンチ殺人事件、滝本弁護士サリン襲撃事件、男性現役信者リンチ殺人事件…一体、何人殺せば気が済むのか…。

 赤い毛糸にだいだいの毛糸を結びたい 
 だいだいの毛糸にレモンいろの毛糸を 
 レモンいろの毛糸に空いろの毛糸も結びたい 
 この街に生きる一人一人の心を結びたいんだ

 この詩は、坂本弁護士一家殺害事件で、夫の堤さん、長男の龍彦ちゃんと共に殺された坂本都子さんの詩…。